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赤の盗賊団
第44話 赤の盗賊団 『イラム帰還』
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オレたちはコタンコロの背中に乗って、イラム近くまでやってきて、そこで降りて街まで歩いて戻った。
何人か意識がない人たちがいたので、しばらく待ってから、一緒に円柱都市イラムに帰り着いた。
サタン・クロースの娘、レッド・ズッキーニャは目を覚まさなかったので、そのままコタンコロが背負って連れて帰った。
そして、傷ついた者もいたが、ギルガメシュ兵長がパナケイア薬を配ってくれて、今日は休息を取ることになった。
明日、改めて、ギルドに顔を出すことを告げられ、オレたちは解散となった―。
オレたちも宿屋『湖畔亭』に戻った。
すっかり夜も暮れていて、夕食には間に合わなかったが、ラク女将が簡易的な食事をオレたちとヘルシングさんに振る舞ってくれた。
『シャワルマ』という料理が、ラップサンドイッチの状態で運ばれてきた。
『シャワルマ』という言葉は、「回転」を意味する(この場合は、肉を回転する鉄串に刺した状態であぶる技術に関係した言葉)トルコ語の言葉に由来する。
一般的に、タブーレ、ファットゥーシュなどのサラダや、トマトやキュウリといった野菜とともに食べられ、また、タヒーニ、フムス、カブの漬物などがトッピングされることもある。
今夜のラク女将の料理は、夜食として、サテュロス羊とグラガンナ牛のひき肉に爆裂コショウを加えたコフタ・ケバブ(ハンバーグのようなもの)に、
『シダの花』や『ヒソプ』、『レーラズ』といった野菜と一緒に提供された。
飲み物は詩の蜜酒(しのみつしゅ)またはスットゥングの蜜酒という頭の賢くなるという、魔力や脳の栄養回復によいとされる薬酒が出された。
そして、ヘルシングさんと一緒にその味をオレたちは堪能していた。
「いや、本当にジン殿には助けられた。あの時、ジン殿がコタンコロ殿やイシカ殿、ホノリ殿を呼んでくれなければ、俺たちはもっと苦戦していただろうな。」
「あら? ジン様はそれほどのお方でございましたの? ヘルシングさん。」
「おおとも。女将。それはすごかったぞ。ジン殿たちのパーティーはSランククラスの腕はあると見た!」
「Sランク!? それはすごいですねぇ。ヘルシングさんのところの『ヴァンパイア・ハンターズ』もSランクですもんねぇ。
そうなると、この円柱都市イラムからSランク冒険者チームが2組も出ることになりますね! すごいことです!」
ラク女将も調子に合わせてくる。
いやぁ、こういうところラク女将ってさすがだなぁ。相手に合わせた会話、決して不快にさせない物言いといい、料理も抜群だし評判いいわけだ。
「ジン殿。ところで、サタン・クロースの娘はどうした?」
「ああ、ズッキーニャのこと? 今は部屋で寝てるよ。よっぽど精神的に参ったんだろうね。あれから目を覚まさないんだ。」
「そうか・・・。あえて言うが、やはり、あの娘は始末すべきではないのか? かわいそうだが、いずれ禍根を生むぞ?」
「ヘルシングさんのいうことはわかるよ。でもオレは親の罪を子供に背負わせるのは間違ってると思うんだ。」
「なるほど。俺はジン殿がそういうならば、あの娘には将来を期待したいな。」
オレの感傷かも知れない・・・。今のこの世界では将来の災いの種になりかねないものは消すのが常識なのかも知れない。
だけど、オレはやはり、旧世界の人間なんだ。そして、負の連鎖を断ち切ることができなかったからこそ、旧世界は滅びたんだと思う。
決して、受け継がせてはいけない。罪の連鎖を・・・。
「アイ様~。これ、ホント美味しいねぇ。」
「ヒルコ。相変わらずよく食べますね。でも本当にここの料理は美味しいですね。ワタクシも負けてられないわ。」
「アイ様の料理も負けじ劣らず美味しいと我は思いますぞ?」
「そうだそうだー。イシカもアイ様以外で、こんな美味なる料理は感動したであるぞ!」
「そうねそうねー。ホノリもアイ様以外で、これほど美味しい料理は感慨深いのだ!」
オレの下僕たちも美味しい料理に大満足のようだ。
「ジン様。本当に助太刀ありがとうございました。もぐもぐ・・・。」
「ジン様。拙者からも御礼申し上げるでやす・・・。もぐもが・・・。」
うん・・・。お礼は良いけど、食べながら喋るのは、行儀悪いぞ?
