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第二章 冒険、始めます
第四六話 青獅子の秘技
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イムレのおやつタイムを終え、武器の処分を行っている。
錬金盤に「分解」の魔法陣をはめ、その魔法陣の上に武器を置く。
魔力を流せば、いくつかの金属の破片になる。
全ての武器を破片にした後、魔法陣を「抽出」に換えて鉄を抽出する。このとき素材の元があれば正確に抽出ができるらしいが、今回は用意していないからそのままだ。
次に「結合」に換えて鉄のインゴットを作るのだが、魔法陣の中央にインゴットを示す魔法陣をはめれば、勝手に規格通りの形に形成されるらしい。
空いた木箱にインゴットとスラグを分け、木箱からはみ出していた武器類は綺麗に整頓されていた。
他には道具類がいくつかあるけど、これらに関しては魔法陣をメモした後に分解または売却する予定だ。
「エイダンさん、このインゴットあげます。できればスラグも持っていってくれると嬉しいです」
「──はっ?」
俺の生産系技能などたかがしれているため、鉄などの金属があっても邪魔なだけだ。
増築するときに必要になるかもしれないけど、それはまだ先のことだし、シルフォード商会に発注している可能性もあるから、ナディアさんの武器にでも使ってもらうのが一番良いと思う。
「運搬は僕がしますから大丈夫ですよ」
「いや、買うぞ?」
「元々落ちていたものなので。拾いに行けばいくらでも手に入りますし。ナディアさんの剣に使ってください」
「……分かった。良いものをつくろう」
「お願いします」
運搬は後日ということで、独房のような倉庫を少し広げて仮置きしている。
もうここで良いんじゃないかと思ったのだが、鍵がないから窃盗の可能性があるんだとか。
一度土地の権利書を盗まれたせいで、エイダンさんや周辺の被害者の防犯意識がかなり高まったらしい。
『お腹空いたぞ』
「ほんとだね……」
話し合いが長引いている可能性もあるが、まもなく夜になるという時間になるというのに呼ばれない。
いつもより遅いことに何かあったのかと思わずにいられない。
「でもさ、ルークの姿を王都から来た人に見られたくないんだよね」
『獅子が問題なんだな?』
「そうだけど……」
『オレに考えがある』
ルークがむくりと起き上がると、いつものように大きさを変え始めた。
しかし、大きさはいつもとは逆で徐々に小さくなり、凛々しさを表しているたてがみもなくなったのだ。
それはまるで猫のように。
一瞬子ライオンのようだと思ったのだが、ふてぶてしい表情に少しポッチャリした体型のせいで、何故かデブ猫の方がしっくりきた。
『どうだ?』
「「「可愛いっ!!!」」」
俺はニアとテオと競うようにしてルークに抱きつき、ムチムチモフモフの体を堪能した。
「おにいちゃんっ、わたしもっ、わたしもっ!」
「はい、どうぞ」
「うわぁぁぁっ! ルーク、だっこできるぅぅぅっ」
まぁいつも背中に乗せてもらっているからね。
今は少し違うけど、逆の立場になったから嬉しいのだろう。
「俺もっ!」
興奮気味のテオにも抱かれ、その後は静かに待つ猫好きのエイダンさんが抱き、全員が堪能してから食堂に向かうのだった。
「あら、これから呼びに行こうと思ったのに」
食堂に入ってすぐに言われたのだが、顔色から察するにかなり疲労が溜まっているようだった。
もしかして休憩時間を邪魔してしまったのかもしれない。
「あれ? ルークは?」
「そこに」
ニアに抱かれた青いデブ猫を指差すと、ルイーサさんは今までに見たことがない表情で驚いて固まった。
気持ちはよく分かる。
別の生き物になっているからね。
「ナァァァァンッ」
子分を見て学習した鳴き声で愛嬌を振りまくルークに、ナディアさんとブルーノさんも鳴き声の発生源に目を向ける。
「「──えっ!?」」
「ナァッ」
エルフ親子三人は同時に俺へと視線を向けた。
どうやら本物かどうか確認したいらしい。
「ルークですよ」
「「可愛いっ」」
「ナァァァンッ」
