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〜最終章〜
フォスニアン・ラプソディ 三・六編
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「ンッフォトルトまでどのくらいですかネ?」
大きな日傘を担いだ痩身の男に声をかけられた村の男は不満げに顔を上げた。その手には細長い植物のような物が握られており、それを一本一本数えていたようだった。
「にいちゃん、何者?・・・ハッ、なんでそんな女みてーな格好してるのさ」
作業の邪魔をされて腹が立ったのか、その物言いはどこか刺々しい。
足の先から頭のてっぺんまで舐め回すように見ながら村の男は鼻で笑った。
「え、あぁ、いやぁなんというか・・・気分転換?ってやつですネ」
その痩身の男は恥ずかしそうに頭をポリポリと掻きながら、愛想笑いを浮かべる。
村の男は眉根を寄せしばらくその痩身の男を見つめた後、やれやれ、といった様子でため息をつき口を開いた。
「あっちの方に森へ繋がる林道がある。ほら、あの建物の向こう側さ。で、その森を抜けておっきな平原をちょっと行ったところにまた別の大きな森が見えてくる。そこがンッフォトルトだ」
なんともいい加減な説明である。
痩身の男は愛想笑いを顔に張り付かせたまま男の話に耳を傾けていた。
「にいちゃん、ンッフォトルトに何の用があるのか知らないが、あそこはご先祖様の眠る森だ。悪さをしようもんならすぐに呪われちまうからな」
ヘッとそっぽを向き、やれやれと数えていた細長い植物を再び数え始めた。
「ありがとうございます」
と苦笑いを浮かべながらその背中に声をかけた痩身の男は、言われた通りの方向へと歩き始めた。
「あ、おーい。にいちゃーん!」
痩身の男の背中に先ほどの男が声をかける。ビクッと驚いたように肩を震わせる痩身の男。
「にいちゃん、名前なんて言うんだ?」
ゆっくりと振り返った痩身の男は一瞬戸惑ったような表情をしたが、すぐに上手に取り繕い満面の笑みで答えた。
「ザンロクです!」
その名前を聞いて一瞬不思議そうな顔をした男だったが、一人でに何か納得した様子でふんふんと頷いた。
「気をつけてな」
片手を上げぶっきらぼうにそう言い放った男に、軽い会釈を返した痩身の男は改めてゆっくりと歩き始めた。
男の言っていた森へと繋がる林道は村の外れにすぐに見つかった。
恐る恐るといった様子でその道へと立ち入った痩身の男は深いため息をつく。
全身を覆っていた衣服を乱暴に剥ぎ取ると、腰に下げた水筒を一気に煽った。
「ほんと、いつ来ても暑いところだなぁ」
ゴクゴクと喉を鳴らし、ぷはぁっと気持ちよさそうに息を吐き出した男はキョロキョロと辺りを見渡してから、気を取り直したようにゆっくりと歩き始めた。
ふんふんと鼻歌を歌いながら森を抜けていく男。
爽やかな空気が流れ込む森の中をしばらく歩いていくと、やがて先ほど村の男が言ったようにおっきな平原が目の前に広がった。
「遠いなぁ」
どこまでも続く地平線に深いため息をつきながら、その痩身の男は木陰にゆっくりと腰を下ろし腰に下げた皮袋からタバコを取り出した。
「でも、空気は美味しいネ」
独り言を垂れながらたっぷりとタバコの煙を吸い込んだその男は、これまたたっぷりの煙をゆっくりと吐き出した。
雲一つない青空の下、おっきな平原を歩いていくことを考えるとなんとも言えないストレスを感じる。
はぁっとタバコの煙と共に深いため息を吐いたその男は、渋々といった様子で先ほど仕舞い込んだ衣服を取り出し、再び痩せ細ったその身に纏わせた。
日傘を開き肩に担いだ男は「よーし!」と自らを鼓舞し再び歩き始める。
あーだこーだと文句を呟きながらひたすらに歩き続けること一時間。
いつまで経っても一向に森など見えてこず、だんだんと騙されたのではないか、という疑念が心の中で頭をもたげてきていた。
が、今更引き返すのも気が引ける。
その男は不安を抱えながらも、仕方なく諦めたようにダラダラと歩き続けた。
へーこらへーこら足の裏の痛みに耐えながら歩くこと三十分、地平線の彼方にうっすらと森のような物が見えてきた。
「あった!」
汗を滲ませ疲れ切った様子の男は好奇心に満ち溢れた目をきらりと輝かせる。
