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あなたと一緒 いつまでも一緒
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ほんとうに
ほんとうに楓だって恋をするのです
あなたは笑うでしょうけど
雪が消えて、北国の山にも春が訪れようとしていたころです。育ちはじめたばかりの小さな楓は、すぐそばを流れる小川を見て、目をみはりました。
「なにかしら……?」
見しらぬ小魚が、たくさん泳いでいるのです。とりわけ心をうばわれたのは、ほんのりとるり色がかった魚でした。
「ぼくは鮭っていいます。これから海へいくんだよ」
声をかけると、るり色の魚は笑顔でそう答えてくれました。
(すごいな。すてきだわ……)
小さな楓の枝がそこはかとなく揺れました。崖崩れの土砂がつもった場所に根をおろした楓は独りぼっちだったのです。
「いいなぁ。私も川をくだってみたいわ」
ところが、るり色の鮭はあきれたような表情をしました。
「とんでもない。海で生きて行くのは大変らしいんですよ。強い生き物が沢山いるので、食べられてしまうかもしれない」
「まあ」
「でも、ぼくは絶対に生き抜いてみせます。必ず大きくなって、四年後の秋、この川に戻ってきます。楓さんもがんばってください」
るり色の鮭は、たくましく言いました。
「わかった。ありがとう鮭さん」
「いえいえ。戻ってきたら声をかけるね。それじゃまた」
そう言うと、るり色の鮭はふたたび川を下ってゆきました。ほっと息をもらしながら、楓は小川をいつまでも見ていました。
楓はまちつづけました。どんなに寒い日も、うなるような暑い日も、るり色のいとしい姿を想い出しながら……。心にともされたるり色のあかりは、けっしてきえませんでした。
*
そうして約四年半がすぎました。気がつくと楓は、根を大きくひろげて、背丈も高い、立派な大人の木立になっていました。
秋が深まり、つめたい風が吹くころ、楓の心は紅みを増してゆく自分の木の葉と同じように染まってゆきました。
(もうすぐやってくる……。鮭さん)
しばらくすると、遠くの方から、水をもみくちゃにするような音が聞こえてきました。
「来たわ!」
銀の光をこぼしながら、鮭は、また一尾、また一尾と、通りすぎていきました。
胸をはずませながら、楓はあたふたと見回しました。
(どこ、どこにいるの? るり色の鮭さん……)
けど、いくら見回しても、るり色の鮭は見あたりません。
一週間がすぎました。だんだん通りすぎる鮭が、まばらになってきました。
(まさか……)
不安に胸をゆらしながらも、楓は近くを泳いでいた鮭に尋ねてみました。
「あの、すいません。るり色の鮭さんを知りませんか?」
「ああ。あいつならまだ河口付近にいるよ。サメにやられて、深手をおったらしい」
「えーっ! そ、それで、具合はどうなの?」
「なんでも、治るかどうかは五分五分だとか」
楓の木の葉がざわめきました。
(お見舞に行きたい!)という気持が、はやりました。でも木立にそんなことができるわけありません。
楓はスープをにつめるように考えをめぐらせました。
(そうだわ。木の葉にお見舞いのメッセージを込めて送ろう。それしか私にはできないもの)
決心すると、楓は自分の木の葉のひとひらにありったけの思いをこめました。
強く熱く!
ところが、一夜明けて目ざめたときです。
(あ、あれれ?)
楓の魂がその木の葉にのり移ってしまったのです。楓は枝からはなれると、川にもぐりこみ、魚のように身をくねらせてみました。
(泳げるわ!)
まるで、からだじゅうにかろやかなメロディが流れているようでした。
木の葉の楓は、川下へ向かいました。
そうしてひと月が過ぎたころ、ついについに、るり色の鮭を見つけたのです。るり色の鮭は、コンブ草原のなかで横たわっています。深く大きな傷口が、痛々しくあいていました。
(鮭さん、しっかりして!)
そばに行こうとしたとき、寄り添うメス鮭の姿が目に飛び込んできました。
(る、るり色の鮭さんには恋人がいた!)
