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第7話 白い炎
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おそらく俺はノアに覚醒した。
ノアの覚醒者であるシモンからは覚醒するとどんな変化が体に起こるのかは教えてもらっていない。
しかし、この人間離れした身体能力、それに加えてシモンが厄災を倒すときに目に浮かび上がっていた十字の紋様が俺の目にもある。
ここまでの身体の変化、ノアに覚醒したと言って間違いないだろう。
ノアの力があれば、厄災を破壊する事ができるが、具体的にはどうすれば良いのだろうか。
シモンは触れただけで、厄災を木っ端微塵にしていてた。
しかし、直感でわかる、まだ俺にそこまでの力はない。
迫り来る厄災の攻撃をギリギリで避けながら、俺は数発の打撃を喰らわせた。
殴った感じ、相手が人間だったならば、一撃ノックアウトって感じの威力だ。
しかし、厄災に効いている様子はない。
くそっ、全然効いていない。
どうする、やっぱり逃げるか。
そんなことを考えていると、ギリギリで避けていた攻撃が一発、俺の脇腹をとらえた。
「グッッ、。」
肋が数本折れたような音がした。
重すぎる!
受け…ながせ…ない!
俺はもう一度、アイラさんの家まで吹き飛ばされた。
俺がただの人間だったなら、体は原型を留めていなかっただろう。
綺麗な部屋がめちゃくちゃだ。
あとで、アイラさんに謝らないとな。
ガラッ
家の中の瓦礫が動いた。
俺は咄嗟に身構える。
なんだ?
2体目だったらどうしようか。
無理無理、絶対に無理だ。
流石に勝ち目が無さすぎる。
「....ク...ん..。」
瓦礫の中にいる何かから声が聞こえた。
「ルー…ク…君..?」
・・・
はっ!
アイラさんの声だ!
生きていたのか!
俺はすぐに瓦礫を退けて、アイラさんを引っ張り出した。
アイラさんは意識は朦朧としているが、大きな怪我はなかった。
良かった、生きてる。
しかし、なぜ彼女が殺されていない?
隠れていた…訳ではなさそうだ。
「...イラ...アイ...ラ」
ん?誰の声だ?
ガラガラした声だ。獣が人の言葉を喋っているような。
声の方向へ顔を向けると、厄災がいた。
「アイラニッ、サワルナァォァァォァ!」
厄災がさらにギアをあげ、俺に突進してきた。
このままでは、アイラさんが死んでしまう。
アイラさんを抱えて、避けるのでは間に合わない。
俺は、アイラさんに覆い被さるように守った。
幸い厄災の攻撃は当たらなかったが、衝撃で2人とも家の外に投げ出される時、アイラさんをはなしてしまった。
「アイラさんっ!」
急いで、アイラさんの元へと走る。
しかし、最悪なことにアイラさんまで、俺より厄災の方が近い。
しかし、厄災は彼女の目の前まで来たところで、ピタリと立ち止まった。禍々しい色の触手は彼女を殺すのではなく、優しく彼女の体を包み込んだ。
こいつ、何がしたいんだ?
