27 / 47
第26話 隊長
しおりを挟む
チーム体制の発表から3日後、俺たちはニコ班長に呼び出された。
俺、エマ、カンナリ、そして隊長のコーディが集まる。
俺たちは、これからコーディ部隊として任務に当たっていく。
本来、世界中で起きる厄災の被害が報告されると、それを解決するために片っ端からノアの覚醒者を1人から2人、世界各地に派遣していた。
しかし、その方法では覚醒者に対する負担が大き過ぎる。
その現状に目を瞑って、覚醒者は世界を救うために身を粉にして戦ってきたが、状況が変わった。
明らかに最近、厄災の活動が活発化してきている。
俺がアークに来て、まだ1か月も経っていないが、その間にも数名の覚醒者と多くの探索班が死亡したそうだ。
そこで、チーム体制で任務に当たる事の原則化が決定された。
チーム体制と言うと聞こえは良いが、任務の難易度が上がるらしいので、実際は1人あたりの負担は増えているのではないかと俺は感じている。
正直言ってかなり不安だ。
俺はまだ2回しか任務に行っていない上に、両方とも成功とは言えない結果に終わっている。
そんな状態の俺が難易度の上がった任務に行って大丈夫なのだろうか。
考えれば考えるほど、不安になる。
「ルーク君、大丈夫?」
部屋に来てから、ずっと不安気な顔をしている俺を見て、エマが声をかけた。
「やっぱり、不安になっちゃいます。俺、2回とも任務上手くいってないですし。」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。コーディ隊長もいるし。」
エマの言葉を聞いた隊長が俺にウインクする。
「うん、俺が君たちを絶対に死なせないよ。隊長として、これだけは絶対にやり遂げる。」
なんと、心強い。
さすがは解放者に最も近い言われる男だ。
そんな優しい隊長の隣で、カンナリは俺を睨んだ。
「怖いなら来るなよ。」
相変わらず、嫌なやつだ。
仲間なのだから一緒に助け合おう、の一言も言えないのか。
「ちょっと、カンナリ!私たち、これから一緒に戦っていくのよ。そんな言い方しない!」
エマはいつも俺の代わりにカンナリを叱ってくれる。
彼女のおかげで俺とカンナリの喧嘩は殴り合いまでには至らない。
エマがカンナリに拳骨を喰らわせようと、立ち上がった時、扉が開いた。
ニコ班長だ。
「ちょっと君たち、これから一緒に任務なんだから、仲良くしなよ。」
ニコ班長は手をパンパンと叩きながら、自分の席に座る。
そして、俺たちに一枚ずつ資料を配った。
「分かっていると思うけど、任務要請よ。今回から、任務の危険性が一段と上がる。コーディさんがいるから大丈夫だと思うけど、注意してね。」
渡された資料には任務地、そして現時点で分かっている情報が記されていた。
任務地は、ラゲール王国にあるバラバルディア城。
アザモノが10体以上確認済み。
確かに、任務のレベルが上がっている。
アザモノ1体でも、苦戦していた俺がこの任務で役に立てるのだろうか。
「アザモノが10以上ですか...。」
「うん、かなり危険な任務になる。ルーク君のような入って間もない新人が行くような任務じゃない。ルーク君は特に気をつけて。」
エマ班長の言う通り、俺はまだこの任務に行ける器ではない。
まずは死なないことを第一目標に頑張ろう。
「わ、わかりました...。」
「それに、今回の任務地には、歴史的建造物がたくさんあるの。出来れば、大きな戦闘を避けるようにして。でも、これは向こうの王様の要望だからあまり気にしなくて良いよ。危ない時は全力で力を使って。」
建物を壊さないように戦えだと?
そんなの気にしてたら死んでしまう。
いや、俺の能力ならできるのか?
「ぜ、善処します。」
「うん、よろしくね。じゃあ、出発は今夜よ。本来なら準備の時間をもう少しあげたいところだけど、任務が詰まってるから。」
ーーー
夜になった。
ヘンダーソンさんの部屋に集合する。
部屋には俺とヘンダーソンさん含めて5人。
誰か足りない気がする。
誰だ...?
・・・
そうだ、探索班だ。
任務に向かう時は、いつも彼らがサポートしてくれていた。
今回はついて来てくれないのか?
