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〜25章〜
魔女の掌の上で踊る悪魔
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「部下が失礼を。どうぞこちらへ。ラズベリーパイはお好きですか?」
シニーは長身の男に誘われるままに、趣味の悪い絵画の飾られた廊下を抜け、客間と思われる部屋へと通されました。なんとも豪勢で下品な出立ちの部屋でした。
間違いない。こいつがレタシモンだ。
シニーは心の中で思いつく限りの悪態を吐きました。
なんて言ったかはご想像にお任せします。
「ま、まぁ。ご丁寧にありがとうございます。あぁ、光栄ですわい。レタシモン様が直々にお出迎えしてくださるなんて。生きていてよかったってもんです」
椅子へ腰を下ろしたシニーは、心にもないことをスラスラと述べてみせます。
「お噂はかねがね。いえ、噂よりももっと素敵な方ですこと。この老いぼれ、もう一片の悔いなくこれで・・・。レタシモン様さえお嫌じゃなければ、ぜひこの心臓を食べてくださいませ」
老婆の歯の浮きそうな台詞に気を良くしたのか、レタシモン卿はそっとナプキンを手渡し優しく微笑みました。
「老いぼれだなんて。貴方は素敵な人ですよ。それにまだまだこれからです。さぁ、遠慮せずに」
まるで焼きたてのように熱々の湯気を立ち昇らせるラズベリーパイを老婆の前に差し出すと、にっこりと微笑みました。
シニーは心の中でゲーッとやりながらも、うるうると感動に打ちひしがれている老婆を見事に演じきってみせました。
「まぁ、なんとこれまた美味しいこと。こんな私のためにここまでしてくださるなんて。なんと感謝を述べて良いのやら」
ラズベリーパイを一口頬張った老婆はそう言うと、居住まいを正しレタシモン卿の目をじっと見つめました。
「どうかされましたか?」
レタシモン卿は優しく微笑み、なんの疑いもなく優雅に紅茶を啜っています。
老婆はこの世の全ての賛辞という賛辞をレタシモン卿に浴びせました。
レタシモン卿は嬉しさのあまり言葉を失ってしまったようです。
呆然と老婆から放たれる『お世辞』に目をまん丸と見開いています。
マザコンやろうなんてちょろいもんよ。
と心の中ではこの世に存在する全て罵詈雑言を浴びせながらも、彼のことを褒めちぎったのです。まさに手玉に取った、と言ったところでしょうか。
女は怖いものです。それが魔女となるとなおのこと。
「私にも貴方のような素晴らしい息子がいたらよかったのに・・・」
一通りレタシモンを褒め称えた後、老婆は話疲れたのかしおらしくシュンとしてみせました。完璧なタイミング、そして完璧な話の流れです。
すっかり気分の良くなったレタシモン卿は身を乗り出し、老婆の手を握りました。
鳥肌が全身に走るのを感じましたが、幸い気づかれることはなさそうです。
「よかったら、この館に住みませんか?ゆっくりと自由に過ごされると良い。よかったらたまにケーキを焼いてくれはしませんか。人の優しさのこもったケーキはいつの世にも必要ですから」
レタシモン卿のゾッとするような提案に思わず手を引っ込めてしまった老婆は、咳払いをして深い深呼吸をしました。
演じるのよ。シニー、しっかり!
「身に余るお言葉ですわ。・・でも、本当にいいですの?」
孤独で哀れな老人は胸に手を当て、上目遣いにそう尋ねました。
シエロたちが見たら爆笑ものでしょうが、今のレタシモン卿には効果的面です。
彼はゆっくりと頷くとまるで子供のようにキラキラと輝く瞳を老婆へと向けました。
「ところで、不躾で申し訳ないのですが、私の心臓を食べてもらうことは叶いませんか?」
老人の唐突な問いに少しばかり面食らったようですが、レタシモン卿はすぐに笑顔に戻るとゆっくりと口を開きました。
「貴方の最後が近づいた暁には、最後のたむけとしてそうして差し上げましょう」
いやらしい目をして(シニー曰く)そう答えたレタシモン卿はとても満足げな様子です。
シニーは一刻も早くこの場を去りたい気持ちをなんとか押し込めて、核心に迫ります。
「ところで、どうやって心臓を食べるのかしら。お願いしといてなんだけど、少しだけ怖いわ。どこか神聖な場所で、その、したりするのかしら」
老人のその問いに、気持ち悪いぐらいに優しげな表情を浮かべたレタシモン卿はやはり気が触れているようでした。
ゾゾゾっと鳥肌が立ち、後頭部の髪の毛までもが嫌悪感に逆立ちましたが、幸い帽子を被っていたため、バレることはありませんでした。
レタシモン卿はすっかりとこの老婆のことが気に入ったようで、『心臓喰らい』について自慢げに洗いざらい話してくれました。
それもなんと、直々に家の中を案内までしてくれたのです。
「ここは身と心を清めるための部屋です」
まるで別世界へと飛ばされてしまったかのように、ガラス張りの美しい建物の地下には、陰気臭い古風な部屋が広がっていました。
それはさすが悪魔の館、といった具合の装いです。
趣味の悪い骨董品が至る所に置かれています。
薄暗い廊下をレタシモン卿に誘われ歩いていると、とある扉の前で立ち止まりました。
「身と心を清める?」
まるでいたずらっ子のようにひそひそとレタシモン卿は答えます。
「ええ。『心臓喰らい』を行う前に、この部屋で何日か過ごしてもらうのです。大切な客人をもてなすのが主人の務めですからね」
それはまるで、ちょっとしたことを自慢げに話す幼児のようで、シニーは目の前のおじさんがキラキラと目を輝かせ自慢げに話をするのを、心の中で冷ややかに、耳を傾けていました。
「今、この部屋には誰か?」
老婆のその問いに、ディアボロ卿は答えることなくただ微笑むだけでした。
その目はキラキラと輝き狂気に満ちています。
この中に、囚われているのね。
ゾワゾワとする話を一通り聞いたシニーはクラクラとする頭を抑え、なんとか平静を保とうと努めます。
こんなにもおぞましい話を、目をキラキラと輝かせたおじさんが話しているのです。
悲鳴を上げずにじっとしているだけでも大したものです。
「何も恐れることはありませんよ。穏やかで、心地の良い最期です」
どこが穏やかで心地の良い最期よ!
シニーは嫌悪感のあまり、思わず手を上げそうになりました。
再び客間へと戻ると、レタシモン卿は満足げな笑顔を浮かべ言いました。
「それではゆっくりと過ごしてください。気が済むまで、いつまでも」
部屋を後にしようとするレタシモン卿に老婆が慌てた様子で声をかけます。
「あ、あの。少しばかり身支度をしてきてもよろしいかしら。ま、まさか本当に受け入れてもらえるとは思っていなかったので」
嫌悪感のあまり思わず声が震えてしまいました。が、きっとそれは感動のあまり、だとレタシモン卿は受け取ったようです。
少しばかり疑問を抱いた様子でしたが、すぐにすっかり安心しきった様子で優しく微笑みました。
「それでは使いの者をつけましょう。一人では大変だ」
もちろん、それでは困ります。
老婆はなんとかかんとか言い訳をつけ、そそくさとレタシモン卿の館を後にしました。
去り際に「きっとですよ。お待ちしてますからね」と名残惜しそうに呟くレタシモン卿はやはり、重度の愛着障害を患っているようです。
後にシニーはこの時のことを次のように語っています。
反吐の出るような豪邸で、これまた反吐の出るような主人と、反吐を飲むような時間を過ごした、と。
とにかく、彼女にとっては悍ましい時間だったことは間違いないようです。
さぁ、それでもひとまず無事に目的は果たしました。
老婆扮するシニーはしめしめと舌なめずりをし、勇んでシエロたちの待つところへと帰って行きました。
シニーは長身の男に誘われるままに、趣味の悪い絵画の飾られた廊下を抜け、客間と思われる部屋へと通されました。なんとも豪勢で下品な出立ちの部屋でした。
間違いない。こいつがレタシモンだ。
シニーは心の中で思いつく限りの悪態を吐きました。
なんて言ったかはご想像にお任せします。
「ま、まぁ。ご丁寧にありがとうございます。あぁ、光栄ですわい。レタシモン様が直々にお出迎えしてくださるなんて。生きていてよかったってもんです」
椅子へ腰を下ろしたシニーは、心にもないことをスラスラと述べてみせます。
「お噂はかねがね。いえ、噂よりももっと素敵な方ですこと。この老いぼれ、もう一片の悔いなくこれで・・・。レタシモン様さえお嫌じゃなければ、ぜひこの心臓を食べてくださいませ」
老婆の歯の浮きそうな台詞に気を良くしたのか、レタシモン卿はそっとナプキンを手渡し優しく微笑みました。
「老いぼれだなんて。貴方は素敵な人ですよ。それにまだまだこれからです。さぁ、遠慮せずに」
まるで焼きたてのように熱々の湯気を立ち昇らせるラズベリーパイを老婆の前に差し出すと、にっこりと微笑みました。
シニーは心の中でゲーッとやりながらも、うるうると感動に打ちひしがれている老婆を見事に演じきってみせました。
「まぁ、なんとこれまた美味しいこと。こんな私のためにここまでしてくださるなんて。なんと感謝を述べて良いのやら」
ラズベリーパイを一口頬張った老婆はそう言うと、居住まいを正しレタシモン卿の目をじっと見つめました。
「どうかされましたか?」
レタシモン卿は優しく微笑み、なんの疑いもなく優雅に紅茶を啜っています。
老婆はこの世の全ての賛辞という賛辞をレタシモン卿に浴びせました。
レタシモン卿は嬉しさのあまり言葉を失ってしまったようです。
呆然と老婆から放たれる『お世辞』に目をまん丸と見開いています。
マザコンやろうなんてちょろいもんよ。
と心の中ではこの世に存在する全て罵詈雑言を浴びせながらも、彼のことを褒めちぎったのです。まさに手玉に取った、と言ったところでしょうか。
女は怖いものです。それが魔女となるとなおのこと。
「私にも貴方のような素晴らしい息子がいたらよかったのに・・・」
一通りレタシモンを褒め称えた後、老婆は話疲れたのかしおらしくシュンとしてみせました。完璧なタイミング、そして完璧な話の流れです。
すっかり気分の良くなったレタシモン卿は身を乗り出し、老婆の手を握りました。
鳥肌が全身に走るのを感じましたが、幸い気づかれることはなさそうです。
「よかったら、この館に住みませんか?ゆっくりと自由に過ごされると良い。よかったらたまにケーキを焼いてくれはしませんか。人の優しさのこもったケーキはいつの世にも必要ですから」
レタシモン卿のゾッとするような提案に思わず手を引っ込めてしまった老婆は、咳払いをして深い深呼吸をしました。
演じるのよ。シニー、しっかり!
