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私を食べてと彼女は歌う
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僕には1歳年下の彼女がいる。
1歳、といっても僕は大学生で彼女は高校生。この壁は大きい。
今までにも僕の部屋でいい雰囲気になることも多かったのだが、未だにキス止まりである。
なんとなく、卒業まではお預けなんだろうなという気配がする。僕も無理にしようとは思わない。
「ねえねえ、新しいダンスが出来たから見てくれない?」
彼女はいわゆる「踊り手」。もちろんアマチュアだが、ネット動画サイトにアップしており、そこそこの再生数がある。
新作ができると真っ先に僕に見せてくれるのだ。
学校帰りにうちを尋ねた時は、制服のセーラー服のまま踊ってくれる。
もちろんスカートの中はスパッツで完全ガードしているので下着が見えるようなことはないのだが。
「お、楽しみだな。今日はなんて曲?」
そう聞いてはみるが、実際のところ僕が知っているような曲はほとんどない。
彼女が踊るのはボカロ曲が多く、僕の守備範囲ではないのだ。
「結構昔の歌なんだけどね、これ!」
彼女はスマホの再生画面を見せてくれた。ああ、この曲なら知っている。
昭和末期を代表する女性アイドルグループの、そのまた代表曲とも言えるやつだ。
割と過激な歌詞で、現代ではとても無理!だなんて言われたりするが、その一方で後輩のグループがカバーして歌番組で披露したこともある。
というか、そのおかげで僕みたいな若い世代でも知ることができたんだけどね。
*
「さっそく踊ってみてもいい?」
「うん、お願いするよ」
「やった!せっかくだから動画でアップするのとは別の特別バージョンにするね!」
彼女は曲を再生した。軽快なイントロが流れ出す。
それにしても特別バージョンとはなんだろう。まさか歌詞のとおりにセーラー服をめくったりするのかな?
いやいや、さすがにそれはないだろう。そもそも元の振り付けでもそんなことはしない。
彼女はダンスを始めた。おそらく本来の振り付けと同じものだと思う。
動きはあまり派手ではなく、腕を動かしたり膝をくねらせたりする程度だ。
今までの彼女のダンスと比べるとだいぶおとなしめだな、と思った。
*
一番を無難に踊り終える。ここまでは普通で、スペシャルバージョンとは思えない。
たしか2番の歌詞が際どいんだよな。期待して待つか……と思った矢先!
彼女は、スカートがまくれるのを嫌がる歌詞とは裏腹に、スカートを自らまくりあげた。
そこにはいつもの鉄壁スパッツはない。見えるのは間違いなく下着。純白のパンツだ。
夢にまで見たセーラー服の下のパンツ。こんな形で見せてくれるとは。
その「たくし上げ」状態のまま、にこやかに微笑みながらパンツを見せつけてくれる。眼福。
次の部分も、やはり歌詞とは裏腹に胸のスカーフを自らほどいて放り投げた。
宙を舞う赤いスカーフに目を取られていると、彼女はセーラー服正面のジッパーを下ろす。お揃いなのだろうか、白いブラジャーが覗く。
ささやかながら谷間が見える。着痩せするタイプだったのかもしれない。
いや、そもそもセーラー服というのは体型を覆い隠す服なんだけどね。乳袋みたいに描くのは邪道だと思う。
セーラー服というのはエロくないからこそ脱いだときのギャップに萌えるのだ……と、心の中のイラスト評論家がうるさく喋る。
*
乱れたセーラー服を見た男の子はどうなってしまうのか。そう問いかけるような歌詞に合わせて背中を向くと、上着を完全に脱ぎ捨てた。
日焼け跡に映える白いブラに目を取られていると彼女はまた前を向き、スカートまで脱いでしまった。
これで彼女は完全に下着だけになった。どこまで見せてくれるのだろう。興味津々なのは僕の方だ。
何度もデートに誘われているのに処女のままなんて面白くない。
彼女の気持ちを代弁するかのような歌詞とともに、彼女は背中に手を回してブラのホックを外し、片手で胸を隠したまま抜き取った。
胸は硬くガードされてはいるものの、彼女の体を覆うものはもはやショーツ一枚のみだ。
続いて彼女は僕に背を向ける。ショーツの背面には真っ赤なハートマークがプリントされていた。
こんなの今どきどこに売ってるんだろう、と思う間もなく、それに手をかけ、わずかな恐れを振り切るかのようにゆっくりと降ろしていく。
そしてハートよりも美味しそうな、丸くて柔らかいお尻をふりふりと揺らしながら、彼女の最後の一枚は床に落ちた。
最後のフレーズとともに、彼女は僕のほうに振り向き、その一糸まとわぬ全身を露わにした。……いや、厳密には靴下だけ履いてたんだけど、これはむしろ萌え要素だろう。
乙女の秘密が……張りのあるお椀型の胸も、ぷっくりと膨らんだ濃いピンク色の乳首も、柔らかそうなヘアに覆われた秘部も、全て僕の前にさらけ出されたのだ。
この全てを僕が「食べる」ことが許されるのか。こんな幸せがあってもいいのか。
「……どうだった?」
彼女は僕に問いかける。初めて裸を見せた恥じらいと、見せたかったダンスを最後まで踊りきった達成感が混じり合っている。
臆病すぎると思っていた彼女が僕の前でここまで大胆になった。僕のために前に進んでくれた。それだけで、もう涙が出るほど嬉しい。
「ありがとう、最高だよ」
僕は裸の彼女を抱きしめ、唇を重ねた。
