私が遊んだファミコンソフト

矢木羽研

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ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!(カプコン・1990年)

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 プレイ時期:1992年ごろ
 ソフト入手:電気屋で買ってもらう
 クリア状況:裏技なしでエンディングまで
 おすすめ度:★★★★★

 *

 ロックマンシリーズで最初にプレイしたのが本作である。最初のうちはなかなかボスが倒せなかった。一通り挑戦してみて、初めて倒せたのはタップマンだったと思う。そのあまりにも特殊な攻撃(ジャンプ状態でBを押すと回転し、体当たりダメージを与える)に戸惑いつつも、順番に弱点を探して少しずつ攻略していった思い出がある。

 最初のうちはマグネットマンステージの明滅するブロックがどうしても越せなかった(今思うとリズムも一定で、シリーズでも簡単な部類だと思うのだが)。シャドウマンステージ後半の狭い足場も苦手だった(後に、先に敵を引き付けてから倒すということを覚える)。

 しかし8ボスステージは序の口、本番は次のドクロボットステージである。ステージ構成もボスの強さも段違い。1面に2体も出てくるのにもかかわらず、最初のボスを倒しても再開ポイントはない(死んだら最初から)というのがきつい! 結局、親戚に教えてもらった2コンの裏技(大ジャンプ&落下死無効&無敵化)を駆使してクリアした。

 最後のワイリーステージの難易度は、ドクロボットステージほど難しくはない。ラスボスには特定の武器しか当たらないので総当たりになるのだが、ここまで来られれば負けることはないだろう。シリーズの中では弱点武器の効き方が派手で、さらに終盤のボスには無敵時間が無いので連射で大ダメージを与えられる。ラッシュジェットで軸を合わせて至近距離からの超連射で瞬殺するなど、大胆な戦い方も可能。

 後に、前作をプレイすることでドクロボットたちの正体を知る。戦闘開始時に前作の8大ボスのデータがインストールされているので、同じ動きをするのだ(そのまま出さないのは容量の都合だろう)。エンディングでは初代(前々作)のボスも紹介されたりして、シリーズを知ったうえでプレイするとかなり豪華な内容だといえる。

 やがて、裏技なしでもクリアできるようになった。さらにロックマン4以降をプレイしてから改めて触れると、「スライディングはできるが、チャージショットはできない」という本作のシステムが一番面白かったような気がする。スライディングはゲームを軽快にするが、チャージショットが前提となるとゲーム全体が重たくなるのだ。

 システム面以外では、疾走感のあるBGMも素晴らしい。これも歴代のシリーズを比較して知ったことだが、ステージ選択時のBGMも他のシリーズと違ってクールな感じでとても良い。郷愁を帯びたワイリーステージも好きだし、細かい点としては爆発時の「ドシャァァ」って音も好みだ(4以降はやたらとうるさくなってしまった)。

 というわけで、一通りプレイしたファミコンのロックマンシリーズでは一番好きな作品である。裏技(2コン技の他にも、ラッシュの弾を撃ってから武器チェンジして属性をまとわせる等、便利な技が多い)を使えば比較的簡単にクリアできるので人にも勧めやすい。
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