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作品解説

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すべての作品を読んでいただいた方も、一部の作品のみ読んだという方も、あるいは解説から先に読むという奇特な方も、こちらのページを開いてくださってありがとうございます。

この7つの小説は、カクヨムのイベント「KAC2023」向けに書いたものです。平たく言えば、日替わりのお題に沿った小説を即興で書くというようなイベントですね。私は、一般向けの小説を一つの連作として書く一方で、ちょっとエッチな小説(カクヨムでは「セルフレーティング:性描写」。アルファポリスではR15相当だと思うが、念のためR18として投稿)も書いてみました。いずれも独立した作品ですが、しいて言うならば「これから先も続く関係」というテーマが多く見られるかも知れません。

R15相当ということもあり、あまりハードなシーンはありません。カットしたり、あるいは婉曲的に表現しています。ただ、実際に書いていて思ったのは、このくらいの匙加減が書いていて一番楽しかったいうことです。やっぱりエッチは事前(過程)と事後が一番面白い!

1話目、お題「本屋」。本屋の主人公が万引きした同級生女子にお仕置きする話です。あんまりハードにはしたくなかったのでハッピーエンドに。割と勢いで書いた話。異常な状況で脱がされるのに肝が座っている女性って好きです。

2話目、お題「ぬいぐるみ」。ぬいぐるみを子供に見立てて遊んでいた幼馴染の男女が、本物の「子作り」の練習として初めてのセックスをする話。7作の中ではお気に入りの部類。最後の一文は「二人は幸せなキスをして終了」という定型文を踏まえてのもの。

3話目、お題「ぐちゃぐちゃ」。このお題が来たからにはストレートに受け止めるしかない!いろいろ考えた末、女性のセリフと男性の心情のみという実験的な形に。特別なエッチは特別な日のためにとっておきたいですよね。

4話目、お題「深夜の散歩で起きた出来事」。私のファンならわかるかも知れませんが、前に書いた『月明かりの下で露出徘徊していた隣人を抱いた話』(ノクターンノベルズにて公開中)に似た話。ただ、個人的にホットなテーマである「限界ニュータウン」の要素を入れてみたり、ちょっとした伝奇風味を足してみたりして、なかなか満足のいく仕上がり。

5話目、お題「筋肉」。はっきりいって筋肉要素は取ってつけたようなもの。上半身裸でスキンシップするというだけの話ですが、かなり長期的な(数十年単位!)関係を匂わせるという地味に重い先輩です。乳首の色については何らかの機会で問題提起したかったので、ここに。なお最初の予定では「お嬢様vsならず者」(ならず者が誘拐しようとしたお嬢様が見た目と裏腹にめちゃくちゃ強く…)的なものを構想しており、書きかけが残っているので完成したら公開予定。

6話目、お題「アンラッキー7」。7つの不幸を7枚の衣服に例える話で、最初のうちは脱衣ゲームのようなものを考えましたが、よりシンプルに「お祓い(お清め)のために脱ぐ」という形に。占い師は大真面目で性的な目線ゼロというのがポイント。普段使いの傷んだ下着で恥をかく女性というのは割と好きなテーマです。

7話目、お題「いいわけ」。コスプレエッチに関する持論(イメージ重視なら敢えて脱がせるべき)と、表のほうの連作『ある休日の出来事』の番外編という2つの要素を合体させたもの。ついでに表のほうでは「セーラー服の謎の少女」という伏線が投げっぱなしだったので、これでようやく完成した形となります。
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