私が遊んだファミコンソフト

矢木羽研

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テトリス(BPS・1988年)

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 プレイ時期:1990年ごろ
 ソフト入手:電気屋で買ってもらう
 クリア状況:ラウンド5ステージ9クリア
 おすすめ度:★

 *

 テトリスというゲームの存在をどこで知ったのか覚えていないが、気がついたらブームになっていた。セガ(アーケード)や任天堂(ゲームボーイ)が有名なのだが、私が触れたのは初期のBPS版のテトリスだった。ファミコン以外ではPC-98でもプレイした覚えがある。

 当時はなんとも思わなかったが、「下キーで左回転(右回転は不可)」「Aボタンで落下(強制ハードドロップ)」という操作は非常にクセが強い。特に、ゆっくり落ちてくるブロックを早送りできない(落とそうとすると強制接地)のはかなり辛い。

 かといって、スピードが早くなると頭ではわかっていても操作が追いつかない事例が頻発。ブロックが接地するまでの猶予が短すぎる。そもそも回転に十字キーを使うのが辛いというか、ファミコンの十字キーは短時間で連打するようには作られていない。右回転なら1発で済むところを3回転、すなわち下キーを素早く正確に3連打というのは、慣れないときついし慣れても失敗する。

 ゲームはノルマ式。ステージごとに計25ラインを消すとスピードが上がった次のステージに。ステージ9をクリアするとラウンドが上がり、ランダムに積み上がったブロックがある状態からスタートする。ラウンドが上がるとブロックも増え、最終的にラウンド5ステージ9でエンディング。その後はラウンド5ステージ0に戻ってエンドレス。

 ステージセレクトは自由に行えるので、いきなり最終面からのスタートが可能。操作に難があり、配置運やブロックの出現運(キープするなどもちろん不可)にも左右されるので、通しでプレイするのは至難の業なのではなかろうか。レビューにあたり久々にプレイしたが、とりあえずいきなり最終面を選んでクリアしたら満足してしまった。

 現在では優れたテトリスがいくらでもあるし、なんならフリーソフトにもある。ファミコンに限っても『テトリス2+ボンブリス』は操作性が改善された名作である。敢えてこのソフトを買う理由としては、「テトリスなら知ってるよ」という友人にドッキリを仕掛けるくらいしか思いつかない。
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