岩丸先輩の日常

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岩丸先輩とギャラクシー

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僕の通う学校の下駄箱から校舎を出ると大きな石階段ある。

放課後その石階段に座りしばらく校庭を眺めるのが僕の日常

「うっす~」

このテンションが低い声で声をかけて横に座る人は岩丸先輩

爆発頭に糸目が特長である。

「今日さ100年に1度のあれがきたんだよ!」

成る程今日は大きく出たな岩丸よ

「何が来たんすか?」

「聞きたい?」

アホ丸出しの岩丸に、軽い殺意を覚えた。

「なんすか?」

決して聞きたいとは言わない僕

「そこまで言うなら聞かしてやろうか?」

そこまで言ってねぇよ❕
何処までも飛ばしてやろうか❕

「なんすか?」

この人といると、どんどん大人になっていく。

「50年に一度の【ギャラクシーオナカイタイイタイ】だよ」

さっき100年って言ってなかったか❓
それよりギャッ、、何て?

「だから【ギャラクシーオナカイタイイタイ】だよ❕」

えっ?僕の心の声聞こえてたの?
しかもギャラクシーオナカイタイイタイなんか知らねぇよ❕

「なんすか?お腹痛いんすか?」

ふと見ると確かに少しやつれている。


「お腹痛いじゃねぇの!ギャラクシーオナカイタイイタイなの!」

しつけぇよ!っとは言えない僕

「なんすかそれ?」

どうでもいいです❕って言葉を気持ちに込めました選手権で堂々1位をとれるくらいの豪速球を岩丸に投げつけた。

「普通の腹痛との違いを知りたいか?」


俺の豪速球を軽々とライトスタンドに運ぶ岩丸
完全に僕の敗けである

「・・・・はい」

「一番の違いは周期だな!」

周期だぁ❓たかがウ○コに大層な言葉を使ってくれんじゃないのさ!

「通常の腹痛が10イタイで1ガマンデケヘンだとすると」

待て待て待て待て❕
わかんないわかんない❕

「だから10イタイで1ガマンデケヘンなんだって!」

おい❕エスパー岩丸、略してエス丸よ❕
どうでもいいけど
俺の心の声をきくんじゃねぇ❕

「なんすかガマンデケヘンって、、


「まぁ聞けよ、普通がそれだとすると、ギャラクシーにまで登りつめると1イタイで1ガマンデケヘンなんだよ!」

それただずっとお腹痛いだけじゃねぇか❕

「今は大丈夫なんすか?」

早く話を終わらせたい僕は
一心不乱にゴールテープに向かい走りだす。

「今はさ、、」

エス丸の顔が悲しみと痛みを思い出したのだろうか?
入れ歯を取った時のお婆ちゃんの顔になる。

「今は、、アイツの影に怯えてる、、」

エス丸の頭の中がギャラクシー❕❕

「じゃ、、帰ります?」

「あぁ、、、」

僕達は立ち上がると黙ったまま歩きだした

そんなんが岩丸先輩と僕の日常である。



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