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本編
想いの強さ
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最初のプロローグを書き直し、プロローグとしていたページを本編へずらしました。
よろしくお願いいたします!
*******
天井を見上げたマムの眉間から、温かな光が放たれ小さな室内を照らす。
瞬きした次の瞬間、そこに姿を現した怨霊の軍団。古木は揺れ、そこに浮かび上がった女性に縋るように幾重にも重なる少年たち。
そんなに大きくない室内一杯にそれらは存在を示す。
曰く、そこに立つ男は“闇の者”の魂を内に宿している。
曰く、目の前の少年たちは生前の闇の者のした所業。
曰く、古木の女性は男、ロームの母親。闇の者は父親。
曰く、ロームが“古金貨の殴り屋”それは“闇の者”の所業の延長。
魂を内に宿す。
それは私と同じ、けれどその理由は歪で自分勝手な理由。
見ていれば判る。
闇の者は生前から闇に堕ちていた。
死して、肉体と言うしがらみから開放されたと同時に染まるに任せて息子に取り憑いた。
出逢った時、ウィクルムは瀕死状態だった。
奴が私のウィクルムを殺そうとした。
そして再び傷付けた。
樹の道から飛び出て、視界に飛び込んで来た光景。
ウィクルムが首を捕まれ持ち上げられていた。その光景を見た時、今までに感じたことのないドス黒い感情が腹の底から沸き起こった。
剣を抜き威嚇する。
だが、私の腕では届かない。
そこにマムが飛び込んで来た。
闇の者の、その足元に縋り付く男の名を呼んで、
そこからの異変が本当に瞬く間でその変化に着いて行くのに精一杯で、それでも、腕を伸ばし、ロアに伴われたウィクルムの細い腕を掴んで抱き締めた。
「ウィクルム!」
その名を呼ぶ。
マムがそうしたように、私の私が愛しい人の名を呼んだ。
「ヴァロア様……」
抱き返す腕の弱々しさに胸が痛くなる。
「良かった。ウィクルムがもしっ」
死んでしまったら、私は狂ってしまう。
あぁ、そうか。
皮肉にも、お父様の気持ちが解ってしまった。
胸が熱く、溢れ出す涙を止めることが出来なかった。
強い想いは胸を焦がす。
その温もりを知った後、失ってしまったならば、狂い、壊れ、壊すことしか出来なくなる。
あぁ、私はこんなにもウィクルムを愛してしまって居たんだとようやく認めた。
「ウィクルム。私はウィクルムを愛している! 私から逃げないでくれっ」
懇願する。
あの時、ウィクルムは逃げ出したのだ。
「私は……ウィクルムを失いたくない……」
震える声で、私の腕に収まるほどの小さな少年に愛を乞う。
「ヴァロア様は、アンスを愛しているのではないのですか?」
耳元で高い子どもの声でウィクルムが訊く。
アンス? 驚いて涙が引っ込む。
「……アンスは、そうだな。好きだったらしい。が、私がその想いに気付かない内に終わっていたみたいだ……あの時気付いたくらいで……」
そっと、腕の力を緩めると、ウィクルムの幼い顔が、不安に揺れる瞳が私を見上げる。
「僕は……子どもです。ヴァロア様を困らせて、アンスのように大きい器もない」
震える声歪む顔。涙がふっくらとした頬を伝い落ちる。
「僕では貴女に相応しくないっ」
「相応しくないとか、そんなもの……決めるのは己の気持ちだ! 私はウィクルムがいいんだ!」
心から叫ぶ。
小さなウィクルムが一瞬目を見開いて、そして、満面の笑みを零す。
「僕が子どもでも?」
「いい!」
「僕は独占欲が強いですよ」
「嬉しい!」
「僕はヴァロア様の伴侶になりたい」
「私もだ!」
「僕のものになってくれますか?」
「ウィクルムも私のものだ!」
まるで世界で二人きりのように会話をしていた。
「想いが通じて良かったわね。」
金の粉が視界に触れて、ロアが目の前に姿を現す。
「今、非常、事態。」
何時になく真剣な顔付きで。
そうして気付いた時、金色の祝福の花が室内を埋め尽くしていた。
それらが発光した後、少年たちの姿が全て消えていた。
「聖女の力で浄化されたのよ」
ロアがほっとしていた。
「魔森が増えなくてよかったわ」
ええええ。
魔森って、モンスターの巣食う辺境地にある。
「人の世界ではあまり認識されてないけれど、魔森って、死者の、怨霊の巣窟なのよ。それを聖女の子孫たるヴォクシー辺境伯が広がらないよう護ってるの。
マムとその伴侶が居て幸運だったわ」
マムと伴侶?
未だ闇の者の足元に座する男性を見る。
「ウォールウォーレン。マムに求婚する為にここまで来たって言って居た」
ウィクルムが頬を赤く染めて言った。可愛い……
「もう既に魂は番なんだけどね」
ロアが深いことを言う。
「ヴォクシー辺境伯の家系はその特異な魔力のせいで番った相手が死んでしまうと死んでしまうの。
だから早く彼を助けないとマムが死んじゃう」
ん?
脳内花畑が今の言葉で現実に覚醒する。
「まって……。それって、マムのこと?」
聖女の子孫たるヴォクシー辺境伯。
聖女の子孫。
「そうよ。初めから言ってたでしょう? “聖女”って」
マムのこと、聖女みたい。じゃなくて聖女そのものだったの??
「分かりにくいわよ! 救世主とも言ってたけど」
「それは比喩よ」
妖精め。ほんっとに分かりにくいっ!
慌てて剣を持ち直し、目前の光景に集中する。
「成功した……」
マムが心底安堵し吐き出した言葉だと判る。
浄化の余韻でか、動きの止まっていた闇の者が身動ぐ。
『私のものを……壊すなど……だから女は、邪魔でしかないのだ!』
その言葉には女性への憎しみが見える。
「「駄目です。もうロームは貴方の好きにはさせません」」
古木の女性がその体を震わせ、手足のように枝を伸ばしたかと思うと、闇の者の器を絡め締め上げた。
その隙に、奴の足元に固まっていた男性を引き摺り離した。
「あ、ありがとう」
そう言って小さく微笑んだ男性は、ひたすらに優しい雰囲気で、
「あぁ。君がこの子の想い人か」
したり顔でウィクルムを見遣った。
恐れのないのほほんとした口調。
「そうです! ウォールウォーレンより先に婚約出来ました」
二人の周りは別の空間のように場が明るい。
「こんやく……」
私は脱力するしかなかった。
目の前では精霊と闇の者が争っているのに、考えは明後日の方へ流される。
いつの間にか繋がれた束縛の証の在る右手が温かで心が満たされていたからかもしれない。
最初のプロローグを書き直し、プロローグとしていたページを本編へずらしました。
よろしくお願いいたします!
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天井を見上げたマムの眉間から、温かな光が放たれ小さな室内を照らす。
瞬きした次の瞬間、そこに姿を現した怨霊の軍団。古木は揺れ、そこに浮かび上がった女性に縋るように幾重にも重なる少年たち。
そんなに大きくない室内一杯にそれらは存在を示す。
曰く、そこに立つ男は“闇の者”の魂を内に宿している。
曰く、目の前の少年たちは生前の闇の者のした所業。
曰く、古木の女性は男、ロームの母親。闇の者は父親。
曰く、ロームが“古金貨の殴り屋”それは“闇の者”の所業の延長。
魂を内に宿す。
それは私と同じ、けれどその理由は歪で自分勝手な理由。
見ていれば判る。
闇の者は生前から闇に堕ちていた。
死して、肉体と言うしがらみから開放されたと同時に染まるに任せて息子に取り憑いた。
出逢った時、ウィクルムは瀕死状態だった。
奴が私のウィクルムを殺そうとした。
そして再び傷付けた。
樹の道から飛び出て、視界に飛び込んで来た光景。
ウィクルムが首を捕まれ持ち上げられていた。その光景を見た時、今までに感じたことのないドス黒い感情が腹の底から沸き起こった。
剣を抜き威嚇する。
だが、私の腕では届かない。
そこにマムが飛び込んで来た。
闇の者の、その足元に縋り付く男の名を呼んで、
そこからの異変が本当に瞬く間でその変化に着いて行くのに精一杯で、それでも、腕を伸ばし、ロアに伴われたウィクルムの細い腕を掴んで抱き締めた。
「ウィクルム!」
その名を呼ぶ。
マムがそうしたように、私の私が愛しい人の名を呼んだ。
「ヴァロア様……」
抱き返す腕の弱々しさに胸が痛くなる。
「良かった。ウィクルムがもしっ」
死んでしまったら、私は狂ってしまう。
あぁ、そうか。
皮肉にも、お父様の気持ちが解ってしまった。
胸が熱く、溢れ出す涙を止めることが出来なかった。
強い想いは胸を焦がす。
その温もりを知った後、失ってしまったならば、狂い、壊れ、壊すことしか出来なくなる。