「どうして今まで隠していたの?」
ボソッと周囲に聞こえないように話しかけるルイーサさんに、『秘技だから』と小声で答えるルーク。
確かにモフモフ好きを落とすための秘技だと思う。
ルーク的にはもっと別の機会で出したかった秘技の一つなんだとか。
「他にも秘技があるらしいですよ」
「気になるわぁ」
ニアからルークを受け取ったルイーサさんは、胸にルークの顔を載せてポッチャリしたお腹をモチり出す。
反対にルークはルイーサさんの胸に興味があるらしく、前足で何度も軽く叩いていた。
「ンナッ」
俺にだけ聞こえる念話で、『イムレみたいだな』って言うのはやめて欲しい。
すぐに技能〈無表情〉を発動させて視線を逸らした。
ナディアさんに代わった後も同じことをしたせいで、目撃した男性の部下が赤面し、それを見た女性の部下が冷めた目つきで鉄拳制裁するという、なんとも不憫な連鎖が発生した。
「皆さん、お疲れですね」
話を変えようと、適当な会話を振る。
もしかしたら説教疲れなのかもしれないけど、ルイーサさんまで疲れていることが不思議でならなかった。
「えぇ。ちょっとね……」
「ひょっとして説教のせいですか?」
「それはすぐに終わったんだけど、ナディアの部下で回復魔法が得意な子がいたから治療を手伝ってもらってたの」
「なるほど。治療は終わりました?」
「一人以外は全員終わったわ」
一人目の心を閉ざした人がまだってことかな?
「元々私の患者さんだったんだけど、しばらく来なかったから心配しててね」
「だから急いでいたんですね」
「そうなの。……でも、悪化してたみたいでね」
「薬とかで治らないんですか?」
「……遅らせることくらいしか、ね」
もうすぐ死ぬってこと?
魔法がある世界でも病気で死ぬことがあるのか。
「うーん……僕が診てもいいですか?」
「「──えっ?」」
ルイーサさんとナディアさんがハモる。
こういうところを見ると、やっぱり親子だなと感じる。
「僕は探しものが得意なんです。原因も分かるかもしれません」
「──お願いできる?」
「はい」
数日前にテオも寝ていた別館の二階に行くと、土色の顔をした女性がベッドに寝ていた。
最初の倉庫の人ではなく、傷病人用倉庫に押し込まれていた人の中の一人だった。
「では、失礼します」
──【神字:処理】
──〈生命感知〉
「──えっ?」
「どうしたのっ?」
一瞬死体かと思ったんだけど、それを素直に言うのは憚られる。
「危険な状態だと思って驚いてしまいました」
「そう……」
生物は何もしなくても血液に多少なりとも魔力が含まれているし、魔法を使うようになれば魔力が循環するようになる。
それらを感知することで生物の生命力や魔力量などを測れる技能が、〈生命感知〉である。
それなのにエルフっぽい目の前の女性は、心臓周辺にしか魔力が感じられない上、魔力量が極わずかだ。
技能と【神字】を解除して、別角度からアプローチしよう。
何故か勝手についてきた部下たちの「何もしてないじゃないか」という野次は、とりあえず無視しておこう。今は相手にしている暇がない。
──〈魔力掌握〉
──《無属性魔法:探知》
──【神字:病理】
──【神字:推理】
──【念動】
慎重にゆっくり頭の天辺から足の爪先まで走査していき、どこかに異常はないか調べていく。
似た症状は、王弟の屋敷という名の城で見たことがある。
もしもその病気だった場合、早く原因を見つけないと確実に死ぬ。
「──あった」
「何があったの?」
「原因を見つけました」
「治せる?」
「僕とルークで治せるんですが、あまり外部の人には見られたくないので、あのうるさい人たちを退けてもらえません?」
「な、なんでっ!?」
「何もしてなかったら原因を見つけられないと思うんですが、どこかの誰かさんが『何もしてないじゃないか』と言ってまして、集中力が必要な処置で騒音があると困るんです。さらに言えば、冒険者の秘技ですので初対面の方はご遠慮したいのです」
「だそうよ。出てってくれるかしら?」
「──うっ」
自分が治せなかったのに、子供が治すとか言っていることが許せないのだろう。
「ルークを呼んでくるわね」
「はい」