この厄災、さっきから様子がおかしい。
シモンから厄災は本能で人を殺しまくる化け物だと聞いていたので、俺はこの厄災の行動が不思議でたまらなかった。
しかし、今は理由など何でもいい。
アイラさんが殺されていない、その事実が重要だ。
厄災が彼女を殺す前に、何とか助けるんだ。
そうこう考えている間にも厄災の彼女を包む触手の力は強まっていく。
「やめ...てっ!兄さんっ!」
アイラさんが苦しそうにそう呟くと、厄災はもう一度、動きを止めた。
俺は一瞬アイラさんの言葉が理解できなかった。
いや、考えないようにしていただけなのかもしれない。
厄災には人間だった部分が所々残っている。
この厄災もそうだ。
俺は顔だったような部分にアイラさんと同じ赤い毛が見えることに気づいていた。
考えたくはないが、そういうことだろう。
彼女がそう呼ぶように、あの厄災はアイラさんのお兄さんなのだ。
しかし、俺は何この現状で何をどうすれば良いのか。
厄災になった人間を元に戻すことはできるのか、そもそも俺にこの化け物を倒す力はあるのか、何もかもが分からない。
もっとシモンに色々聞いておくんだった。
再び厄災はゆっくりと動き出し、アイラさんの顔に触手を伸ばした。
殺そうとして、では無い。
触手は優しく舐めるようにアイラさんの眼球を撫でた。
「アイ…ラァ、オマエノ..メ…オレニ、クレル.. ダロウ?」
「い、いや!はな..して!イヤァァッ!」
眼球を綺麗にくり抜こうとしているのか、ゆっくりと触手に力が入るのが分かる。
俺はアイラさんの元へと走り、手を伸ばすが、届かない。
くそっ、助けられない!
そう思った時だった。
俺は体が異常に熱くなるのを感じた。
病的なものではなく、力が溢れ出てくるような感覚だ。
気づくと、俺の体から、白い炎が溢れ出し、アイラさんごと厄災を包んでいた。
「グワァッ!!」
厄災は苦しみ、アイラさんをはなした。
俺はすかさず、彼女を受け止め、その場から離れる。
「アイラさん!大丈夫ですか!?」
あの規模の炎に包まれたのだ。
ただの火傷ではすまないだろう。
「んっ…、暖かい…。」
驚くことに、幸運にも白い炎はアイラさんを傷つけていなかった。
どういう仕様であの火が出たのかは分からないが、これもノアの力の一つなのだろう。
今はそういうことにしておく。
しかし、厄災は確かに苦しんでいた。
初めて厄災にダメージを入れることができたのだ。
これなら倒せるかもしれない。
アイラさんを少し離れたところに隠し、俺は再び厄災の元へと向かった。
ーーー
厄災の元へと戻ると、厄災はまだ白い炎に包まれていた。
かなり苦しんでいるようだ。
今がチャンスだ。
俺のありったけをぶつけてやる。
厄災へと一歩踏み出した時、俺の足が小刻みに震えていることに気づいた。
「はぁっ、はぁっ、。」
息も切れている。
もうあまり長い間、戦えそうにはない。
俺はアイラさんを助けることに気を取られすぎていて、自分がかなり疲弊していることに気づいていなかった。
ノアの力を使うことに時間制限があるのか、俺の能力の問題か、分からないが、とにかく全力を一発、これが限界だろう。
さっきの感覚を思い出す。
腹に力を溜め、両掌に集める。
体が熱くなってきた。
よし、いい感じだ。
限界まで、溜める。
・・・
今だ!
