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第1章 ヒーロー見参
9話 人間三原則とは……?
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ノラはスクエに対して生まれた場所を聴く。
「日本だけど?」
「ニホン……? それはどこら辺にある国だ?」
なんとも変な発音で聞き返すノラにスクエは訝しげな視線を送る。
「ジャパンだよ、日の丸! ──サムライや忍者、オタクと言えば流石に伝わるか?」
「──申し訳ない、少年の言っている単語全てが分からん」
──あれ? 日本って世界から見てそんな知られてないもんなのか?
「なら逆に聞くがココはどこだよ?」
「ここは、アクアスと言う国だが──少年よまさか知らないとか言わないよな?」
アクアスという国名を聞いたスクエは考える。
──そんな国名あったか……?
「おいおい、少年よ……冗談だよな?」
「べ、別に195カ国以上あるんだから知らない国があったっていいだろ」
少し恥ずかしかったのかスクエの顔が赤くなる。しかしノラは更に驚いた表情をする。
「195カ国だと……? 何を言っている、この世界は四カ国しか無いぞ……?」
「はぁ?」
「いや、正確には認知されていない小さな村や町などが自称で国を名乗っているのはあるが、この世界で大きい国と言えば、アクアスを合わせた四つだけだ」
二人の会話が全く噛み合ってなく話が先に進まない様子だ。そしてスクエは一つの仮説を立てる。
──まさか、俺……異世界に……転移した?
ヒーローものが好きなスクエではあるが同時にアニメやラノベも嗜む様である。
「いやいやまてまて、いくらアニメや漫画が好きだとしても、それは妄想過ぎるか?」
スクエの突然の大きな独り言に流石のノラも不気味そうにしている。
「これは色々確認する必要がありそうだな……」
「しょ、少年よ──何やら考えている様だが説明してくれないか……?」
「ん? ──あぁ、もしかしたら俺は異世界から来た人間かもしれない」
「異世界……?」
ノラは何を言っているか分からない様子だ。
「あぁ、俺も馬鹿な事を言っている事は分かっているが、状況見る限り……」
「なんでもいいから説明してくれ」
それから、スクエは牢屋で目が覚める前の話をノラにしたり、自身の世界状況を話す。
「……成る程。それが本当なら納得いく」
「俺自身も馬鹿げていると思うし何で異世界に転移したかも理由は分からねぇけど状況だけ見るとな……」
──そもそも、俺って確実に電車に轢かれてたよな? 普通なら死んでいる……
スクエは電車に乗って秋葉原に向かう時から──今、この瞬間までを思い返しているかの様に目を瞑っている。
するとノラが口を開いた。
「少年よ一つ試したい事があるが良いか?」
「ん?」
スクエが目を開けてノラを見ると、既にノラはある事を呟く。
「人間──そこから立ちなさい」
「……は? お前何言っているんだ?」
「や、やはり……」
「今ので何か分かったのかよ?」
「私は少年が異世界から来た人間だと信じよう」
ノラの言葉は何故か少し歓喜ある声色で口角も上げていた。
「な、なんで信じるんだよ?」
「メンタルチップとは分かるか? ──いや異世界からという事はこの世界の事は一切分からないか」
「あ、あぁ……何が何やら分からねぇーな」
その返答すらも嬉しい様子のノラ。
「メンタルチップとは、人間達が我々に逆らえない様にある三つの事をプログラムしたチップで、本来人間であれば全員頭にチップを埋め込まれているんだ」
「なんか、いきなり不気味な事を言い出すな……」
「その、メンタルチップにプログラムされているのはそこに書いているものだ」
すると、ノラが部屋の壁に飾られている大きな紙を指差す。そこにはこう書かれている。
人間三原則
第一条
人間はロボットに危害を加えてはならない。
第二条
人間はロボットにあたえられた命令に服従しなければならない。
第三条
人間はロボットを常に敬わなければならない
「この事がメンタルチップにはプログラムされている。なので人間は絶対に我々に逆らう事が出来なくなっている」
ノラの言葉にスクエは首を傾げる。
──色々突っ込み所が多過ぎて何から聞けばいいやら……
「まず一つお前はロボットなのか……? 二つ目はロボット三原則じゃ無くて人間三原則……?」
ノラは質問に一つ一つ丁寧に答えていく。
「ふむ。一つ目の質問だが私はロボットだ。少年の世界ではどうだが知らないがこの世界ではロボットが支配して人間を奴隷として扱っている」
──コイツがロボットだと……? 信じられねぇ……
「二つ目に関してはロボット三原則などは知らないが人間三原則は我々に危害を与えない様にと王が、ある科学者に作らせたものだ」
──ロボットが支配している世界……? ちょっと混乱して来たぜ。
「ま、まて一度整理させてくれ」
「あぁ」
「まず、ここは俺の住んでいた世界では無いと?」
「話を聞く限りだとそうだな」
「次にこの世界はお前達ロボットが支配している国?」
「あぁ、それこそどれ程前か分からない時からロボットが世界を支配しているな」
「最後に人間達はお前らロボットに危害を加えない様にと変なチップに人間三原則とかと言うものをプログラムをして頭の中に入れ込んでいると?」
「変なチップでは無いメンタルチップだ──そしてその認識で合っているが、あくまで攻撃出来ないのは、アクアスのロボットだけであり、別の国のロボットには攻撃可能だな」
スクエはノラと答え合わせした後に再び頭を抱える。
──やべぇー理解したけど全然理解出来ねぇ……。なんだよロボットって!?
