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【注※男が、超・鬼畜(オチつき)】【[※]他所で未発表原稿】終盤に『コメディ』部分があるので、適当にしてください(連載上必要な部分)
[機械姦]「僕の手術を受ける君の身体は美しいよ」※終盤コメディ部分あり(オチの落差に注意)
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「あは……はあ……はあ……エリオット……そ、それ……どうするつもり?
まさかっ!」
「言っただろ? 胸と陰部の両方が、手術対象だと。
陰核の反応実験は、準備と考えてもらいたい。次に行う手術の為に、君に濡れてもらう必要があったからね。
さあ、陰部の手術を行える身体になったのかな――」
「は……あ……手で……エリオットの手で……ひ、ひろげて……ゆ、ゆび……ああ。
はあああああああっ!
し、舌……あああああ……はああ……い、いま、なめられると……あううう!」
「……指三本が、余裕で入るようだ。
ほんの少し舐めてやっただけで、陰核を差し出すような仕草をしてしまうとはな。
胸の谷間を触ってやったら、どんな反応を見せてくれるんだ?」
「いいいいいいっ!
あはあは……はあああん。
あはん……っ。
も、もうやめて……エリオット……あははん」
「ほう。
縛りつけられていなかったら、いったいどんな乱れた動きを見せてくれたのか――それはそれで面白そうな反応をしてくれたんじゃないか。
アリス。
器具の中に見える君の胸の先、さっきよりも大きくなっているのではないかな? つまんでみたら、きっと、しっかりとした弾力を感じられるのだろうが、ふふ、一人で楽しそうな君を見ていたら、僕も楽しみたくなってきたよ」
「は……ど、どうする気……あの……エリオット……私の足もとに立って、どうする……っ!」
「もう悟っているんじゃないか。
ははっ。
僕に相槌を打ってほしいんだろっ! 君が、自身の期待を高める為にな!
分かった、分かった。
教えてやろう。
アリス、君は、拘束されたまま、僕に貫かれる。
次に予定していたのは、今しがた手にしていたプラグを、君の奥に押し込む実験だったんだ。
くくっ。
君が実験を受けやすいように、僕のもので処置させてもらう。
手術台に身体を押しあてられたまま、入れられるんだ。実験動物として扱われているアリスには、否応なしなどという言葉すら当てはまらない。
それが当然であったと思い、今から僕を受け入れるんだっ!
陰核をいたぶっていた機械はのけさせてもらうが、再び、胸の器具に犯された状態で臨んでもらう!」
「ひぎゃあああんっ! あっ! あっ! ああっ! あああああああんっ!」
「アリス……腰も振れず……身体もよじれず……はあ……くく……機械に胸を吸われ続けながら……この僕に入れられ……ははっ……まさに実験材料だな……はあ……これも、手術の一つだと思い……はあ……ぼくが、はげしく動いたら……声をあげて反応しろ……出された時に、感じた刺激を……おしえてくれ……ああああああ」
「ああああああああっ!
あんっ!
あああああっ!
ひぃいいいいっ!
む、むねが……ああああああんっ!」
「……あははははっ!
実に面白い……僕が果てた後も、胸を犯されたままだったな……はははっ。
余韻に浸る行為の代わりに――このまま君の陰部に、プラグを入れさせてもらう……あははっ!」
「あああっ!
あ……あうっ!
うごいて……き、機械、動いて……あああっ!
はんっ!
い、いや……こっちに、こないで……いや……ああああ、いれない……で……ああああああああっ!」
「アリス、楽しそうだな。
全身が感じやすくなる手術を受けた後に、女性の身体に刺激を与えるのに最適にカスタマイズされた器具を、陰部の奥に押し込まれるという趣向。
気に入ってもらえたかね。
僕の妻になったら、君が望むがままの快楽を与えてやると約束しよう」
「ああああっ!
お、おか……し……くんっ!
なか……ああああっ!
なかで動いて……あああっ!」
「そんなに激しい反応をすると、僕にまた貫かれてしまうぞ。
ふふふ。
まあ、いい。
それを、アリスは希求してくれているという事だ。
ああ。
それにしても、僕の『未来の妻』の今の姿は美しい。惨たらしいまでに枷によって身体の自由を奪われた上、思考する事すら許されず、僕を楽しませる為だけに弄ばれている。
だが、仕方がないと考えてくれ。
天王寺アリスという女性は、この実験を受けるべきだ。
エリオット・ジールゲンの伴侶となり、毎夜、楽しんでほしい。
その為に、この手術が必要だと考える。
あはっはははっ。
四肢拘束されて、機械に繋がったコードを胸と陰部につけられている様は、本当に麗しいよ!
アリスが甘えた声でお願いしてくれれば、これからもこの部屋での楽しい時間を用意してあげよう」
「いあああ……えりお……っと……たすけ……ああああ!」
「さて、そろそろ準備が整ったようだ。再び、僕を受け入れてもらう処置を始めよう。
もちろん、胸の器具は動いたままさ。
そして、僕が為終えた後、また、陰部の奥にプラグを押し入れてやろう。
くくっ。
そのプラグは、抜く時に、アリスの身体にさらなる快楽を与えるように設計されている。どれほどまでに気が狂った姿を晒してくれるか楽しみだ。
入れられたり、抜かれたり、君は、自由を奪われたまま手術を続けられ、反応を記録される。
機械というのは、相手に対して惨いと思う感情を持たないのだよ! アリスは、非人道的な扱いを受けながら、泣き叫ばされるんだっ」
「ああああああああっ!
あ……あ……ぬ、ぬかない……で……ああああぁああ!」
「そうだ!
次にプラグを押しあてる時は、上から下にゆっくりと、君の割れている部分を裂いていく動作をするように、設定しておいてやろう。
どうかな。
被験者の喚きがまるで無視され、執刀された後に、身体の奥を機械に弄られるという事だ。
あははははははっ!
好きなだけ、実験台にされる気分を味わってくれ――」
* * * * *
「――なあ、竹内イチロウ。
お前、ファミリー向けの温泉宿で、おすすめのところはあるか?」
「は?」
「『葉』か。
なるほど、露天風呂に浮かんでいると思いの外、風流な趣となるな。実に、雅だ。
よし、竹内イチロウ。すぐに見繕ってくれ」
「はぁ?
あの……閣下? えっと……書類上も、事実上も完全『未婚』で、ファミリー向けと無縁の竹内イチロウに、何を下知していますか? は?
ええっと……今まで、無言で端末に目を落としておられましたよね……また、あの女の――天王寺アリスの書いた小説を読まれていたという事でしょうか。
え?
温泉宿で、浴衣帯を握って回すとか……そういう小説ですか?」
「タケ。
お前、このエリオット・ジールゲンの側近中の側近の癖に、潜考する事ができんのか? まったく、大学時代からの長い付き合いでなければ、この場で斬り捨てているところだ。
ふふ。まあ、いい。
この小説の内容は、僕とアリスの二人だけの秘め事だからな。お前が、内容について心付くところがあるとしたら、それはそれで不忠な様といえる。
低層階だ。
試みとして、アリスをこのタワー『スカイ・オブ・パーツ』の低層階に連れて行こうと思う。
連れ戻してはや数年、僕の私邸扱いになっている高層階から、一度も外に出した事がないが――せっかく、アリスが『未来の夫』の僕に、熱い夜を求めてくれているんだ。応じないなどできるはずがない。
素晴らしいっ!
これほど、僕の支配欲を満たしながらアリスの身体を好きにしてよいなど! さっそく、今宵の夜伽で採用しようと考えたんだ。
なあ?」
「は?
な、なあ……と、言われましても……はぁ?
あれ?
温泉の話は、何だったのですか?
この場で斬り捨てられる覚悟で発言しますが、この竹内イチロウでなくても、今のエリオット・ジールゲン閣下のお考えを汲み取るのは、到底不可能ではないかと。
と、とりあえず、天王寺アリスを低層階に移動させる件は、諫めさせていただきます。あの女を低層階行きのエレベータにのせるなど、そんな事をして、万に一つも逃亡されたら、閣下の御心が激しく乱れると推測できます!」
「もちろん、ハイリスクなのは認識しているさ。
だが、アリスを私邸内から出しても逃亡させない致し方を確立できれば、タワー『スカイ・オブ・パーツ』の外にも連れ出せるじゃないか。
子は鎹というが、ルイーナがいるおかげで、僕とアリスはすっかり『普通の両親』としてリビングでは過ごしているだろ。
いつ、僕の軍事政権を転覆する作戦を実行に移してくるか分からぬ――天王寺アリスは、そんな危険人物ではあるが、可愛い息子の母。
そう、僕には家族がいるんだ。
行ってみたいんだ。家族で温泉旅行にな」
「……御意」
「竹内イチロウ。
お前、その『御意』、僕に絶対服従しないつもりで使ったのだろ? 別懇にしている故、『仰せのままに』と堅苦しく応じる必要はないが、せめて『御意のとおりに』と言え。
まったく、お前という奴は、大学の後輩であるという私的な繋がりがなければ、黄昏を見る機会を二度と与えてやらないところだ。
今すぐ僕の執務室を去って、飲み干した自販機コーヒーのカップを握り潰しながら『ふざけるなっ』と言うつもりだと顔に書いてある様子を見せているぐらいなら、命に従えっ。
ルイーナの奴は、アイドル『Luna』として連れ出す時と同じく、ゲーム機でも与えておけば問題ないはずだ。母親のアリスが、電子目隠しで視力と聴力を奪われた上に、手枷に足枷で拘束された状態で車に同乗となるが――そこは、家長の僕が、口八丁に言い丸める。
家族旅行に行くとは、こういうものだと思い込ませてしまえば大丈夫だ。最初が肝心だ。
ああ。
スーツケースに、軍服を忘れずに入れていこう。宿での夜の為に必要かもしれん。
タケ。
まずは、今宵、アリスを低層階で楽しませてやろうと思う。今から僕に命じられる通り、準備をしろ」
「あの……エリオット・ジールゲン閣下の大学の後輩として、言ってもいいですか?
大学の頃の気分で、言ってもいいですか?
閣下の事を、先輩と呼んでいた頃に戻ったような発言をしてもいいですか?」
「なんだ、竹内イチロウ。
嫌な予感しかしないが、言ってみろ。
世界の支配者たるこのエリオット・ジールゲンが、特別に差し許そう」
「では、遠慮なく。
――いいか!
あの女の罠としか思えない、煽りまくりの色仕掛け文章に惑わされて、この竹内イチロウに迷惑をかけるなよ!
大学の頃だって、酒の勝負で負けたり、カラオケボックスで倒されただろっ。
薄いふすまの向こうであの女を押さえつけながら『騒いだら、君の息子が起きてしまうぞ』をやりたいと、私に言ってくるつもりだったんだろ? いつも進言してやっているが、後輩の私の前だからといって大学時代のノリを見せるな!
後、あんたら『未婚』夫婦の夜の楽しみの為に、この竹内イチロウがどれだけ苦労していると思っているんだっ! 買い出しや発注させられている私の身にもなれっ。
これ以上、私の手を煩わせずに、真面目という言葉の意味を考えながら軍事政権のトップという仕事をしてくれるか?
黙って世界の制圧者として君臨していろ。
いいなっ!」
まさかっ!」
「言っただろ? 胸と陰部の両方が、手術対象だと。
陰核の反応実験は、準備と考えてもらいたい。次に行う手術の為に、君に濡れてもらう必要があったからね。
さあ、陰部の手術を行える身体になったのかな――」
「は……あ……手で……エリオットの手で……ひ、ひろげて……ゆ、ゆび……ああ。
はあああああああっ!
し、舌……あああああ……はああ……い、いま、なめられると……あううう!」
「……指三本が、余裕で入るようだ。
ほんの少し舐めてやっただけで、陰核を差し出すような仕草をしてしまうとはな。
胸の谷間を触ってやったら、どんな反応を見せてくれるんだ?」
「いいいいいいっ!
あはあは……はあああん。
あはん……っ。
も、もうやめて……エリオット……あははん」
「ほう。
縛りつけられていなかったら、いったいどんな乱れた動きを見せてくれたのか――それはそれで面白そうな反応をしてくれたんじゃないか。
アリス。
器具の中に見える君の胸の先、さっきよりも大きくなっているのではないかな? つまんでみたら、きっと、しっかりとした弾力を感じられるのだろうが、ふふ、一人で楽しそうな君を見ていたら、僕も楽しみたくなってきたよ」
「は……ど、どうする気……あの……エリオット……私の足もとに立って、どうする……っ!」
「もう悟っているんじゃないか。
ははっ。
僕に相槌を打ってほしいんだろっ! 君が、自身の期待を高める為にな!
分かった、分かった。
教えてやろう。
アリス、君は、拘束されたまま、僕に貫かれる。
次に予定していたのは、今しがた手にしていたプラグを、君の奥に押し込む実験だったんだ。
くくっ。
君が実験を受けやすいように、僕のもので処置させてもらう。
手術台に身体を押しあてられたまま、入れられるんだ。実験動物として扱われているアリスには、否応なしなどという言葉すら当てはまらない。
それが当然であったと思い、今から僕を受け入れるんだっ!
