私が遊んだファミコンソフト

矢木羽研

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魔界村(カプコン・1986年)

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 プレイ時期:1980年代
 ソフト入手:親戚から本体ごともらう
 クリア状況:ステージ2くらいまで(ステージセレクトでラスボス撃破)
 おすすめ度:★

 *

 「幼少期から身近にあり、何度もクリアしようと思ったが、結局クリアできなかった」という意味では唯一のソフトである。難しいというより理不尽の部類。他のゲームを知れば知るほどこのゲームの酷さが際立ち、なんでこんなのがカプコンの代表作扱いなのか疑問だったのだが、どうやら名作なのはアーケード版のほうであってファミコン版は劣化移植である模様。

 フレームレートが低いガタガタのスクロールは最初のほうこそ気にならないが、ジャンプアクションが絡むと一気に怪しくなる。これでスーパーマリオより後に出たゲームというから驚きである。どうやら戦犯はカプコンというよりは移植の下請けらしいのだが。

 ここまでですら難しいのに、後半のステージでは特定の武器でしか倒せないボスのオンパレード(武器出現はランダムであるにも関わらず)で、おまけに2周目が本番という意地悪極まりない展開(これについてはメッセージを読まなければ気にならないのだが)。

 ステージセレクトの裏技を使うとわかるのだが、ラスボスは非常に弱い。なんならステージ1をクリアするよりラスボスを倒す方が簡単だと思う。

 酷評ばかりなのもなんなので良いところも。まずオープニングはシンプルながらダイナミックで好きである。パンツ一丁で墓場で姫様と何しようとしてたの、というツッコミはお約束。また、1面の時点でほとんどの武器が登場したり、敵のバリエーションも多彩で、クリアできるかどうかに関係なくそれなりに楽しめるようには作られている。

 他に面白くて完成度の高いソフトが選び放題の現代ならまだしも、当時の水準で考えてみるのならば、やはりファミコン版の魔界村も「名作」だったのかも知れない。もちろん今のプレイヤーに勧める理由にはならないし、ゲームの歴史を学ぶ観点からしても真の名作であるらしい(私は未プレイなので推測だが)アーケード版の評価を曇らせてしまうので、積極的に遊ぶべきソフトではないと思う。
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