R-指定ロリっ娘彼女

いまち サク

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夏祭りの再開

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凌央はある日なにも考えず唐突に
「そうだ、夏祭りに行こう」
と言い出した。
「...え?あ、うん」
美琴もそう答えるしかなかった。
実は美琴はその夏祭りに、凌央を
誘おうとしていたのだ。
「...ずるいよ、凌央くん」
美琴は密かにそう呟いた。

夏祭り当日
神社で行われた夏祭りは、
たくさんの人で賑わったいた。
「わぁ、人が多いね」
美琴は凌央にそう言った。
「あ、美琴、浴衣は?」
凌央は心のどこかで美琴の浴衣姿を
想像していた。
「やだなぁ、凌央くんだって私家から
追い出されたんだから、浴衣なんかあるわけ
ないじゃん」
美琴はそう答えた。
「あぁ、そうか」
凌央は少し残念そうだった。
「まぁ、屋台回ろうよ」
美琴はそう答え、人混みのなかに
走っていった。
「迷子になんなよぉ」
凌央がそう美琴に呼び掛けたその時、
「凌央く~ん」
美琴は、そう言いながら人混みに
迷い混んで行った。
「美琴!」
凌央はすぐに助けに行こうとしたが
その時、動こうとしたが凌央は
誰かに裾を掴まれ動けなかった。
「...誰だ、お前?」
凌央はそう聞いた。
「やだなぁ、新嶋紗奈、忘れた?」
凌央はその名前に聞き覚えがあった。
「もしかして、お前小学校の時の?紗奈か?」
凌央はそう聞いた。振り向くと
彼女の外観は、桃色の髪をツインテールで
まとめていた。瞳の色は黄緑、
声は可愛らしく世に言うアニメ声だった。
「やっと思い出してくれた。
そうだよ」
紗奈と凌央は、小学生の時、
仲良しだった二人だ。
だが、二人が小学四年生のとき、
紗奈は引っ越した。
「や!久しぶり、凌央、はいこれラムネ」
そう言った紗奈は凌央の頬にラムネの
瓶を突きつけた。

「でもなんで、帰ってきたんだ?」
凌央が紗奈にそう聞くと
「だってまださよならも言ってなかったし
だったら、
帰ってこない意味も無いでしょ?」
と小学生のような屁理屈を言い出した。
こういうところは昔から変わってない。
「たく...昔から屁理屈言うところは
変わってねぇのな」
凌央はそう言い、口を大きく開いて笑った。
「えぇ!なにそれひどい」
紗奈もそう言い返したが紗奈は
怒っていなかった。
そんな話が、二人の思い出を蘇らした。

「じゃぁ、そろそろ美琴を探しに
行かなきゃ」
と紗奈にそう言った。
「あんなちび女置いといてさ、もう少し私と
喋ろうよ」
急に紗奈の様子が変わった。
様子が変わったのと同時に
繋いだその手を離そうと
しなかった。
「...紗奈?どうしたの?」
凌央が優しくそう聞くと
「あっ!ごめんね、そうだ!連れの子を探すなら
私も手伝うよ」
と紗奈は言った。
凌央には一瞬、紗奈がいつも通りには
見えなかった。
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