私が遊んだファミコンソフト

矢木羽研

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ワギャンランド(ナムコ・1989年)

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 プレイ時期:1995年ごろ
 ソフト入手:中古屋で1000円くらいで買う
 クリア状況:裏モードをクリア
 おすすめ度:★★★

 *

 このソフトを買ったきっかけは覚えていない。シリーズについても全然知らなかったと思う。ワギャンというのは元はおもちゃだという話を知ったのも、ずっと後にインターネットを始めてからだと思う。

 横スクロールアクションとしては、まず非常に高いジャンプ力が印象的だった。慣性なども受けずに、とにかく快適に操作できる。その代わり当たり判定がシビアで、ライフもバリアもなく常に即死するのがちょっとハード。絵柄がポップな分、足場判定も見た目でわかりにくい(その割にぎりぎりでのジャンプを要求される場所がある)のもどうにかならなかったのかと思う。

 基本攻撃は飛び道具だが、敵を気絶させるだけで倒せない(気絶している敵は高速点滅による半透明になるので、フレームレートの低い動画では正しく表示されないことに注意)。4段階目のパワーアップで無敵&高速移動になるが、時間が切れると初期状態に戻るので、どのタイミングで無敵になるか(ならないのか)というのがプレイヤーの工夫の余地があって面白い。

 アクションとしては基本的によくできていて、しっかりとパターンを覚えて進むのが基本となる。ルート選択やワープゾーンがあったりして、最後までクリアできなくても単調になりづらいのが特徴。

 ボス戦のミニゲームは子供の頃は楽しんでいたのだが、今やるとちょっとテンポが悪すぎて必須ルートに置くのは良くないのではないかと感じるようになってしまった。それでも、しりとりでは変な読み方を探す楽しみがあったりしたのだが、神経衰弱は完全に作業になってしまう。序盤のボスでも記憶力が完璧で隙が無い一方、パターンを見つければ楽勝というのはもはや別のゲームである。

 ルート次第で手に入る隠しアイテムが、必ずしもパワーアップではないというのもよかった。スーパーワギャナイザーは雑魚を吹き飛ばせる(得点にはならない)一方で固めて足場として利用することができなくなり、ワギャコプターは攻撃ができなくなる(無敵化は可能)。これらの有無で後半のゲーム性が変わってくる。

 なんだかんだで裏面もクリアしたのだが、ノーコンティニューはできなかったような覚え。久しぶりにやってみると神経衰弱がきつい(まともにやると短期記憶が保たない)。友達や兄弟でわいわい遊ぶには向くのだが、一人で遊ぶなら一度クリアすればそれで満足してしまうような内容である。出来自体は決して悪くないのだが。
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