「無事、父のカタキを討てました。血の復讐、完了です。『楼蘭』の街に帰り、旧鼠様に報告しなくっちゃです。」
「ジュニアくん。そうだね。これから一族を導いていかないとだね。」
「拙者はジュニア坊っちゃんの成長が嬉しくて・・・。嬉しくて。うぅ・・・。」
ジロキチも幼い頃から見てきたジュニアくんの成長に感動しているようだ。
こうして、この夜の食事は和気あいあいと終えたのだった―。
オレたちはコタンコロとイシカ、ホノリが合流したことによって、大部屋に移った。
部屋をもっと取ることもできたのだが、コタンコロもイシカもホノリもしばらく、オレと一緒にいなかったから一緒に寝ると言って聞かなかったからだ。
ほんと、子供かよ! って思わずツッコミたくなるくらい、オレになついてくるんだなぁ。
というわけで、部屋に戻ったオレたちだが、ベッドの一つにレッド・ズッキーニャがすやすや寝息を立てていた。
その頬には涙の跡があり、泣きつかれて眠ったのであろうことは推測できた。
こうしてみると、本当に人間の子供と変わりなく、可愛らしい寝顔である。
妖精種族ということだが、オレのいた旧世界の人類と外見上は区別がつかない。
「この娘は・・・。オレたちが引き取って育てよう。いかなる理由があっても、この娘の父親を殺したのはオレたちなんだ。」
「マスター。仰せのままに。」
「いいよー。じゃあ、この娘は『霧越楼閣』に連れ帰るのねー。」
「ほう。ご主人様。では、世話係を決めねばいけませんな。」
「イシカは友人になるぞ?」
「ホノリも友達になるのだ!」
そうしていると、レッド・ズッキーニャが目をゆっくりと開いた。
「ほら。『マカいい茶』だよ。ゆっくり飲みな。」
オレはそう言ってベッド脇に置いてあった水差しから、この宿屋『湖畔亭』の銘茶『マカいい茶』を飲ませてあげる。
ごくごく・・・ごく・・・ごく・・・。
よほど、のどが渇いていたのだろう。一気にコップに汲んだ『マカいい茶』を飲み干した。
「ぷはぁ・・・。ああ。美味しい・・・。」
そう言ってお茶を飲んだズッキーニャは、ようやくまわりを見渡し、オレたちをふと見上げた。
「あ! おらはどうしてたべか?」
「ズッキーニャ。君はあれからずっと眠っていたんだよ。」
「あ! あなた・・・おらをころさねぇだか!?」
「ああ。まあ、君は何もしていないだろう?」
「あ・・・ああ・・・。おらは! おらは!」
「うん。まだ今は何も言わなくても良いんだよ。それよりも、君さえよければ、オレたちのところに来ないか?」
「え!? おらを・・・いじめるんじゃないの?」
「いいや。そんなことはしないよ! それに、オレは君のお父さんと約束したんだ。だから、君を見捨てることはできない。」
「そ・・・そんな! おっとぅは外の世界の者は、みんな悪い子だって。そう言ってたから・・・。」
「そうだね。外の世界も、内側の世界も、過去の世界も、未来の世界も・・・。どこにだって悪いヤツはいるし・・・。もちろん、良い人もいるんだよ。」
「・・・おら・・・おら・・・。」
ズッキーニャは泣きそうになった。
「ほらほら。とりあえず。今はオレの家に来るといいよ。それからのことは、君自身がその目で見て、判断して、行く道を決めればいいんじゃないかな?」
「わかった・・・。今は・・・。あなたを、少しだけ信じてあげる。」
「おっけー。じゃ、明日に備えて・・・もう寝よっか!」
こうして『ミトラ砦』の『赤の盗賊団』討伐作戦は、幕を下ろしたのであった―。
~続く~
オレたちはコタンコロの背中に乗って、イラム近くまでやってきて、そこで降りて街まで歩いて戻った。
何人か意識がない人たちがいたので、しばらく待ってから、一緒に円柱都市イラムに帰り着いた。
サタン・クロースの娘、レッド・ズッキーニャは目を覚まさなかったので、そのままコタンコロが背負って連れて帰った。