「そう言えば、今回は探索班の方は来ないんですか?」
「今回のように危険度の高い任務では探索班は来ないよ。いてくれた方が助かるけど、死にに行くようなものだからね。」
隊長が答える。
じゃあ、ジンさんも、オルメさんも来ないのか。
心細いな。
「では、揃ったのでお願いします。」
隊長がそう言って、ヘンダーソンに軽く頭を下げた。
すると、ヘンダーソンは左の人差し指につけた指輪に触れる。
【完全解放】
彼がそう呟くと、俺たちの足元に円が広がる。
「じゃあ、頑張って。」
ヘンダーソンがそう言うと同時に、俺たちは円の中に落ちた。
ーーー
不思議な時間が流れ、気がつくと見知らぬ町の中だった。
何度も言うが、この距離を一瞬でワープ出来るなんて、とんでもない能力だ。
「ルーク君、あれが完全解放だよ。」
エマがヒョコッと顔を出してそう言った。
やっぱり、そうだったのか。
どおりで凄い能力だと思った。
完全解放を会得すれば、この規模の力が手に入るのか。
俺の能力なら、どんな感じになるのだろう。
「そう言えば、隊長って、方舟の完全解放できるんですか?」
俺はふと気になった。
「いや、できないよ。まだ第2次覚醒していないからね。」
コーディはそう言うと、首を横に振った。
こんなに強いのに、第2次覚醒前なのか。
俺なんてまだまだなんだな。
「隊長ほど強くても、できないなんて...。俺、もっと頑張ります。」
「うん、いい心構えだ。でも、無理をしてはいけないよ。」
隊長はそう言ってくれるが、このチームで1番弱いのは、確実に俺だ。
少しの無理くらいしなければ、チームの足を引っ張ってしまう。
「いえ、危ない時は無理矢理にでも完全解放してやりますよ。」
俺が自信満々にそう言うと、隊長の顔が険しくなった。
「だから、駄目だ。第2次覚醒が起こっていないのに、完全解放を試みたら体が耐えられない。心臓が破裂して死んじゃうよ。」
えっ、心臓が破裂!?
確かに、ノアの力を使うのは体に大きな負担がかかる事は、自分の身で経験済みだ。
でも、使いすぎると心臓が破裂してしまうとは。
「心臓が破裂するんですか?」
「そうだよ。誇張した表現なんかじゃあない。完全解放は言わば、ノアの必殺技みたいなものだ。大きな力を必要とする。未熟な者が安易に使えば、即死するよ。」
まじかよ。
今の俺が使うと即死するのか。
やっぱり無理は禁物だ、うん。
「む、無理はしないようにします。」
「ははっ、頼むよ。」
隊長は笑って俺の肩をポンポンと叩いた。
少し、緊張した空気が和らいだ。
それを見ていたカンナリが痺れを切らし、先に歩き出した。
「おい、ちんたらすんな。早く行くぞ。」
隊長の顔が変わる。
「よし、行こうか。」
俺の3度目の任務が始まる。
俺、エマ、カンナリ、そして隊長のコーディが集まる。
俺たちは、これからコーディ部隊として任務に当たっていく。
本来、世界中で起きる厄災の被害が報告されると、それを解決するために片っ端からノアの覚醒者を1人から2人、世界各地に派遣していた。
しかし、その方法では覚醒者に対する負担が大き過ぎる。
その現状に目を瞑って、覚醒者は世界を救うために身を粉にして戦ってきたが、状況が変わった。
明らかに最近、厄災の活動が活発化してきている。
俺がアークに来て、まだ1か月も経っていないが、その間にも数名の覚醒者と多くの探索班が死亡したそうだ。
そこで、チーム体制で任務に当たる事の原則化が決定された。
チーム体制と言うと聞こえは良いが、任務の難易度が上がるらしいので、実際は1人あたりの負担は増えているのではないかと俺は感じている。
正直言ってかなり不安だ。
俺はまだ2回しか任務に行っていない上に、両方とも成功とは言えない結果に終わっている。
そんな状態の俺が難易度の上がった任務に行って大丈夫なのだろうか。
考えれば考えるほど、不安になる。
「ルーク君、大丈夫?」
部屋に来てから、ずっと不安気な顔をしている俺を見て、エマが声をかけた。
「やっぱり、不安になっちゃいます。俺、2回とも任務上手くいってないですし。」
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。コーディ隊長もいるし。」
エマの言葉を聞いた隊長が俺にウインクする。
「うん、俺が君たちを絶対に死なせないよ。隊長として、これだけは絶対にやり遂げる。」
なんと、心強い。
さすがは解放者に最も近い言われる男だ。
そんな優しい隊長の隣で、カンナリは俺を睨んだ。
「怖いなら来るなよ。」
相変わらず、嫌なやつだ。
仲間なのだから一緒に助け合おう、の一言も言えないのか。
「ちょっと、カンナリ!私たち、これから一緒に戦っていくのよ。そんな言い方しない!」
エマはいつも俺の代わりにカンナリを叱ってくれる。
彼女のおかげで俺とカンナリの喧嘩は殴り合いまでには至らない。
エマがカンナリに拳骨を喰らわせようと、立ち上がった時、扉が開いた。
ニコ班長だ。
「ちょっと君たち、これから一緒に任務なんだから、仲良くしなよ。」
ニコ班長は手をパンパンと叩きながら、自分の席に座る。
そして、俺たちに一枚ずつ資料を配った。
「分かっていると思うけど、任務要請よ。今回から、任務の危険性が一段と上がる。コーディさんがいるから大丈夫だと思うけど、注意してね。」
渡された資料には任務地、そして現時点で分かっている情報が記されていた。
任務地は、ラゲール王国にあるバラバルディア城。
アザモノが10体以上確認済み。
確かに、任務のレベルが上がっている。
アザモノ1体でも、苦戦していた俺がこの任務で役に立てるのだろうか。
「アザモノが10以上ですか...。」
「うん、かなり危険な任務になる。ルーク君のような入って間もない新人が行くような任務じゃない。ルーク君は特に気をつけて。」
エマ班長の言う通り、俺はまだこの任務に行ける器ではない。
まずは死なないことを第一目標に頑張ろう。
「わ、わかりました...。」
「それに、今回の任務地には、歴史的建造物がたくさんあるの。出来れば、大きな戦闘を避けるようにして。でも、これは向こうの王様の要望だからあまり気にしなくて良いよ。危ない時は全力で力を使って。」
建物を壊さないように戦えだと?
そんなの気にしてたら死んでしまう。
いや、俺の能力ならできるのか?
「ぜ、善処します。」
「うん、よろしくね。じゃあ、出発は今夜よ。本来なら準備の時間をもう少しあげたいところだけど、任務が詰まってるから。」
ーーー
夜になった。
ヘンダーソンさんの部屋に集合する。
部屋には俺とヘンダーソンさん含めて5人。
誰か足りない気がする。
誰だ...?
・・・
そうだ、探索班だ。
任務に向かう時は、いつも彼らがサポートしてくれていた。
今回はついて来てくれないのか?
「そう言えば、今回は探索班の方は来ないんですか?」
「今回のように危険度の高い任務では探索班は来ないよ。いてくれた方が助かるけど、死にに行くようなものだからね。」
隊長が答える。
じゃあ、ジンさんも、オルメさんも来ないのか。
心細いな。
「では、揃ったのでお願いします。」
隊長がそう言って、ヘンダーソンに軽く頭を下げた。
すると、ヘンダーソンは左の人差し指につけた指輪に触れる。
【完全解放】
彼がそう呟くと、俺たちの足元に円が広がる。
「じゃあ、頑張って。」
ヘンダーソンがそう言うと同時に、俺たちは円の中に落ちた。
ーーー
不思議な時間が流れ、気がつくと見知らぬ町の中だった。
何度も言うが、この距離を一瞬でワープ出来るなんて、とんでもない能力だ。
「ルーク君、あれが完全解放だよ。」
エマがヒョコッと顔を出してそう言った。
やっぱり、そうだったのか。
どおりで凄い能力だと思った。
完全解放を会得すれば、この規模の力が手に入るのか。
俺の能力なら、どんな感じになるのだろう。
「そう言えば、隊長って、方舟の完全解放できるんですか?」
俺はふと気になった。
「いや、できないよ。まだ第2次覚醒していないからね。」
コーディはそう言うと、首を横に振った。
こんなに強いのに、第2次覚醒前なのか。
俺なんてまだまだなんだな。
「隊長ほど強くても、できないなんて...。俺、もっと頑張ります。」
「うん、いい心構えだ。でも、無理をしてはいけないよ。」
隊長はそう言ってくれるが、このチームで1番弱いのは、確実に俺だ。
少しの無理くらいしなければ、チームの足を引っ張ってしまう。
「いえ、危ない時は無理矢理にでも完全解放してやりますよ。」
俺が自信満々にそう言うと、隊長の顔が険しくなった。
「だから、駄目だ。第2次覚醒が起こっていないのに、完全解放を試みたら体が耐えられない。心臓が破裂して死んじゃうよ。」
えっ、心臓が破裂!?
確かに、ノアの力を使うのは体に大きな負担がかかる事は、自分の身で経験済みだ。
でも、使いすぎると心臓が破裂してしまうとは。
「心臓が破裂するんですか?」
「そうだよ。誇張した表現なんかじゃあない。完全解放は言わば、ノアの必殺技みたいなものだ。大きな力を必要とする。未熟な者が安易に使えば、即死するよ。」
まじかよ。
今の俺が使うと即死するのか。
やっぱり無理は禁物だ、うん。
「む、無理はしないようにします。」
「ははっ、頼むよ。」
隊長は笑って俺の肩をポンポンと叩いた。
少し、緊張した空気が和らいだ。
それを見ていたカンナリが痺れを切らし、先に歩き出した。
「おい、ちんたらすんな。早く行くぞ。」
隊長の顔が変わる。
「よし、行こうか。」
俺の3度目の任務が始まる。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
赤き翼の万能屋―万能少女と出来損ない死霊術師の共同生活―
文海マヤ
ファンタジー
「代わりのない物なんてない。この世は代替品と上位互換に溢れてる」
万能屋。
猫探しから家の掃除や店番、果ては護衛や汚れ仕事まで、あらゆるものの代わりとなることを生業とするもの。
そして、その中でも最強と名高い一人――万能屋【赤翼】リタ・ランプシェード。
生家を焼かれた死霊術師、ジェイ・スペクターは、そんな彼女の下を訪ね、こう依頼する。
「今月いっぱい――陸の月が終わるまででいいんだ。僕のことを、守ってはくれないだろうか」
そうして始まる、二人の奇妙な共同生活。
出来損ないの死霊術師と最強の万能屋が繰り広げる、本格ファンタジー。
なろうに先行投稿中。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる