55 / 56
本編
黄金の竜アウローレンス④
しおりを挟む
王城へ上がる準備を整えた後、(とは言え正装の騎士服を着込んだだけだが)庭にある石の墓標の側の大樹に皆で立つ。
空は夕刻時で美しい夕陽が空を彩っていた。
「……ヴィクトルと……エドガーの墓か?」
殿下が静かに訊くから素直に答えていた。
「その隣がお祖母様とお祖父様よ」
お母様の亡骸も見つかった後お父様のすぐ隣に埋葬した。
二人で一つの墓標。
そう言えば殿下はここへは初めてかもしれない。
静かに視線を落とす殿下が寂しそうに見えたのは気のせいかな?
後ろに立つアンスが墓標の前へ傅くと、
「必ず幸せにします」
と誓いの言葉を口にする。
「なっ」途端に陛下の顔が真っ赤になって……あら。可愛い。
「可愛いな」マムなんて正直に言っちゃったわ。
「バカ者!」立ち上がったアンスの背に隠れるようにして唸った殿下が、ニマニマ笑うユグとロアに向けて早く道を開けろと催促した。
大樹に道を繋げて、初めにユグとロアが入り続いてマムとウォールウォーレンが、次にアンスと殿下が、そして私と最後尾のウィクルムが道を閉じた。
この空間はとても空気が美味しいと感じる。
ほんの一瞬で、以前道を開けた門の前側にある大樹の前へと辿り着いた。
今度は先頭に立った殿下が門まで行き、一言二言門番に伝えると、二人いる内の一人が駆けて行く。すんなりと全員が城内へ、更に奥へ奥へと足を進めて、例の、あの白薔薇の園庭のガゼボに誘導された。
白薔薇の咲き誇る園庭。
ガゼボに全員は入れず、殿下が腰を下ろし、傍にアンスが佇み、私たちは各々その近くで待機する。
ふと目に入った赤色にドキリとする。
白薔薇の中に赤薔薇が一株。
「それはヴァロアの血を吸った株だ。何故かその株だけが赤に染まったんだ。」
私の視線の先に気付いた殿下が爆弾発言をする。
初めて殿下と出逢った場所。
初めは私をヴィクトルと呼んだ。
「私の血を吸った赤い薔薇って、一株まるまま血で染まるなんてそんなに出血していなかったわ」
血で染まるなんて不気味だけれど、紅一点のようで綺麗だとも思う。
「あれ? この子、独立した存在になってるね。」
ユグの言葉にロアが赤薔薇の周りを飛ぶ。
「本当だ。個体になってるわ」
なんの事?
「この園庭の多くの白い薔薇は群生の存在。全てが一つの生命体なんだよ。それは自然の一部だから個体には成りにくいんだ。
その中で弾かれた存在がこの赤い薔薇。小さな存在は個体に成り得るんだ。簡単に言えば新たな“妖精”が誕生する」
「刺激を与えればすぐにでも目覚めるわよ」
ユグの言葉にロアが私の指を持って引っ張るから、素直に誘導された私の指先がそのまま赤い花弁に触れた。
指先から何か抜け出る感覚の後、薄らと一株全体が金色を纏う。と、ポンッと音を立て丸い塊が飛び出て来た。
両手両足をうーんと伸ばしてふわりと宙に浮かぶ小さな妖精。
真っ赤な髪に、虹色の四つの翅。
あれ? 気のせいかな……私に似てる?
「初めまして、主様。」
「え?」
「私は主様の一部と魔力で生まれました。主様、契約の名を下さい」
「え」
小さな妖精は私の目の前に来て頭を下げる。
そして上げた顔の、その瞳と目が合う。虹色に色鮮やかに輝いていてとても綺麗……
「カラー」と呟いていた。
すると、赤髪の妖精がぽわりと金色に輝いて、四つ翅が六つになっていた。
「“カラー”素敵です! ありがとうございます。末永くよろしくお願いいたします」
深々と頭を下げる小さな妖精。カラー。それが名前になっちゃうの??
「いいの?」
遠慮がちに聞いてみた。
「私はカラーです」
にっこりと微笑んだ。
そして、少し前に記憶が遡る。
契約。名の縛り。
あ! 王女は竜を名で縛った。
だから末永く??
「なんで契約なんてっ」
「深く考えなくていいのよ。ヴァロアの一部であるカラーはヴァロアと繋がる事で強くなれるの。ほら、翅が増えたでしょう? 四つ翅よりも六つ翅の方が位が高いの。私たちと同等なの」
ロアがにこにこと言うから力が抜けた。
それは妖精にとっていい事なのだろう。
だけど生まれてすぐそんな事になるなんて災難でしかないのでは??
「僕も“契約”すればいいのかな? ヴァロア様を独り占め出来るなら……“番”だって不確かなものだ。“主従契約”なら……」
「いやいやいや」
脳内暴走し始めたウィクルムを止めるべく手を伸ばすと、
「ああ。なんだ。名付けはしてもらったのだから後からでも出来ーーー「ダメだよ! 私はウィクルムとは対等な関係を望むよ。主従関係がいいなら私に触れる事は許さないよ」
それは本音だ。
たちまちしゅんと項垂れたウィクルムの頭に犬の耳が見えたような気がしたのは、気のせいだ。
「それは嫌です。」
と、大人のウィクルムの大きな腕に抱き締められる。
「僕はヴァロア様の“夫”になりたいんだ」
耳元で小さく囁かれて耳から首まで一気に熱を持つ。
「ーーー分かっている。それは、全てが解決したら……考えよう」
覚悟を持ってウィクルムの背に腕を回し、ぎゅっと抱き締め返す。
「求愛行動とは素敵なものですね」
スイーと目の前を浮遊するカラーを目にして我に返る。
「求愛行動??」
「違うのですか?」
こてんと首を傾げるカラー。
違う! 否、違わない??
混乱して来た。
「もっとぐいぐい行かなければ伝わらないぞ」
カラーの隣に飛んで来たユグがウィクルムに言うものだから、純粋なウィクルムに変な事吹き込まないでぇ!
それにもう私たち両思いですからぁ!
「妖精か?」
深く高い声がその場に響いた。
視線を向けると、そこには金の短髪の口元を布で隠した殿方を従えた黒髪の見目麗しい女性が立って居た。
その横には殿下にそっくりな、金髪のふんわりとした雰囲気の女性が、背後に濃い金の長髪を束ねた護衛騎士を伴って居る。
「ユースローゼ姉上。ナーイアウロ姉上」
殿下が立ち上がり、妖精以外が頭を下げる。
ああ、この二人が。
「アウローレンス。元気でしたか?」
雰囲気と同じで柔らかな声色の第二王女が訊ねる。
「お陰様で」
頭を下げたままの殿下が応える。
「して、呼び出したのはユースセリアの事か? それとも、前世の事か?」
「ローゼ。それは同じ事だと思うわ」
王女たちはやはり始まりの双子の王女なのだと確信した瞬間だった。
そして、本当に瞬きした瞬間に、私の側に第一王女の傍に居た口元を隠した男が立って居た。
離れた場所から、一瞬きの間にだ。
「傅け……王女の御前だ」
低く小さな声が耳元で囁く。
私はそこで突然の事に驚き、頭さえ下げてなかった事に気付いた。
そして気付かなかったが、男の手が私の頭に伸ばされていたのを、ウィクルムがその手首を握り阻止していた。
「ーーー申し訳ありませんっ」
惚けていた自分に恥ずかしくなる。
「よいよ。いきなり声をかけたのは私なのだから。アルバン下がれ」
呼ばれた瞬間、嬉しそうに目を細め、ウィクルムの手を払い跳躍して元の場所に着地する。
「して、アウローレンス。急用とはなんだ」
空は夕刻時で美しい夕陽が空を彩っていた。
「……ヴィクトルと……エドガーの墓か?」
殿下が静かに訊くから素直に答えていた。
「その隣がお祖母様とお祖父様よ」
お母様の亡骸も見つかった後お父様のすぐ隣に埋葬した。
二人で一つの墓標。
そう言えば殿下はここへは初めてかもしれない。
静かに視線を落とす殿下が寂しそうに見えたのは気のせいかな?
後ろに立つアンスが墓標の前へ傅くと、
「必ず幸せにします」
と誓いの言葉を口にする。
「なっ」途端に陛下の顔が真っ赤になって……あら。可愛い。
「可愛いな」マムなんて正直に言っちゃったわ。
「バカ者!」立ち上がったアンスの背に隠れるようにして唸った殿下が、ニマニマ笑うユグとロアに向けて早く道を開けろと催促した。
大樹に道を繋げて、初めにユグとロアが入り続いてマムとウォールウォーレンが、次にアンスと殿下が、そして私と最後尾のウィクルムが道を閉じた。
この空間はとても空気が美味しいと感じる。
ほんの一瞬で、以前道を開けた門の前側にある大樹の前へと辿り着いた。
今度は先頭に立った殿下が門まで行き、一言二言門番に伝えると、二人いる内の一人が駆けて行く。すんなりと全員が城内へ、更に奥へ奥へと足を進めて、例の、あの白薔薇の園庭のガゼボに誘導された。
白薔薇の咲き誇る園庭。
ガゼボに全員は入れず、殿下が腰を下ろし、傍にアンスが佇み、私たちは各々その近くで待機する。
ふと目に入った赤色にドキリとする。
白薔薇の中に赤薔薇が一株。
「それはヴァロアの血を吸った株だ。何故かその株だけが赤に染まったんだ。」
私の視線の先に気付いた殿下が爆弾発言をする。
初めて殿下と出逢った場所。
初めは私をヴィクトルと呼んだ。
「私の血を吸った赤い薔薇って、一株まるまま血で染まるなんてそんなに出血していなかったわ」
血で染まるなんて不気味だけれど、紅一点のようで綺麗だとも思う。
「あれ? この子、独立した存在になってるね。」
ユグの言葉にロアが赤薔薇の周りを飛ぶ。
「本当だ。個体になってるわ」
なんの事?
「この園庭の多くの白い薔薇は群生の存在。全てが一つの生命体なんだよ。それは自然の一部だから個体には成りにくいんだ。
その中で弾かれた存在がこの赤い薔薇。小さな存在は個体に成り得るんだ。簡単に言えば新たな“妖精”が誕生する」
「刺激を与えればすぐにでも目覚めるわよ」
ユグの言葉にロアが私の指を持って引っ張るから、素直に誘導された私の指先がそのまま赤い花弁に触れた。
指先から何か抜け出る感覚の後、薄らと一株全体が金色を纏う。と、ポンッと音を立て丸い塊が飛び出て来た。
両手両足をうーんと伸ばしてふわりと宙に浮かぶ小さな妖精。
真っ赤な髪に、虹色の四つの翅。
あれ? 気のせいかな……私に似てる?
「初めまして、主様。」
「え?」
「私は主様の一部と魔力で生まれました。主様、契約の名を下さい」
「え」
小さな妖精は私の目の前に来て頭を下げる。
そして上げた顔の、その瞳と目が合う。虹色に色鮮やかに輝いていてとても綺麗……
「カラー」と呟いていた。
すると、赤髪の妖精がぽわりと金色に輝いて、四つ翅が六つになっていた。
「“カラー”素敵です! ありがとうございます。末永くよろしくお願いいたします」
深々と頭を下げる小さな妖精。カラー。それが名前になっちゃうの??
「いいの?」
遠慮がちに聞いてみた。
「私はカラーです」
にっこりと微笑んだ。
そして、少し前に記憶が遡る。
契約。名の縛り。
あ! 王女は竜を名で縛った。
だから末永く??
「なんで契約なんてっ」
「深く考えなくていいのよ。ヴァロアの一部であるカラーはヴァロアと繋がる事で強くなれるの。ほら、翅が増えたでしょう? 四つ翅よりも六つ翅の方が位が高いの。私たちと同等なの」
ロアがにこにこと言うから力が抜けた。
それは妖精にとっていい事なのだろう。
だけど生まれてすぐそんな事になるなんて災難でしかないのでは??
「僕も“契約”すればいいのかな? ヴァロア様を独り占め出来るなら……“番”だって不確かなものだ。“主従契約”なら……」
「いやいやいや」
脳内暴走し始めたウィクルムを止めるべく手を伸ばすと、
「ああ。なんだ。名付けはしてもらったのだから後からでも出来ーーー「ダメだよ! 私はウィクルムとは対等な関係を望むよ。主従関係がいいなら私に触れる事は許さないよ」
それは本音だ。
たちまちしゅんと項垂れたウィクルムの頭に犬の耳が見えたような気がしたのは、気のせいだ。
「それは嫌です。」
と、大人のウィクルムの大きな腕に抱き締められる。
「僕はヴァロア様の“夫”になりたいんだ」
耳元で小さく囁かれて耳から首まで一気に熱を持つ。
「ーーー分かっている。それは、全てが解決したら……考えよう」
覚悟を持ってウィクルムの背に腕を回し、ぎゅっと抱き締め返す。
「求愛行動とは素敵なものですね」
スイーと目の前を浮遊するカラーを目にして我に返る。
「求愛行動??」
「違うのですか?」
こてんと首を傾げるカラー。
違う! 否、違わない??
