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マサオさん
23話
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「あははは、見つけたぞ?」
そこではマサオさんとオカ達が対峙していた。
マサオさんはゆっくりとオカ達に近づく。
「見つかった……」
フィブは再びオカの腕を持って全力で走り出す。
それは、カリンやプルも同様でマサオさんの姿を視認した瞬間に四人は全力で逃げ出した。
「お? いいぞ、逃げろ」
マサオさんは頬に着いた血の跡を舐め取りオカ達を追い掛け始めた。
「オ、オカどうするの?!」
「と、とにかく逃げるしか無い」
「上手く、撒けるといいんだけど」
後ろを振り返るとマサオさんは大きなハサミを持ちながらオカ達を追いかけて来ている。
キングを刺したハサミだろうか、刃の部分は真っ赤に染まっており、まだ水気を帯びている為、地面にポタポタと垂れ落ちている。
(こ、怖い……)
オカは恐怖によるせいか、走っている時に何度か転けそうになる。ただでさえ山には木の根っこや石など走るのに適していない地形だと言うのに、殺人鬼に追い掛けられるプレッシャーなどで尚更焦りが積もり転びそうになる。
だが、ここで転けたら確実に殺されると理解しているので、必死に耐えながら走り続ける。
マサオさんとの鬼ごっこは時間にしたら、そんなに経って無いだろう。だが、オカからしたら息も切れ今直ぐにでも止まり呼吸を整えたい気持ちを抑え込みひたすら走り続けている為永遠にこの苦痛が続くのでは無いかと思わされる。
「はぁはぁ、振り切れ……ない……」
フィブが後ろを確認すると、マサオは実に楽しそうに追い掛けているのが見える。
「み、みんな、はぁはぁ……大丈夫?」
走りながら喋るのは辛い筈だが、オカは皆んなが心配なのか確認の為声をあげる。
だが、それに応えられる程余裕を持っている者はいない……。
そして、鬼ごっこが終わる……。
「あははは、つかまえたぞ」
マサオが手を伸ばし四人の中の一人が捕まった。
それは……
「や、やめて! た、助けてオカ!!」
「カ、カリン!?」
「お前は綺麗だな。アケミもお前みたいに綺麗だった……」
マサオさんは、カリンの首を持って、片手で持ち上げていた。
「や、やめて……」
カリンは涙を流しながら懇願する。
「あははは、いいぞ、その表情」
カリンは首を掴まれている為息が出来ない状態だが、必死に踠きマサオさんからの拘束を解こうとしている。
だが、マサオさんは人間では到底考えられない程の力でカリンを軽々持ち上げているのだ。
「ぐ……ぐるじぃ……離して……」
マサオさんはカリンが意識を飛ばさない様にと絶妙な力加減で首を絞めている様だ。
そしてマサオは持っていたハサミをカリンの口に突き刺した……。
「カリン!」
その光景を見ていたオカは引き返そうとする。
「あははは、最高だ……あの時を思い出す……」
「コヒュー……コヒュー……」
マサオさんにハサミを突き立てられたカリンはまだ生きている……。
だが口に突き立てられたハサミが後ろを貫通しいるせいか、呼吸をする度に貫通された穴から酸素が抜け出している様だ。
「ダ、ダメ!」
「フィブ、離してくれ! カリンが!」
「もう、遅い……」
フィブの言葉を信じたく無いのかオカはマサオさんに向かって走ろうとする。それをフィブが必至に止める。
「オカくん、逃げるわよ」
「でも、カリンが!」
「残酷だけど、あぁなっては助からないわ!」
更にプルからもカリンは助からないと言われフィブ同様止められる。
オカはカリンの方を見ると目が合った。
(カ、カリン……?)
カリンはオカの方を向き何やら伝えたいのか、口を動かす。
「コヒュー…に……げ……コヒュー……て……」
貫通した穴から酸素が抜けて、声が出せていないが、オカには伝わったらしい。
(うぅ……カリン……ごめん……な……)
オカは涙をボロボロ零しながらカリンの意思に従う事にした。
「オカくん、逃げるわよ!」
「オカ、早く……」
オカは最後にカリンを見て再度走り出す。
その姿を見たカリンは目から涙を出しながら笑っていた。
(あー、よかった……オカが無事に……逃げられて……)
カリンは朦朧とした意識で今にも目を瞑りそうになるが、好きな人の姿を見えなくなるまで必至に目を開けていた……。
(オカ……生きてね……)
そしてオカが見えなくなりカリンは操り人形が糸を切られた様に手足などの力を失い呼吸も止まった……。
マサオさんはと言うと、片手でカリンを持ちもう片方の手でハサミを口に何度も何度も突き刺しながら、恍惚した表情を浮かばせて笑っている。
「あはははは、久方ぶりの感覚だ。そしてこの女はアケミに似ていて最高だ」
既に死体となっているカリンに対してひたすらハサミを突き立てるマサオさんであったが、次第に見るにも絶えない程カリンの顔面が変形してしまい、死体を地面に投げ落とした。そして他の獲物を探す為に周囲を見渡すマサオさん。
「興奮し過ぎたな……」
そこにはオカ達の姿は無かった。
「まぁーいいや。次はもう一つのグループを探して見るか」
