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〜48章〜
運命を使命に
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「はぁはぁ」
村を後にしたソルは一心に走り続けてきた。が、すぐに息は乱れ体の節々が軋み痛み出す。
思わず立ち止まったソルは息も絶え絶え膝に手をついて項垂れた。
静寂に包まれる森の中は薄暗くしんと静まり返っている。
あたりに響くのは微かな地響きと空を駆け巡る光線の音のみだ。
今まさに、神々の戦いが繰り広げられているのだ。
コーモスたちは大丈夫だろうか。
もはや彼らの安否などわからない。
酸素を求め喘ぎながらも、さまざまなことが頭を巡る。
考えても仕方ない。そう何度も自分に言い聞かせ、なんとか息を整えるソル。
ゆっくりと顔を上げ歩き出そうと近くの木の枝につかまろうとしたソルは、自身の手を見て愕然とした。
「なんだ、これ」
手首の辺りから腕にかけて錆が走り始めているではないか。
いつからだろう。
呆然と自分の手を見つめていたソルであったが、パッと閃光が駆け巡る空にハッとし、立ち止まってはいられない、とゆっくりと歩き始めた。
一歩踏み出す度に体は痛み、関節がギシギシと音を立てるかのように軋む。
また激しい耳鳴りが鳴り始め、神々の戦いの音が断続的に聞こえるようになってきた。
「困ったな・・・」
ふらふらと木に寄りかかるようにして歩くソルはふとルーナの笑顔を思い浮かべた。
早くルーナに会いたい。
彼女の笑顔を思い浮かべると不思議と力が湧いてくる気がした。
もはや走り出すことは難しく思え、一歩一歩ゆっくりと踏み締めるようにして歩みを進めていく。
ダラダラと歩みを進めていくと見覚えのある道に出た。
ルーナといつも寄り道をする場所だ。
ソルは少しばかり気を取り直し、自然と足取りが軽くなる。
ふと、そんなソルを見つめ続ける一匹の狼を目の端に捉えたソルは警戒し立ち止まる。
銀色のふわふわとした毛で覆われたその狼は真っ直ぐにこちらを見据えているようだ。
なんて綺麗な狼なのだろう。まるで神話の中に出てくる獣のようだ。
が、今襲われたらひとたまりもない。と恐怖に怯えるソル。
ひんやりとした汗が脇腹を流れ落ちた。
目を合わせないようゆっくりと歩き出すソル。ノロノロと歩くソルは「早くどっか行け」と心の中で念じていた。
その様子をじっと見つめ続けていたその狼が突如言葉を発した。
〔お前はなぜ、そんなに急ぐ〕
唐突に言葉を発した狼に驚いたソルは「うわっ」と声を上げひっくり返ってしまった。
まるで笑っているかのような表情をした狼はゆっくりとこちらへ近づいてくる。
「き、君喋れるんだ」
歯茎を剥き出しにやりと笑う狼。
〔不思議か?〕
尻餅をついたままのソルはおずおずと頷く。
〔この世界は不思議で溢れておるだろう。今更何を驚くことがあろうか〕
ソルの膝の辺りに鼻を寄せクンクンと匂いを嗅いだその狼は、ふんっと鼻を鳴らしゆっくりとソルの周りを練り歩き始めた。
確かにそうだ。この世は不思議なことで溢れている。
それでも、目の前のしゃべる狼に呆気に取られていたソルは苦笑いを浮かべるしかなかった。
〔かわいそうに。今にも枯れてしまいそうではないか。ソルン・スペスよ〕
憐れむような視線を投げつける狼。
「僕のことを知ってるの⁉︎」
唐突に自身の名前を呼ばれたソルは驚き目を見開いた。
〔あぁ、もちろん知っておる。私に知らぬことなど存在しないのだ〕
ゆったりと、それでいて堂々としたその狼は首を尊大に上げた。
「き、君の名前は?」
その狼は小馬鹿にしたように笑う。
〔名など知ってどうする〕
それでも黙っているソルを見てその狼は仕方なくと言った様子で口を開いた。
〔・・・ふん、まぁ良い〕
銀色に輝くその狼は自身のことを『シトロ』と名乗った。
この森の神様か何かなのだろうか。
シトロは悠然と話を続ける。
〔この世界の神は言った。『我は逃げ続けるために進み続けるのだ』と。お前にこの意味がわかるか〕
凛とした表情を保ちながらソルの周りをゆっくりと歩くシトロ。
逃げ続けるために進み続ける?
なんだ・・・謎かけか?
