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第9章
355話
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「そろそろか……」
私を含めた十人の獣人族はネークと別れてから、一度も休憩を挟まずジャングルの中を走り続けた。
元々、足の速い獣人族だが、更に全員が身体強化の足持ちである為、相当な距離にも関わらず、数時間程で到着する。
「シク様、あちらに人間族が見えます」
「きっと、アイツが奴隷商人だぜ!」
走るスピードを緩めて商人の目の前に姿を表す。
「おや?」
「待たせたな」
「貴方達が奴隷希望の方ですかな?」
「そうだ。ネークから話を聞いているか?」
「えぇ。詳細は聞いておりませんが、奴隷として人間族に売って欲しいとだけ」
「そうか」
どうやら、作戦の詳細や最終的にどんな事をするかまでは話していない様だな。
まぁ、当たり前か……
「では、早速向かいますか?」
奴隷商は、目が開いているのか分からないくらい、細目ながら我々を値踏みをしている様子であった。
「奴隷商よ、ここからどれくらい掛かる?」
ガルルが、人間族の住処までに掛かる日数について確認する。
「そうですね……何事も無ければ三日も掛からずに到着するでしょう」
「三日も掛かるのかよー」
「うふふ、まぁ仕方無いわね」
「シ、シク様、大丈夫なのでしょうか?」
三日か……まぁ、許容範囲内だな……
私はキャリにコクリと頷く。
「よっしゃ! それじゃ早く向かおうぜ」
ググガの言葉に奴隷商が声を掛けてくる。
「皆様、少々お待ちを……」
そう言うと、何やら荷物を取り出して一人一人に配り始めた。
「これはなんだ?」
何やら鎖の様な物を手渡される。
「皆さんは奴隷になるとの事ですので、こちらの首輪を付けてもらう必要があります」
「え、えぇ……私達こんなのを付けないとダメなんですか……?」
重い鎖を見ながら、キャリは眉を八の字に動かす。
「うふふ。私に首輪なんて付けたらケダモノ達が我慢出来なくなるんじゃ無いかしら?」
リッテはチラリとガルルとググガを見る。
「俺がそんな事をするか」
「そうだぜ! 兄貴も俺もお前なんて興味ねぇーよ!」
「アッ?」
「「……」」
リッテのひと睨みで二人は直ぐに黙り込む。
私は三人を無視して気になる事を話す。
「奴隷商よ、人間族の住処に着いたらこの首輪だけで良いのか?」
「いえ、人間族の住処に近付いたら手と足の自由も鎖で制限させて頂きます」
やはり、そうか……手だけであれば逃走時でも問題無かったが足まで鎖で繋がられるとなると、何か考えないと不味いかもしれないな……
「シ、シク様……作戦実行後は逃げられるのでしょうか……?」
「分からん……何か策を考えないとな」
心配そうな顔付きのキャリに奴隷商が口を開く。
「ネークさんから、聞いているので詳しい内容を聞く気は有りませんが、貴方達の心配は不要だと思われます」
「どういう事だ?」
「奴隷を買われる人によって変わって来ると思いますが、貴方達を買われる貴族は首輪しか付けない方です」
もう、私達を買う者は決まっているのか。
「私達を買う人間族はどんな者だ?」
「私は数回しか会った事が無いので詳しい事は分かりませんが、大の獣人好きで話した感じは、とても優しそうな方でしたね」
奴隷商の言葉にキャリはホッとため息を吐く。
「よ、良かったです……優しい方であれば酷い事されなさそうですね」
笑みを溢すキャリ。
「それでは、皆さんが首輪を付けたら出発しましょう」
奴隷商に言われた通り私達は首輪を付けて人間族の住処に向かって歩き出す。
「かぁーッ! 走れば直ぐに着くんじゃねぇーか?」
「うふふ、そこの煩い奴の言う通り、私達が走った方が速いわね……」
「申し訳ありません。私は貴方達みたいには早く走れませんですし、スキルは腕の強化なんですよ」
確かに、奴隷商は大きな荷物を背負いながら軽々と歩いていた。
「シク様、このスピードで大丈夫なのでしょうか?」