俺は両掌に溜めた力を解き放った。
白い炎が火炎放射器の如く、厄災を襲う。
一瞬で、厄災は消し炭と化した。
「良かっ...」
俺は力を出し切り、その場に倒れた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
~アイラの兄ハンス目線~
ーこれはゲアの町で連続殺人が起こる前のことー
今日は、週に一度の礼拝の日だ。
私とアイラで運営しているこの教会は人気がある、と言えば語弊があるかもしれないが、人が多く集まる。
つまり、今日は大忙しだ。
「アイラ、すまない、食事を作っておいてくれないか?」
「分かったわ。また何かあったら言って。」
「本当にすまない。迷惑をかける。」
「謝らなくていいって何回も言ってるでしょ。」
私は去年の戦争で、両目を失った。
なんとか一命を取り留めたが、多くのことができなくなった。
この町に帰ってきてから、アイラに毎日たくさん迷惑をかけている。
アイラは、大丈夫だと言ってくれるが、彼女も年頃の女性だ。
彼氏の一人や二人、欲しい気持ちもあるだろう。
私が彼女の人生の邪魔をしている。
その事実が私にとって本当に辛かった。
毎日毎日、何度も死が頭をよぎった。
ある日のことだった。
「アイラ、今日も先に帰っててくれ。」
「分かったわ。」
体を悪くして、家から動くことの出来ない教徒への訪問がまだ残っている。
夜も遅いので、こんなことまでアイラにはさせられない。
これ以上、彼女の時間を奪いたくない。
ーーー
最後の訪問を終え、家へ帰る途中、私は何か大きな気配を感じ立ち止まった。
目には見えないが、確かに何かがそこにある。
なぜか、拾わずにはいられない。
その何かを拾うと、目が一瞬見えた気がした。
信じられないだろうが、確かに一瞬、今では懐かしい町の景色が見えた。
何かは、肉のような手触りで、生きているのか脈打っている。
なぜか、私はその何かをひどく魅力的に感じた。
そして私は迷うことなく、その何かを飲み込んだ。
ーーー
昨日、何かを飲み込んでから、頭の中でずっと声が響いている。
“殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ”
気が狂いそうだ。
私の体に明らかに異変が生じている。
このままでは、本当に人を殺してしまうかもしれない。
その日の夜、私は初めて人を殺した。
というか、気づいたら死んでいたのだ。
こんな大変なことをしてしまったのに、不思議と何も感じなかった。
そして私は死体から眼球を抉り取り、食べた。
すると、目が少し、ほんの少しだけ見えるようになった気がした。
ああ、あれは神の贈り物だったのだ。
なんと素晴らしい贈り物だろうか。
私が最も欲していたもの与えてくれるとは。
これで、アイラにも迷惑をかけずに済む。
安堵と充足感が溢れた。
ーーー
神から贈り物を受けとってから、どれくらい経っただろうか。
まだかなりボヤけているが、目が確かに見えるようになってきた。
50人分は食べたカナ?
この感じだとあと150人分くらいでアイラの顔がミエルヨウニナルダロウ。
タノシミダナアアア。
ノアの覚醒者であるシモンからは覚醒するとどんな変化が体に起こるのかは教えてもらっていない。
しかし、この人間離れした身体能力、それに加えてシモンが厄災を倒すときに目に浮かび上がっていた十字の紋様が俺の目にもある。
ここまでの身体の変化、ノアに覚醒したと言って間違いないだろう。
ノアの力があれば、厄災を破壊する事ができるが、具体的にはどうすれば良いのだろうか。
シモンは触れただけで、厄災を木っ端微塵にしていてた。
しかし、直感でわかる、まだ俺にそこまでの力はない。
迫り来る厄災の攻撃をギリギリで避けながら、俺は数発の打撃を喰らわせた。
殴った感じ、相手が人間だったならば、一撃ノックアウトって感じの威力だ。
しかし、厄災に効いている様子はない。
くそっ、全然効いていない。
どうする、やっぱり逃げるか。
そんなことを考えていると、ギリギリで避けていた攻撃が一発、俺の脇腹をとらえた。
「グッッ、。」
肋が数本折れたような音がした。
重すぎる!
受け…ながせ…ない!
俺はもう一度、アイラさんの家まで吹き飛ばされた。
俺がただの人間だったなら、体は原型を留めていなかっただろう。
綺麗な部屋がめちゃくちゃだ。
あとで、アイラさんに謝らないとな。
ガラッ
家の中の瓦礫が動いた。
俺は咄嗟に身構える。
なんだ?
2体目だったらどうしようか。
無理無理、絶対に無理だ。
流石に勝ち目が無さすぎる。
「....ク...ん..。」
瓦礫の中にいる何かから声が聞こえた。
「ルー…ク…君..?」
・・・
はっ!
アイラさんの声だ!
生きていたのか!
俺はすぐに瓦礫を退けて、アイラさんを引っ張り出した。
アイラさんは意識は朦朧としているが、大きな怪我はなかった。
良かった、生きてる。
しかし、なぜ彼女が殺されていない?