陰核をいたぶっていた機械はのけさせてもらうが、再び、胸の器具に犯された状態で臨んでもらう!」
「ひぎゃあああんっ! あっ! あっ! ああっ! あああああああんっ!」
「アリス……腰も振れず……身体もよじれず……はあ……くく……機械に胸を吸われ続けながら……この僕に入れられ……ははっ……まさに実験材料だな……はあ……これも、手術の一つだと思い……はあ……ぼくが、はげしく動いたら……声をあげて反応しろ……出された時に、感じた刺激を……おしえてくれ……ああああああ」
「ああああああああっ!
あんっ!
あああああっ!
ひぃいいいいっ!
む、むねが……ああああああんっ!」
「……あははははっ!
実に面白い……僕が果てた後も、胸を犯されたままだったな……はははっ。
余韻に浸る行為の代わりに――このまま君の陰部に、プラグを入れさせてもらう……あははっ!」
「あああっ!
あ……あうっ!
うごいて……き、機械、動いて……あああっ!
はんっ!
い、いや……こっちに、こないで……いや……ああああ、いれない……で……ああああああああっ!」
「アリス、楽しそうだな。
全身が感じやすくなる手術を受けた後に、女性の身体に刺激を与えるのに最適にカスタマイズされた器具を、陰部の奥に押し込まれるという趣向。
気に入ってもらえたかね。
僕の妻になったら、君が望むがままの快楽を与えてやると約束しよう」
「ああああっ!
お、おか……し……くんっ!
なか……ああああっ!
なかで動いて……あああっ!」
「そんなに激しい反応をすると、僕にまた貫かれてしまうぞ。
ふふふ。
まあ、いい。
それを、アリスは希求してくれているという事だ。
ああ。
それにしても、僕の『未来の妻』の今の姿は美しい。惨たらしいまでに枷によって身体の自由を奪われた上、思考する事すら許されず、僕を楽しませる為だけに弄ばれている。
だが、仕方がないと考えてくれ。
天王寺アリスという女性は、この実験を受けるべきだ。
エリオット・ジールゲンの伴侶となり、毎夜、楽しんでほしい。
その為に、この手術が必要だと考える。
あはっはははっ。
四肢拘束されて、機械に繋がったコードを胸と陰部につけられている様は、本当に麗しいよ!
アリスが甘えた声でお願いしてくれれば、これからもこの部屋での楽しい時間を用意してあげよう」
「いあああ……えりお……っと……たすけ……ああああ!」
「さて、そろそろ準備が整ったようだ。再び、僕を受け入れてもらう処置を始めよう。
もちろん、胸の器具は動いたままさ。
そして、僕が為終えた後、また、陰部の奥にプラグを押し入れてやろう。
くくっ。
そのプラグは、抜く時に、アリスの身体にさらなる快楽を与えるように設計されている。どれほどまでに気が狂った姿を晒してくれるか楽しみだ。
入れられたり、抜かれたり、君は、自由を奪われたまま手術を続けられ、反応を記録される。
機械というのは、相手に対して惨いと思う感情を持たないのだよ! アリスは、非人道的な扱いを受けながら、泣き叫ばされるんだっ」
「ああああああああっ!
あ……あ……ぬ、ぬかない……で……ああああぁああ!」
「そうだ!
次にプラグを押しあてる時は、上から下にゆっくりと、君の割れている部分を裂いていく動作をするように、設定しておいてやろう。
どうかな。
被験者の喚きがまるで無視され、執刀された後に、身体の奥を機械に弄られるという事だ。
あははははははっ!
好きなだけ、実験台にされる気分を味わってくれ――」
* * * * *
「――なあ、竹内イチロウ。
お前、ファミリー向けの温泉宿で、おすすめのところはあるか?」
「は?」
「『葉』か。
なるほど、露天風呂に浮かんでいると思いの外、風流な趣となるな。実に、雅だ。
よし、竹内イチロウ。すぐに見繕ってくれ」
「はぁ?
あの……閣下? えっと……書類上も、事実上も完全『未婚』で、ファミリー向けと無縁の竹内イチロウに、何を下知していますか? は?
ええっと……今まで、無言で端末に目を落としておられましたよね……また、あの女の――天王寺アリスの書いた小説を読まれていたという事でしょうか。
え?