楓は身がちぎれそうになりました。重苦しいものがこみあげて、たまらなくなりました。
「……ぼくは生存競争に負けたんだ。いさぎよくここで朽ちるよ」
「弱気になったちゃだめ! 私、必ず楓の木の葉をみつけるわ」
(楓の木の葉?)
たしかにメス鮭はそう言いました。たしかに、たしかに……。恋人がいた驚きも忘れてとまどっていると、メス鮭がこちらにやってきました。楓は、急いでコンブのかげに身をかくしました。
(まさか……)
なにかとんでもない予感がして、楓は身を硬くしました。ふと気がつくと、奥の方に小さなどうくつがありました。どうくつの入口に『さかな図書館』とかかれた看板が出ていました。
つられるように入ると、医学書のコーナーへ行き『さかな医学』と書かれた本を開いてみました。
――ケガのときは、楓の木の葉が効きます。木の葉を直接食べてください。
と、書いてありました。
(木の葉なら、川に帰ればたくさんあるわ。採りに戻ろうかしら。でも、今からだと相当時間がかかる。だとすると……!)
楓は逃げるようにして、さかな図書館からはなれました。
(……そんなこと、とてもできやしない!)
いくら好きな鮭さんでも、食べられるなんて……、考えただけでも気が遠くなります。
それと、よりそうメス鮭の姿が、頭の中からはなれていきません。
(でも、大好きな人が死にかかっているのよ。どうにかしないといけないわ)
問いかけがとめどなくあふれてきました。それでも楓は、身を縮めるばかりです。
(私には何もできない……)
突然、小波がおしよせてきました。波にもみくちゃにされて、紅い木の葉がくしゃくしゃになりました。
数日後、楓は川に向かっていました。
(もどろう……。もうここにはいられないもの)
と、そのとき、誰かが近づいてくる気配を感じました。見ると、るり色の鮭のそばにいたメスの鮭です。あわてて隠れようとしたとき、楓はからだに穴をあけられたような気がしました。メス鮭のそばに、るり色の鮭とは別のオスの鮭がいたのです。しかも、メス鮭は幸せそうによりそっていました。
「どうして、どうしてあなた、るり色の鮭さんと別れたの!」
楓は、叫びながらとびだしていました。
「あなた一体だれ? 何の話? 変な魚ね」
「私は楓の木の葉よ。あなたがるり色の鮭さんのために捜していた木の葉よ」
葉をくしゃしくしゃにさせながら楓は言いました。
波音がざわざわとこだまします。
メスの鮭は表情を曇らせました。
「……しかたがなかったのよ。病気の鮭なんて子孫を残すには役にたたない。好きだけど結婚はできないの」
楓は顔をゆがめました。
「……なんだかいやだな。そういうのって」
すると、メスの鮭はむっとしながら、
「だったらあなた、自分を食べてもらったら? それもできずに、きれいごとを言わないでね」
とたんに楓は、頭のなかがまっ白になりました。
ものを考える力が、ふっと消えていきました。
(鮭さん……)
さみしく横たわるるり色の鮭の姿ばかりがうかんで、心が酢づけにされたようです。
からだがはやって、もう、どうにもなりません。
楓はあやつられるように、るり色の鮭のもとへ向かっていました。
コンブ草原にやってきたとき、陽の光がほんのすこし強くなりました。波がざわめきはじめました。
思ったとおり、るり色の鮭は、息もたえだえに横たわっています。
(鮭さん!)
