虹の樹物語

藤井 樹

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〜11章〜

最果ての生活

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 ルーナのお気に入りの小高い丘で、二人は遠くの海を眺めていた。

 ソルがフロンスマーレに流れてついてから、およそ二週間ほど経過しただろうか。

 異国の地での生活は変わり映えのないゆったりとしたもので、ソルはすぐにそこでの生活に適応することができた。

 今日もまた家の手伝いで木の実などを集めてきたところだ。

「二人がかりだとやっぱり全然違うわね」

 木の実のたっぷり詰まった袋を、満足げに眺めてルーナが言った。

 隣に佇むジェインがワンッと鳴いた。

「あぁ、ごめんごめん。もちろんジェインも力になってるわよ」

 ジェインの首元を大袈裟に撫でながら、愛犬のご機嫌を取る。

「ソル、明日は悪いんだけど、ジェインと二人で枯れ枝を集めといてもらえる?」

「わかった。どこか行くの?」

 今ではほとんど不自由なく手話が使えるようになったソルは、ジェインの尻尾を撫でながら片手で答えた。

「お母さんと隣町まで行かなきゃ行けないの。ほんとはソルも一緒に連れて行きたいけど、今はよその町とかに行くのは良くないって、お父さんが」

 隣町といえば、『ジョレスパオラ』だろうか。どんな町なのか気になるが、自身の立場上わがままを言えるものでもないので、仕方なく黙って頷いた。

「お土産買ってくるから、楽しみにしていてね」

 ルーナが微笑みながら目の前で手を結んだ。

 

「さて、と」

 ルーナはそう言うと、腰を上げ「行きましょう!」と尻を払った。

 遠くの海では、一隻の船が水平線に浮かび上がってきていた。

「急がないとね」

 ニヤニヤしながら、うたた寝をしていたジェインを起こした。

 初めは大変だったが、今では山道も慣れたもので、ルーナとジェインの歩くペースに何なく着いて行けるようになっていた。

 二人と一匹は瞬く間に山を降り森を抜けた。

 村に着き、海辺の桟橋を目指す。水平線に浮かんでいた船は、もうそろそろ桟橋へと到着する頃だった。

「おーい!」

 るんるんで船に手を振るルーナ。ジェインも嬉しそうに吠えている。

「綺麗なのあるといいね」

 ルーナはニヤリと頷いた。

 船が桟橋へと到着し、タラップがかけられるとルーナは一目散に駆け上がっていった。ソルも遅れて船へと乗り込み、ルーナの後を追った。

「おう、ルーナ。ソル。元気か」

 乗組員たちは大きな木の箱を抱えながら、二人に声をかけていく。

「おぉ、お前たち、あそこの箱、運び出してくれ」

「オッケー、ロージェ」

 鍛え上げられた恰幅の良い海の男、ロージェが二人にそう指示を出すと、「今日はお宝があるぞ」と笑い、大きな木箱を抱え船を降りていった。

 ルーナは目を輝かせソルの方を見た。ソルは肩をすくめ、「早く終わらせよう」と伝えた。ルーナはジェインに「手伝ってね」と微笑み、ジェインは渋々といった様子で一声上げた。

 二人と一匹は黙々と木箱の搬出を手伝い、気づけば汗だくになっていた。(ソルの場合は汗はかかないが、節々が軋むのを感じた。)

「お疲れさん」

 ゼエゼエと甲板に座り込み息を整えていると、後ろから聞き慣れた声が聞こえた。

 船長でロキエッタの父親であるタタリアだ。

「ロージェが今日はお宝がって」

 希望に満ちた目をタタリアへと向ける。タタリアは何も言わず、ニンマリと笑いながら小さな木箱をルーナへと差し出した。

 ルーナはそれを大切そうに受け取り、そっと蓋を開けた。

 ソルも中身を覗き込むと、中にはたくさんの美しい貝殻が詰まっていた。そして、その貝殻に埋もれて何やら怪しく光るものが見える。慎重に貝殻を退けていくと、そこには大きな宝石が輝いていた。どう見ても高価な宝石だ。