ソルは疲労のためか、はたまた現在置かれている状況ゆえか、イライラとぶっきらぼうに答える。
「悪いけど、今そんな謎かけに答えている暇はないんだ」
ソルのその答えに高笑いを上げたシトロはスッとソルの顔面の前に鼻先を突き出す。
〔お前はなんのために進むのだ。お前はなんのために生きるのだ。そして、何のために死に征くのだ。目的のない旅など、生ける屍となんら変わらぬ〕
宝石のような輝きを放つ瞳に魅入られたソルはごくりと生唾を飲み込んだ。
なんのため。
そんなの・・・決まってるじゃないか。
「好きな人を守るためだよ!」
〔ならば!使命を果たせ!何のためにお前は生きておるのだ!それを決めないうちは何も守ることなどできんぞ!〕
突如、大きな唸り声と共にそう言い放ったシトロはギロリとソルのことを睨みつける。
ルーナを守るために、使命を果たす・・・。
一体どういうことなんだろう。
呆気に取られていたソルは呆然とその狼のことを見つめていた。
〔よく考えるのだ。異なる種族の娘を守った先に何が待っているというのだ〕
イライラとした様子で再びソルの周りを歩き始めるシトロ。
ソルは必死に頭を巡らせ、シトロの話す真意を探ったが、やはりこの話は壮大すぎていまいち現実感がないように思える。
「わからないよ。僕はただルーナを守りたいだけなんだ」
ソルのその答えに牙を剥き出し怒ったように唸るシトロ。
〔なんのために?・・・できるできない、といった次元の話ではないのだ。運命の定めなんていう陳腐な話でもない。悪戯な運命を自分の使命へと変えてみせるのだ。お前はどうしたいのか。それを決められるのはお前だけなのだ。お前の一念の問題なのだ〕
今にも食われてしまいそうな勢いでそう詰問を続けるシトロにタジタジとしながらもソルは懸命に考えた。
・・・ルーナを救って、そして・・・。
突如、空をつん裂くほどの強烈な光が轟き、遅れて巨神獣のものと思われる絶叫が響き渡った。
『アイアス』の力はやはり圧倒的なのだろうか。
神をも凌駕する力、というのは嘘ではないようだ。
深い森の中にうっすらとした煙が流れ込んでくる。村にまで戦の火の粉が降り注いでいるのだろうか。
呆気に取られていたソルはゆっくりと視線を戻すとシトロは真っ直ぐにこちらを見据えていた。
そうか・・・この争いを終わらすんだ。
でも・・・どうやって?
ソルはハッとして目の前に佇む狼に視線を向けた。
そっと微笑むかのように少しだけ牙を見せたシトロはゆっくりと振り返り、とぼとぼと歩いて行ってしまった。
その様子を呆然と見送ったソルはふうっと息を吐き出した。
ゆっくりと立ち上がり尻についた砂埃を払うと、全身汗まみれなことに気がついた。
狐につままれるとはこういうことなのだろうか。相手は狼であったが。
たった今、確かに起きた問答はまるで夢の中での出来事のように淡く溶けていくようである。
突如、胸ポケットがガサゴソと騒がしくなる。
そっと中を覗き込むと大きなまん丸の目が二つ、何かを問うような瞳でソルのことを見上げている。
「モケちゃん。少しは休めたかな?」
ポケットの上から優しくモケを撫でたソルは、内側のポケットに何かが入っていることに気がついた。
なんだろう。
内ポケットに手を突っ込みその何かを引っ張り出すと、それは正体不明の液体の入った筒状のものであった。
「・・・シニコローレさんからもらったやつだ」
怪しげに光るその液体をしげしげと眺めていたソルはシニコローレの言葉を思い出した。
『ここ一番、頑張り時って時に飲みなさい』
今、か・・・。
蓋を乱暴に開け適当に放り投げる。
中に揺らめくその液体は異臭を放っている。が、意を決してその液体を一気に煽った。
「ゲホッゲホッ」
あまりの刺激的な味に思わず咳き込んでしまうソル。
・・・なんて不味いんだ。
ぶるぶると身を震わせ、喉の辺りで滞留する不快な香りが去るのをひたすらに待つ。
すると、すぐに全身に力が漲ってくるではないか。
ソルは体を捻り自身の状態を確かめた。
痛まないこともないが、それでも体の痛みは幾分楽になっている気がする。
これなら、とソルは気を良くし木漏れ日降り注ぐ森の中、空を見上げてゆっくりと深呼吸をした。
「よし!」
自身を鼓舞するかのようにそうはっきりと口にして、ソルは再びゆっくりと歩き始めた。
村を後にしたソルは一心に走り続けてきた。が、すぐに息は乱れ体の節々が軋み痛み出す。
思わず立ち止まったソルは息も絶え絶え膝に手をついて項垂れた。
静寂に包まれる森の中は薄暗くしんと静まり返っている。
あたりに響くのは微かな地響きと空を駆け巡る光線の音のみだ。
今まさに、神々の戦いが繰り広げられているのだ。
コーモスたちは大丈夫だろうか。
もはや彼らの安否などわからない。
酸素を求め喘ぎながらも、さまざまなことが頭を巡る。
考えても仕方ない。そう何度も自分に言い聞かせ、なんとか息を整えるソル。
ゆっくりと顔を上げ歩き出そうと近くの木の枝につかまろうとしたソルは、自身の手を見て愕然とした。
「なんだ、これ」
手首の辺りから腕にかけて錆が走り始めているではないか。
いつからだろう。
呆然と自分の手を見つめていたソルであったが、パッと閃光が駆け巡る空にハッとし、立ち止まってはいられない、とゆっくりと歩き始めた。
一歩踏み出す度に体は痛み、関節がギシギシと音を立てるかのように軋む。
また激しい耳鳴りが鳴り始め、神々の戦いの音が断続的に聞こえるようになってきた。
「困ったな・・・」
ふらふらと木に寄りかかるようにして歩くソルはふとルーナの笑顔を思い浮かべた。
早くルーナに会いたい。
彼女の笑顔を思い浮かべると不思議と力が湧いてくる気がした。
もはや走り出すことは難しく思え、一歩一歩ゆっくりと踏み締めるようにして歩みを進めていく。
ダラダラと歩みを進めていくと見覚えのある道に出た。
ルーナといつも寄り道をする場所だ。
ソルは少しばかり気を取り直し、自然と足取りが軽くなる。
ふと、そんなソルを見つめ続ける一匹の狼を目の端に捉えたソルは警戒し立ち止まる。
銀色のふわふわとした毛で覆われたその狼は真っ直ぐにこちらを見据えているようだ。
なんて綺麗な狼なのだろう。まるで神話の中に出てくる獣のようだ。
が、今襲われたらひとたまりもない。と恐怖に怯えるソル。
ひんやりとした汗が脇腹を流れ落ちた。
目を合わせないようゆっくりと歩き出すソル。ノロノロと歩くソルは「早くどっか行け」と心の中で念じていた。
その様子をじっと見つめ続けていたその狼が突如言葉を発した。
〔お前はなぜ、そんなに急ぐ〕
唐突に言葉を発した狼に驚いたソルは「うわっ」と声を上げひっくり返ってしまった。
まるで笑っているかのような表情をした狼はゆっくりとこちらへ近づいてくる。
「き、君喋れるんだ」
歯茎を剥き出しにやりと笑う狼。
〔不思議か?〕
尻餅をついたままのソルはおずおずと頷く。
〔この世界は不思議で溢れておるだろう。今更何を驚くことがあろうか〕
ソルの膝の辺りに鼻を寄せクンクンと匂いを嗅いだその狼は、ふんっと鼻を鳴らしゆっくりとソルの周りを練り歩き始めた。
確かにそうだ。この世は不思議なことで溢れている。
それでも、目の前のしゃべる狼に呆気に取られていたソルは苦笑いを浮かべるしかなかった。
〔かわいそうに。今にも枯れてしまいそうではないか。ソルン・スペスよ〕
憐れむような視線を投げつける狼。
「僕のことを知ってるの⁉︎」
唐突に自身の名前を呼ばれたソルは驚き目を見開いた。
〔あぁ、もちろん知っておる。私に知らぬことなど存在しないのだ〕
ゆったりと、それでいて堂々としたその狼は首を尊大に上げた。
「き、君の名前は?」
その狼は小馬鹿にしたように笑う。
〔名など知ってどうする〕
それでも黙っているソルを見てその狼は仕方なくと言った様子で口を開いた。
〔・・・ふん、まぁ良い〕
銀色に輝くその狼は自身のことを『シトロ』と名乗った。
この森の神様か何かなのだろうか。
シトロは悠然と話を続ける。
〔この世界の神は言った。『我は逃げ続けるために進み続けるのだ』と。お前にこの意味がわかるか〕
凛とした表情を保ちながらソルの周りをゆっくりと歩くシトロ。
逃げ続けるために進み続ける?
なんだ・・・謎かけか?
