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第1章
13話 スキルについて
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小型との逃走劇をした次の日もいつも通り訓練だ。
今は午前中の講義中。
「シク! 今日こそはスキルについての講義をするんだよな?!」
自分でも分かるくらい俺の目はキラキラしている。そんな俺の視線に若干の不気味さを感じつつもシクは承諾してくれる。
「……分かった。今日はスキルについて講義しよう」
よし! シクは魔法は無いと言っていたが実際はどうなのか気になる。
「アトス、まず言っとくが今のアトスにはスキルは使えない」
「え?! なんでだよ!」
スキルが使えない……だと?!
「使えない理由としては年齢が達してないからだ」
「年齢?」
「そうだ。スキルは十歳になると儀式を行う事で得る事が出来る」
「十歳……。あと五年か」
「そうだ、なのでそれまではひたすら訓練って事だな」
「うげーー」
ショックを受けるが、使えないわけでは無いのでヨシとしよう。
今から五年後が楽しみだぜ!
「それでは、スキルの種類について説明しよう」
「何種類くらいあるんだ? 」
「スキルの種類としては基本三つだ」
案外少ないな。
「まず一つ目は身体強化だな。このスキルは身体能力が上がって普通では考えられない事が出来たりする」
「もしかして、昨日の大柄の冒険者の腕が光っていたのも? 」
「その通りだ。あれは身体強化(腕)のスキルだな」
「腕?」
「スキルの詳細については後程説明する」
「わかった」
あの大柄の冒険者は片腕だけで自身よりも大きい剣を振り回していたのはスキルのお陰だった訳か。
「一般的に身体強化のスキル持ちが人口的に一番多いな」
「身体強化か。確かに便利そうだったな」
「一番使いやすいスキルでもあるしな」
確かに自分自身の身体能力が上がるだけだなら、慣れるのも早いだろうし使いやすそうではあるな。
「そして、二つ目は武器強化だな」
「武器強化?」
「そうだ、武器に対して属性を付与する事によって、攻撃力などを上げる事が出来る。ちなみに私は武器強化で火を付与する事が出来る」
そう言って、シクは拳を握りしめてから拳に炎を纏わせた。
「おッーーーー?! カッケーー!」
「そ、そうか?」
マジかよ?! メチャクチャカッケーー!
あれ? なんかシクがまた引いてないか?
「ま、まぁこんな風に武器に対して属性を付与する事が出来るのが武器強化のスキルだ」
シクは炎を消しながら握り拳を緩めた。
「シク、三つ目は?」
「三つ目は、能力上昇だな」
「身体強化と、どう違うんだ?」
「能力上昇は他人の身体能力を上昇させるスキルだな。サポート系のスキルになる」
なるほど……。
自分なりに整理すると、
身体強化スキルは自身の筋力、スピードなどの上昇。
武器強化スキルは武器に炎などの属性を付与して攻撃力を上昇。
能力上昇スキルは他人の身体能力の上昇。
以上の三つか。
シクの武器強化カッコよくていいなーー。
「基本はこの三つだが、稀にこの三つに当てはまらないスキルを得るものがいる」
「例えばどんなスキルなんだ?」
「私も本や噂でしか知らないが、ある者は他人を回復させる事が出来るとか、他人のスピードや攻撃力を下げたりなどあるらしい」
回復とデバフか。
「稀ってどれくらいなの?」
「そうだな……。一つの種族内に一人いるくらいとかかな? 」
「そんなに、珍しいのか。俺も強いスキルが欲しい!」
「私はアトスには身体強化を得て欲しいと思っている」
「なんで?」
「人間族は他種族より身体能力が低いので、モンスターから逃げる時に遅れをとる事が多いんだよ。だけど、身体強化のスキルで能力を上げれば獣人族ですら敵わないスピードで逃げる事が出来る」
なるほど。でも、俺的には武器強化がいいな。
「それでは、次にスキルの詳細について説明する」
やべ! すげー楽しい講義だ!
今は午前中の講義中。
「シク! 今日こそはスキルについての講義をするんだよな?!」
自分でも分かるくらい俺の目はキラキラしている。そんな俺の視線に若干の不気味さを感じつつもシクは承諾してくれる。
「……分かった。今日はスキルについて講義しよう」
よし! シクは魔法は無いと言っていたが実際はどうなのか気になる。
「アトス、まず言っとくが今のアトスにはスキルは使えない」
「え?! なんでだよ!」
スキルが使えない……だと?!
「使えない理由としては年齢が達してないからだ」
「年齢?」
「そうだ。スキルは十歳になると儀式を行う事で得る事が出来る」
「十歳……。あと五年か」
「そうだ、なのでそれまではひたすら訓練って事だな」
「うげーー」
ショックを受けるが、使えないわけでは無いのでヨシとしよう。
今から五年後が楽しみだぜ!
「それでは、スキルの種類について説明しよう」
「何種類くらいあるんだ? 」
「スキルの種類としては基本三つだ」
案外少ないな。
「まず一つ目は身体強化だな。このスキルは身体能力が上がって普通では考えられない事が出来たりする」
「もしかして、昨日の大柄の冒険者の腕が光っていたのも? 」
「その通りだ。あれは身体強化(腕)のスキルだな」
「腕?」
「スキルの詳細については後程説明する」
「わかった」
あの大柄の冒険者は片腕だけで自身よりも大きい剣を振り回していたのはスキルのお陰だった訳か。
「一般的に身体強化のスキル持ちが人口的に一番多いな」
「身体強化か。確かに便利そうだったな」
「一番使いやすいスキルでもあるしな」
確かに自分自身の身体能力が上がるだけだなら、慣れるのも早いだろうし使いやすそうではあるな。
「そして、二つ目は武器強化だな」
「武器強化?」
「そうだ、武器に対して属性を付与する事によって、攻撃力などを上げる事が出来る。ちなみに私は武器強化で火を付与する事が出来る」
そう言って、シクは拳を握りしめてから拳に炎を纏わせた。
「おッーーーー?! カッケーー!」
「そ、そうか?」
マジかよ?! メチャクチャカッケーー!
あれ? なんかシクがまた引いてないか?
「ま、まぁこんな風に武器に対して属性を付与する事が出来るのが武器強化のスキルだ」
シクは炎を消しながら握り拳を緩めた。
「シク、三つ目は?」
「三つ目は、能力上昇だな」
「身体強化と、どう違うんだ?」
「能力上昇は他人の身体能力を上昇させるスキルだな。サポート系のスキルになる」
なるほど……。
自分なりに整理すると、
身体強化スキルは自身の筋力、スピードなどの上昇。
武器強化スキルは武器に炎などの属性を付与して攻撃力を上昇。
能力上昇スキルは他人の身体能力の上昇。
以上の三つか。
シクの武器強化カッコよくていいなーー。
「基本はこの三つだが、稀にこの三つに当てはまらないスキルを得るものがいる」
「例えばどんなスキルなんだ?」
「私も本や噂でしか知らないが、ある者は他人を回復させる事が出来るとか、他人のスピードや攻撃力を下げたりなどあるらしい」
回復とデバフか。
「稀ってどれくらいなの?」
「そうだな……。一つの種族内に一人いるくらいとかかな? 」
「そんなに、珍しいのか。俺も強いスキルが欲しい!」
「私はアトスには身体強化を得て欲しいと思っている」
「なんで?」
「人間族は他種族より身体能力が低いので、モンスターから逃げる時に遅れをとる事が多いんだよ。だけど、身体強化のスキルで能力を上げれば獣人族ですら敵わないスピードで逃げる事が出来る」
なるほど。でも、俺的には武器強化がいいな。
「それでは、次にスキルの詳細について説明する」
やべ! すげー楽しい講義だ!
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