 不安げにタタリアを見上げたルーナは一言、「いいの?」と呟いた。

 ルーナの肩を叩き、「いつも頑張ってくれてるからな。たまにはご褒美あげないとな」と豪快に笑った。

「本当にありがとう。大切にするね」

 大事そうにその宝石を取り上げると、空へと掲げた。陽光が反射しキラキラと輝いている。

 その光を眩しそうに眺めるルーナの横顔を見て、ソルはなぜか不思議な気持ちになった。

 その光はルーナには何色に見えているんだろう。

 パンパン、と手を叩きジェインを呼ぶ。

 音に気がついたジェインは首をこちらに向け、「何?」と表情で訴えた。その口には木の枝が加えられている。

 いくつかに分かれる獣道の一つを指差し、手招きをする。

 ジェインは口に咥えた枝を背中にかけられた袋へ器用に納め、ゆっくりとソルの方へと歩いてきた。

 ソルは今、ジェインと共に村の近くの森で小枝の収集を行っていた。

 ルーナはというと、隣町の『ジョレスパオラ』へと出かけており、留守番がてら小枝を集めることを言い渡されていたのだ。

(もう十分集まったかな。ついでに石も拾ってってあげよう。)

 細い獣道をかき分けしばらく歩いていくと、ルーナがいつも立ち寄る滝壺に到着した。

 ソルはゆっくりと地面を見ながら歩き、その後ろをジェインが大人しく着いてきていた。

 きらりと光る石をいくつか拾い上げたものの、どれもイマイチなものばかりで、ソルは仕方なく早々に村へと引き返すことにした。

 木陰に腰を下ろし、ジェインにおやつをあげる。ジェインは嬉しそうにそれを貪り、もう一つ、とねだった。

(ジェインはほんとお利口さんだなぁ。)

 わしゃわしゃとジェインの頭を撫で、持ってきたおやつを少しばかりつまむ。

 轟々と流れる滝の音に耳を澄まし、ふぅと息は吐く。爽やかな風が心地よく頬を撫でる。

 ふと親友トットのことを思い出したソルは顔をしかめた。

 彼は無事なのだろうか。それともやはり・・・いや、考えても仕方がない。

 ソルはスッと立ち上がり尻についた砂埃を払った。

 ジェインの尻を軽く叩き、帰る合図を送る。日陰で寝そべっていたジェインは、「もう行くの?」と言わんばかりにソルを見上げ、渋々といった様子でゆっくりと立ち上がった。

 森を降り村へ辿り着くと、そこはいつもと変わらぬゆったりとした時が流れていた。

 ソルたちの姿を発見し、何人かの男たちが手を挙げ遠くの方から声をかける。

 ソルは声が出せない分、大きく手を振ってそれに応えた。

 ジェインと共にチンタラ歩いていると、軒先で何やら作業をしている男と目があったが、その男は何か言うでもなくすぐに目を逸らした。

 一定数、ソルの存在を快く思わない人間がいるということを、ソルはよく理解していた。

 ルーナの親友ロキエッタしかりだ。

 その後、道中何人かの人とすれ違ったが、声をかけてくるものは一人としていなかった。

 多少傷つくが、気にしていても仕方がない。そう自分に言い聞かせ、ソルは胸を張ってジェインと共に村を後にした。

 家に到着するとまず、ジェインの鞍袋を外し彼を解放した。ジェインは首をぶるぶると振るわせ大きなあくびをした後、トボトボと家の中へと入っていった。

 ジェインに続きソルも帰宅する。室内には天窓からの陽光がピンスポットのように差し込むのみで、そのほかの窓は覆われたままだ。ひんやりとした空気が心地よい。

 陽光除けの木の皮を編んだ服を壁にかけ、ソファにとっぷりと腰を下ろした。

 ボーッとしていると、ジェインが近づいてソファへと飛び乗った。そして、ソルの膝を枕にすやすやと眠り始めた。

 優しく頭を撫でながら、火照った頭をゆっくりと冷ましていく。

 ジェインの規則的な寝息に誘われ、ソルもうとうとと船を漕いだ。

 