あぁ、私はこんなにもウィクルムを愛してしまって居たんだとようやく認めた。
「ウィクルム。私はウィクルムを愛している! 私から逃げないでくれっ」
懇願する。
あの時、ウィクルムは逃げ出したのだ。
「私は……ウィクルムを失いたくない……」
震える声で、私の腕に収まるほどの小さな少年に愛を乞う。
「ヴァロア様は、アンスを愛しているのではないのですか?」
耳元で高い子どもの声でウィクルムが訊く。
アンス? 驚いて涙が引っ込む。
「……アンスは、そうだな。好きだったらしい。が、私がその想いに気付かない内に終わっていたみたいだ……あの時気付いたくらいで……」
そっと、腕の力を緩めると、ウィクルムの幼い顔が、不安に揺れる瞳が私を見上げる。
「僕は……子どもです。ヴァロア様を困らせて、アンスのように大きい器もない」
震える声歪む顔。涙がふっくらとした頬を伝い落ちる。
「僕では貴女に相応しくないっ」
「相応しくないとか、そんなもの……決めるのは己の気持ちだ! 私はウィクルムがいいんだ!」
心から叫ぶ。
小さなウィクルムが一瞬目を見開いて、そして、満面の笑みを零す。
「僕が子どもでも?」
「いい!」
「僕は独占欲が強いですよ」
「嬉しい!」
「僕はヴァロア様の伴侶になりたい」
「私もだ!」
「僕のものになってくれますか?」
「ウィクルムも私のものだ!」
まるで世界で二人きりのように会話をしていた。
「想いが通じて良かったわね。」
金の粉が視界に触れて、ロアが目の前に姿を現す。
「今、非常、事態。」
何時になく真剣な顔付きで。
そうして気付いた時、金色の祝福の花が室内を埋め尽くしていた。
それらが発光した後、少年たちの姿が全て消えていた。
「聖女の力で浄化されたのよ」
ロアがほっとしていた。
「魔森が増えなくてよかったわ」
ええええ。
魔森って、モンスターの巣食う辺境地にある。
「人の世界ではあまり認識されてないけれど、魔森って、死者の、怨霊の巣窟なのよ。それを聖女の子孫たるヴォクシー辺境伯が広がらないよう護ってるの。
マムとその伴侶が居て幸運だったわ」
マムと伴侶?
未だ闇の者の足元に座する男性を見る。
「ウォールウォーレン。マムに求婚する為にここまで来たって言って居た」
ウィクルムが頬を赤く染めて言った。可愛い……
「もう既に魂は番なんだけどね」
ロアが深いことを言う。
「ヴォクシー辺境伯の家系はその特異な魔力のせいで番った相手が死んでしまうと死んでしまうの。
だから早く彼を助けないとマムが死んじゃう」
ん?
脳内花畑が今の言葉で現実に覚醒する。
「まって……。それって、マムのこと?」
聖女の子孫たるヴォクシー辺境伯。
聖女の子孫。
「そうよ。初めから言ってたでしょう? “聖女”って」
マムのこと、聖女みたい。じゃなくて聖女そのものだったの??
「分かりにくいわよ! 救世主とも言ってたけど」
「それは比喩よ」
妖精め。ほんっとに分かりにくいっ!
慌てて剣を持ち直し、目前の光景に集中する。
「成功した……」
マムが心底安堵し吐き出した言葉だと判る。
浄化の余韻でか、動きの止まっていた闇の者が身動ぐ。
『私のものを……壊すなど……だから女は、邪魔でしかないのだ!』
その言葉には女性への憎しみが見える。
「「駄目です。もうロームは貴方の好きにはさせません」」
古木の女性がその体を震わせ、手足のように枝を伸ばしたかと思うと、闇の者の器を絡め締め上げた。
その隙に、奴の足元に固まっていた男性を引き摺り離した。
「あ、ありがとう」
そう言って小さく微笑んだ男性は、ひたすらに優しい雰囲気で、
「あぁ。君がこの子の想い人か」
したり顔でウィクルムを見遣った。
恐れのないのほほんとした口調。
「そうです! ウォールウォーレンより先に婚約出来ました」
二人の周りは別の空間のように場が明るい。
「こんやく……」
私は脱力するしかなかった。
目の前では精霊と闇の者が争っているのに、考えは明後日の方へ流される。
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