76 / 469
北の龍
中年と青年
しおりを挟む
一人残された部屋で、自分の無力さを痛感していたテスカ。
その後、扉がノックされた。
「はい」
「……すまない。失礼します」
入ってきたのは、先に王都に帰ると言って出て行った団長クラッツであった。
「団長……忘れ物ですかな?」
テスカは周囲を確認するが、それらしき物は見当たらない。
「いや、忘れ物ではなくて……」
クラッツは心底疲れていそうな顔で、イスに座り込む。
まさか、体調が悪いのか?
「……医務室を押さえましょうか。辛そうですし」
「いや、いい……テスカ、いや、テスカさん」
「はい」
歳は下だが、位は上。
団内では、年齢よりも位が尊重される。位=強さの証であるためだ。
それが100%とは言えていないが、テスカよりもクラッツの方が強い龍力者であるため、そうなっている。
「ここからは、人生……それと、龍の先輩として話を聞いてくれませんか」
「!」
だいぶ堪えているらしい。
「もちろんですとも」
「『俺』は、四聖龍の話で頭がぐちゃぐちゃです。他の四聖龍についても変化がないか調べさせるつもりですが……どこまで行けるのか……」
「団と四聖龍……長年デリケートな存在として誰もメスを入れませんでしたしな」
四聖龍の出方次第で、騎士団の戦力はガタ落ち。当然、その話が公に出ることはないが、事情を知る上層部は気が気でないだろう。
頼りにしていた最強戦力を失う。しかし、一般団員はその事実を知らない状況に陥るのだから。
「……残りの四聖龍を王都に召集してしまおうか、とも考えています」
「これは、思い切った……」
「当然、事情は説明したうえで、強制もしません。が、騎士団が潰れてしまえば、四聖龍も困るはず」
「えぇ。(言い方はともかく)甘い汁が吸えなくなりますしな」
「……反対はしないのですね」
「……はい。私とて力があれば、自分の力で群れを鎮静化したく思っています。それが出来ないから、未来ある若者に仕事を頼まなければならない。情けないと思っていますよ。本当に……」
「テスカ……」
「団員たちは、皆志高く仕事をしてくれています。当然、彼らを束ねる私だって、誇れる仕事をしたい。だから、騎士団に入りましたし、『変化が起こっても』団に残りました」
「…………」
彼が言った『変化』とは、十中八九『あの日』のこと。
実際、あの日から騎士団を取り巻く環境は一変したし、退団希望者も一定数いた。
それでも残ったのは、国民のために何かしたかったから。
「ジンにも連絡して、召集せざるを得ない事情と、その分面を考えましょう。当事者である我々が書いた方が、他の基地長にも伝わりやすいでしょうし」
テスカはそこで言葉を止めたが、気を遣って止めた。
今のクラッツは頭がぐちゃぐちゃの状態だ。そんな状態では、格上の四聖龍を動かせるだけの論理的な文章は書くことができないだろう。
他の基地長も納得させ、四聖龍にまで話を繋げるには、当事者である自分とジンが動いた方が、団長の助けにもなる。
「ですね……お願いします」
「直接他の基地長と話した方が良いと判断されたら、通信珠(リンクスフィア)を。人払いしてから臨みますので」
書面だけでなく対談も必要なら、と応じる姿勢を示すテスカ。
これは心強い。基地長は年齢層が高めであるが、『働かないおじさん』ではないことは理解してほしいところ。
(彼らがどう思うかは別、か)
ミーネ捜索の件で、レイズたちが彼をどう見ているか、あまり想像したくはない。
が、実際裏で動いてくれるため、クラッツ的には信用している。
彼らに可能性を感じたため、(人手不足と優先順位の甘さは大前提にあるとして)相談したのだと考えている。
少なくとも、厄介者を押し付けた訳ではないと。
「……基地長に伝える文面は引き受けます。それまで、頭を休ませてみては?」
「そうしたいですよ。ですが、問題は四聖龍だけではありません。『敵』がどう動くのかも分かっていないままです」
行方不明のレイ=シャルトゥ。
『あの日』からしばらく経っているのに、何も動きが見えてこない。
水面下で計画を進めているのか、騎士団が知らないところで変化が起きているのか、(あり得ないが)死んでいるのか……
「気持ちは分かります。が、そのパンクした状態では、何も考えられませんでしょう」
「それも、そうです……」
「良くも悪くも、雪崩対応で人が少ないです。もう少しだけ、ここで休まれるといいでしょう」
それを聞き、頭を抱えるクラッツ。
その様子だと、休みたい気持ちはあるようだ。