一足先につまみ食いをしていた食いしん坊は、果たして素直に治療しに来るのだろうか。
「はぁ……。暗殺者の方が簡単だな。ルイーサさん、すごいわ」
錬金盤に「分解」の魔法陣をはめ、その魔法陣の上に武器を置く。
魔力を流せば、いくつかの金属の破片になる。
全ての武器を破片にした後、魔法陣を「抽出」に換えて鉄を抽出する。このとき素材の元があれば正確に抽出ができるらしいが、今回は用意していないからそのままだ。
次に「結合」に換えて鉄のインゴットを作るのだが、魔法陣の中央にインゴットを示す魔法陣をはめれば、勝手に規格通りの形に形成されるらしい。
空いた木箱にインゴットとスラグを分け、木箱からはみ出していた武器類は綺麗に整頓されていた。
他には道具類がいくつかあるけど、これらに関しては魔法陣をメモした後に分解または売却する予定だ。
「エイダンさん、このインゴットあげます。できればスラグも持っていってくれると嬉しいです」
「──はっ?」
俺の生産系技能などたかがしれているため、鉄などの金属があっても邪魔なだけだ。
増築するときに必要になるかもしれないけど、それはまだ先のことだし、シルフォード商会に発注している可能性もあるから、ナディアさんの武器にでも使ってもらうのが一番良いと思う。
「運搬は僕がしますから大丈夫ですよ」
「いや、買うぞ?」
「元々落ちていたものなので。拾いに行けばいくらでも手に入りますし。ナディアさんの剣に使ってください」
「……分かった。良いものをつくろう」
「お願いします」
運搬は後日ということで、独房のような倉庫を少し広げて仮置きしている。
もうここで良いんじゃないかと思ったのだが、鍵がないから窃盗の可能性があるんだとか。
一度土地の権利書を盗まれたせいで、エイダンさんや周辺の被害者の防犯意識がかなり高まったらしい。
『お腹空いたぞ』
「ほんとだね……」
話し合いが長引いている可能性もあるが、まもなく夜になるという時間になるというのに呼ばれない。
いつもより遅いことに何かあったのかと思わずにいられない。
「でもさ、ルークの姿を王都から来た人に見られたくないんだよね」
『獅子が問題なんだな?』
「そうだけど……」
『オレに考えがある』
ルークがむくりと起き上がると、いつものように大きさを変え始めた。
しかし、大きさはいつもとは逆で徐々に小さくなり、凛々しさを表しているたてがみもなくなったのだ。
それはまるで猫のように。
一瞬子ライオンのようだと思ったのだが、ふてぶてしい表情に少しポッチャリした体型のせいで、何故かデブ猫の方がしっくりきた。
『どうだ?』
「「「可愛いっ!!!」」」
俺はニアとテオと競うようにしてルークに抱きつき、ムチムチモフモフの体を堪能した。
「おにいちゃんっ、わたしもっ、わたしもっ!」
「はい、どうぞ」
「うわぁぁぁっ! ルーク、だっこできるぅぅぅっ」
まぁいつも背中に乗せてもらっているからね。
今は少し違うけど、逆の立場になったから嬉しいのだろう。
「俺もっ!」
興奮気味のテオにも抱かれ、その後は静かに待つ猫好きのエイダンさんが抱き、全員が堪能してから食堂に向かうのだった。
「あら、これから呼びに行こうと思ったのに」
食堂に入ってすぐに言われたのだが、顔色から察するにかなり疲労が溜まっているようだった。
もしかして休憩時間を邪魔してしまったのかもしれない。
「あれ? ルークは?」
「そこに」
ニアに抱かれた青いデブ猫を指差すと、ルイーサさんは今までに見たことがない表情で驚いて固まった。
気持ちはよく分かる。
別の生き物になっているからね。
「ナァァァァンッ」
子分を見て学習した鳴き声で愛嬌を振りまくルークに、ナディアさんとブルーノさんも鳴き声の発生源に目を向ける。
「「──えっ!?」」
「ナァッ」
エルフ親子三人は同時に俺へと視線を向けた。
どうやら本物かどうか確認したいらしい。
「ルークですよ」
「「可愛いっ」」
「ナァァァンッ」
「どうして今まで隠していたの?」
ボソッと周囲に聞こえないように話しかけるルイーサさんに、『秘技だから』と小声で答えるルーク。
確かにモフモフ好きを落とすための秘技だと思う。
ルーク的にはもっと別の機会で出したかった秘技の一つなんだとか。
「他にも秘技があるらしいですよ」
「気になるわぁ」
ニアからルークを受け取ったルイーサさんは、胸にルークの顔を載せてポッチャリしたお腹をモチり出す。
反対にルークはルイーサさんの胸に興味があるらしく、前足で何度も軽く叩いていた。
「ンナッ」
俺にだけ聞こえる念話で、『イムレみたいだな』って言うのはやめて欲しい。
すぐに技能〈無表情〉を発動させて視線を逸らした。
ナディアさんに代わった後も同じことをしたせいで、目撃した男性の部下が赤面し、それを見た女性の部下が冷めた目つきで鉄拳制裁するという、なんとも不憫な連鎖が発生した。
「皆さん、お疲れですね」
話を変えようと、適当な会話を振る。
もしかしたら説教疲れなのかもしれないけど、ルイーサさんまで疲れていることが不思議でならなかった。
「えぇ。ちょっとね……」
「ひょっとして説教のせいですか?」
「それはすぐに終わったんだけど、ナディアの部下で回復魔法が得意な子がいたから治療を手伝ってもらってたの」
「なるほど。治療は終わりました?」
「一人以外は全員終わったわ」
一人目の心を閉ざした人がまだってことかな?
「元々私の患者さんだったんだけど、しばらく来なかったから心配しててね」
「だから急いでいたんですね」
「そうなの。……でも、悪化してたみたいでね」
「薬とかで治らないんですか?」
「……遅らせることくらいしか、ね」
もうすぐ死ぬってこと?
魔法がある世界でも病気で死ぬことがあるのか。
「うーん……僕が診てもいいですか?」
「「──えっ?」」
ルイーサさんとナディアさんがハモる。
こういうところを見ると、やっぱり親子だなと感じる。
「僕は探しものが得意なんです。原因も分かるかもしれません」
「──お願いできる?」
「はい」
数日前にテオも寝ていた別館の二階に行くと、土色の顔をした女性がベッドに寝ていた。
最初の倉庫の人ではなく、傷病人用倉庫に押し込まれていた人の中の一人だった。
「では、失礼します」
──【神字:処理】
──〈生命感知〉
「──えっ?」
「どうしたのっ?」
一瞬死体かと思ったんだけど、それを素直に言うのは憚られる。
「危険な状態だと思って驚いてしまいました」
「そう……」
生物は何もしなくても血液に多少なりとも魔力が含まれているし、魔法を使うようになれば魔力が循環するようになる。
それらを感知することで生物の生命力や魔力量などを測れる技能が、〈生命感知〉である。
それなのにエルフっぽい目の前の女性は、心臓周辺にしか魔力が感じられない上、魔力量が極わずかだ。
技能と【神字】を解除して、別角度からアプローチしよう。
何故か勝手についてきた部下たちの「何もしてないじゃないか」という野次は、とりあえず無視しておこう。今は相手にしている暇がない。
──〈魔力掌握〉
──《無属性魔法:探知》
──【神字:病理】
──【神字:推理】
──【念動】
慎重にゆっくり頭の天辺から足の爪先まで走査していき、どこかに異常はないか調べていく。
似た症状は、王弟の屋敷という名の城で見たことがある。
もしもその病気だった場合、早く原因を見つけないと確実に死ぬ。
「──あった」
「何があったの?」
「原因を見つけました」
「治せる?」
「僕とルークで治せるんですが、あまり外部の人には見られたくないので、あのうるさい人たちを退けてもらえません?」
「な、なんでっ!?」
「何もしてなかったら原因を見つけられないと思うんですが、どこかの誰かさんが『何もしてないじゃないか』と言ってまして、集中力が必要な処置で騒音があると困るんです。さらに言えば、冒険者の秘技ですので初対面の方はご遠慮したいのです」
「だそうよ。出てってくれるかしら?」
「──うっ」
自分が治せなかったのに、子供が治すとか言っていることが許せないのだろう。
「ルークを呼んでくるわね」
「はい」
一足先につまみ食いをしていた食いしん坊は、果たして素直に治療しに来るのだろうか。
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