「今日はキスだけじゃ済まないけど、いいよね」
無言で頷く彼女を、僕はベッドに横たえるのであった。
1歳、といっても僕は大学生で彼女は高校生。この壁は大きい。
今までにも僕の部屋でいい雰囲気になることも多かったのだが、未だにキス止まりである。
なんとなく、卒業まではお預けなんだろうなという気配がする。僕も無理にしようとは思わない。
「ねえねえ、新しいダンスが出来たから見てくれない?」
彼女はいわゆる「踊り手」。もちろんアマチュアだが、ネット動画サイトにアップしており、そこそこの再生数がある。
新作ができると真っ先に僕に見せてくれるのだ。
学校帰りにうちを尋ねた時は、制服のセーラー服のまま踊ってくれる。
もちろんスカートの中はスパッツで完全ガードしているので下着が見えるようなことはないのだが。
「お、楽しみだな。今日はなんて曲?」
そう聞いてはみるが、実際のところ僕が知っているような曲はほとんどない。
彼女が踊るのはボカロ曲が多く、僕の守備範囲ではないのだ。
「結構昔の歌なんだけどね、これ!」
彼女はスマホの再生画面を見せてくれた。ああ、この曲なら知っている。
昭和末期を代表する女性アイドルグループの、そのまた代表曲とも言えるやつだ。
割と過激な歌詞で、現代ではとても無理!だなんて言われたりするが、その一方で後輩のグループがカバーして歌番組で披露したこともある。
というか、そのおかげで僕みたいな若い世代でも知ることができたんだけどね。
*
「さっそく踊ってみてもいい?」
「うん、お願いするよ」
「やった!せっかくだから動画でアップするのとは別の特別バージョンにするね!」
彼女は曲を再生した。軽快なイントロが流れ出す。
それにしても特別バージョンとはなんだろう。まさか歌詞のとおりにセーラー服をめくったりするのかな?
いやいや、さすがにそれはないだろう。そもそも元の振り付けでもそんなことはしない。
彼女はダンスを始めた。おそらく本来の振り付けと同じものだと思う。
動きはあまり派手ではなく、腕を動かしたり膝をくねらせたりする程度だ。
今までの彼女のダンスと比べるとだいぶおとなしめだな、と思った。
*
一番を無難に踊り終える。ここまでは普通で、スペシャルバージョンとは思えない。
たしか2番の歌詞が際どいんだよな。期待して待つか……と思った矢先!
彼女は、スカートがまくれるのを嫌がる歌詞とは裏腹に、スカートを自らまくりあげた。
そこにはいつもの鉄壁スパッツはない。見えるのは間違いなく下着。純白のパンツだ。
夢にまで見たセーラー服の下のパンツ。こんな形で見せてくれるとは。
その「たくし上げ」状態のまま、にこやかに微笑みながらパンツを見せつけてくれる。眼福。
次の部分も、やはり歌詞とは裏腹に胸のスカーフを自らほどいて放り投げた。
宙を舞う赤いスカーフに目を取られていると、彼女はセーラー服正面のジッパーを下ろす。お揃いなのだろうか、白いブラジャーが覗く。
ささやかながら谷間が見える。着痩せするタイプだったのかもしれない。
いや、そもそもセーラー服というのは体型を覆い隠す服なんだけどね。乳袋みたいに描くのは邪道だと思う。
セーラー服というのはエロくないからこそ脱いだときのギャップに萌えるのだ……と、心の中のイラスト評論家がうるさく喋る。
*
乱れたセーラー服を見た男の子はどうなってしまうのか。そう問いかけるような歌詞に合わせて背中を向くと、上着を完全に脱ぎ捨てた。
日焼け跡に映える白いブラに目を取られていると彼女はまた前を向き、スカートまで脱いでしまった。
これで彼女は完全に下着だけになった。どこまで見せてくれるのだろう。興味津々なのは僕の方だ。
何度もデートに誘われているのに処女のままなんて面白くない。
彼女の気持ちを代弁するかのような歌詞とともに、彼女は背中に手を回してブラのホックを外し、片手で胸を隠したまま抜き取った。
胸は硬くガードされてはいるものの、彼女の体を覆うものはもはやショーツ一枚のみだ。
続いて彼女は僕に背を向ける。ショーツの背面には真っ赤なハートマークがプリントされていた。
こんなの今どきどこに売ってるんだろう、と思う間もなく、それに手をかけ、わずかな恐れを振り切るかのようにゆっくりと降ろしていく。
そしてハートよりも美味しそうな、丸くて柔らかいお尻をふりふりと揺らしながら、彼女の最後の一枚は床に落ちた。
最後のフレーズとともに、彼女は僕のほうに振り向き、その一糸まとわぬ全身を露わにした。……いや、厳密には靴下だけ履いてたんだけど、これはむしろ萌え要素だろう。
乙女の秘密が……張りのあるお椀型の胸も、ぷっくりと膨らんだ濃いピンク色の乳首も、柔らかそうなヘアに覆われた秘部も、全て僕の前にさらけ出されたのだ。
この全てを僕が「食べる」ことが許されるのか。こんな幸せがあってもいいのか。
「……どうだった?」
彼女は僕に問いかける。初めて裸を見せた恥じらいと、見せたかったダンスを最後まで踊りきった達成感が混じり合っている。
臆病すぎると思っていた彼女が僕の前でここまで大胆になった。僕のために前に進んでくれた。それだけで、もう涙が出るほど嬉しい。
「ありがとう、最高だよ」
僕は裸の彼女を抱きしめ、唇を重ねた。
「今日はキスだけじゃ済まないけど、いいよね」
無言で頷く彼女を、僕はベッドに横たえるのであった。
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