「……一足先に帰ると言っておきながら、示しがつかないな」
「肯定と取りますよ」
人間臭さを見ることができ、口角が上がるテスカ。
そこで、話はレイズたちに依頼した捜索の件に移る。
「今更ですが、彼らに……レイラ様たちに、地理に詳しい団員を付けた方がよろしかったでしょうか」
「いえ、彼らには彼らのチームワークがあります。それに、王とリゼルは先が見えない中、ずっと先頭に立ち、切り開いてきたんだ。下手に知らない人材を入れて、気を遣わせる方がマイナスだと思います。だから、俺も提案しませんでした」
「そう……ですね。依頼している側、された側両方経験した身から、私もそこは控えましたが……彼らにはどう見えたか……」
「レイラとリゼルに期待しましょう。彼らは、本当に強い龍力者です」
「そのようですな。(非龍魂状態でも)見ていてよく分かります」
二人の話になり、ようやくクラッツの笑顔が見られるようになる。
リラックスしてもらうには、絶好のチャンスだ。
「この部屋なら、誰も来ません。私も席を外しますので、ここで休まれるのがいいでしょうな」
この機会を逃さぬよう、消えようとするテスカ。
クラッツも少しだけ笑い、横になっていく。
「退出されるときは、扉を開けっぱなしにしておいてください。それで判断します」
「はい。お願いします」
「では」
こうしてみると、年相応の青年である。
変化の後で色々疲れていた部分も自分にもあった。だが、もっと若い人材が、必死になって働いている。
自分にはない責任も背負って。国の未来のために、もうしばらく働いてみるか。
彼はそう思い、人払いは継続したまま、自分の責務を果たすべく、動き始めるのだった。
その後、扉がノックされた。
「はい」
「……すまない。失礼します」
入ってきたのは、先に王都に帰ると言って出て行った団長クラッツであった。
「団長……忘れ物ですかな?」
テスカは周囲を確認するが、それらしき物は見当たらない。
「いや、忘れ物ではなくて……」
クラッツは心底疲れていそうな顔で、イスに座り込む。
まさか、体調が悪いのか?
「……医務室を押さえましょうか。辛そうですし」
「いや、いい……テスカ、いや、テスカさん」
「はい」
歳は下だが、位は上。
団内では、年齢よりも位が尊重される。位=強さの証であるためだ。
それが100%とは言えていないが、テスカよりもクラッツの方が強い龍力者であるため、そうなっている。
「ここからは、人生……それと、龍の先輩として話を聞いてくれませんか」
「!」
だいぶ堪えているらしい。
「もちろんですとも」
「『俺』は、四聖龍の話で頭がぐちゃぐちゃです。他の四聖龍についても変化がないか調べさせるつもりですが……どこまで行けるのか……」
「団と四聖龍……長年デリケートな存在として誰もメスを入れませんでしたしな」
四聖龍の出方次第で、騎士団の戦力はガタ落ち。当然、その話が公に出ることはないが、事情を知る上層部は気が気でないだろう。
頼りにしていた最強戦力を失う。しかし、一般団員はその事実を知らない状況に陥るのだから。
「……残りの四聖龍を王都に召集してしまおうか、とも考えています」
「これは、思い切った……」
「当然、事情は説明したうえで、強制もしません。が、騎士団が潰れてしまえば、四聖龍も困るはず」
「えぇ。(言い方はともかく)甘い汁が吸えなくなりますしな」
「……反対はしないのですね」
「……はい。私とて力があれば、自分の力で群れを鎮静化したく思っています。それが出来ないから、未来ある若者に仕事を頼まなければならない。情けないと思っていますよ。本当に……」
「テスカ……」
「団員たちは、皆志高く仕事をしてくれています。当然、彼らを束ねる私だって、誇れる仕事をしたい。だから、騎士団に入りましたし、『変化が起こっても』団に残りました」
「…………」
彼が言った『変化』とは、十中八九『あの日』のこと。
実際、あの日から騎士団を取り巻く環境は一変したし、退団希望者も一定数いた。
それでも残ったのは、国民のために何かしたかったから。
「ジンにも連絡して、召集せざるを得ない事情と、その分面を考えましょう。当事者である我々が書いた方が、他の基地長にも伝わりやすいでしょうし」
テスカはそこで言葉を止めたが、気を遣って止めた。
今のクラッツは頭がぐちゃぐちゃの状態だ。そんな状態では、格上の四聖龍を動かせるだけの論理的な文章は書くことができないだろう。
他の基地長も納得させ、四聖龍にまで話を繋げるには、当事者である自分とジンが動いた方が、団長の助けにもなる。
