24 / 492
第1章
23話 凄まじい気配
しおりを挟む
俺とシクは現在移動中だ。
モンスターの気配をシクが察知して直ぐに行動に出た。
もし、モンスターが小型だとしたら、大分距離がある為逃げ切れる……はずだ。
「シク、二日連続でモンスターは今まで無かったのに、なんでだ?!」
「分からない……。だが、今まで偶然モンスターに遭遇しなかっただけで、モンスターはこの世界に多く存在する。ただそれだけだ」
モンスターはこの世界に多く存在し、好き勝手に暮らしている。だが、モンスターは基本人間達が多い場所に向かう習性がある。
恐らくご飯である人間達を食べる為だ。
ここで言う人間と言うのは、人間族だけでは無く人型である者全てを指す。
そんな理由でシクは、人間達が全く住んでいない今の住処に身を置いていたんだと思う。
シクの場合は人間嫌いも理由にありそうだが……。
「シク、気配の方はどうだ?」
「モンスターの動きが止まった。恐らく先程感じた冒険者達と戦闘している様だな」
「冒険者って四年前にもみた奴らだよな?」
「同じ冒険者かは分からないが、そうだ」
「四年前の冒険者くらいの実力があれば大丈夫そうだな」
俺は見ず知らずの冒険者だが少し安堵した。冒険者にも等級的なのがあるらしい。アニメやラノベそのものだな!
「いや、それは分からない。モンスターと言っても我々と同じく個体差によって強さが違うからな。小型だと思って油断すると全滅さえある」
人間と同じく、モンスター達も同じ小型同士でも強さがかなり違うらしい。
それは日々の生活の違いや、人間を捕食した事があるモンスターなどで違いが出て来るらしい。
なので、見た目があまり変わらない小型だとしても、かなり強い小型もいる。
四年前の小型は大きさ的には結構あったが、そんなに強くなかったのかな?
「とりあえず、その冒険者達も無事ならいいな」
「私的には、全滅して欲しい。私達の住処近くに私達以外の人間が居る時点で不愉快だ」
シクの人間嫌いは、講義の話し方的に分かっていたが、ここまで酷いとは……。
「よし、流石に私でも気配が分からないくらいまで離れたな」
「なら、昨日と同じ別ルートで家に帰る感じか?」
「そうだ。だが、二日連続でモンスターの気配を感じたから、慎重に帰るぞ」
それから、かなり遠回りして家に帰る途中に凄い気配を感じた。
「「!!?」」
「シ、シク……?」
「あ、あぁ……。昨日と同じだ……」
昨日も一瞬、とてもつない気配を感じた。その気配だけは俺でも察知出来たくらい大きい気配を……。
「昨日もあったけど、この気配ってなんだ?!」
「分からない……。だが、いい事ではないだろう」
二人して冷や汗を垂らす。
まさか中型が居たりするのか? それだと、あの冒険者達は……。
暗い考えをしている場合ではない事を思い出し、今は自分達の身を守る為俺達は家に向かった。
モンスターの気配をシクが察知して直ぐに行動に出た。
もし、モンスターが小型だとしたら、大分距離がある為逃げ切れる……はずだ。
「シク、二日連続でモンスターは今まで無かったのに、なんでだ?!」
「分からない……。だが、今まで偶然モンスターに遭遇しなかっただけで、モンスターはこの世界に多く存在する。ただそれだけだ」
モンスターはこの世界に多く存在し、好き勝手に暮らしている。だが、モンスターは基本人間達が多い場所に向かう習性がある。
恐らくご飯である人間達を食べる為だ。
ここで言う人間と言うのは、人間族だけでは無く人型である者全てを指す。
そんな理由でシクは、人間達が全く住んでいない今の住処に身を置いていたんだと思う。
シクの場合は人間嫌いも理由にありそうだが……。
「シク、気配の方はどうだ?」
「モンスターの動きが止まった。恐らく先程感じた冒険者達と戦闘している様だな」
「冒険者って四年前にもみた奴らだよな?」
「同じ冒険者かは分からないが、そうだ」
「四年前の冒険者くらいの実力があれば大丈夫そうだな」
俺は見ず知らずの冒険者だが少し安堵した。冒険者にも等級的なのがあるらしい。アニメやラノベそのものだな!
「いや、それは分からない。モンスターと言っても我々と同じく個体差によって強さが違うからな。小型だと思って油断すると全滅さえある」
人間と同じく、モンスター達も同じ小型同士でも強さがかなり違うらしい。
それは日々の生活の違いや、人間を捕食した事があるモンスターなどで違いが出て来るらしい。
なので、見た目があまり変わらない小型だとしても、かなり強い小型もいる。
四年前の小型は大きさ的には結構あったが、そんなに強くなかったのかな?
「とりあえず、その冒険者達も無事ならいいな」
「私的には、全滅して欲しい。私達の住処近くに私達以外の人間が居る時点で不愉快だ」
シクの人間嫌いは、講義の話し方的に分かっていたが、ここまで酷いとは……。
「よし、流石に私でも気配が分からないくらいまで離れたな」
「なら、昨日と同じ別ルートで家に帰る感じか?」
「そうだ。だが、二日連続でモンスターの気配を感じたから、慎重に帰るぞ」
それから、かなり遠回りして家に帰る途中に凄い気配を感じた。
「「!!?」」
「シ、シク……?」
「あ、あぁ……。昨日と同じだ……」
昨日も一瞬、とてもつない気配を感じた。その気配だけは俺でも察知出来たくらい大きい気配を……。
「昨日もあったけど、この気配ってなんだ?!」
「分からない……。だが、いい事ではないだろう」
二人して冷や汗を垂らす。
まさか中型が居たりするのか? それだと、あの冒険者達は……。
暗い考えをしている場合ではない事を思い出し、今は自分達の身を守る為俺達は家に向かった。
0
お気に入りに追加
74
あなたにおすすめの小説

チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~
樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。
無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。
そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。
そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。
色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。
※この作品はカクヨム様でも掲載しています。

ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる