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「僕と共にいてほしい。逃げ出すなど、考えないでくれ。毎夜、ベッドの上で抱きしめたいんだ」
[二人は同居人]いつも、お食事作ってくれてありがとう……でも、あなたの手に堕ちる訳にはいかない
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「うわっ!
ああんっ、はうんっ!」
「顔を赤らめたり、息を荒くしたりして。
だが、僕に、心を差し出せなどとは言わないさ。
君自身が楽しんでくれれば、それでいいんだ。
ははっ。
しっかり濡れてきたじゃないか!
あふれ、垂れ流れているのは、自分でも分かるだろ?
粘りを帯び、僕の指に絡んで、離れたくないなんてな。
このねとつく、アリスの身体から漏れ出たものを、口の中に含んで味わわせてもらおう――」
「な、舐め……あああん……あはは……あ……エ、エリオット……はうっ」
「ふふ。どうかな?
アリス。
今の快感の区切りという意味ではなく、またの機会に、この快感が得られる証として、僕を受け入れる気はないか?
指を、三本同時に押し込まれても、問題ない身体にされてしまったようだが。
抜かれたり、さされたり――気持ちがよくないか?」
「あっ! あっ! あっ……エリオット。
私は……うあぁああう、はううう!」
「ああ。
勘違いしないでくれ。
身体の方も、差し出せと強要している訳ではないさ。
アリスが、楽しいと思う気持ちを、優先してくれればよいという話だ。
おいおい!
答えたくないからといって、喘ぎ声をあげて、必死であるという態度をとらないでもらえるか!
酷いじゃないか。
この行為は、許す訳にはいかない。
今宵は、最後まで、君の言いなりになってやろうと思っていたが、軍法会議のすべての決定権を持つのが、この僕である事を、忘れないでもらいたい!
足を、大きく開かせてもらうが、逆らうな!
エリオット・ジールゲン配下の天王寺アリスっ。
これは、命令だ!」
「あう……エ、エリオット……はいってくるつも……り……あっ。
あああっ。
あ、あ、あ、ああっ!」
「……ルイーナを、アイドルとして仕立てて……いったい、何を企んでいるのか知らんが……アリス、忘れないでくれ……支持率低下を招くような……失態を演じたら……即、婚姻届けにサインをする約束だ……そして、逃亡したり、軍事上問題になるような謀をめぐらせているのを、つかませてもらったら……この部屋で、鎖に繋がれたまま、僕が仕事から帰って来るのを待つような……そんな生活が待っていると……しっかり、認識しておいてくれ……は、はげしく動くぞ……」
「あああ……。
だしたのね……エリオット。
何よ……。
私の上に、のしかかってきて。体重かけないで。
――だって。
エリオットは、『同居人』じゃない」
「……ああ。
『同居人』だ。
しかも、アリスは、謀反を企てていると思われる『敵対』相手」
「そうね。企てているのかもね。
でも、どう?
エリオットが、恐怖政治の長である事を知らない、純粋なままのルイーナを、タワー『スカイ・オブ・パーツ』の外へ連れて行けるのは。
あの子と、大地を共に歩けるのは、気分がいい?」
「――それは、母親のアリス自身は、タワー『スカイ・オブ・パーツ』の外へ出さない条件をつけた事に対する不満が込められていると受け止め、回答を避けさせてもらう。
君が、再び大地を歩けるのは、婚姻届けにサインした後だ。
僕の軍事政権の為に、どれだけ寄与しようが、その条件に変更はないと考えてもらおう」
「構わないわ。
いつかは、地上を居所と定めるあの子の為に、おいしい朝食を作ってあげるような普通の父親を、エリオットが演じてくれるのなら――」
「……棘が含まれていそうな発言だな。
だが、いい。
許してやろう。
世間の注目を集めるトップアイドル、Lunaであるルイーナの機嫌を損ねるような事があれば、軍事政権の支持率が下がってしまうからな。
そういう理由でだ」
「分かったわ。
それよりも、私を、抱きしめてくれるのではなかったの?
少し寒い。
そういう理由で、お願い」
「アリス。
朝食に、チーズカツサンドを食べるか?
安心してくれ。
僕の方から提言させてもらったが、君の大好物に、『毒』を入れるつもりはない」
「ん~。
どうせ、食べないと返事をしても、上官の命令だとか言うつもりなんでしょ?
いいわ。
食べてあげる。
エリオットが、ずっと、ずっと、独身でいられるように、来月も、軍事政権の支持率を上げないといけないから、しっかり食べて、仕事しなくちゃ」
「――僕の腕の中で、大人しくしている『同居人』の好物を、ふと思い出しただけだ。
朝食後、すぐに出掛けなくてはならない用事があるので、昼食も作り置きしておく。
君に、『仕事』を減らされて、使えない男が言うと、手抜きと思われるかもしれんが、昼食分のチーズカツサンドも作ろうか?
仕事で缶詰するつもりなんだろ?
君の部屋――独房に、ルイーナが顔を出して、二人でお喋りでもしながら、過ごす事になるんだ。
手狭な上に、資料があふれているあの場所で、母子そろって昼食を済ませるのなら、チーズカツサンドはどうだろうと思って、持ち掛けさせてもらう。
アリスが、望んでくれればだが」
「捕虜だった上に、今でも部下の私に、ずいぶんと気をつかってくれるのね。
エリオット。
それだけ、天王寺アリスの『お仕事力』を認めてくれているという事で、その話に乗らせてもらうわ。
『同居人』だしね」
「アリス。
僕を陥れる為の計略を考えるのを、止めろとは言わない。
だが、『同居人』でいる間は、僕の胸に、抱かれる存在でいてくれ。
プロデューサーATの正体は、公になっていないんだ。
世間のしがらみなど気にしなくていい。
天王寺アリスという女性は、エリオット・ジールゲンの伽相手として、無理やり拘引され、僕の私邸内に閉じ込められている。
僕と夜を共にさせられるのは、至極当然であると考えてくれればいい」
「それは、婚姻届けにサインしないのを、エリオットが不満に思っていると受け止めて、回答を避けさせてもらうわ。
この塔から今すぐ逃げ出すなんて、私でなくてもできないのよ。
だから、『同居人』は、しばらく続けてあげる。
――少し寒かったところ、温めてくれたから、という理由も加えておくわ。
さて。
お喋りは、ここまで。
私、早く寝たいの。朝ご飯の時間が楽しみだから。お昼ご飯もね。
おやすみ、『同居人』さん」
ああんっ、はうんっ!」
「顔を赤らめたり、息を荒くしたりして。
だが、僕に、心を差し出せなどとは言わないさ。
君自身が楽しんでくれれば、それでいいんだ。
ははっ。
しっかり濡れてきたじゃないか!
あふれ、垂れ流れているのは、自分でも分かるだろ?
粘りを帯び、僕の指に絡んで、離れたくないなんてな。
このねとつく、アリスの身体から漏れ出たものを、口の中に含んで味わわせてもらおう――」
「な、舐め……あああん……あはは……あ……エ、エリオット……はうっ」
「ふふ。どうかな?
アリス。
今の快感の区切りという意味ではなく、またの機会に、この快感が得られる証として、僕を受け入れる気はないか?
指を、三本同時に押し込まれても、問題ない身体にされてしまったようだが。
抜かれたり、さされたり――気持ちがよくないか?」
「あっ! あっ! あっ……エリオット。
私は……うあぁああう、はううう!」
「ああ。
勘違いしないでくれ。
身体の方も、差し出せと強要している訳ではないさ。
アリスが、楽しいと思う気持ちを、優先してくれればよいという話だ。
おいおい!
答えたくないからといって、喘ぎ声をあげて、必死であるという態度をとらないでもらえるか!
酷いじゃないか。
この行為は、許す訳にはいかない。
今宵は、最後まで、君の言いなりになってやろうと思っていたが、軍法会議のすべての決定権を持つのが、この僕である事を、忘れないでもらいたい!
足を、大きく開かせてもらうが、逆らうな!