隠れていた…訳ではなさそうだ。
「...イラ...アイ...ラ」
ん?誰の声だ?
ガラガラした声だ。獣が人の言葉を喋っているような。
声の方向へ顔を向けると、厄災がいた。
「アイラニッ、サワルナァォァァォァ!」
厄災がさらにギアをあげ、俺に突進してきた。
このままでは、アイラさんが死んでしまう。
アイラさんを抱えて、避けるのでは間に合わない。
俺は、アイラさんに覆い被さるように守った。
幸い厄災の攻撃は当たらなかったが、衝撃で2人とも家の外に投げ出される時、アイラさんをはなしてしまった。
「アイラさんっ!」
急いで、アイラさんの元へと走る。
しかし、最悪なことにアイラさんまで、俺より厄災の方が近い。
しかし、厄災は彼女の目の前まで来たところで、ピタリと立ち止まった。禍々しい色の触手は彼女を殺すのではなく、優しく彼女の体を包み込んだ。
こいつ、何がしたいんだ?
この厄災、さっきから様子がおかしい。
シモンから厄災は本能で人を殺しまくる化け物だと聞いていたので、俺はこの厄災の行動が不思議でたまらなかった。
しかし、今は理由など何でもいい。
アイラさんが殺されていない、その事実が重要だ。
厄災が彼女を殺す前に、何とか助けるんだ。
そうこう考えている間にも厄災の彼女を包む触手の力は強まっていく。
「やめ...てっ!兄さんっ!」
アイラさんが苦しそうにそう呟くと、厄災はもう一度、動きを止めた。
俺は一瞬アイラさんの言葉が理解できなかった。
いや、考えないようにしていただけなのかもしれない。
厄災には人間だった部分が所々残っている。
この厄災もそうだ。
俺は顔だったような部分にアイラさんと同じ赤い毛が見えることに気づいていた。
考えたくはないが、そういうことだろう。
彼女がそう呼ぶように、あの厄災はアイラさんのお兄さんなのだ。
しかし、俺は何この現状で何をどうすれば良いのか。
厄災になった人間を元に戻すことはできるのか、そもそも俺にこの化け物を倒す力はあるのか、何もかもが分からない。
もっとシモンに色々聞いておくんだった。
再び厄災はゆっくりと動き出し、アイラさんの顔に触手を伸ばした。
殺そうとして、では無い。
触手は優しく舐めるようにアイラさんの眼球を撫でた。
「アイ…ラァ、オマエノ..メ…オレニ、クレル.. ダロウ?」
「い、いや!はな..して!イヤァァッ!」
眼球を綺麗にくり抜こうとしているのか、ゆっくりと触手に力が入るのが分かる。
俺はアイラさんの元へと走り、手を伸ばすが、届かない。
くそっ、助けられない!
そう思った時だった。
俺は体が異常に熱くなるのを感じた。
病的なものではなく、力が溢れ出てくるような感覚だ。
気づくと、俺の体から、白い炎が溢れ出し、アイラさんごと厄災を包んでいた。
「グワァッ!!」
厄災は苦しみ、アイラさんをはなした。
俺はすかさず、彼女を受け止め、その場から離れる。
「アイラさん!大丈夫ですか!?」
あの規模の炎に包まれたのだ。
ただの火傷ではすまないだろう。
「んっ…、暖かい…。」
驚くことに、幸運にも白い炎はアイラさんを傷つけていなかった。
どういう仕様であの火が出たのかは分からないが、これもノアの力の一つなのだろう。
今はそういうことにしておく。
しかし、厄災は確かに苦しんでいた。
初めて厄災にダメージを入れることができたのだ。
これなら倒せるかもしれない。
アイラさんを少し離れたところに隠し、俺は再び厄災の元へと向かった。
ーーー
厄災の元へと戻ると、厄災はまだ白い炎に包まれていた。
かなり苦しんでいるようだ。
今がチャンスだ。
俺のありったけをぶつけてやる。
厄災へと一歩踏み出した時、俺の足が小刻みに震えていることに気づいた。
「はぁっ、はぁっ、。」
息も切れている。
もうあまり長い間、戦えそうにはない。
俺はアイラさんを助けることに気を取られすぎていて、自分がかなり疲弊していることに気づいていなかった。
ノアの力を使うことに時間制限があるのか、俺の能力の問題か、分からないが、とにかく全力を一発、これが限界だろう。
さっきの感覚を思い出す。
腹に力を溜め、両掌に集める。
体が熱くなってきた。
よし、いい感じだ。
限界まで、溜める。
・・・
今だ!
