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009 病室での強者ムーブ
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時刻は夕方。
女神像に別れを告げた後、勇者達の動向を伺いに再度冒険者ギルドへ足を向ける。
ちなみに、「勇者たち」と便宜上呼んではいるが、実際にはまだ彼ら達は勇者パーティではない。
赤毛の小さな少年アッシュ。
緑毛の細い少年ロウ。
マッチョなスルタン。
彼らはそれぞれ、戦士、魔法使い、僧侶となっている。
彼らはこの後訪れる予定のまどろみの森深部にて、隠された遺跡に迷い込むこととなる。
その遺跡の中で、勇者への転職に必要な「勇者のしるし」を手に入れるのだ。
ゲームではアッシュが勇者となっていたが、「勇者」は特殊職であるため、「勇者のしるし」を使えば誰でも勇者という職業に就くことができる。
就くことはできるのだが、それをやるとシナリオが変わる可能性があるため原作準拠で……
そこまで考えてふと、疑問がでてきた。
俺がいるこの世界は、何を元にしているのだろうか?
アッシュ、ロウ、スルタンは間違いなく原作ゲームのキャラクターで、ゲーム開始時点での3人組となる。
しかし、男ばかりのパーティが販売本数を稼げるだろうか?いやない(断言)
初期メンバーが男3人組というのはなかなか斬新な攻め方だが、パーティはジョブはもちろん、メンバーも変更が可能だ。
アッシュがパーティを離脱することはできないものの、ロウやスルタンはハジマリの町で装備を剥いで別れることもできる。
参考までに、俺の魔神撃破データは以下のパーティ構成であった。
・勇者アッシュ(人族男性)
・勇者ケイティ(猫人族女性)
・魔王サラ(狐人族女性)
ケイティという別の勇者がいるのだからアッシュもワンチャン離脱いけるかと思ったが、それは叶わぬ夢だった。
ラスドラはあくまでアッシュの物語であり、アッシュが魔王になろうが道化師になろうが彼は主人公なのだ。
ストーリーの進行度とは別に、アッシュの今後のプランについても探りをいれなければならない。
考えをまとめて冒険者ギルドの扉を開ける。
扉をくぐると、受付カウンターで座っていたカリンが手を振ってくれる。
「おかえりなさい」
「いや、俺は冒険者じゃないからその挨拶はちょっと違うだろう。ーーと、それより例の3人組が気になってな。訓練はもう終わったのか?」
「医務室で倒れてるけど命に別状はないわ」
「逆にあったらやばいだろう、いろいろと。会話させてもらっても?」
「もちろん構わないけど、随分あの3人に入れ込んでるのね?」
「おせっかいは職業病かもな」
カリンを軽くかわして医務室へ向かう。
医務室のドアを軽くノックする。
「衛兵隊のモウブだ。ちょっと失礼するぞ」
「どうぞ」
部屋の中からの声を確認し、ドアを開ける。
白いベッドに横になったロウ、アッシュ、スルタンがこちらに視線を向けていた。
見たところ彼らに怪我はなく、ベッド脇に置かれた彼らの武具防具も大きな損傷は見られなかった。
部屋の様子を確認していると、アッシュが口を開く。
「門番のオッサン!どうしてここに?」
「悪い悪い、稽古をつけてもらったって聞いたもんで様子を見にな。先輩たちの実力はどうだった?」