エリオット・ジールゲン配下の天王寺アリスっ。
これは、命令だ!」
「あう……エ、エリオット……はいってくるつも……り……あっ。
あああっ。
あ、あ、あ、ああっ!」
「……ルイーナを、アイドルとして仕立てて……いったい、何を企んでいるのか知らんが……アリス、忘れないでくれ……支持率低下を招くような……失態を演じたら……即、婚姻届けにサインをする約束だ……そして、逃亡したり、軍事上問題になるような謀をめぐらせているのを、つかませてもらったら……この部屋で、鎖に繋がれたまま、僕が仕事から帰って来るのを待つような……そんな生活が待っていると……しっかり、認識しておいてくれ……は、はげしく動くぞ……」
「あああ……。
だしたのね……エリオット。
何よ……。
私の上に、のしかかってきて。体重かけないで。
――だって。
エリオットは、『同居人』じゃない」
「……ああ。
『同居人』だ。
しかも、アリスは、謀反を企てていると思われる『敵対』相手」
「そうね。企てているのかもね。
でも、どう?
エリオットが、恐怖政治の長である事を知らない、純粋なままのルイーナを、タワー『スカイ・オブ・パーツ』の外へ連れて行けるのは。
あの子と、大地を共に歩けるのは、気分がいい?」
「――それは、母親のアリス自身は、タワー『スカイ・オブ・パーツ』の外へ出さない条件をつけた事に対する不満が込められていると受け止め、回答を避けさせてもらう。
君が、再び大地を歩けるのは、婚姻届けにサインした後だ。
僕の軍事政権の為に、どれだけ寄与しようが、その条件に変更はないと考えてもらおう」
「構わないわ。
いつかは、地上を居所と定めるあの子の為に、おいしい朝食を作ってあげるような普通の父親を、エリオットが演じてくれるのなら――」
「……棘が含まれていそうな発言だな。
だが、いい。
許してやろう。
世間の注目を集めるトップアイドル、Lunaであるルイーナの機嫌を損ねるような事があれば、軍事政権の支持率が下がってしまうからな。
そういう理由でだ」
「分かったわ。
それよりも、私を、抱きしめてくれるのではなかったの?
少し寒い。
そういう理由で、お願い」
「アリス。
朝食に、チーズカツサンドを食べるか?
安心してくれ。
僕の方から提言させてもらったが、君の大好物に、『毒』を入れるつもりはない」
「ん~。
どうせ、食べないと返事をしても、上官の命令だとか言うつもりなんでしょ?
いいわ。
食べてあげる。
エリオットが、ずっと、ずっと、独身でいられるように、来月も、軍事政権の支持率を上げないといけないから、しっかり食べて、仕事しなくちゃ」
「――僕の腕の中で、大人しくしている『同居人』の好物を、ふと思い出しただけだ。
朝食後、すぐに出掛けなくてはならない用事があるので、昼食も作り置きしておく。
君に、『仕事』を減らされて、使えない男が言うと、手抜きと思われるかもしれんが、昼食分のチーズカツサンドも作ろうか?
仕事で缶詰するつもりなんだろ?
君の部屋――独房に、ルイーナが顔を出して、二人でお喋りでもしながら、過ごす事になるんだ。
手狭な上に、資料があふれているあの場所で、母子そろって昼食を済ませるのなら、チーズカツサンドはどうだろうと思って、持ち掛けさせてもらう。
アリスが、望んでくれればだが」
「捕虜だった上に、今でも部下の私に、ずいぶんと気をつかってくれるのね。
エリオット。
それだけ、天王寺アリスの『お仕事力』を認めてくれているという事で、その話に乗らせてもらうわ。
『同居人』だしね」
「アリス。
僕を陥れる為の計略を考えるのを、止めろとは言わない。
だが、『同居人』でいる間は、僕の胸に、抱かれる存在でいてくれ。
プロデューサーATの正体は、公になっていないんだ。
世間のしがらみなど気にしなくていい。
天王寺アリスという女性は、エリオット・ジールゲンの伽相手として、無理やり拘引され、僕の私邸内に閉じ込められている。
僕と夜を共にさせられるのは、至極当然であると考えてくれればいい」
「それは、婚姻届けにサインしないのを、エリオットが不満に思っていると受け止めて、回答を避けさせてもらうわ。
この塔から今すぐ逃げ出すなんて、私でなくてもできないのよ。
だから、『同居人』は、しばらく続けてあげる。
――少し寒かったところ、温めてくれたから、という理由も加えておくわ。
さて。
お喋りは、ここまで。
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