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あの、都市伝説が再び……
81話
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「そ、それじゃ今から行こうと?」
「い、いえ。プルさんの話を聞いてからどうしようか迷っていて……」
どうやら男は、プルの話をテレビで聞くまでは行く気であったらしいが、殺される可能性があると聞いた途端ビビってしまいパラノーマルに相談しに来た様だ。
「ちなみに、集合場所は?」
「それが、今回の事件が起こった直ぐ近くの場所です」
(これ、ドンピシャなんじゃ無いか?)
仕事をする振りをして全力でヒューズ達の会話を聞いているオカは集合相手が都市伝説のアケミで間違いない事を確信した様だ。
「それでは、貴方はどうしたいんですか?」
「も、もちろん行きたいです! こんな美人と会うなんてこれから一生無いかもしれませんし、もしかしたら意気投合して付き合えるかも!」
これも都市伝説の力なのか十人もの日が殺されている現場付近だというのに男は行きたいと言っている。
「行ったとしても貴方では付き合えないと思う……」
「シッ!」
フィブが何やらボソリと言ったがダルマが戒める。
「そ、そこでパラノーマルさんにお願いがありまして」
「なんでしょうか?」
「今日の待ち合わせ場所まで付いてきてくれませんでしょうか?」
「それは何かあった時に助けて欲しいと?」
「は、はい!」
男の依頼に対して、どうすれば良いか考えるヒューズはダルマにプルを呼ぶ様に指示をする。
そして直ぐにプルも参加して先程の話をする。
「いいですよ」
「ほ、ほんとですか?!」
「はい。ですがお代は頂きますよ?」
「も、もちろんです」
こうして、急にパラノーマルのメンツは今夜男の護衛をする事になった。
「本当にありがとうございます」
「いえいえ、それでは時間になったら駅で集合しましょう」
「はい!!」
こうして男とは現地の駅で集合する事になった。
「皆んな、聞いていたと思うけど、今夜現場に行くけど準備をしましょうか」
「「「「「はい!」」」」」
プルの掛け声と共に準備に取り掛かる。
「なぁ、ダルマ」
「なんだ?」
「準備って何を持ってけばいいかな?」
「そうだな……普通なら武器とかだと思うけど、マサオさんの時を思い出すと武器なんて意味無さそうだしな」
「銃は……?」
「用意出来ねぇーよ!」
いつもの三人組がワイワイしながら準備している中、年長者三人組も準備に取り掛かる。
「オカじゃ無いが、本当に何を持って行けばいいか分からねぇーな」
「君は、体一つあればどうにかなりそうだね」
「はは、それ褒めているのか?」
「あぁ。褒めているとも」
パークとヒューズも準備している。
そして、時間になり全員で事務所を出て今回の事件が起きている最寄駅に到着する。
「あ、皆さんお疲れ様です」
情報提供者がお洒落をした格好でオカ達に近づいて来た。
「皆さん、今日はこれから宜しくお願いします」
深々と頭を下げた男は何秒かお辞儀をキープして頭を上げる。
「ふふ。素敵な格好ですね」
「あ、あはは。ありがとうございます」
プルが男の服装を褒めると男は嬉しそうにした。
「それならお会いになる方も褒めてくれますよ」
「それだったらいいんですけどね」
少し早いが早速集合場所に向かう一同。空は日が沈み夜空が広がっている。
男を先頭にして少し離れた位置から歩くオカ達。
(本当に現れるかな……)
アケミが現れて欲しい気持ちと、現れて欲しく無い気持ちが均衡している様だ。
「だ、大丈夫かな……」
オカと同じくダルマも何か色々と考えている様だ。
「怖いの……?」
「何事も理解が出来ないモノは怖いだろ?」
「……うん」
フィブも緊張しているのか、いつもの様にダルマを揶揄ったりはしていない。
「皆んな、そろそろの様ね」
プルの言葉にパラノーマルの面々は散らばる。
(俺はこの辺に居ればいいか。ここからだとよく見えるし)
オカ達全員が配置に付き、アケミの到着を待つ。
ここ最近の事件もあってか、時間的には早いが人通りなどは一切無く犯行現場としては絶好の場所とも言えるだろう。
そして、配置に付いてから暫く待つと、どこからか足音が聞こえてきた。
(来たか!?)
その足音はとてもゆっくりと近づいて来る。
依頼者の男も足音が聞こえたのか緊張した面持ちでアケミの到着を待つ。
脚を一歩踏み出す度に足音が大きく聞こえるのは、辺り一面が静かだからだらう。
(見えてきたな……)
向こうにバレない様にと顔だけを少し出してアケミの姿を見ようと頑張るが、暗がりの為、ぼんやりとシルエットが見えるだけであった。
(もっと、近づいて来い……)
少しずつ近付いて来るのが焦ったい気持ちになるが、アケミにはそんな事関係無い為、歩くスピードは変わらない。
オカ同様にアケミの姿が見たいのか他にもフィブとパークが顔を出してアケミの姿を見ようと頑張っている様だ。
そして、とうとうアケミと思われる女は依頼者の前で止まる。
アケミが到着した場所は完全に暗がりになっており姿が見えなかった。
(く、クソ……ど、どうすればいいんだろ?)