「モウブさんですよ、アッシュ君。先輩方に模擬戦をしてもらったんですが、一度も攻撃を通すことはできませんでした。実力不足を実感しているところです」
ロウが口調に少し影を落として応えた。
「聞けば、先輩方はレベル10を超えているとのこと……我らもレベルを上げればそうそう遅れをとることもないと思われる……レベル上げの重要性を痛感していたところです……」
マッチョスルタンもゴツい見た目に反して元気がない。
「たしかに、レベルは戦闘で大事な要素の一つだ。レベルが高いほどステータスも高くなり、採れる戦略の選択肢が増える」
「だよなぁ!やっぱ明日からレベル上げにーー」
「ーーだが、レベルだけで戦闘が決まるわけじゃない」
「ーーそうなのか!?」
「たとえば俺はレベル1の道化師なんだがーー」
「「「ーーそうなのか!?」」」
ノリが良いなコイツら。てか食いつくほうはそっちじゃねえ。
「さっきの君たちの話じゃ俺は君たちにボコボコにされることになるな」
「ああ、そんな門番で大丈夫か?って思ってるぜ!」
「そんな門番でもーー」
一瞬でアッシュの背後に移動し、手刀をアッシュの首に添える。
「ーーこんなことができる」
「……今の動きは一体……」
硬直した身体のまま、言葉を返すアッシュ。
「レベル1の動きではありません……いや、レベル10の先輩たちよりも更に早いような……」
驚きで言葉を震わせるロウ。
「馬鹿な……動きが完全に見えなかったでござる……!」
驚愕に目を見開くマッチョスルタン。
「ま、今のは挨拶代わりってところだな。君たちさえ良ければそういった戦い方を教えてやることも可能だが」
先程俺が使ったスキルは「侍」の「縮地」。
SP10を使用して圧倒的な速度での移動を可能とするスキルだ。
侍への転職がレベル40のため、最低でもレベル40以降の速度域となる。
レベル40超えと比べられたら、そりゃ先輩冒険者も見劣りするよなぁ。
ちなみに、SPはスタミナポイントの略で、SPを消費して発動するスキルも数多い。
SPは時間とともに回復するため、SP管理も戦闘の重要な駆け引きになってくる。
SPはレベル1時点で10。レベルとともに+1されるため、俺のSPは縮地1回で使い切りなのだが、強者ムーブは崩さない。
いや、SP使わない攻撃方法もいろいろあるからね?
「ぜひ、ぜひ教えてくれモウブさん……!俺たちには魔王を倒さなければならない理由があるんだ……!」
アッシュの悲壮な叫びが、白い病室内に響いた。
女神像に別れを告げた後、勇者達の動向を伺いに再度冒険者ギルドへ足を向ける。
ちなみに、「勇者たち」と便宜上呼んではいるが、実際にはまだ彼ら達は勇者パーティではない。
赤毛の小さな少年アッシュ。
緑毛の細い少年ロウ。
マッチョなスルタン。
彼らはそれぞれ、戦士、魔法使い、僧侶となっている。
彼らはこの後訪れる予定のまどろみの森深部にて、隠された遺跡に迷い込むこととなる。
その遺跡の中で、勇者への転職に必要な「勇者のしるし」を手に入れるのだ。
ゲームではアッシュが勇者となっていたが、「勇者」は特殊職であるため、「勇者のしるし」を使えば誰でも勇者という職業に就くことができる。
就くことはできるのだが、それをやるとシナリオが変わる可能性があるため原作準拠で……
そこまで考えてふと、疑問がでてきた。
俺がいるこの世界は、何を元にしているのだろうか?