「ですね……お願いします」
「直接他の基地長と話した方が良いと判断されたら、通信珠(リンクスフィア)を。人払いしてから臨みますので」
書面だけでなく対談も必要なら、と応じる姿勢を示すテスカ。
これは心強い。基地長は年齢層が高めであるが、『働かないおじさん』ではないことは理解してほしいところ。
(彼らがどう思うかは別、か)
ミーネ捜索の件で、レイズたちが彼をどう見ているか、あまり想像したくはない。
が、実際裏で動いてくれるため、クラッツ的には信用している。
彼らに可能性を感じたため、(人手不足と優先順位の甘さは大前提にあるとして)相談したのだと考えている。
少なくとも、厄介者を押し付けた訳ではないと。
「……基地長に伝える文面は引き受けます。それまで、頭を休ませてみては?」
「そうしたいですよ。ですが、問題は四聖龍だけではありません。『敵』がどう動くのかも分かっていないままです」
行方不明のレイ=シャルトゥ。
『あの日』からしばらく経っているのに、何も動きが見えてこない。
水面下で計画を進めているのか、騎士団が知らないところで変化が起きているのか、(あり得ないが)死んでいるのか……
「気持ちは分かります。が、そのパンクした状態では、何も考えられませんでしょう」
「それも、そうです……」
「良くも悪くも、雪崩対応で人が少ないです。もう少しだけ、ここで休まれるといいでしょう」
それを聞き、頭を抱えるクラッツ。
その様子だと、休みたい気持ちはあるようだ。
「……一足先に帰ると言っておきながら、示しがつかないな」
「肯定と取りますよ」
人間臭さを見ることができ、口角が上がるテスカ。
そこで、話はレイズたちに依頼した捜索の件に移る。
「今更ですが、彼らに……レイラ様たちに、地理に詳しい団員を付けた方がよろしかったでしょうか」
「いえ、彼らには彼らのチームワークがあります。それに、王とリゼルは先が見えない中、ずっと先頭に立ち、切り開いてきたんだ。下手に知らない人材を入れて、気を遣わせる方がマイナスだと思います。だから、俺も提案しませんでした」
「そう……ですね。依頼している側、された側両方経験した身から、私もそこは控えましたが……彼らにはどう見えたか……」
「レイラとリゼルに期待しましょう。彼らは、本当に強い龍力者です」
「そのようですな。(非龍魂状態でも)見ていてよく分かります」
二人の話になり、ようやくクラッツの笑顔が見られるようになる。
リラックスしてもらうには、絶好のチャンスだ。
「この部屋なら、誰も来ません。私も席を外しますので、ここで休まれるのがいいでしょうな」
この機会を逃さぬよう、消えようとするテスカ。
クラッツも少しだけ笑い、横になっていく。
「退出されるときは、扉を開けっぱなしにしておいてください。それで判断します」
「はい。お願いします」
「では」
こうしてみると、年相応の青年である。
変化の後で色々疲れていた部分も自分にもあった。だが、もっと若い人材が、必死になって働いている。
自分にはない責任も背負って。国の未来のために、もうしばらく働いてみるか。
彼はそう思い、人払いは継続したまま、自分の責務を果たすべく、動き始めるのだった。
0
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
おおぅ、神よ……ここからってマジですか?
夢限
ファンタジー
俺こと高良雄星は39歳の一見すると普通の日本人だったが、実際は違った。
人見知りやトラウマなどが原因で、友人も恋人もいない、孤独だった。
そんな俺は、突如病に倒れ死亡。
次に気が付いたときそこには神様がいた。
どうやら、異世界転生ができるらしい。
よーし、今度こそまっとうに生きてやるぞー。
……なんて、思っていた時が、ありました。
なんで、奴隷スタートなんだよ。
最底辺過ぎる。
そんな俺の新たな人生が始まったわけだが、問題があった。
それは、新たな俺には名前がない。
そこで、知っている人に聞きに行ったり、復讐したり。
それから、旅に出て生涯の友と出会い、恩を返したりと。
まぁ、いろいろやってみようと思う。
これは、そんな俺の新たな人生の物語だ。
レディース異世界満喫禄
日の丸
ファンタジー
〇城県のレディース輝夜の総長篠原連は18才で死んでしまう。
その死に方があまりな死に方だったので運命神の1人に異世界におくられることに。
その世界で出会う仲間と様々な体験をたのしむ!!
