善悪を超えて行く者

べんぞう

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演出欲

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人気者になりたい、という気持ちが幼い頃からあった。幼稚園から小学一年くらいまで、ギャグをやって人の気を引くのが快感で、実際に人気者だと思っていた。
引越で小学校が変わり、周りも成長してきたこともあり、自分のやり方では受けなくなっていたのだが、人気を得たいという気持ちは消えなかった。それはマンガを描くとこになったり、音楽をやることに繋がった。また、日常生活でも、ところどころで人の笑いを誘うそぶりが多いのはそれを無意識にやっているせいである。
楽しい人と思わせる→そこにいていい人となる(許可を得る)
という許可欲の構造が働いているのだと思うが、物事を進めて行くに当たり、「きっとできる。でもどうせならよりベストに仕上げたい」という欲が働きやすくなった。
この考え自体はとても有効で、様々なクオリティの向上に繋がった。
だから逆に考えれば、マインドとしてはそれを手放したくない。
「より良い演出」を怠ってしまうと、面白い人と思われず、人に嫌われ、そこにいることができなくなる。そう思ってしまっている。
だが実際には、シチュエーションに対して適切なクオリティを出すことは意識的にできるし、自分以外の要素が絡めば望んだクオリティは実現しにくいことも経験している。
マインドが「演出欲」で維持したい項目は、自動反応でなくとも得られているのである。
もう「受ける人」をがんばってやらなくて良いのである。「うまくやってやろう」と思わなくてよい。
お疲れ様でした。
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