「ガ、ガルルさん、ど、どういう事でしょうか?」
「このスピードで人間族の住処に向かった場合、炎弾達の軍団が暗殺する前に戻って来てしまう可能性があると思ってな」
「な、なるほど……それは、た、大変ですね!」
ガルルの説明に、キャリは何度も大きく頷く。
その際に前髪で隠れていた目がチラチラと見えるが、常にガルルのことを見ていた。
「ふむ……まぁ、出来るなら早く移動したいが、奴隷商が居ないと人間族の住処に潜入出来ないし、どうしよも無いな……」
「私に一つ提案があります」
「ん?」
それから、ガルルは私達に説明する……
「はは、流石兄貴だぜ!」
「わ、私はガルルさんの案に賛成です……」
「私は荷物しか持たないわよー、人間族に触る事すら嫌なんだから」
ガルルの案は奴隷商の荷物を皆んなで分けて、奴隷商を背負い移動する事だ。
この方法であれば今よりは確実に早く到着するだろう。
「お前、我がまま言うなよ!」
「うふふ、アンタ、女の子に人間族を運ばせる気なのかしら?」
「い、いや、そんな事はねぇーけどよ……」
「シャレ様は勿論の事、キャリと私も荷物だけしか運ばないわ」
リッテの言葉に悔しそうにするググガであったが、女の子に荷物を持たす訳もいかないと思ったのか、リッテに背を向けて荷物の分配を始める。
「ググガ、私は別に奴隷商を運んでもいいぞ?」
「シャレ様、それはいけません!」
「そ、そうだぜ!」
「この、愚弟に運ばせるのでシャレ様は運ぶ必要ありません!」
「そ、そうです、シャレ様は何一つ運ばないで、も、問題無いです!」
私が運ぶと伝えると四人は血相を変えて次々と口を開き、運ばないで良いと言って来る。
「そ、そうか?」
「うふふ。そうですわシャレ様──このうるさい者が運びますわ」
「ググガに全て背負わせます」
「そ、そうですよ。ググガさんに運んで貰うので大丈夫です……」
「お、俺?! ──いや、そうだな……俺が運ぶから、シャレ様は気にしないでくれ!」
こうして、私達は先を急ぐ為にも奴隷商をググガが運び、他の荷物を分配させて人間族の住処に急いだのであった。
私を含めた十人の獣人族はネークと別れてから、一度も休憩を挟まずジャングルの中を走り続けた。
元々、足の速い獣人族だが、更に全員が身体強化の足持ちである為、相当な距離にも関わらず、数時間程で到着する。
「シク様、あちらに人間族が見えます」
「きっと、アイツが奴隷商人だぜ!」
走るスピードを緩めて商人の目の前に姿を表す。
「おや?」
「待たせたな」
「貴方達が奴隷希望の方ですかな?」
「そうだ。ネークから話を聞いているか?」
「えぇ。詳細は聞いておりませんが、奴隷として人間族に売って欲しいとだけ」
「そうか」
どうやら、作戦の詳細や最終的にどんな事をするかまでは話していない様だな。
まぁ、当たり前か……
「では、早速向かいますか?」
奴隷商は、目が開いているのか分からないくらい、細目ながら我々を値踏みをしている様子であった。
「奴隷商よ、ここからどれくらい掛かる?」
ガルルが、人間族の住処までに掛かる日数について確認する。
「そうですね……何事も無ければ三日も掛からずに到着するでしょう」
「三日も掛かるのかよー」
「うふふ、まぁ仕方無いわね」
「シ、シク様、大丈夫なのでしょうか?」
三日か……まぁ、許容範囲内だな……
私はキャリにコクリと頷く。
「よっしゃ! それじゃ早く向かおうぜ」
ググガの言葉に奴隷商が声を掛けてくる。
「皆様、少々お待ちを……」
そう言うと、何やら荷物を取り出して一人一人に配り始めた。
「これはなんだ?」
何やら鎖の様な物を手渡される。
「皆さんは奴隷になるとの事ですので、こちらの首輪を付けてもらう必要があります」
「え、えぇ……私達こんなのを付けないとダメなんですか……?」
重い鎖を見ながら、キャリは眉を八の字に動かす。
「うふふ。私に首輪なんて付けたらケダモノ達が我慢出来なくなるんじゃ無いかしら?」
リッテはチラリとガルルとググガを見る。
「俺がそんな事をするか」