俺は両掌に溜めた力を解き放った。
白い炎が火炎放射器の如く、厄災を襲う。
一瞬で、厄災は消し炭と化した。
「良かっ...」
俺は力を出し切り、その場に倒れた。
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~アイラの兄ハンス目線~
ーこれはゲアの町で連続殺人が起こる前のことー
今日は、週に一度の礼拝の日だ。
私とアイラで運営しているこの教会は人気がある、と言えば語弊があるかもしれないが、人が多く集まる。
つまり、今日は大忙しだ。
「アイラ、すまない、食事を作っておいてくれないか?」
「分かったわ。また何かあったら言って。」
「本当にすまない。迷惑をかける。」
「謝らなくていいって何回も言ってるでしょ。」
私は去年の戦争で、両目を失った。
なんとか一命を取り留めたが、多くのことができなくなった。
この町に帰ってきてから、アイラに毎日たくさん迷惑をかけている。
アイラは、大丈夫だと言ってくれるが、彼女も年頃の女性だ。
彼氏の一人や二人、欲しい気持ちもあるだろう。
私が彼女の人生の邪魔をしている。
その事実が私にとって本当に辛かった。
毎日毎日、何度も死が頭をよぎった。
ある日のことだった。
「アイラ、今日も先に帰っててくれ。」
「分かったわ。」
体を悪くして、家から動くことの出来ない教徒への訪問がまだ残っている。
夜も遅いので、こんなことまでアイラにはさせられない。
これ以上、彼女の時間を奪いたくない。
ーーー
最後の訪問を終え、家へ帰る途中、私は何か大きな気配を感じ立ち止まった。
目には見えないが、確かに何かがそこにある。
なぜか、拾わずにはいられない。
その何かを拾うと、目が一瞬見えた気がした。
信じられないだろうが、確かに一瞬、今では懐かしい町の景色が見えた。
何かは、肉のような手触りで、生きているのか脈打っている。
なぜか、私はその何かをひどく魅力的に感じた。
そして私は迷うことなく、その何かを飲み込んだ。
ーーー
昨日、何かを飲み込んでから、頭の中でずっと声が響いている。
“殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ”
気が狂いそうだ。
私の体に明らかに異変が生じている。
このままでは、本当に人を殺してしまうかもしれない。
その日の夜、私は初めて人を殺した。
というか、気づいたら死んでいたのだ。
こんな大変なことをしてしまったのに、不思議と何も感じなかった。
そして私は死体から眼球を抉り取り、食べた。
すると、目が少し、ほんの少しだけ見えるようになった気がした。
ああ、あれは神の贈り物だったのだ。
なんと素晴らしい贈り物だろうか。
私が最も欲していたもの与えてくれるとは。
これで、アイラにも迷惑をかけずに済む。
安堵と充足感が溢れた。
ーーー
神から贈り物を受けとってから、どれくらい経っただろうか。
まだかなりボヤけているが、目が確かに見えるようになってきた。
50人分は食べたカナ?
この感じだとあと150人分くらいでアイラの顔がミエルヨウニナルダロウ。
タノシミダナアアア。
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