岩丸先輩の日常

D×H

文字の大きさ
上 下
1 / 7

岩丸先輩と僕

しおりを挟む

僕の通う学校の下駄箱から校舎ヘ出ると大きな石階段ある。

放課後その石階段に座りしばらく校庭を眺めるのが僕の日常。

「うっす~」

テンションの低い挨拶をして僕の横に座ったのは岩丸先輩だ。

天然パーマなのかパーマをあてているのかわからない爆発頭に
えっ?前見えてますっ?ってぐらい細い目が特徴の男子学生だ

少し怖い、、、

「お疲れッス」

返事はするが視線は前を向いたまま
しばらく黙って校庭を眺める僕達

この空気にも慣れた。

「・・・・大人ってさッ?」

「・・・・」

満場一致で無視を決める事にした僕

「・・・・大人ってさッ?」

「・・・・」

このどうでもいぃ!
って熱いメッセージよ届け岩丸にッ!!
っと願いながら無視をする



「・・・・大きい人って書いて大人ってさ」

「・・・はぃ」

うぜぇ、、、少し変えてきたのが余計うぜぇ
そして多分おわんねぇな。

岩丸先輩に負けた瞬間だった。

「どっからが大人でどっからが子供だと思う?」

知らねぇ!っとは言えない僕

「二十歳になったらじゃないですか?


「今日さ、体育の時間にさ蝶々が飛んでてよ」

無視かよ❕❕
話し変えるの下手か

僕のイラッとゲージが緑を越える!

「自分で何でも出来る奴が大人だと思うわけよ!?」

話戻すんかいッ❕
イラッとゲージが赤を越えた。
ここが銃社会じゃなくでよかったな岩丸よ!
ここが自由の国なら貴様にヘッドショットかましてたぜ!

「はぁ、、」

「じゃあさ、俺ってもう大人じゃねッ?」

お前が大人なら俺は老人だわッ

「俺ってさ、なんでも出来んじゃん?」

ドヤッてくるドヤ丸に言葉を失う僕

「だからとうとう私も初める事に決めました!」

ドヤ丸は決意したらしい。

「何をです?」

ドヤ丸のドヤ顔に黄金の右を
めり込ませたい衝動との
フルラウンドの激闘の末
なんとか勝利した僕

「バイトだよ、バイト!
もういよいよ自分で稼いだら大人じゃんよ!」

以外とまともな事を言ったドヤ丸に
何も言えないでいる僕の脳内がある答えを弾き出す!

「でもうちの学校バイト禁止っすよね?」

「・・・・」

静かになったドヤ丸の顔を見ると
岩丸に戻っていた。
なんか哀愁まで漂っているのが逆にうざい。

「大人の道は厳しいなぁ❕❕」

「はぁ、、、」

岩丸先輩は背伸びをすると立ち上がると、力なく返事をした僕の肩を叩く

「帰りにアイス奢って?」

僕のイラッとゲージがパッカ~ンと壊れ空高く伸びていく。

「嫌です、、」

こんなんが岩丸先輩と僕の毎日である。













しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

短編集

石鶴咲良
青春
とりあえず1話で完結予定のものができればその都度出していきます。 あくまで落書き程度のものです。 とても拙い作ではありますが、読者様の想像、妄想を掻き立てられればと思っております。

就職面接の感ドコロ!?

フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。 学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。 その業務ストレスのせいだろうか。 ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。

家のしきたりが兄妹でイチャつけなのでクーデレ義妹とイチャコラしている内に惚れられていた

ひゃみる
青春
橋本遼(はしもとりょう)は父親の再婚により妹が出来た。 妹になったのはクラスメイトである聖雪(いぶ)で完璧な美少女だ。 橋本家には兄妹(姉弟)は異性に慣れるためにイチャイチャするというしきたりがある。 一緒に暮らし始めてから一週間は家に馴染むためにしなかったが、翌週からしきたりに習って二人はイチャイチャを開始。 恥ずかしがってはいるが聖雪にとっては心地好い温もりだったようで、どんどんと兄妹のスキンシップが激しくなっていく。 そして聖雪は兄になった遼に恋したと実感してしまい……

DECIDE

yuri
青春
中学生時代、イケメンで成績優秀、スポーツ万能という非の打ち所がない完璧な少年がいた。 少年はオタクだった。嫌いなキャラは『何でもできてイケメンでモテる主人公』 そしてある日気付く「これ…俺のことじゃね?」そして決心した。 『高校生活では、目立たないように過ごす!」と、思っていたのに…

思春期ではすまない変化

こしょ
青春
TS女体化現代青春です。恋愛要素はありません。 自分の身体が一気に別人、モデルかというような美女になってしまった中学生男子が、どうやれば元のような中学男子的生活を送り自分を守ることができるのだろうかっていう話です。 落ちがあっさりすぎるとかお褒めの言葉とかあったら教えて下さい嬉しいのですっごく 初めて挑戦してみます。pixivやカクヨムなどにも投稿しています。

【一話完結】3分で読める背筋の凍る怖い話

冬一こもる
ホラー
本当に怖いのはありそうな恐怖。日常に潜むあり得る恐怖。 読者の日常に不安の種を植え付けます。 きっといつか不安の花は開く。

人生の行き先

Hanakappa!
青春
どこにでもある普通高校にいる1人の少女がいた。しかし、全く人と話すことができない。周りからいじめにあっており、いろいろと彼女自身で考え込んでしまい、なかなか人に言うことができないことで、自分の殻に閉じこもってしまう日々を送っていた。 何もない日々を過ごしている少女にさまざまな出来事が襲いかかる。そこに見える少女の過去とは一体なんだろうか? そしてそのことで新しい自分を見つけ出そうとする。

処理中です...