混乱して来た。
「もっとぐいぐい行かなければ伝わらないぞ」
カラーの隣に飛んで来たユグがウィクルムに言うものだから、純粋なウィクルムに変な事吹き込まないでぇ!
それにもう私たち両思いですからぁ!
「妖精か?」
深く高い声がその場に響いた。
視線を向けると、そこには金の短髪の口元を布で隠した殿方を従えた黒髪の見目麗しい女性が立って居た。
その横には殿下にそっくりな、金髪のふんわりとした雰囲気の女性が、背後に濃い金の長髪を束ねた護衛騎士を伴って居る。
「ユースローゼ姉上。ナーイアウロ姉上」
殿下が立ち上がり、妖精以外が頭を下げる。
ああ、この二人が。
「アウローレンス。元気でしたか?」
雰囲気と同じで柔らかな声色の第二王女が訊ねる。
「お陰様で」
頭を下げたままの殿下が応える。
「して、呼び出したのはユースセリアの事か? それとも、前世の事か?」
「ローゼ。それは同じ事だと思うわ」
王女たちはやはり始まりの双子の王女なのだと確信した瞬間だった。
そして、本当に瞬きした瞬間に、私の側に第一王女の傍に居た口元を隠した男が立って居た。
離れた場所から、一瞬きの間にだ。
「傅け……王女の御前だ」
低く小さな声が耳元で囁く。
私はそこで突然の事に驚き、頭さえ下げてなかった事に気付いた。
そして気付かなかったが、男の手が私の頭に伸ばされていたのを、ウィクルムがその手首を握り阻止していた。
「ーーー申し訳ありませんっ」
惚けていた自分に恥ずかしくなる。
「よいよ。いきなり声をかけたのは私なのだから。アルバン下がれ」
呼ばれた瞬間、嬉しそうに目を細め、ウィクルムの手を払い跳躍して元の場所に着地する。
「して、アウローレンス。急用とはなんだ」
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説

女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
廃妃の再婚
束原ミヤコ
恋愛
伯爵家の令嬢としてうまれたフィアナは、母を亡くしてからというもの
父にも第二夫人にも、そして腹違いの妹にも邪険に扱われていた。
ある日フィアナは、川で倒れている青年を助ける。
それから四年後、フィアナの元に国王から結婚の申し込みがくる。
身分差を気にしながらも断ることができず、フィアナは王妃となった。
あの時助けた青年は、国王になっていたのである。
「君を永遠に愛する」と約束をした国王カトル・エスタニアは
結婚してすぐに辺境にて部族の反乱が起こり、平定戦に向かう。
帰還したカトルは、族長の娘であり『精霊の愛し子』と呼ばれている美しい女性イルサナを連れていた。
カトルはイルサナを寵愛しはじめる。
王城にて居場所を失ったフィアナは、聖騎士ユリシアスに下賜されることになる。
ユリシアスは先の戦いで怪我を負い、顔の半分を包帯で覆っている寡黙な男だった。
引け目を感じながらフィアナはユリシアスと過ごすことになる。
ユリシアスと過ごすうち、フィアナは彼と惹かれ合っていく。
だがユリシアスは何かを隠しているようだ。
それはカトルの抱える、真実だった──。

もう死んでしまった私へ
ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。
幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか?
今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!!
ゆるゆる設定です。

獣人の彼はつがいの彼女を逃がさない
たま
恋愛
気が付いたら異世界、深魔の森でした。
何にも思い出せないパニック中、恐ろしい生き物に襲われていた所を、年齢不詳な美人薬師の師匠に助けられた。そんな優しい師匠の側でのんびりこ生きて、いつか、い つ か、この世界を見て回れたらと思っていたのに。運命のつがいだと言う狼獣人に、強制的に広い世界に連れ出されちゃう話
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

キャンプに行ったら異世界転移しましたが、最速で保護されました。
新条 カイ
恋愛
週末の休みを利用してキャンプ場に来た。一歩振り返ったら、周りの環境がガラッと変わって山の中に。車もキャンプ場の施設もないってなに!?クマ出現するし!?と、どうなることかと思いきや、最速でイケメンに保護されました、

美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる