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スーパーマリオブラザーズ3(任天堂・1988年)

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 プレイ時期:1990年ごろ
 ソフト入手:プレゼントとして買ってもらう
 クリア状況:ノーワープ全面クリア
 おすすめ度:★★★★

 *

 言わずと知れた超名作。思うに、このゲームを早い段階でプレイしてしまったからこそ、アクションゲームに求めるハードルがかなり高くなってしまったのは確かだと思う。

 前作や同時期のゲームと比べると、輪郭線のはっきりしたドット絵が特徴的。全体的にポップな雰囲気になっており、ひと目見ただけで面白そうだと思った。そして実際に操作してみても全く裏切らない。

「空を飛ぶ」という新要素を、一番最初のステージから出し惜しみしないセンスが素晴らしい。とりあえずはダッシュしてボタン連打すれば雲の上まで行けるようになっており、初心者でも達成感を味わえる。ワールド1だけでもバラエティ豊富で、とにかく飽きさせない。ワープの笛が2つも隠されてるなんて!

 この笛を使えば好きなワールドにいきなりワープできる。いわばステージセレクトのように機能している。これはセーブシステムを入れられなかったための苦肉の策らしいが、ともかく「今日はこのワールドで遊ぼう」といった具合に、色んなコースをつまみながら遊んでいた。

 ワールド8をクリアできるようになったのは何年か経ってからだったと思う。スーマリ1よりは後だったはず。8の砦が最難関で、そこを突破してしまえばその日のうちに最後までクリアできた覚えがある。最後のクッパ城でも、レーザーを吐く像などの完全新規の要素があるのに驚いた(それを考えるとスーマリ1は少ない要素の使い回しが上手かった)。

 そのうちノーワープでもクリアできるようになった(これは親の目を気にせずに長時間プレイできるようになったという理由だが)。この前、久々に通しでプレイしたらさすがに途中で眠くなってしまったのだが。

 このゲームの難点は、スーツ系のアイテムが希少価値の割に1ダメージで即消えてしまうこと。もっと気軽に変身して遊びたかった。ステージ内のブロックにある場合、死んで入り直せば気軽に楽しめるのだが。後にリメイク版のセーブ機能を使って思う存分遊んだりして楽しんだ。

 間違いなくファミコンでは名作中の名作なのだが、せっかくのアイテムを十分に楽しめないという理由において、ファミコン版よりもリメイク版(スーファミのコレクションか、GBAのアドバンス4)をおすすめしたい。ファミコン版特有の面白いバグというのもあまりないし、操作性が大きく違うわけでもない(その点、スーマリ1はファミコン版とリメイク版は別物と言える)。
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