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【この物語の根幹にまつわるお話】

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みなさんは、キリスト教やユダヤ教、イスラム教をご存知ではありますでしょう。

たとえ、信仰をされている方ではなかったとしても、その終末の預言、近い将来の人類滅亡仮説については、何かしらで聞き覚えがあるのではないでしょうか。

過去にもノアの洪水伝説や、それに似たような伝説や神話、都市伝説の類……。


現在に至ってなお、黙示録の預言、終末思想、あるいはマヤの終末の預言、はたまた北欧神話のラグナロク、現在に至ってはジョージア・ガイドストーンや、世界終末時計、アステカ神話などの現在の人類は4度目の人類説、ホピ族の預言、北斗の拳などなど……。

数え上げれば世界滅亡や人類滅亡、選択の時が来るなど、あらゆるところでそういった思想、あるいは神話、あるいは未来予知……を見聞きしたことがあるでしょう。


概ねはこうだと思います。

信じたもの、あるいは選ばれたもののみが、
神または大いなる意志によって救済される……と。

そして、信じなかったもの、悪行を働いたもの、自殺したもの、何にもしてなくてもただ選ばれなかっただけの人々……は、救われることなく滅ぼされる。

特定の宗教などを決して批判するわけではありませんが、
仮にその宗教の布教活動がまったく行われていない未開の地の部族や、
この科学全盛の時代で不信心になってしまった人々や、
他の神を信仰していた人々、または無宗教の人たち……。
たまたま生まれたばかりの赤ん坊で、親が信心深い人ではなかった場合は?

そして……、

【仮にこの最終黙示録の戦いが真実で、近い未来に審判の日が訪れたら?】

いったい、そういった人たちは、どうなってしまうのでしょうか?
大いなる神、あるいは宇宙の意志というものに、
理不尽にも滅ぼざれてしまう側になってしまうのではないでしょうか!?

そして、選ばれたものは救われ、どこかの天国、あるいは平和な世界へと旅立っていってしまい、無茶苦茶に滅ぼされたこの世界に残されて、みなめつぼうしてしまうのでしょうか……。

納得できるのでしょうか?

そう思ったとき、この物語は生まれました。


残された今のこの世も、そう捨てたもんじゃあないぜ?

……ってね。

(続く)






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