「身に余るお言葉ですわ。・・でも、本当にいいですの?」
孤独で哀れな老人は胸に手を当て、上目遣いにそう尋ねました。
シエロたちが見たら爆笑ものでしょうが、今のレタシモン卿には効果的面です。
彼はゆっくりと頷くとまるで子供のようにキラキラと輝く瞳を老婆へと向けました。
「ところで、不躾で申し訳ないのですが、私の心臓を食べてもらうことは叶いませんか?」
老人の唐突な問いに少しばかり面食らったようですが、レタシモン卿はすぐに笑顔に戻るとゆっくりと口を開きました。
「貴方の最後が近づいた暁には、最後のたむけとしてそうして差し上げましょう」
いやらしい目をして(シニー曰く)そう答えたレタシモン卿はとても満足げな様子です。
シニーは一刻も早くこの場を去りたい気持ちをなんとか押し込めて、核心に迫ります。
「ところで、どうやって心臓を食べるのかしら。お願いしといてなんだけど、少しだけ怖いわ。どこか神聖な場所で、その、したりするのかしら」
老人のその問いに、気持ち悪いぐらいに優しげな表情を浮かべたレタシモン卿はやはり気が触れているようでした。
ゾゾゾっと鳥肌が立ち、後頭部の髪の毛までもが嫌悪感に逆立ちましたが、幸い帽子を被っていたため、バレることはありませんでした。
レタシモン卿はすっかりとこの老婆のことが気に入ったようで、『心臓喰らい』について自慢げに洗いざらい話してくれました。
それもなんと、直々に家の中を案内までしてくれたのです。
「ここは身と心を清めるための部屋です」
まるで別世界へと飛ばされてしまったかのように、ガラス張りの美しい建物の地下には、陰気臭い古風な部屋が広がっていました。
それはさすが悪魔の館、といった具合の装いです。
趣味の悪い骨董品が至る所に置かれています。
薄暗い廊下をレタシモン卿に誘われ歩いていると、とある扉の前で立ち止まりました。
「身と心を清める?」
まるでいたずらっ子のようにひそひそとレタシモン卿は答えます。
「ええ。『心臓喰らい』を行う前に、この部屋で何日か過ごしてもらうのです。大切な客人をもてなすのが主人の務めですからね」
それはまるで、ちょっとしたことを自慢げに話す幼児のようで、シニーは目の前のおじさんがキラキラと目を輝かせ自慢げに話をするのを、心の中で冷ややかに、耳を傾けていました。
「今、この部屋には誰か?」
老婆のその問いに、ディアボロ卿は答えることなくただ微笑むだけでした。
その目はキラキラと輝き狂気に満ちています。
この中に、囚われているのね。
ゾワゾワとする話を一通り聞いたシニーはクラクラとする頭を抑え、なんとか平静を保とうと努めます。
こんなにもおぞましい話を、目をキラキラと輝かせたおじさんが話しているのです。
悲鳴を上げずにじっとしているだけでも大したものです。
「何も恐れることはありませんよ。穏やかで、心地の良い最期です」
どこが穏やかで心地の良い最期よ!
シニーは嫌悪感のあまり、思わず手を上げそうになりました。
再び客間へと戻ると、レタシモン卿は満足げな笑顔を浮かべ言いました。
「それではゆっくりと過ごしてください。気が済むまで、いつまでも」
部屋を後にしようとするレタシモン卿に老婆が慌てた様子で声をかけます。
「あ、あの。少しばかり身支度をしてきてもよろしいかしら。ま、まさか本当に受け入れてもらえるとは思っていなかったので」
嫌悪感のあまり思わず声が震えてしまいました。が、きっとそれは感動のあまり、だとレタシモン卿は受け取ったようです。
少しばかり疑問を抱いた様子でしたが、すぐにすっかり安心しきった様子で優しく微笑みました。
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もちろん、それでは困ります。
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後にシニーはこの時のことを次のように語っています。
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とにかく、彼女にとっては悍ましい時間だったことは間違いないようです。
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