先ほどまでの疲労が嘘のように軽い足取りでズンズンと進んでいく男。
お気に入りの曲を口ずさみながら軽快に歩いて行き、もう六度目に差し掛かかろうとした頃、その森の麓まで辿り着いた。
「ここかぁ」
天高く聳えるその森はなんとも神々しい神聖な雰囲気を発していた。
神聖な空気を肺いっぱいに満たし、その男はゆっくりと森の中枢目指し歩いて行く。
目指すべきところはわかっていた。
森に立ち入るとひんやりと冷たい空気が頬をくすぐる。
汗でベタつく体にはなんとも言い難いご褒美である。
ご機嫌な様子で、まるで自分の庭だと言わんばかりに歩いていく痩身の男。
巨大すぎる樹を八本ほどやり過ごした頃だろうか。ふと、開けた場所に出た。
その中心には、ひっそりと佇む風変わりな小さな樹が一本、あった。
「おぉ!」
思わず感嘆の声を上げる痩身の男。
それも無理のないことであった。
なぜならその樹はその森に生えるどの樹とも全く異なっていたからである。
白銀色に輝くその樹は、ところどころ真っ黒な金属板が剥き出しているかのように輝いており、いくつか伸びる枝もまた同様に輝いている。
しげしげとその樹を眺めていた男はゆっくりと近づくと、枝に生える葉っぱを覗き込んだ。
小ぶりの卵型をしているその葉は瑞々しく、縁が波状に型取られている。
全体に張り巡らされた葉脈はどうやら金属でできているようであった。
「わーお!」
木の幹にそっと触れ、優しく撫でてみる。
ひんやりと冷たい感触の向こうで、脈々と生命が流れているのを感じる。
ふと、気がつくとすぐ目の前に小さな虹が出現していた。
「おぉ!」
痩身のその男は改めてその樹をよく見ようと、少しばかり後ろに下がった。
先ほどの小さな虹に誘い込まれたのか、今ではその樹を鮮やかに彩るかのように無数の小さな虹が咲いているではないか。
そのあまりの美しさに思わず腹の底から笑いが込み上げてくる痩身の男。
ひとしきり心の底から笑った後、ゆっくりと樹の幹に背中を預けた男はタバコを咥え、すぐさま煙を燻らせた。
「はぁ」
穏やかな笑みを浮かべたまま、ゆっくりと煙を吐き出す男。
ゆらゆらと揺らめくその煙は目の前の虹を渡るようにゆっくりと漂っていった。
「・・・ありがとネ」
その痩身の男、ミッキー・シックスはそう一人呟き、穏やかに昼寝についた。
大きな日傘を担いだ痩身の男に声をかけられた村の男は不満げに顔を上げた。その手には細長い植物のような物が握られており、それを一本一本数えていたようだった。
「にいちゃん、何者?・・・ハッ、なんでそんな女みてーな格好してるのさ」
作業の邪魔をされて腹が立ったのか、その物言いはどこか刺々しい。
足の先から頭のてっぺんまで舐め回すように見ながら村の男は鼻で笑った。
「え、あぁ、いやぁなんというか・・・気分転換?ってやつですネ」
その痩身の男は恥ずかしそうに頭をポリポリと掻きながら、愛想笑いを浮かべる。
村の男は眉根を寄せしばらくその痩身の男を見つめた後、やれやれ、といった様子でため息をつき口を開いた。
「あっちの方に森へ繋がる林道がある。ほら、あの建物の向こう側さ。で、その森を抜けておっきな平原をちょっと行ったところにまた別の大きな森が見えてくる。そこがンッフォトルトだ」
なんともいい加減な説明である。
痩身の男は愛想笑いを顔に張り付かせたまま男の話に耳を傾けていた。
「にいちゃん、ンッフォトルトに何の用があるのか知らないが、あそこはご先祖様の眠る森だ。悪さをしようもんならすぐに呪われちまうからな」
ヘッとそっぽを向き、やれやれと数えていた細長い植物を再び数え始めた。
「ありがとうございます」
と苦笑いを浮かべながらその背中に声をかけた痩身の男は、言われた通りの方向へと歩き始めた。
「あ、おーい。にいちゃーん!」
痩身の男の背中に先ほどの男が声をかける。ビクッと驚いたように肩を震わせる痩身の男。
「にいちゃん、名前なんて言うんだ?」
ゆっくりと振り返った痩身の男は一瞬戸惑ったような表情をしたが、すぐに上手に取り繕い満面の笑みで答えた。
「ザンロクです!」
その名前を聞いて一瞬不思議そうな顔をした男だったが、一人でに何か納得した様子でふんふんと頷いた。
「気をつけてな」
片手を上げぶっきらぼうにそう言い放った男に、軽い会釈を返した痩身の男は改めてゆっくりと歩き始めた。
男の言っていた森へと繋がる林道は村の外れにすぐに見つかった。
恐る恐るといった様子でその道へと立ち入った痩身の男は深いため息をつく。
全身を覆っていた衣服を乱暴に剥ぎ取ると、腰に下げた水筒を一気に煽った。
「ほんと、いつ来ても暑いところだなぁ」
ゴクゴクと喉を鳴らし、ぷはぁっと気持ちよさそうに息を吐き出した男はキョロキョロと辺りを見渡してから、気を取り直したようにゆっくりと歩き始めた。
ふんふんと鼻歌を歌いながら森を抜けていく男。
爽やかな空気が流れ込む森の中をしばらく歩いていくと、やがて先ほど村の男が言ったようにおっきな平原が目の前に広がった。
「遠いなぁ」
どこまでも続く地平線に深いため息をつきながら、その痩身の男は木陰にゆっくりと腰を下ろし腰に下げた皮袋からタバコを取り出した。
「でも、空気は美味しいネ」
独り言を垂れながらたっぷりとタバコの煙を吸い込んだその男は、これまたたっぷりの煙をゆっくりと吐き出した。
雲一つない青空の下、おっきな平原を歩いていくことを考えるとなんとも言えないストレスを感じる。
はぁっとタバコの煙と共に深いため息を吐いたその男は、渋々といった様子で先ほど仕舞い込んだ衣服を取り出し、再び痩せ細ったその身に纏わせた。
日傘を開き肩に担いだ男は「よーし!」と自らを鼓舞し再び歩き始める。
あーだこーだと文句を呟きながらひたすらに歩き続けること一時間。
いつまで経っても一向に森など見えてこず、だんだんと騙されたのではないか、という疑念が心の中で頭をもたげてきていた。
が、今更引き返すのも気が引ける。
その男は不安を抱えながらも、仕方なく諦めたようにダラダラと歩き続けた。
へーこらへーこら足の裏の痛みに耐えながら歩くこと三十分、地平線の彼方にうっすらと森のような物が見えてきた。
「あった!」
汗を滲ませ疲れ切った様子の男は好奇心に満ち溢れた目をきらりと輝かせる。
先ほどまでの疲労が嘘のように軽い足取りでズンズンと進んでいく男。
お気に入りの曲を口ずさみながら軽快に歩いて行き、もう六度目に差し掛かかろうとした頃、その森の麓まで辿り着いた。
「ここかぁ」
天高く聳えるその森はなんとも神々しい神聖な雰囲気を発していた。
神聖な空気を肺いっぱいに満たし、その男はゆっくりと森の中枢目指し歩いて行く。
目指すべきところはわかっていた。
森に立ち入るとひんやりと冷たい空気が頬をくすぐる。
汗でベタつく体にはなんとも言い難いご褒美である。
ご機嫌な様子で、まるで自分の庭だと言わんばかりに歩いていく痩身の男。
巨大すぎる樹を八本ほどやり過ごした頃だろうか。ふと、開けた場所に出た。
その中心には、ひっそりと佇む風変わりな小さな樹が一本、あった。
「おぉ!」
思わず感嘆の声を上げる痩身の男。
それも無理のないことであった。
なぜならその樹はその森に生えるどの樹とも全く異なっていたからである。
白銀色に輝くその樹は、ところどころ真っ黒な金属板が剥き出しているかのように輝いており、いくつか伸びる枝もまた同様に輝いている。
しげしげとその樹を眺めていた男はゆっくりと近づくと、枝に生える葉っぱを覗き込んだ。
小ぶりの卵型をしているその葉は瑞々しく、縁が波状に型取られている。
全体に張り巡らされた葉脈はどうやら金属でできているようであった。
「わーお!」
木の幹にそっと触れ、優しく撫でてみる。
ひんやりと冷たい感触の向こうで、脈々と生命が流れているのを感じる。
ふと、気がつくとすぐ目の前に小さな虹が出現していた。
「おぉ!」
痩身のその男は改めてその樹をよく見ようと、少しばかり後ろに下がった。
先ほどの小さな虹に誘い込まれたのか、今ではその樹を鮮やかに彩るかのように無数の小さな虹が咲いているではないか。
そのあまりの美しさに思わず腹の底から笑いが込み上げてくる痩身の男。
ひとしきり心の底から笑った後、ゆっくりと樹の幹に背中を預けた男はタバコを咥え、すぐさま煙を燻らせた。
「はぁ」
穏やかな笑みを浮かべたまま、ゆっくりと煙を吐き出す男。
ゆらゆらと揺らめくその煙は目の前の虹を渡るようにゆっくりと漂っていった。
「・・・ありがとネ」
その痩身の男、ミッキー・シックスはそう一人呟き、穏やかに昼寝についた。
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