アッシュ、ロウ、スルタンは間違いなく原作ゲームのキャラクターで、ゲーム開始時点での3人組となる。
しかし、男ばかりのパーティが販売本数を稼げるだろうか?いやない(断言)
初期メンバーが男3人組というのはなかなか斬新な攻め方だが、パーティはジョブはもちろん、メンバーも変更が可能だ。
アッシュがパーティを離脱することはできないものの、ロウやスルタンはハジマリの町で装備を剥いで別れることもできる。
参考までに、俺の魔神撃破データは以下のパーティ構成であった。
・勇者アッシュ(人族男性)
・勇者ケイティ(猫人族女性)
・魔王サラ(狐人族女性)
ケイティという別の勇者がいるのだからアッシュもワンチャン離脱いけるかと思ったが、それは叶わぬ夢だった。
ラスドラはあくまでアッシュの物語であり、アッシュが魔王になろうが道化師になろうが彼は主人公なのだ。
ストーリーの進行度とは別に、アッシュの今後のプランについても探りをいれなければならない。
考えをまとめて冒険者ギルドの扉を開ける。
扉をくぐると、受付カウンターで座っていたカリンが手を振ってくれる。
「おかえりなさい」
「いや、俺は冒険者じゃないからその挨拶はちょっと違うだろう。ーーと、それより例の3人組が気になってな。訓練はもう終わったのか?」
「医務室で倒れてるけど命に別状はないわ」
「逆にあったらやばいだろう、いろいろと。会話させてもらっても?」
「もちろん構わないけど、随分あの3人に入れ込んでるのね?」
「おせっかいは職業病かもな」
カリンを軽くかわして医務室へ向かう。
医務室のドアを軽くノックする。
「衛兵隊のモウブだ。ちょっと失礼するぞ」
「どうぞ」
部屋の中からの声を確認し、ドアを開ける。
白いベッドに横になったロウ、アッシュ、スルタンがこちらに視線を向けていた。
見たところ彼らに怪我はなく、ベッド脇に置かれた彼らの武具防具も大きな損傷は見られなかった。
部屋の様子を確認していると、アッシュが口を開く。
「門番のオッサン!どうしてここに?」
「悪い悪い、稽古をつけてもらったって聞いたもんで様子を見にな。先輩たちの実力はどうだった?」
「モウブさんですよ、アッシュ君。先輩方に模擬戦をしてもらったんですが、一度も攻撃を通すことはできませんでした。実力不足を実感しているところです」
ロウが口調に少し影を落として応えた。
「聞けば、先輩方はレベル10を超えているとのこと……我らもレベルを上げればそうそう遅れをとることもないと思われる……レベル上げの重要性を痛感していたところです……」
マッチョスルタンもゴツい見た目に反して元気がない。
「たしかに、レベルは戦闘で大事な要素の一つだ。レベルが高いほどステータスも高くなり、採れる戦略の選択肢が増える」
「だよなぁ!やっぱ明日からレベル上げにーー」
「ーーだが、レベルだけで戦闘が決まるわけじゃない」
「ーーそうなのか!?」
「たとえば俺はレベル1の道化師なんだがーー」
「「「ーーそうなのか!?」」」
ノリが良いなコイツら。てか食いつくほうはそっちじゃねえ。
「さっきの君たちの話じゃ俺は君たちにボコボコにされることになるな」
「ああ、そんな門番で大丈夫か?って思ってるぜ!」
「そんな門番でもーー」
一瞬でアッシュの背後に移動し、手刀をアッシュの首に添える。
「ーーこんなことができる」
「……今の動きは一体……」
硬直した身体のまま、言葉を返すアッシュ。
「レベル1の動きではありません……いや、レベル10の先輩たちよりも更に早いような……」
驚きで言葉を震わせるロウ。
「馬鹿な……動きが完全に見えなかったでござる……!」
驚愕に目を見開くマッチョスルタン。
「ま、今のは挨拶代わりってところだな。君たちさえ良ければそういった戦い方を教えてやることも可能だが」
先程俺が使ったスキルは「侍」の「縮地」。
SP10を使用して圧倒的な速度での移動を可能とするスキルだ。
侍への転職がレベル40のため、最低でもレベル40以降の速度域となる。
レベル40超えと比べられたら、そりゃ先輩冒険者も見劣りするよなぁ。
ちなみに、SPはスタミナポイントの略で、SPを消費して発動するスキルも数多い。
SPは時間とともに回復するため、SP管理も戦闘の重要な駆け引きになってくる。
SPはレベル1時点で10。レベルとともに+1されるため、俺のSPは縮地1回で使い切りなのだが、強者ムーブは崩さない。
いや、SP使わない攻撃方法もいろいろあるからね?
「ぜひ、ぜひ教えてくれモウブさん……!俺たちには魔王を倒さなければならない理由があるんだ……!」
アッシュの悲壮な叫びが、白い病室内に響いた。
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