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岩丸先輩と恋するラララ
しおりを挟む僕の通う学校の下駄箱から校舎を出ると大きな石階段ある。
放課後その石階段に座りしばらく校庭を眺めるのが僕の日常
「胸が苦しいよぉ」
このテンションが低い声で声をかけて横に座る人は岩丸先輩
爆発頭に糸目が特長である。
「胸が苦しいんだよぉ」
どうした?救急車呼んでやろうか?
「胸が苦しいんですよぉ」
敬語ッ!?
「なんかあったんすか?」
しょうがなく声をかけた僕をチラッと見たチラ丸が深いため息をつく
「悩みがないヤツは気楽でいいですね?」
ムカつくな!殴ってやろうか!
「殴ってやりてぇぜ」
はぁっ!?お前が僕をッ!?
あぁいいぜ、やってやんよ!
その右ストレートをヒラリとかわして怒りのカウンターで、
チラ丸のテンプルを派手に揺らしてやんぞ!
「殴んないで下さいよ、んでどうしたんですか?」
思ってもそんな酷い事を言えない僕
「聞いてくれるか友よ!」
いいから早く話せ!っとは言わない僕
「はい・・・」
深く深呼吸をつくと
ゆっくり、気持ちを込めて、気持ち悪く、
語りだす。
「2組の岩崎いるじゃん?
あいつ200%俺にホの字でやんの!」
とうとうおかしくなったか岩丸先輩よ!
「2組の岩崎先輩ってめっちゃ美人のですか?」
言った瞬間に言った事を後悔した僕
なぜって?
岩丸のドヤ顔が死ぬほどうざいのである。
「あれが可愛ぃ?俺は別に、、なんとも、、思ってない、、ぜ!」
神よ、今すぐ試合開始のゴングを鳴らしてくれぇぇ!
あのドヤ顔をボコボコにしてやるからよ!
「告白でもされたんですか?」
力いっぱいどうでもいいけど、しょうがねぇから聞いてやった。
「されてねぇ、、が、、
されたらようなもんだな!」
んんん???言ってる意味がわかないぞ?
「言ってる意味がわかんないっす」
あっ!声に出ちゃった!
「今さ、帰ろうと思って教室から出た所で呼び止められたわけでし、振り替えったら岩崎が顔を真っ赤にして立ってたでし、
「どうした?」って聞いたでし、「あのッ、、、何でもないっ!」って走って行ったでしよ。」
それ以上【でし】って語尾につけたら僕達の関係は今日で終わりだ
、、、しかしまて、話しが本当ならそれはマジでアリよりなアリだぞ!
「それ、、本当ですか?」
「あったり前だってばよ!俺は嘘はつかねぇってばよ!」
食いぎみで言うな!ナル丸よ!
そして語尾は統一しろ!いや語尾に何もつけんな!
「岩丸先輩の何処が好きなになったんですかね?」
イヤミを御飯茶碗いっぱいにつめて吐き出した
「まぁ、、背中かな、、、」
一周してなんか笑えてきたぞ!
もう清々しささえある!
「背中っすか?」
その僕の言葉を聞くと岩丸先輩は
ニヤッと笑うと立ち上がり僕に背中を見せる。
「この背中さ」
僕は言葉を失った、、でも頑張って伝えようこれ以上岩丸先輩が傷つかない為にも
「岩丸先輩、、後ろ、、ズボン破けてます、、、」
一瞬だけ時が止まった後、岩丸先輩の右手が自分の尻の部分がパックリ割れているのを確認する。
「岩崎先輩それを教えようッ」
「何も言うな!!!もう何も言うなぁぁぁぁぁぁぁ!」
僕の言葉を遮ると空を見上げる岩崎先輩
あれ?泣いてる??
「帰りましょっか?」
その言葉しか出てこなかった、、、
「後ろ、、歩いてね、、」
「はい、、」
こんなんが岩丸先輩と僕の日常。
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