そして、傷ついた者もいたが、ギルガメシュ兵長がパナケイア薬を配ってくれて、今日は休息を取ることになった。
明日、改めて、ギルドに顔を出すことを告げられ、オレたちは解散となった―。
オレたちも宿屋『湖畔亭』に戻った。
すっかり夜も暮れていて、夕食には間に合わなかったが、ラク女将が簡易的な食事をオレたちとヘルシングさんに振る舞ってくれた。
『シャワルマ』という料理が、ラップサンドイッチの状態で運ばれてきた。
『シャワルマ』という言葉は、「回転」を意味する(この場合は、肉を回転する鉄串に刺した状態であぶる技術に関係した言葉)トルコ語の言葉に由来する。
一般的に、タブーレ、ファットゥーシュなどのサラダや、トマトやキュウリといった野菜とともに食べられ、また、タヒーニ、フムス、カブの漬物などがトッピングされることもある。
今夜のラク女将の料理は、夜食として、サテュロス羊とグラガンナ牛のひき肉に爆裂コショウを加えたコフタ・ケバブ(ハンバーグのようなもの)に、
『シダの花』や『ヒソプ』、『レーラズ』といった野菜と一緒に提供された。
飲み物は詩の蜜酒(しのみつしゅ)またはスットゥングの蜜酒という頭の賢くなるという、魔力や脳の栄養回復によいとされる薬酒が出された。
そして、ヘルシングさんと一緒にその味をオレたちは堪能していた。
「いや、本当にジン殿には助けられた。あの時、ジン殿がコタンコロ殿やイシカ殿、ホノリ殿を呼んでくれなければ、俺たちはもっと苦戦していただろうな。」
「あら? ジン様はそれほどのお方でございましたの? ヘルシングさん。」
「おおとも。女将。それはすごかったぞ。ジン殿たちのパーティーはSランククラスの腕はあると見た!」
「Sランク!? それはすごいですねぇ。ヘルシングさんのところの『ヴァンパイア・ハンターズ』もSランクですもんねぇ。
そうなると、この円柱都市イラムからSランク冒険者チームが2組も出ることになりますね! すごいことです!」
ラク女将も調子に合わせてくる。
いやぁ、こういうところラク女将ってさすがだなぁ。相手に合わせた会話、決して不快にさせない物言いといい、料理も抜群だし評判いいわけだ。
「ジン殿。ところで、サタン・クロースの娘はどうした?」
「ああ、ズッキーニャのこと? 今は部屋で寝てるよ。よっぽど精神的に参ったんだろうね。あれから目を覚まさないんだ。」
「そうか・・・。あえて言うが、やはり、あの娘は始末すべきではないのか? かわいそうだが、いずれ禍根を生むぞ?」
「ヘルシングさんのいうことはわかるよ。でもオレは親の罪を子供に背負わせるのは間違ってると思うんだ。」
「なるほど。俺はジン殿がそういうならば、あの娘には将来を期待したいな。」
オレの感傷かも知れない・・・。今のこの世界では将来の災いの種になりかねないものは消すのが常識なのかも知れない。
だけど、オレはやはり、旧世界の人間なんだ。そして、負の連鎖を断ち切ることができなかったからこそ、旧世界は滅びたんだと思う。
決して、受け継がせてはいけない。罪の連鎖を・・・。
「アイ様~。これ、ホント美味しいねぇ。」
「ヒルコ。相変わらずよく食べますね。でも本当にここの料理は美味しいですね。ワタクシも負けてられないわ。」
「アイ様の料理も負けじ劣らず美味しいと我は思いますぞ?」
「そうだそうだー。イシカもアイ様以外で、こんな美味なる料理は感動したであるぞ!」
「そうねそうねー。ホノリもアイ様以外で、これほど美味しい料理は感慨深いのだ!」
オレの下僕たちも美味しい料理に大満足のようだ。
「ジン様。本当に助太刀ありがとうございました。もぐもぐ・・・。」
「ジン様。拙者からも御礼申し上げるでやす・・・。もぐもが・・・。」
うん・・・。お礼は良いけど、食べながら喋るのは、行儀悪いぞ?