再び楽しそうな笑みを浮かべてマサオさんは参加者を探し山を練り歩き始めた……。
そこではマサオさんとオカ達が対峙していた。
マサオさんはゆっくりとオカ達に近づく。
「見つかった……」
フィブは再びオカの腕を持って全力で走り出す。
それは、カリンやプルも同様でマサオさんの姿を視認した瞬間に四人は全力で逃げ出した。
「お? いいぞ、逃げろ」
マサオさんは頬に着いた血の跡を舐め取りオカ達を追い掛け始めた。
「オ、オカどうするの?!」
「と、とにかく逃げるしか無い」
「上手く、撒けるといいんだけど」
後ろを振り返るとマサオさんは大きなハサミを持ちながらオカ達を追いかけて来ている。
キングを刺したハサミだろうか、刃の部分は真っ赤に染まっており、まだ水気を帯びている為、地面にポタポタと垂れ落ちている。
(こ、怖い……)
オカは恐怖によるせいか、走っている時に何度か転けそうになる。ただでさえ山には木の根っこや石など走るのに適していない地形だと言うのに、殺人鬼に追い掛けられるプレッシャーなどで尚更焦りが積もり転びそうになる。
だが、ここで転けたら確実に殺されると理解しているので、必死に耐えながら走り続ける。
マサオさんとの鬼ごっこは時間にしたら、そんなに経って無いだろう。だが、オカからしたら息も切れ今直ぐにでも止まり呼吸を整えたい気持ちを抑え込みひたすら走り続けている為永遠にこの苦痛が続くのでは無いかと思わされる。
「はぁはぁ、振り切れ……ない……」
フィブが後ろを確認すると、マサオは実に楽しそうに追い掛けているのが見える。
「み、みんな、はぁはぁ……大丈夫?」
走りながら喋るのは辛い筈だが、オカは皆んなが心配なのか確認の為声をあげる。
だが、それに応えられる程余裕を持っている者はいない……。
そして、鬼ごっこが終わる……。
「あははは、つかまえたぞ」
マサオが手を伸ばし四人の中の一人が捕まった。
それは……
「や、やめて! た、助けてオカ!!」
「カ、カリン!?」
「お前は綺麗だな。アケミもお前みたいに綺麗だった……」
マサオさんは、カリンの首を持って、片手で持ち上げていた。
「や、やめて……」
カリンは涙を流しながら懇願する。
「あははは、いいぞ、その表情」
カリンは首を掴まれている為息が出来ない状態だが、必死に踠きマサオさんからの拘束を解こうとしている。
だが、マサオさんは人間では到底考えられない程の力でカリンを軽々持ち上げているのだ。
「ぐ……ぐるじぃ……離して……」
マサオさんはカリンが意識を飛ばさない様にと絶妙な力加減で首を絞めている様だ。
そしてマサオは持っていたハサミをカリンの口に突き刺した……。
「カリン!」
その光景を見ていたオカは引き返そうとする。
「あははは、最高だ……あの時を思い出す……」
「コヒュー……コヒュー……」
マサオさんにハサミを突き立てられたカリンはまだ生きている……。
だが口に突き立てられたハサミが後ろを貫通しいるせいか、呼吸をする度に貫通された穴から酸素が抜け出している様だ。
「ダ、ダメ!」
「フィブ、離してくれ! カリンが!」
「もう、遅い……」
フィブの言葉を信じたく無いのかオカはマサオさんに向かって走ろうとする。それをフィブが必至に止める。
「オカくん、逃げるわよ」
「でも、カリンが!」
「残酷だけど、あぁなっては助からないわ!」
更にプルからもカリンは助からないと言われフィブ同様止められる。
オカはカリンの方を見ると目が合った。
(カ、カリン……?)
カリンはオカの方を向き何やら伝えたいのか、口を動かす。
「コヒュー…に……げ……コヒュー……て……」
貫通した穴から酸素が抜けて、声が出せていないが、オカには伝わったらしい。
(うぅ……カリン……ごめん……な……)
オカは涙をボロボロ零しながらカリンの意思に従う事にした。
「オカくん、逃げるわよ!」
「オカ、早く……」
オカは最後にカリンを見て再度走り出す。
その姿を見たカリンは目から涙を出しながら笑っていた。
(あー、よかった……オカが無事に……逃げられて……)
カリンは朦朧とした意識で今にも目を瞑りそうになるが、好きな人の姿を見えなくなるまで必至に目を開けていた……。
(オカ……生きてね……)
そしてオカが見えなくなりカリンは操り人形が糸を切られた様に手足などの力を失い呼吸も止まった……。
マサオさんはと言うと、片手でカリンを持ちもう片方の手でハサミを口に何度も何度も突き刺しながら、恍惚した表情を浮かばせて笑っている。
「あはははは、久方ぶりの感覚だ。そしてこの女はアケミに似ていて最高だ」
既に死体となっているカリンに対してひたすらハサミを突き立てるマサオさんであったが、次第に見るにも絶えない程カリンの顔面が変形してしまい、死体を地面に投げ落とした。そして他の獲物を探す為に周囲を見渡すマサオさん。
「興奮し過ぎたな……」
そこにはオカ達の姿は無かった。
「まぁーいいや。次はもう一つのグループを探して見るか」
再び楽しそうな笑みを浮かべてマサオさんは参加者を探し山を練り歩き始めた……。
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