神によって転移すると思ったら異世界人に召喚されたので好きに生きます。
SaToo
ファンタジー
仕事帰りの満員電車に揺られていたサト。気がつくと一面が真っ白な空間に。そこで神に異世界に行く話を聞く。異世界に行く準備をしている最中突然体が光だした。そしてサトは異世界へと召喚された。神ではなく、異世界人によって。しかも召喚されたのは2人。面食いの国王はとっととサトを城から追い出した。いや、自ら望んで出て行った。そうして神から授かったチート能力を存分に発揮し、異世界では自分の好きなように暮らしていく。
サトの一言「異世界のイケメン比率高っ。」
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
チート生産魔法使いによる復讐譚 ~国に散々尽くしてきたのに処分されました。今後は敵対国で存分に腕を振るいます~
クロン
ファンタジー
俺は異世界の一般兵であるリーズという少年に転生した。
だが元々の身体の持ち主の心が生きていたので、俺はずっと彼の視点から世界を見続けることしかできなかった。
リーズは俺の転生特典である生産魔術【クラフター】のチートを持っていて、かつ聖人のような人間だった。
だが……その性格を逆手にとられて、同僚や上司に散々利用された。
あげく罠にはめられて精神が壊れて死んでしまった。
そして身体の所有権が俺に移る。
リーズをはめた者たちは盗んだ手柄で昇進し、そいつらのせいで帝国は暴虐非道で最低な存在となった。
よくも俺と一心同体だったリーズをやってくれたな。
お前たちがリーズを絞って得た繁栄は全部ぶっ壊してやるよ。
お前らが歯牙にもかけないような小国の配下になって、クラフターの力を存分に使わせてもらう!
味方の物資を万全にして、更にドーピングや全兵士にプレートアーマーの配布など……。
絶望的な国力差をチート生産魔術で全てを覆すのだ!
そして俺を利用した奴らに復讐を遂げる!
冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!
ユウ
ファンタジー
トリアノン公爵令嬢のエリーゼは秀でた才能もなく凡庸な令嬢だった。
反対に次女のマリアンヌは社交界の華で、弟のハイネは公爵家の跡継ぎとして期待されていた。
嫁ぎ先も決まらず公爵家のお荷物と言われていた最中ようやく第一王子との婚約がまとまり、その後に妹のマリアンヌの婚約が決まるも、相手はスチュアート伯爵家からだった。
華麗なる一族とまで呼ばれる一族であるが相手は伯爵家。
マリアンヌは格下に嫁ぐなんて論外だと我儘を言い、エリーゼが身代わりに嫁ぐことになった。
しかしその数か月後、妹から婚約者を寝取り略奪した最低な姉という噂が流れだしてしまい、社交界では爪はじきに合うも。
伯爵家はエリーゼを溺愛していた。
その一方でこれまで姉を踏み台にしていたマリアンヌは何をしても上手く行かず義妹とも折り合いが悪く苛立ちを抱えていた。
なのに、伯爵家で大事にされている姉を見て激怒する。
「お姉様は不幸がお似合いよ…何で幸せそうにしているのよ!」
本性を露わにして姉の幸福を妬むのだが――。
【古代召喚魔法】を悪霊だとよばれ魔法学園を追放されました。でもエルフの王女に溺愛されて幸せです。だから邪魔する奴らは排除していいよね?
里海慧
ファンタジー
「レオ・グライス。君は呪いの悪霊を呼び寄せ、危険極まりない! よって本日をもって退学に処す!!」
最終学年に上がったところで、魔法学園を退学になったレオ。
この世界では魔物が跋扈しており、危険から身を守るために魔法が発達している。
だが魔法が全く使えない者は、呪われた存在として忌み嫌われていた。
魔法が使えないレオは貴族だけが通う魔法学園で、はるか昔に失われた【古代召喚魔法】を必死に習得した。
しかし召喚魔法を見せても呪いの悪霊だと誤解され、危険人物と認定されてしまう。
学園を退学になり、家族からも見捨てられ居場所がなくなったレオは、ひとりで生きていく事を決意。
森の奥深くでエルフの王女シェリルを助けるが、深い傷を負ってしまう。だがシェリルに介抱されるうちに心を救われ、王女の護衛として雇ってもらう。
そしてシェリルの次期女王になるための試練をクリアするべく、お互いに想いを寄せながら、二人は外の世界へと飛び出していくのだった。
一方レオを追い出した者たちは、次期女王の試練で人間界にやってきたシェリルに何とか取り入ろうとする。
そして邪魔なレオを排除しようと画策するが、悪事は暴かれて一気に転落していくのだった。
※きゅんきゅんするハイファンタジー、きゅんファン目指してます。
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる