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岩丸先輩と僕
しおりを挟む僕の通う学校の下駄箱から校舎ヘ出ると大きな石階段ある。
放課後その石階段に座りしばらく校庭を眺めるのが僕の日常。
「うっす~」
テンションの低い挨拶をして僕の横に座ったのは岩丸先輩だ。
天然パーマなのかパーマをあてているのかわからない爆発頭に
えっ?前見えてますっ?ってぐらい細い目が特徴の男子学生だ
少し怖い、、、
「お疲れッス」
返事はするが視線は前を向いたまま
しばらく黙って校庭を眺める僕達
この空気にも慣れた。
「・・・・大人ってさッ?」
「・・・・」
満場一致で無視を決める事にした僕
「・・・・大人ってさッ?」
「・・・・」
このどうでもいぃ!
って熱いメッセージよ届け岩丸にッ!!
っと願いながら無視をする
「・・・・大きい人って書いて大人ってさ」
「・・・はぃ」
うぜぇ、、、少し変えてきたのが余計うぜぇ
そして多分おわんねぇな。
岩丸先輩に負けた瞬間だった。
「どっからが大人でどっからが子供だと思う?」
知らねぇ!っとは言えない僕
「二十歳になったらじゃないですか?
」
「今日さ、体育の時間にさ蝶々が飛んでてよ」
無視かよ❕❕
話し変えるの下手か
僕のイラッとゲージが緑を越える!
「自分で何でも出来る奴が大人だと思うわけよ!?」
話戻すんかいッ❕
イラッとゲージが赤を越えた。
ここが銃社会じゃなくでよかったな岩丸よ!
ここが自由の国なら貴様にヘッドショットかましてたぜ!
「はぁ、、」
「じゃあさ、俺ってもう大人じゃねッ?」
お前が大人なら俺は老人だわッ
「俺ってさ、なんでも出来んじゃん?」
ドヤッてくるドヤ丸に言葉を失う僕
「だからとうとう私も初める事に決めました!」
ドヤ丸は決意したらしい。
「何をです?」
ドヤ丸のドヤ顔に黄金の右を
めり込ませたい衝動との
フルラウンドの激闘の末
なんとか勝利した僕
「バイトだよ、バイト!
もういよいよ自分で稼いだら大人じゃんよ!」
以外とまともな事を言ったドヤ丸に
何も言えないでいる僕の脳内がある答えを弾き出す!
「でもうちの学校バイト禁止っすよね?」
「・・・・」
静かになったドヤ丸の顔を見ると
岩丸に戻っていた。
なんか哀愁まで漂っているのが逆にうざい。
「大人の道は厳しいなぁ❕❕」
「はぁ、、、」
岩丸先輩は背伸びをすると立ち上がると、力なく返事をした僕の肩を叩く
「帰りにアイス奢って?」
僕のイラッとゲージがパッカ~ンと壊れ空高く伸びていく。
「嫌です、、」
こんなんが岩丸先輩と僕の毎日である。
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