「そうだぜ! 兄貴も俺もお前なんて興味ねぇーよ!」
「アッ?」
「「……」」
リッテのひと睨みで二人は直ぐに黙り込む。
私は三人を無視して気になる事を話す。
「奴隷商よ、人間族の住処に着いたらこの首輪だけで良いのか?」
「いえ、人間族の住処に近付いたら手と足の自由も鎖で制限させて頂きます」
やはり、そうか……手だけであれば逃走時でも問題無かったが足まで鎖で繋がられるとなると、何か考えないと不味いかもしれないな……
「シ、シク様……作戦実行後は逃げられるのでしょうか……?」
「分からん……何か策を考えないとな」
心配そうな顔付きのキャリに奴隷商が口を開く。
「ネークさんから、聞いているので詳しい内容を聞く気は有りませんが、貴方達の心配は不要だと思われます」
「どういう事だ?」
「奴隷を買われる人によって変わって来ると思いますが、貴方達を買われる貴族は首輪しか付けない方です」
もう、私達を買う者は決まっているのか。
「私達を買う人間族はどんな者だ?」
「私は数回しか会った事が無いので詳しい事は分かりませんが、大の獣人好きで話した感じは、とても優しそうな方でしたね」
奴隷商の言葉にキャリはホッとため息を吐く。
「よ、良かったです……優しい方であれば酷い事されなさそうですね」
笑みを溢すキャリ。
「それでは、皆さんが首輪を付けたら出発しましょう」
奴隷商に言われた通り私達は首輪を付けて人間族の住処に向かって歩き出す。
「かぁーッ! 走れば直ぐに着くんじゃねぇーか?」
「うふふ、そこの煩い奴の言う通り、私達が走った方が速いわね……」
「申し訳ありません。私は貴方達みたいには早く走れませんですし、スキルは腕の強化なんですよ」
確かに、奴隷商は大きな荷物を背負いながら軽々と歩いていた。
「シク様、このスピードで大丈夫なのでしょうか?」
「ガ、ガルルさん、ど、どういう事でしょうか?」
「このスピードで人間族の住処に向かった場合、炎弾達の軍団が暗殺する前に戻って来てしまう可能性があると思ってな」
「な、なるほど……それは、た、大変ですね!」
ガルルの説明に、キャリは何度も大きく頷く。
その際に前髪で隠れていた目がチラチラと見えるが、常にガルルのことを見ていた。
「ふむ……まぁ、出来るなら早く移動したいが、奴隷商が居ないと人間族の住処に潜入出来ないし、どうしよも無いな……」
「私に一つ提案があります」
「ん?」
それから、ガルルは私達に説明する……
「はは、流石兄貴だぜ!」
「わ、私はガルルさんの案に賛成です……」
「私は荷物しか持たないわよー、人間族に触る事すら嫌なんだから」
ガルルの案は奴隷商の荷物を皆んなで分けて、奴隷商を背負い移動する事だ。
この方法であれば今よりは確実に早く到着するだろう。
「お前、我がまま言うなよ!」
「うふふ、アンタ、女の子に人間族を運ばせる気なのかしら?」
「い、いや、そんな事はねぇーけどよ……」
「シャレ様は勿論の事、キャリと私も荷物だけしか運ばないわ」
リッテの言葉に悔しそうにするググガであったが、女の子に荷物を持たす訳もいかないと思ったのか、リッテに背を向けて荷物の分配を始める。
「ググガ、私は別に奴隷商を運んでもいいぞ?」
「シャレ様、それはいけません!」
「そ、そうだぜ!」
「この、愚弟に運ばせるのでシャレ様は運ぶ必要ありません!」
「そ、そうです、シャレ様は何一つ運ばないで、も、問題無いです!」
私が運ぶと伝えると四人は血相を変えて次々と口を開き、運ばないで良いと言って来る。
「そ、そうか?」
「うふふ。そうですわシャレ様──このうるさい者が運びますわ」
「ググガに全て背負わせます」
「そ、そうですよ。ググガさんに運んで貰うので大丈夫です……」
「お、俺?! ──いや、そうだな……俺が運ぶから、シャレ様は気にしないでくれ!」
こうして、私達は先を急ぐ為にも奴隷商をググガが運び、他の荷物を分配させて人間族の住処に急いだのであった。
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