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第10章
461話
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「ロピ殿、そろそろ来ますぞ」
「オッケー、始めるよー!」
リガスが近付いて来るモンスターの気配を読み、ロピに合図を送る。その合図を見たロピは、漆黒の大型スリリングショットを木の上から構える。
「1……2……3」
ロピのカウントが始まった。
作戦は先程同様に、ロピのツェーンショットを叩き込むだけだ。
まぁ、それくらいしか俺達の中で一撃でモンスターに有効打を与える方法が無い。
「4……5……6……」
他の者達は周りで待機である。ロピの攻撃が当たったとしても、当たりどころが悪ければ一撃で倒す事が出来ない。
その為、ロピが撃ち漏らした箇所を埋める為に俺とロピ以外は周りに待機して、弱ったモンスターを倒す事になっている。
「7……8……」
カウントが進むに連れて、ロピの持つ武器から電気が生じる。今まで数々のモンスターを沈めて来たツェーンショット
を準備しながら謎の気配を持つモンスターが現れるまで待っている。
リガスが言っていた、周りのモンスターと明らかに違った気配の正体が一体どんな奴なのか……
ここまでモンスターが近付いて来ると、流石に俺でも分かる。
それに、近付く度に地面の揺れが大きく小刻みに動くのを感じた。
「9……」
ロピのカウントがそろそろ終わるかといった時に、ソイツは現れた……
「モンスターが来たぞ!!」
リザードマンの誰かが叫ぶ。一体どんなモンスターなのか気になりモンスターの様子を見たがったが、その前にロピのカウントが止まり、そしてモンスターに向かってロピが雷弾を解き放った。
「10……ツェーンショット!」
「アタック!」
ロピの雷弾に合わせて、俺も透かさずサポートを入れる。
モンスターの姿、形はロピの雷弾で認識する事が出来なかった──それ程までに雷弾は大きく眩しかった。
「いっけー! 早く村に帰ってご馳走食べるんだから!」
武器の効果でロピのスキルランクが一つ上がり、そして俺の補助で更に強化された雷弾は俺達の目の前に姿を現したモンスターに直撃した。
バチバチと音を立てて、雷弾はモンスターに直撃したのを音や感覚で感じ取る。
よし、流石にロピのツェーンショットを直撃したんだから、無事で済まないだろう?
あわよくば、このまま倒れてて欲しいぜ。
雷弾は周りの土や草を宙に舞い上げながらモンスターに飛んでいった為、今は砂埃が凄くモンスターの姿が見えない状況である。
「お兄さん、モンスター倒したかな……?」
「分からない……けど、ロピの攻撃を直撃して無事なわけ無いと思うんだがな……」
風が吹き、砂埃などが晴れていくとそこには無傷のモンスターがおり、その姿を見て、ロピが呟く。
「う、嘘……変異型……?」
おいおい……また、変異型かよ……。オーク達の時と言い、どうなっているんだよ……
その変異型は一言でいえば岩と表現するのが分かりやすいだろう。背中の表面は頭から尻尾の先まで岩が付いている。
ロピのツェーンショットを直撃しても無傷な所を見ると、その姿は見た目だけでは無い事が分かる。
「お兄さん、ど、どうする?!」
俺やロピだけでは無く、チルやリガス、グイン達まで慌てている。
「ロピ、もう一度ツェーンショットだ」
「う、うん」
さっきはよく見えなかったが、ロピの雷弾を喰らっても無傷なんて有り得るのか?
この変異体には何か秘密があるかもしれないな……
ロピのカウントが始まる。そして、その様子を見たチルとリガスはロピの方に変異型が行かない様に、変異体の目の前に姿を表す。
「ほっほっほ。ロピ殿の雷弾を受けて、尚無傷なんて信じられませんな」
「きっと、たまたま当たる箇所が悪かっただけ──そうじゃ無かったら姉さんの攻撃が効かないわけ無い」
変異体の前に姿を現したのはチルとリガスだけであり、グイン達リザードマンは茂みに隠れているままだった。
そして、変異体はチルとリガスを視認すると、直ぐに尻尾で攻撃を繰り出す。
「カネル!」
リガスが鉄壁の防御でガードすると、変異体は続けてそのまま尻尾で攻撃する。
「チル様、避けますぞ?」
「分かった」
二人は、二度目の尻尾攻撃を華麗に避ける。そんな調子で二人は時間を稼ぎ、ロピの準備が整う。
ロピの武器から発光する眩い光に気が付いているにも関わらず何故か変異体は、こちらを無視してリガス達の方を執拗に攻撃していた。
「チル! リガス! 準備が整った」
「分かりました」
「ふむ。それでは、ここから離れますかな」
チルとリガスがその場から離れる。変異型は二人を追い掛ける様にして攻撃を食らわすが、リガスによって防御される。
「カネル!」
リガスは受け止めたまま、更に第二の盾を発動させる。
「オーハン!」
第二の盾により、吹き飛ばされた変異体は隙だらけである。
「ツェーンショット!」
「アタック!」
不気味な音を立てながら、ロピの放った雷弾が変異型に向かって飛んでいくのが見える。
「オッケー、始めるよー!」
リガスが近付いて来るモンスターの気配を読み、ロピに合図を送る。その合図を見たロピは、漆黒の大型スリリングショットを木の上から構える。
「1……2……3」
ロピのカウントが始まった。
作戦は先程同様に、ロピのツェーンショットを叩き込むだけだ。
まぁ、それくらいしか俺達の中で一撃でモンスターに有効打を与える方法が無い。
「4……5……6……」
他の者達は周りで待機である。ロピの攻撃が当たったとしても、当たりどころが悪ければ一撃で倒す事が出来ない。
その為、ロピが撃ち漏らした箇所を埋める為に俺とロピ以外は周りに待機して、弱ったモンスターを倒す事になっている。
「7……8……」
カウントが進むに連れて、ロピの持つ武器から電気が生じる。今まで数々のモンスターを沈めて来たツェーンショット
を準備しながら謎の気配を持つモンスターが現れるまで待っている。
リガスが言っていた、周りのモンスターと明らかに違った気配の正体が一体どんな奴なのか……
ここまでモンスターが近付いて来ると、流石に俺でも分かる。
それに、近付く度に地面の揺れが大きく小刻みに動くのを感じた。
「9……」
ロピのカウントがそろそろ終わるかといった時に、ソイツは現れた……
「モンスターが来たぞ!!」
リザードマンの誰かが叫ぶ。一体どんなモンスターなのか気になりモンスターの様子を見たがったが、その前にロピのカウントが止まり、そしてモンスターに向かってロピが雷弾を解き放った。
「10……ツェーンショット!」
「アタック!」
ロピの雷弾に合わせて、俺も透かさずサポートを入れる。
モンスターの姿、形はロピの雷弾で認識する事が出来なかった──それ程までに雷弾は大きく眩しかった。
「いっけー! 早く村に帰ってご馳走食べるんだから!」
武器の効果でロピのスキルランクが一つ上がり、そして俺の補助で更に強化された雷弾は俺達の目の前に姿を現したモンスターに直撃した。
バチバチと音を立てて、雷弾はモンスターに直撃したのを音や感覚で感じ取る。
よし、流石にロピのツェーンショットを直撃したんだから、無事で済まないだろう?
あわよくば、このまま倒れてて欲しいぜ。
雷弾は周りの土や草を宙に舞い上げながらモンスターに飛んでいった為、今は砂埃が凄くモンスターの姿が見えない状況である。
「お兄さん、モンスター倒したかな……?」
「分からない……けど、ロピの攻撃を直撃して無事なわけ無いと思うんだがな……」
風が吹き、砂埃などが晴れていくとそこには無傷のモンスターがおり、その姿を見て、ロピが呟く。
「う、嘘……変異型……?」
おいおい……また、変異型かよ……。オーク達の時と言い、どうなっているんだよ……
その変異型は一言でいえば岩と表現するのが分かりやすいだろう。背中の表面は頭から尻尾の先まで岩が付いている。
ロピのツェーンショットを直撃しても無傷な所を見ると、その姿は見た目だけでは無い事が分かる。
「お兄さん、ど、どうする?!」
俺やロピだけでは無く、チルやリガス、グイン達まで慌てている。
「ロピ、もう一度ツェーンショットだ」
「う、うん」
さっきはよく見えなかったが、ロピの雷弾を喰らっても無傷なんて有り得るのか?
この変異体には何か秘密があるかもしれないな……
ロピのカウントが始まる。そして、その様子を見たチルとリガスはロピの方に変異型が行かない様に、変異体の目の前に姿を表す。
「ほっほっほ。ロピ殿の雷弾を受けて、尚無傷なんて信じられませんな」
「きっと、たまたま当たる箇所が悪かっただけ──そうじゃ無かったら姉さんの攻撃が効かないわけ無い」
変異体の前に姿を現したのはチルとリガスだけであり、グイン達リザードマンは茂みに隠れているままだった。
そして、変異体はチルとリガスを視認すると、直ぐに尻尾で攻撃を繰り出す。
「カネル!」
リガスが鉄壁の防御でガードすると、変異体は続けてそのまま尻尾で攻撃する。
「チル様、避けますぞ?」
「分かった」
二人は、二度目の尻尾攻撃を華麗に避ける。そんな調子で二人は時間を稼ぎ、ロピの準備が整う。
ロピの武器から発光する眩い光に気が付いているにも関わらず何故か変異体は、こちらを無視してリガス達の方を執拗に攻撃していた。
「チル! リガス! 準備が整った」
「分かりました」
「ふむ。それでは、ここから離れますかな」
チルとリガスがその場から離れる。変異型は二人を追い掛ける様にして攻撃を食らわすが、リガスによって防御される。
「カネル!」
リガスは受け止めたまま、更に第二の盾を発動させる。
「オーハン!」
第二の盾により、吹き飛ばされた変異体は隙だらけである。
「ツェーンショット!」
「アタック!」
不気味な音を立てながら、ロピの放った雷弾が変異型に向かって飛んでいくのが見える。
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