ソルは疲労のためか、はたまた現在置かれている状況ゆえか、イライラとぶっきらぼうに答える。
「悪いけど、今そんな謎かけに答えている暇はないんだ」
ソルのその答えに高笑いを上げたシトロはスッとソルの顔面の前に鼻先を突き出す。
〔お前はなんのために進むのだ。お前はなんのために生きるのだ。そして、何のために死に征くのだ。目的のない旅など、生ける屍となんら変わらぬ〕
宝石のような輝きを放つ瞳に魅入られたソルはごくりと生唾を飲み込んだ。
なんのため。
そんなの・・・決まってるじゃないか。
「好きな人を守るためだよ!」
〔ならば!使命を果たせ!何のためにお前は生きておるのだ!それを決めないうちは何も守ることなどできんぞ!〕
突如、大きな唸り声と共にそう言い放ったシトロはギロリとソルのことを睨みつける。
ルーナを守るために、使命を果たす・・・。
一体どういうことなんだろう。
呆気に取られていたソルは呆然とその狼のことを見つめていた。
〔よく考えるのだ。異なる種族の娘を守った先に何が待っているというのだ〕
イライラとした様子で再びソルの周りを歩き始めるシトロ。
ソルは必死に頭を巡らせ、シトロの話す真意を探ったが、やはりこの話は壮大すぎていまいち現実感がないように思える。
「わからないよ。僕はただルーナを守りたいだけなんだ」
ソルのその答えに牙を剥き出し怒ったように唸るシトロ。
〔なんのために?・・・できるできない、といった次元の話ではないのだ。運命の定めなんていう陳腐な話でもない。悪戯な運命を自分の使命へと変えてみせるのだ。お前はどうしたいのか。それを決められるのはお前だけなのだ。お前の一念の問題なのだ〕
今にも食われてしまいそうな勢いでそう詰問を続けるシトロにタジタジとしながらもソルは懸命に考えた。
・・・ルーナを救って、そして・・・。
突如、空をつん裂くほどの強烈な光が轟き、遅れて巨神獣のものと思われる絶叫が響き渡った。
『アイアス』の力はやはり圧倒的なのだろうか。
神をも凌駕する力、というのは嘘ではないようだ。
深い森の中にうっすらとした煙が流れ込んでくる。村にまで戦の火の粉が降り注いでいるのだろうか。
呆気に取られていたソルはゆっくりと視線を戻すとシトロは真っ直ぐにこちらを見据えていた。
そうか・・・この争いを終わらすんだ。
でも・・・どうやって?
ソルはハッとして目の前に佇む狼に視線を向けた。
そっと微笑むかのように少しだけ牙を見せたシトロはゆっくりと振り返り、とぼとぼと歩いて行ってしまった。
その様子を呆然と見送ったソルはふうっと息を吐き出した。
ゆっくりと立ち上がり尻についた砂埃を払うと、全身汗まみれなことに気がついた。
狐につままれるとはこういうことなのだろうか。相手は狼であったが。
たった今、確かに起きた問答はまるで夢の中での出来事のように淡く溶けていくようである。
突如、胸ポケットがガサゴソと騒がしくなる。
そっと中を覗き込むと大きなまん丸の目が二つ、何かを問うような瞳でソルのことを見上げている。
「モケちゃん。少しは休めたかな?」
ポケットの上から優しくモケを撫でたソルは、内側のポケットに何かが入っていることに気がついた。
なんだろう。
内ポケットに手を突っ込みその何かを引っ張り出すと、それは正体不明の液体の入った筒状のものであった。
「・・・シニコローレさんからもらったやつだ」
怪しげに光るその液体をしげしげと眺めていたソルはシニコローレの言葉を思い出した。
『ここ一番、頑張り時って時に飲みなさい』
今、か・・・。
蓋を乱暴に開け適当に放り投げる。
中に揺らめくその液体は異臭を放っている。が、意を決してその液体を一気に煽った。
「ゲホッゲホッ」
あまりの刺激的な味に思わず咳き込んでしまうソル。
・・・なんて不味いんだ。
ぶるぶると身を震わせ、喉の辺りで滞留する不快な香りが去るのをひたすらに待つ。
すると、すぐに全身に力が漲ってくるではないか。
ソルは体を捻り自身の状態を確かめた。
痛まないこともないが、それでも体の痛みは幾分楽になっている気がする。
これなら、とソルは気を良くし木漏れ日降り注ぐ森の中、空を見上げてゆっくりと深呼吸をした。
「よし!」
自身を鼓舞するかのようにそうはっきりと口にして、ソルは再びゆっくりと歩き始めた。
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