「無事、父のカタキを討てました。血の復讐、完了です。『楼蘭』の街に帰り、旧鼠様に報告しなくっちゃです。」
「ジュニアくん。そうだね。これから一族を導いていかないとだね。」
「拙者はジュニア坊っちゃんの成長が嬉しくて・・・。嬉しくて。うぅ・・・。」
ジロキチも幼い頃から見てきたジュニアくんの成長に感動しているようだ。
こうして、この夜の食事は和気あいあいと終えたのだった―。
オレたちはコタンコロとイシカ、ホノリが合流したことによって、大部屋に移った。
部屋をもっと取ることもできたのだが、コタンコロもイシカもホノリもしばらく、オレと一緒にいなかったから一緒に寝ると言って聞かなかったからだ。
ほんと、子供かよ! って思わずツッコミたくなるくらい、オレになついてくるんだなぁ。
というわけで、部屋に戻ったオレたちだが、ベッドの一つにレッド・ズッキーニャがすやすや寝息を立てていた。
その頬には涙の跡があり、泣きつかれて眠ったのであろうことは推測できた。
こうしてみると、本当に人間の子供と変わりなく、可愛らしい寝顔である。
妖精種族ということだが、オレのいた旧世界の人類と外見上は区別がつかない。
「この娘は・・・。オレたちが引き取って育てよう。いかなる理由があっても、この娘の父親を殺したのはオレたちなんだ。」
「マスター。仰せのままに。」
「いいよー。じゃあ、この娘は『霧越楼閣』に連れ帰るのねー。」
「ほう。ご主人様。では、世話係を決めねばいけませんな。」
「イシカは友人になるぞ?」
「ホノリも友達になるのだ!」
そうしていると、レッド・ズッキーニャが目をゆっくりと開いた。
「ほら。『マカいい茶』だよ。ゆっくり飲みな。」
オレはそう言ってベッド脇に置いてあった水差しから、この宿屋『湖畔亭』の銘茶『マカいい茶』を飲ませてあげる。
ごくごく・・・ごく・・・ごく・・・。
よほど、のどが渇いていたのだろう。一気にコップに汲んだ『マカいい茶』を飲み干した。
「ぷはぁ・・・。ああ。美味しい・・・。」
そう言ってお茶を飲んだズッキーニャは、ようやくまわりを見渡し、オレたちをふと見上げた。
「あ! おらはどうしてたべか?」
「ズッキーニャ。君はあれからずっと眠っていたんだよ。」
「あ! あなた・・・おらをころさねぇだか!?」
「ああ。まあ、君は何もしていないだろう?」
「あ・・・ああ・・・。おらは! おらは!」
「うん。まだ今は何も言わなくても良いんだよ。それよりも、君さえよければ、オレたちのところに来ないか?」
「え!? おらを・・・いじめるんじゃないの?」
「いいや。そんなことはしないよ! それに、オレは君のお父さんと約束したんだ。だから、君を見捨てることはできない。」
「そ・・・そんな! おっとぅは外の世界の者は、みんな悪い子だって。そう言ってたから・・・。」
「そうだね。外の世界も、内側の世界も、過去の世界も、未来の世界も・・・。どこにだって悪いヤツはいるし・・・。もちろん、良い人もいるんだよ。」
「・・・おら・・・おら・・・。」
ズッキーニャは泣きそうになった。
「ほらほら。とりあえず。今はオレの家に来るといいよ。それからのことは、君自身がその目で見て、判断して、行く道を決めればいいんじゃないかな?」
「わかった・・・。今は・・・。あなたを、少しだけ信じてあげる。」
「おっけー。じゃ、明日に備えて・・・もう寝よっか!」
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~続く~
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