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ジョイメカファイト(任天堂・1993年)
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プレイ時期:1998年ごろ
ソフト入手:閉店セールで購入
クリア状況:スペシャルモードクリア
おすすめ度:★★★★
*
90年代、本作が発売される前から、すでに『スト2』こと『ストリートファイター2』に端を発する対戦格闘ゲームは大ブームだった。もちろん私もコンシューマやアーケードで何度かプレイしたのだが、どうも相性が悪いと言うか、なかなか上達も出来ずに面白さも感じなかったので、すぐに見向きもしなくなってしまった。
本作については、例によってテレビ番組「スーパーマリオクラブ」で存在は知っていた。ファミコンなのに大きいキャラが滑らかに動いてすごいなぁとは思っていたが、所詮は興味のないジャンルなので軽くスルーしていたはずだ。
改めてこのソフトに出会ったのは、比較的近所にあったファミコン屋(厳密には「ファミコンも売ってる雑貨屋)の閉店セールであった。確か100円だったので、ダメ元で買ってみたらこれが面白かった。
あくまでオーソドックスな1vs1の対戦ゲームのスタイルなのだが、一人用ストーリーモードのフォーマットというか設計思想が面クリア式アクションゲーム的なのである。反射神経で攻撃を防いで隙をつくというよりは、アリゴリズムの癖を利用して攻略法を掴むといったスタイルで、格ゲーが苦手な私でも頑張って最高難度のスペシャルモードのクリアにまで至ってしまった(計35体の敵を倒す必要があるが、コンティニューはし放題で途中セーブもされるのがありがたい)。
最初のステージでは敵に改造された味方のロボを救出するという展開で、クリアするごとに使用キャラが増える。ストーリー展開も相まって、このあたりは『ロックマン』そっくりである。次のステージからは敵専用ロボが相手なのだが、ストーリーモードをクリアすれば対戦モードでこれらのロボを使うことが可能。最終的には36体がプレイアブルになる。
キャラバランスはラスボスを始め終盤のキャラが極端に強いと言われているのだが、もともと均等な扱いとして作られたものではない。そもそも対戦用としては基本の8キャラがベースで、それ以外のキャラはエクストラキャラとして受け取るべきである(基本8キャラ間でバランスが取れているのかは知らない)。
当時としては非常に画期的な練習モードの存在がありがたい。だいたい、格ゲーが苦手な人というのはそもそもコマンドがうまく入っていない(抜けていたり、逆に余計なキーが入っていたり、同時押しのタイミングがズレていたり)ことが多いのだが、コマンド入力の状況が可視化されるので、どこが駄目なのかすぐにわかる。まあ本作に関して言えば、同時押し判定が異様に厳しかったりするのだが(秒間60フレームで完全一致が必要らしい?)。
このゲームで気に入っているのが、裏技でランダムキャラで対戦を行うモード(A+B+スタート+セレクト)である。解放条件を満たしていなくても全キャラが出現する可能性がある。キャラの性能差を活かしてじゃんけん感覚で気軽に遊べるし、決着がつけばすぐに次の試合になる。観戦モードでこれを行うと、以降はボタンを一切押さなくても延々と流しっぱなしになる。このような環境ソフト的な使い方ができるファミコンソフトは珍しい。
キャラとしては「ネオ」をよく使っていた。対空アッパーに飛び道具、連打技がバランスよく揃っていて使いやすい。あまり対人戦をした覚えはない(やはりスーファミや次世代機のほうが人気があった)ので、対CP以外はよくわからないのだが。
ファミコンの優秀な格ゲーとして評価されがちな一作ではあるのだが、個人的にはむしろ格ゲーが苦手な人にほどおすすめしたい。一人でもしっかり楽しめるように作られている。
ソフト入手:閉店セールで購入
クリア状況:スペシャルモードクリア
おすすめ度:★★★★
*
90年代、本作が発売される前から、すでに『スト2』こと『ストリートファイター2』に端を発する対戦格闘ゲームは大ブームだった。もちろん私もコンシューマやアーケードで何度かプレイしたのだが、どうも相性が悪いと言うか、なかなか上達も出来ずに面白さも感じなかったので、すぐに見向きもしなくなってしまった。
本作については、例によってテレビ番組「スーパーマリオクラブ」で存在は知っていた。ファミコンなのに大きいキャラが滑らかに動いてすごいなぁとは思っていたが、所詮は興味のないジャンルなので軽くスルーしていたはずだ。
改めてこのソフトに出会ったのは、比較的近所にあったファミコン屋(厳密には「ファミコンも売ってる雑貨屋)の閉店セールであった。確か100円だったので、ダメ元で買ってみたらこれが面白かった。
あくまでオーソドックスな1vs1の対戦ゲームのスタイルなのだが、一人用ストーリーモードのフォーマットというか設計思想が面クリア式アクションゲーム的なのである。反射神経で攻撃を防いで隙をつくというよりは、アリゴリズムの癖を利用して攻略法を掴むといったスタイルで、格ゲーが苦手な私でも頑張って最高難度のスペシャルモードのクリアにまで至ってしまった(計35体の敵を倒す必要があるが、コンティニューはし放題で途中セーブもされるのがありがたい)。
最初のステージでは敵に改造された味方のロボを救出するという展開で、クリアするごとに使用キャラが増える。ストーリー展開も相まって、このあたりは『ロックマン』そっくりである。次のステージからは敵専用ロボが相手なのだが、ストーリーモードをクリアすれば対戦モードでこれらのロボを使うことが可能。最終的には36体がプレイアブルになる。
キャラバランスはラスボスを始め終盤のキャラが極端に強いと言われているのだが、もともと均等な扱いとして作られたものではない。そもそも対戦用としては基本の8キャラがベースで、それ以外のキャラはエクストラキャラとして受け取るべきである(基本8キャラ間でバランスが取れているのかは知らない)。
当時としては非常に画期的な練習モードの存在がありがたい。だいたい、格ゲーが苦手な人というのはそもそもコマンドがうまく入っていない(抜けていたり、逆に余計なキーが入っていたり、同時押しのタイミングがズレていたり)ことが多いのだが、コマンド入力の状況が可視化されるので、どこが駄目なのかすぐにわかる。まあ本作に関して言えば、同時押し判定が異様に厳しかったりするのだが(秒間60フレームで完全一致が必要らしい?)。
このゲームで気に入っているのが、裏技でランダムキャラで対戦を行うモード(A+B+スタート+セレクト)である。解放条件を満たしていなくても全キャラが出現する可能性がある。キャラの性能差を活かしてじゃんけん感覚で気軽に遊べるし、決着がつけばすぐに次の試合になる。観戦モードでこれを行うと、以降はボタンを一切押さなくても延々と流しっぱなしになる。このような環境ソフト的な使い方ができるファミコンソフトは珍しい。
キャラとしては「ネオ」をよく使っていた。対空アッパーに飛び道具、連打技がバランスよく揃っていて使いやすい。あまり対人戦をした覚えはない(やはりスーファミや次世代機のほうが人気があった)ので、対CP以外はよくわからないのだが。
ファミコンの優秀な格ゲーとして評価されがちな一作ではあるのだが、個人的にはむしろ格ゲーが苦手な人にほどおすすめしたい。一人でもしっかり楽しめるように作られている。
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この小説は『大罪人の娘』を補完するものでもあります。
(前編が執筆終了していますが、後編の執筆に向けて修正中です)
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