温泉宿で、浴衣帯を握って回すとか……そういう小説ですか?」
「タケ。
お前、このエリオット・ジールゲンの側近中の側近の癖に、潜考する事ができんのか? まったく、大学時代からの長い付き合いでなければ、この場で斬り捨てているところだ。
ふふ。まあ、いい。
この小説の内容は、僕とアリスの二人だけの秘め事だからな。お前が、内容について心付くところがあるとしたら、それはそれで不忠な様といえる。
低層階だ。
試みとして、アリスをこのタワー『スカイ・オブ・パーツ』の低層階に連れて行こうと思う。
連れ戻してはや数年、僕の私邸扱いになっている高層階から、一度も外に出した事がないが――せっかく、アリスが『未来の夫』の僕に、熱い夜を求めてくれているんだ。応じないなどできるはずがない。
素晴らしいっ!
これほど、僕の支配欲を満たしながらアリスの身体を好きにしてよいなど! さっそく、今宵の夜伽で採用しようと考えたんだ。
なあ?」
「は?
な、なあ……と、言われましても……はぁ?
あれ?
温泉の話は、何だったのですか?
この場で斬り捨てられる覚悟で発言しますが、この竹内イチロウでなくても、今のエリオット・ジールゲン閣下のお考えを汲み取るのは、到底不可能ではないかと。
と、とりあえず、天王寺アリスを低層階に移動させる件は、諫めさせていただきます。あの女を低層階行きのエレベータにのせるなど、そんな事をして、万に一つも逃亡されたら、閣下の御心が激しく乱れると推測できます!」
「もちろん、ハイリスクなのは認識しているさ。
だが、アリスを私邸内から出しても逃亡させない致し方を確立できれば、タワー『スカイ・オブ・パーツ』の外にも連れ出せるじゃないか。
子は鎹というが、ルイーナがいるおかげで、僕とアリスはすっかり『普通の両親』としてリビングでは過ごしているだろ。
いつ、僕の軍事政権を転覆する作戦を実行に移してくるか分からぬ――天王寺アリスは、そんな危険人物ではあるが、可愛い息子の母。
そう、僕には家族がいるんだ。
行ってみたいんだ。家族で温泉旅行にな」
「……御意」
「竹内イチロウ。
お前、その『御意』、僕に絶対服従しないつもりで使ったのだろ? 別懇にしている故、『仰せのままに』と堅苦しく応じる必要はないが、せめて『御意のとおりに』と言え。
まったく、お前という奴は、大学の後輩であるという私的な繋がりがなければ、黄昏を見る機会を二度と与えてやらないところだ。
今すぐ僕の執務室を去って、飲み干した自販機コーヒーのカップを握り潰しながら『ふざけるなっ』と言うつもりだと顔に書いてある様子を見せているぐらいなら、命に従えっ。
ルイーナの奴は、アイドル『Luna』として連れ出す時と同じく、ゲーム機でも与えておけば問題ないはずだ。母親のアリスが、電子目隠しで視力と聴力を奪われた上に、手枷に足枷で拘束された状態で車に同乗となるが――そこは、家長の僕が、口八丁に言い丸める。
家族旅行に行くとは、こういうものだと思い込ませてしまえば大丈夫だ。最初が肝心だ。
ああ。
スーツケースに、軍服を忘れずに入れていこう。宿での夜の為に必要かもしれん。
タケ。
まずは、今宵、アリスを低層階で楽しませてやろうと思う。今から僕に命じられる通り、準備をしろ」
「あの……エリオット・ジールゲン閣下の大学の後輩として、言ってもいいですか?
大学の頃の気分で、言ってもいいですか?
閣下の事を、先輩と呼んでいた頃に戻ったような発言をしてもいいですか?」
「なんだ、竹内イチロウ。
嫌な予感しかしないが、言ってみろ。
世界の支配者たるこのエリオット・ジールゲンが、特別に差し許そう」
「では、遠慮なく。
――いいか!
あの女の罠としか思えない、煽りまくりの色仕掛け文章に惑わされて、この竹内イチロウに迷惑をかけるなよ!
大学の頃だって、酒の勝負で負けたり、カラオケボックスで倒されただろっ。
薄いふすまの向こうであの女を押さえつけながら『騒いだら、君の息子が起きてしまうぞ』をやりたいと、私に言ってくるつもりだったんだろ? いつも進言してやっているが、後輩の私の前だからといって大学時代のノリを見せるな!
後、あんたら『未婚』夫婦の夜の楽しみの為に、この竹内イチロウがどれだけ苦労していると思っているんだっ! 買い出しや発注させられている私の身にもなれっ。
これ以上、私の手を煩わせずに、真面目という言葉の意味を考えながら軍事政権のトップという仕事をしてくれるか?
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