 バタン、と家の扉が開く音で目が覚めた。

 どれくらい眠っていただろうか。

 入口の方を見ると、テラシーが帰宅していた。ジェインも目が覚めたようで家主の元へと一目散に駆けて行った。

「お帰りなさい」頭上に大きく両手を上げ手話でそう伝えた。

「ソル、帰ってたか」

 ふぅと息をつきながら、愛犬の頭を撫で、ガチャガチャと抱えた荷物を一つ一つ丁寧にかけていく。

 一緒に住んでみて分かったことだが、テラシーはとても几帳面な男で、フロンスマーレの中では珍しく、かっちりとした人物であった。

「言うタイミングがなかったんだが、今日は首都まで行ってきたんだ。ドゥロルパっていう街だよ。君の返還手続きについてのお伺いをしにね」

 真っ白なマクマイのジュースを飲みながらテラシーはソルの向かいに座り、またもふぅと息を吐いた。

 ソルは黙って話の続きを待った。

「何せ初めてのことだからね。役所連中も混乱していたよ」

 ハハハ、と珍しく笑い声を上げるテラシー。

「ダラダラと仕事するくらいなら、さっさと辞めて畑でも耕してろ、ってどやしてやったよ」

 再び大きな笑い声を上げると、またもやふぅとため息をついた。

「と、まぁそんなわけで、ソルには申し訳ないけど、まだまだ帰れるまで時間がかかりそうなんだ。すまないね」

 ソルは肩をすくめた。

「今の生活、楽しい」と、これまた手話で伝える。

 テラシーはそっと微笑み、「それならよかった」と呟いた。

「そういえば、今日は一人で何をしていたんだい?」

「森に行ってジェインと一緒に木の枝を集めてた」とソル。

「そうか。ありがとう、助かるよ。特に問題はなかったかい?」

 ソルは手話で「陽光を浴びすぎると疲れるみたい」と伝え、降参だと言わんばかりに両手を上げた。

「そうか。あんまり無理して外に出なくても大丈夫だからね」

 ソルは感謝の意を伝え、ジェインを呼んだ。

 主人の足元で落ち着いていたジェインだったが、大人しくソルの方へと近づいてきて、頭を撫でさせた。

 そんなジェインの様子を見て、テラシーは「もうすっかり家族だな」と笑った。

 テラシーのその言葉が嬉しいやら恥ずかしいやら、ソルはいつも以上にジェインの頭を撫でてやった。

「そうだ」とテラシーは手を叩き何かを思いついた様子で声を上げた。

「村の職人にもっと陽光を遮れるものを作れないか相談してみるよ。ちょうど、別件で話したいこともあったんだ」

 テラシーは帰ってきたばかりだというのに、意気揚々と立ち上がりソルが止めるまでもなくそそくさと家を出て行ってしまった。

 フロンスマーレの人は優しく思いやりのある人が多いな。

「ね!」と、ジェインの頭を撫でる。

 ジェインは不思議そうにソルを一瞥し、またすぐに顔を伏せ居眠りをした。

 つれないなぁ、と苦笑いを噛み殺し、ソファへと体を深く預けた。

 気分が良くなったソルは今度は穏やかな気持ちで眠りに落ちていった。

「ソル!ソル!」

 ハッとして目覚めると、目の前には心配な様子でこちらを伺っているルナがいた。

 なぜか動悸が激しく、左の背中あたりが痛む。

 また嫌な夢を見てしまった。

 親友のトットの夢だ。考えても仕方がないことなのに、いまだに頭から離れない。

 ソルは乱れる呼吸をなんとか鎮め、「おかえり」とルナに伝えた。

「ソル、大丈夫?ひどく苦しそうだったけど。また何か嫌な夢でも見た?」

 ソルの背中を優しくさすりながらルーナが尋ねる。

 また、ってことはよくうなされているのだろうか。だとしたら恥ずかしい。

 とりあえず首を振り「大丈夫」と答える。

 ルーナはそれでも不安そうにソルの顔をじっと見つめてくる。

 居心地の悪いソルは笑顔を作り、親指を立てて見せた。

 そんなソルの空元気を読み取ったのか、ルーナは怪訝そうな顔をした。