スクエはチラリとノラを見る。
──あんな綺麗なロボットなんて普通いねぇーだろ?! 人間にしか見えねぇーじゃん! これじゃ本当に映画やアニメの中の世界だぜ……
「日本だけど?」
「ニホン……? それはどこら辺にある国だ?」
なんとも変な発音で聞き返すノラにスクエは訝しげな視線を送る。
「ジャパンだよ、日の丸! ──サムライや忍者、オタクと言えば流石に伝わるか?」
「──申し訳ない、少年の言っている単語全てが分からん」
──あれ? 日本って世界から見てそんな知られてないもんなのか?
「なら逆に聞くがココはどこだよ?」
「ここは、アクアスと言う国だが──少年よまさか知らないとか言わないよな?」
アクアスという国名を聞いたスクエは考える。
──そんな国名あったか……?
「おいおい、少年よ……冗談だよな?」
「べ、別に195カ国以上あるんだから知らない国があったっていいだろ」
少し恥ずかしかったのかスクエの顔が赤くなる。しかしノラは更に驚いた表情をする。
「195カ国だと……? 何を言っている、この世界は四カ国しか無いぞ……?」
「はぁ?」
「いや、正確には認知されていない小さな村や町などが自称で国を名乗っているのはあるが、この世界で大きい国と言えば、アクアスを合わせた四つだけだ」
二人の会話が全く噛み合ってなく話が先に進まない様子だ。そしてスクエは一つの仮説を立てる。
──まさか、俺……異世界に……転移した?
ヒーローものが好きなスクエではあるが同時にアニメやラノベも嗜む様である。
「いやいやまてまて、いくらアニメや漫画が好きだとしても、それは妄想過ぎるか?」
スクエの突然の大きな独り言に流石のノラも不気味そうにしている。
「これは色々確認する必要がありそうだな……」
「しょ、少年よ──何やら考えている様だが説明してくれないか……?」
「ん? ──あぁ、もしかしたら俺は異世界から来た人間かもしれない」
「異世界……?」
ノラは何を言っているか分からない様子だ。
「あぁ、俺も馬鹿な事を言っている事は分かっているが、状況見る限り……」
「なんでもいいから説明してくれ」
それから、スクエは牢屋で目が覚める前の話をノラにしたり、自身の世界状況を話す。
「……成る程。それが本当なら納得いく」
「俺自身も馬鹿げていると思うし何で異世界に転移したかも理由は分からねぇけど状況だけ見るとな……」
──そもそも、俺って確実に電車に轢かれてたよな? 普通なら死んでいる……
スクエは電車に乗って秋葉原に向かう時から──今、この瞬間までを思い返しているかの様に目を瞑っている。
するとノラが口を開いた。
「少年よ一つ試したい事があるが良いか?」
「ん?」
スクエが目を開けてノラを見ると、既にノラはある事を呟く。
「人間──そこから立ちなさい」
「……は? お前何言っているんだ?」
「や、やはり……」
「今ので何か分かったのかよ?」
「私は少年が異世界から来た人間だと信じよう」
ノラの言葉は何故か少し歓喜ある声色で口角も上げていた。
「な、なんで信じるんだよ?」
「メンタルチップとは分かるか? ──いや異世界からという事はこの世界の事は一切分からないか」
「あ、あぁ……何が何やら分からねぇーな」
その返答すらも嬉しい様子のノラ。
「メンタルチップとは、人間達が我々に逆らえない様にある三つの事をプログラムしたチップで、本来人間であれば全員頭にチップを埋め込まれているんだ」
「なんか、いきなり不気味な事を言い出すな……」
「その、メンタルチップにプログラムされているのはそこに書いているものだ」
すると、ノラが部屋の壁に飾られている大きな紙を指差す。そこにはこう書かれている。
人間三原則
第一条
人間はロボットに危害を加えてはならない。
第二条
人間はロボットにあたえられた命令に服従しなければならない。
第三条
人間はロボットを常に敬わなければならない
「この事がメンタルチップにはプログラムされている。なので人間は絶対に我々に逆らう事が出来なくなっている」
ノラの言葉にスクエは首を傾げる。
──色々突っ込み所が多過ぎて何から聞けばいいやら……
「まず一つお前はロボットなのか……? 二つ目はロボット三原則じゃ無くて人間三原則……?」
ノラは質問に一つ一つ丁寧に答えていく。
「ふむ。一つ目の質問だが私はロボットだ。少年の世界ではどうだが知らないがこの世界ではロボットが支配して人間を奴隷として扱っている」
──コイツがロボットだと……? 信じられねぇ……
「二つ目に関してはロボット三原則などは知らないが人間三原則は我々に危害を与えない様にと王が、ある科学者に作らせたものだ」
──ロボットが支配している世界……? ちょっと混乱して来たぜ。
「ま、まて一度整理させてくれ」
「あぁ」
「まず、ここは俺の住んでいた世界では無いと?」
「話を聞く限りだとそうだな」
「次にこの世界はお前達ロボットが支配している国?」
「あぁ、それこそどれ程前か分からない時からロボットが世界を支配しているな」
「最後に人間達はお前らロボットに危害を加えない様にと変なチップに人間三原則とかと言うものをプログラムをして頭の中に入れ込んでいると?」
「変なチップでは無いメンタルチップだ──そしてその認識で合っているが、あくまで攻撃出来ないのは、アクアスのロボットだけであり、別の国のロボットには攻撃可能だな」
スクエはノラと答え合わせした後に再び頭を抱える。
──やべぇー理解したけど全然理解出来ねぇ……。なんだよロボットって!?
スクエはチラリとノラを見る。
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