想いをこめながら、楓はすさまじい速さで進みました。
すると、すると、コンブの群れがつち草の草原に変わっていったのです。潮の流れは風に、海は青空に……。
楓は、いつのまにかもみじ色の服をまとった人間の娘になっていました。草原のなかで横たわっているのは傷ついた兵士です。娘はかけました。草の香りのなかを、光がゆれるなかを、兵士に向かってかけてゆきました。こぼれそうな想いをかかえながら……。
*
数日後、るり色の鮭は、独りぼっちで川を上りはじめました。楓の木の葉の力で、傷口はしっかりとふさがっています。
見ると……。傷の癒えたおなかに、一枚だけへんな形のウロコがあるのです。まるで人間のてのひらのような形をした。
あなたと一緒
いつまでも一緒
ウロコは唄っていました。ひそやかに静かに。
ほんとうに楓だって恋をするのです
あなたは笑うでしょうけど
雪が消えて、北国の山にも春が訪れようとしていたころです。育ちはじめたばかりの小さな楓は、すぐそばを流れる小川を見て、目をみはりました。
「なにかしら……?」
見しらぬ小魚が、たくさん泳いでいるのです。とりわけ心をうばわれたのは、ほんのりとるり色がかった魚でした。
「ぼくは鮭っていいます。これから海へいくんだよ」
声をかけると、るり色の魚は笑顔でそう答えてくれました。
(すごいな。すてきだわ……)
小さな楓の枝がそこはかとなく揺れました。崖崩れの土砂がつもった場所に根をおろした楓は独りぼっちだったのです。
「いいなぁ。私も川をくだってみたいわ」
ところが、るり色の鮭はあきれたような表情をしました。
「とんでもない。海で生きて行くのは大変らしいんですよ。強い生き物が沢山いるので、食べられてしまうかもしれない」
「まあ」
「でも、ぼくは絶対に生き抜いてみせます。必ず大きくなって、四年後の秋、この川に戻ってきます。楓さんもがんばってください」
るり色の鮭は、たくましく言いました。
「わかった。ありがとう鮭さん」
「いえいえ。戻ってきたら声をかけるね。それじゃまた」
そう言うと、るり色の鮭はふたたび川を下ってゆきました。ほっと息をもらしながら、楓は小川をいつまでも見ていました。
楓はまちつづけました。どんなに寒い日も、うなるような暑い日も、るり色のいとしい姿を想い出しながら……。心にともされたるり色のあかりは、けっしてきえませんでした。
*
そうして約四年半がすぎました。気がつくと楓は、根を大きくひろげて、背丈も高い、立派な大人の木立になっていました。
秋が深まり、つめたい風が吹くころ、楓の心は紅みを増してゆく自分の木の葉と同じように染まってゆきました。
(もうすぐやってくる……。鮭さん)
しばらくすると、遠くの方から、水をもみくちゃにするような音が聞こえてきました。
「来たわ!」
銀の光をこぼしながら、鮭は、また一尾、また一尾と、通りすぎていきました。
胸をはずませながら、楓はあたふたと見回しました。
(どこ、どこにいるの? るり色の鮭さん……)
けど、いくら見回しても、るり色の鮭は見あたりません。
一週間がすぎました。だんだん通りすぎる鮭が、まばらになってきました。
(まさか……)
不安に胸をゆらしながらも、楓は近くを泳いでいた鮭に尋ねてみました。
「あの、すいません。るり色の鮭さんを知りませんか?」
「ああ。あいつならまだ河口付近にいるよ。サメにやられて、深手をおったらしい」
「えーっ! そ、それで、具合はどうなの?」
「なんでも、治るかどうかは五分五分だとか」
楓の木の葉がざわめきました。
(お見舞に行きたい!)という気持が、はやりました。でも木立にそんなことができるわけありません。
楓はスープをにつめるように考えをめぐらせました。
(そうだわ。木の葉にお見舞いのメッセージを込めて送ろう。それしか私にはできないもの)
決心すると、楓は自分の木の葉のひとひらにありったけの思いをこめました。
強く熱く!
ところが、一夜明けて目ざめたときです。
(あ、あれれ?)
楓の魂がその木の葉にのり移ってしまったのです。楓は枝からはなれると、川にもぐりこみ、魚のように身をくねらせてみました。
(泳げるわ!)
まるで、からだじゅうにかろやかなメロディが流れているようでした。
木の葉の楓は、川下へ向かいました。
そうしてひと月が過ぎたころ、ついについに、るり色の鮭を見つけたのです。るり色の鮭は、コンブ草原のなかで横たわっています。深く大きな傷口が、痛々しくあいていました。
(鮭さん、しっかりして!)
そばに行こうとしたとき、寄り添うメス鮭の姿が目に飛び込んできました。
(る、るり色の鮭さんには恋人がいた!)
楓は身がちぎれそうになりました。重苦しいものがこみあげて、たまらなくなりました。
「……ぼくは生存競争に負けたんだ。いさぎよくここで朽ちるよ」
「弱気になったちゃだめ! 私、必ず楓の木の葉をみつけるわ」
(楓の木の葉?)
たしかにメス鮭はそう言いました。たしかに、たしかに……。恋人がいた驚きも忘れてとまどっていると、メス鮭がこちらにやってきました。楓は、急いでコンブのかげに身をかくしました。
(まさか……)
なにかとんでもない予感がして、楓は身を硬くしました。ふと気がつくと、奥の方に小さなどうくつがありました。どうくつの入口に『さかな図書館』とかかれた看板が出ていました。
つられるように入ると、医学書のコーナーへ行き『さかな医学』と書かれた本を開いてみました。
――ケガのときは、楓の木の葉が効きます。木の葉を直接食べてください。
と、書いてありました。
(木の葉なら、川に帰ればたくさんあるわ。採りに戻ろうかしら。でも、今からだと相当時間がかかる。だとすると……!)
楓は逃げるようにして、さかな図書館からはなれました。
(……そんなこと、とてもできやしない!)
いくら好きな鮭さんでも、食べられるなんて……、考えただけでも気が遠くなります。
それと、よりそうメス鮭の姿が、頭の中からはなれていきません。
(でも、大好きな人が死にかかっているのよ。どうにかしないといけないわ)
問いかけがとめどなくあふれてきました。それでも楓は、身を縮めるばかりです。
(私には何もできない……)
突然、小波がおしよせてきました。波にもみくちゃにされて、紅い木の葉がくしゃくしゃになりました。
数日後、楓は川に向かっていました。
(もどろう……。もうここにはいられないもの)
と、そのとき、誰かが近づいてくる気配を感じました。見ると、るり色の鮭のそばにいたメスの鮭です。あわてて隠れようとしたとき、楓はからだに穴をあけられたような気がしました。メス鮭のそばに、るり色の鮭とは別のオスの鮭がいたのです。しかも、メス鮭は幸せそうによりそっていました。
「どうして、どうしてあなた、るり色の鮭さんと別れたの!」
楓は、叫びながらとびだしていました。
「あなた一体だれ? 何の話? 変な魚ね」
「私は楓の木の葉よ。あなたがるり色の鮭さんのために捜していた木の葉よ」
葉をくしゃしくしゃにさせながら楓は言いました。
波音がざわざわとこだまします。
メスの鮭は表情を曇らせました。
「……しかたがなかったのよ。病気の鮭なんて子孫を残すには役にたたない。好きだけど結婚はできないの」
楓は顔をゆがめました。
「……なんだかいやだな。そういうのって」
すると、メスの鮭はむっとしながら、
「だったらあなた、自分を食べてもらったら? それもできずに、きれいごとを言わないでね」
とたんに楓は、頭のなかがまっ白になりました。
ものを考える力が、ふっと消えていきました。
(鮭さん……)
さみしく横たわるるり色の鮭の姿ばかりがうかんで、心が酢づけにされたようです。
からだがはやって、もう、どうにもなりません。
楓はあやつられるように、るり色の鮭のもとへ向かっていました。
コンブ草原にやってきたとき、陽の光がほんのすこし強くなりました。波がざわめきはじめました。
思ったとおり、るり色の鮭は、息もたえだえに横たわっています。
(鮭さん!)
想いをこめながら、楓はすさまじい速さで進みました。
すると、すると、コンブの群れがつち草の草原に変わっていったのです。潮の流れは風に、海は青空に……。
楓は、いつのまにかもみじ色の服をまとった人間の娘になっていました。草原のなかで横たわっているのは傷ついた兵士です。娘はかけました。草の香りのなかを、光がゆれるなかを、兵士に向かってかけてゆきました。こぼれそうな想いをかかえながら……。
*
数日後、るり色の鮭は、独りぼっちで川を上りはじめました。楓の木の葉の力で、傷口はしっかりとふさがっています。
見ると……。傷の癒えたおなかに、一枚だけへんな形のウロコがあるのです。まるで人間のてのひらのような形をした。
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