私が遊んだファミコンソフト

矢木羽研

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プロ野球ファミリースタジアム(ナムコ・1986年)

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 プレイ時期:1980年代
 ソフト入手:親戚から本体ごともらう
 クリア状況:ほぼ対戦モードのみ
 おすすめ度:★★

 *

 言わずと知れた初代「ファミスタ」である。最初期に触れたゲームの一つ。当時も今も野球にはほとんど興味がなく、主に対戦相手として兄弟に求められる形でプレイしていた。

 とはいえ、全く野球を知らなくても簡単操作でプレイできるのは偉い。むしろこのゲームで野球のルールを覚えた。実際に野球をしたことなんて数えるほどしかなかったが(ファミコン直撃世代の頃は、まだ子供のやるスポーツとして野球が人気だったようだが)。

「野球はファミスタで覚えた」というのは90年代当時ですら多数派で、少年野球チームや野球部にでも所属しない限り野球をする機会そのものがなかったということは、若手教師にすら驚かれたことがある。70年代生まれと80年代生まれの世代間断絶の代表的な例かも知れない。実はファミコンブームと野球ブームというのは重なっており、調べてみると野球ゲームが非常に多かったりするのである。

 最初は、得点が入る仕組みすらわからなかった。同じホームランでも点が違うのはなんでだろう、とか本気で不思議に思いながらプレイしていた。そのうちランナーの概念を知り、盗塁を仕掛けてみたりするわけだ。ファミスタファンの間では俊足の「ぴの」が有名らしいが、あまり覚えていない(初代では代打でしか出てこないようだ)。

 セ・リーグは全チームいるのにパ・リーグはまともに出てるのがライオンズだけで、チームFはファイターズと見せかけてフーズフーズ(Foods、つまり食品会社である日本ハムとロッテの合同チーム)だったりするのは時代を感じる。

 本作でかっこいいと思っているのは、最初の一球を投げる時はBGMがまだ流れないこと。それがキャッチャーに捕球されるか、打った後にセーフかアウト、あるいはファールかホームランになってからようやくBGMが流れ始める。シンプルだけど臨場感たっぷりで好きだった。

 BGMといえば「ダッシュケイオウ」のメロディを、このゲームのせいで間違って覚えていた(ループ部分をアレンジしている)のもいい思い出である。
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