オカは、これかれどうすれば良いか分からないので、周囲を見廻しプルとヒューズを確認すると、二人は全員に対して、まだ出て行くのは早いと言う感じで首を振っていた……
「い、いえ。プルさんの話を聞いてからどうしようか迷っていて……」
どうやら男は、プルの話をテレビで聞くまでは行く気であったらしいが、殺される可能性があると聞いた途端ビビってしまいパラノーマルに相談しに来た様だ。
「ちなみに、集合場所は?」
「それが、今回の事件が起こった直ぐ近くの場所です」
(これ、ドンピシャなんじゃ無いか?)
仕事をする振りをして全力でヒューズ達の会話を聞いているオカは集合相手が都市伝説のアケミで間違いない事を確信した様だ。
「それでは、貴方はどうしたいんですか?」
「も、もちろん行きたいです! こんな美人と会うなんてこれから一生無いかもしれませんし、もしかしたら意気投合して付き合えるかも!」
これも都市伝説の力なのか十人もの日が殺されている現場付近だというのに男は行きたいと言っている。
「行ったとしても貴方では付き合えないと思う……」
「シッ!」
フィブが何やらボソリと言ったがダルマが戒める。
「そ、そこでパラノーマルさんにお願いがありまして」
「なんでしょうか?」
「今日の待ち合わせ場所まで付いてきてくれませんでしょうか?」
「それは何かあった時に助けて欲しいと?」
「は、はい!」
男の依頼に対して、どうすれば良いか考えるヒューズはダルマにプルを呼ぶ様に指示をする。
そして直ぐにプルも参加して先程の話をする。
「いいですよ」
「ほ、ほんとですか?!」
「はい。ですがお代は頂きますよ?」
「も、もちろんです」
こうして、急にパラノーマルのメンツは今夜男の護衛をする事になった。
「本当にありがとうございます」
「いえいえ、それでは時間になったら駅で集合しましょう」
「はい!!」
こうして男とは現地の駅で集合する事になった。
「皆んな、聞いていたと思うけど、今夜現場に行くけど準備をしましょうか」
「「「「「はい!」」」」」
プルの掛け声と共に準備に取り掛かる。
「なぁ、ダルマ」
「なんだ?」
「準備って何を持ってけばいいかな?」
「そうだな……普通なら武器とかだと思うけど、マサオさんの時を思い出すと武器なんて意味無さそうだしな」
「銃は……?」
「用意出来ねぇーよ!」
いつもの三人組がワイワイしながら準備している中、年長者三人組も準備に取り掛かる。
「オカじゃ無いが、本当に何を持って行けばいいか分からねぇーな」
「君は、体一つあればどうにかなりそうだね」
「はは、それ褒めているのか?」
「あぁ。褒めているとも」
パークとヒューズも準備している。
そして、時間になり全員で事務所を出て今回の事件が起きている最寄駅に到着する。
「あ、皆さんお疲れ様です」
情報提供者がお洒落をした格好でオカ達に近づいて来た。
「皆さん、今日はこれから宜しくお願いします」
深々と頭を下げた男は何秒かお辞儀をキープして頭を上げる。
「ふふ。素敵な格好ですね」
「あ、あはは。ありがとうございます」
プルが男の服装を褒めると男は嬉しそうにした。
「それならお会いになる方も褒めてくれますよ」
「それだったらいいんですけどね」
少し早いが早速集合場所に向かう一同。空は日が沈み夜空が広がっている。
男を先頭にして少し離れた位置から歩くオカ達。
(本当に現れるかな……)
アケミが現れて欲しい気持ちと、現れて欲しく無い気持ちが均衡している様だ。
「だ、大丈夫かな……」
オカと同じくダルマも何か色々と考えている様だ。
「怖いの……?」
「何事も理解が出来ないモノは怖いだろ?」
「……うん」
フィブも緊張しているのか、いつもの様にダルマを揶揄ったりはしていない。
「皆んな、そろそろの様ね」
プルの言葉にパラノーマルの面々は散らばる。
(俺はこの辺に居ればいいか。ここからだとよく見えるし)
オカ達全員が配置に付き、アケミの到着を待つ。
ここ最近の事件もあってか、時間的には早いが人通りなどは一切無く犯行現場としては絶好の場所とも言えるだろう。
そして、配置に付いてから暫く待つと、どこからか足音が聞こえてきた。
(来たか!?)
その足音はとてもゆっくりと近づいて来る。
依頼者の男も足音が聞こえたのか緊張した面持ちでアケミの到着を待つ。
脚を一歩踏み出す度に足音が大きく聞こえるのは、辺り一面が静かだからだらう。
(見えてきたな……)
向こうにバレない様にと顔だけを少し出してアケミの姿を見ようと頑張るが、暗がりの為、ぼんやりとシルエットが見えるだけであった。
(もっと、近づいて来い……)
少しずつ近付いて来るのが焦ったい気持ちになるが、アケミにはそんな事関係無い為、歩くスピードは変わらない。
オカ同様にアケミの姿が見たいのか他にもフィブとパークが顔を出してアケミの姿を見ようと頑張っている様だ。
そして、とうとうアケミと思われる女は依頼者の前で止まる。
アケミが到着した場所は完全に暗がりになっており姿が見えなかった。
(く、クソ……ど、どうすればいいんだろ?)
オカは、これかれどうすれば良いか分からないので、周囲を見廻しプルとヒューズを確認すると、二人は全員に対して、まだ出て行くのは早いと言う感じで首を振っていた……
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