「ソル。顔色が良くないわ。もしかしたらやっぱりこっちの環境が合ってないのかも」

 ルーナは立ち上がると台所へと行き、水を持ってきてくれた。

 手渡されたカップを受け取り、一口それを口に含む。

 すぐに動悸は落ち着いたが、まだどこか落ち着かない。

「ちょっと疲れてるだけ。大丈夫」と笑顔でルーナに伝えるが、確かに体の調子が優れないようだ。

 陽光をここのところ浴びすぎただけで、そんなに心配することじゃない。

 そう思い、呼吸も落ち着いてきたソルは満面の笑みで「大丈夫!」と伝える。

 少しはその表情に信憑性が出たのか、ルーナは呆れたように笑った。

「そういえば、はい、これ。お土産」

 ルーナは腰に下げた袋から小さな包みを取り出すと、ソルへと手渡した。

「開けてみて」

 嬉しそうにこちらの反応を待つルーナ。ソルは早速その包みを破り、中身を取り出す。

 それは綺麗に成形された葉枯紙で作られた本のようであった。

(すごいな。)思わずハッと息を呑み、自然と顔がほころんだ。

 綺麗に成形された葉は美しく、外装はなんとも趣のあるものであった。

「それね、ルナシリスの昔からある童話なの。せっかくだしこっちの文化にも触れてもらいたいなって」

 童話にしては随分と分厚いし文字数も多いな。これを全部読むにはだいぶかかりそうだ。

 そんなことを思いながら、パラパラと数ページめくると、小さな植物人間が動物たちと戯れているところを見つけた。

「ルーナみたいだね」とその植物人間を指差す。恥ずかしそうに「みんな一緒よ」とルーナは笑った。

「でもそれ好きなキャラクターなの。ありがと」とまたまた恥ずかしそうに笑う。

「ありがとう。すごい嬉しい。じっくり読んでみる」

「子供向けの童話だからどこまで面白いかわからないけど、ぜひ」

 ルーナは嬉しそうに笑い、「よし、ご飯を作りましょう」と立ち上がった。

 長旅から帰ってきて疲れているだろうに、疲れを見せることのないルーナはさっさと台所へと向かった。

 ルーナからもらった本を大切に自分のベッドの枕元に置き、ソルも少しでも力になろうとルーナに続いて台所へと行く。

 ルーナの指示に従いながらご飯の準備をする。

 二人での作業はまだ、阿吽の呼吸とはいかないが、それでもそれは幸せな時間であった。

 ソルは、異国の地での限られた時間を存分に楽しみ、そしてこの身に刻もう、と固く心に誓った。

 隣に目をやるとルーナと目が合い、彼女はそっと笑った。

「あぁ、そうだ。あの本が読み終わるまでは外出禁止ね」

「!」

 いつものようにルーナは、悪戯っ子のように笑っていた。

 それから数日の間、ソルは本当に外出を禁じられていた。

 ルーナが家にいる時は、家事や内職を手伝い一日を終える。

 ルーナが外出をし家が空くときは、何かしらの宿題を大量に課される。

 そんな日々が続いていた。

 一度、誰もいないときに外に出ようと試みたこともあったが、家を飛び出すとそこにはジェインが逆門番として、ソルの脱走に目を光らせていた。

 ソルはやれやれと仕方なく家の中へと引き返した。

 家の外で嬉しそうにジェインが吠えているのが聞こえる。

(ジェインのやつめ。楽しんでるな。)

 ソルは早々に諦め、ルーナからもらった童話を読むことにした。

 その童話にはどうやらルナシリスの歴史が描かれているようだった。

 そっと一ページ目を開くと、そこにはまるでルーナのような女の子の植物人間が描かれていた。そっと微笑み全てを受け入れるかのように両手を広げている。

 ソルはその絵の女の子の微笑みに、外出できない鬱憤を忘れ、好奇心の駆られるまま、その本を読み始めた。
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