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第三章 始まりと報復
第四十六話 馬車は偉大なり
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街道を進むこと二日目、ギルドで試験の説明を受けたときからずっとついているギルド職員を背後に引き連れ、【感知EX】と【探知EX】を使って盗賊を探している。ここで役立つのはリアの【超感覚】スキルだ。補正された勘でだいたいの方角を決め、俺が詳細に探知していく方法を取っている。ヴァルは周囲の警戒を担当している。
二日目の昼頃に教会の馬車四台とすれ違ったが、《熱源探知》で確認しても違法奴隷は乗っていなかった。そこで仮説を一つ立てた。いくら馬車でも休まず移動し続けるのは無理だ。つまり、この近くで移し替えたか取引をして帰って来たってことだ。この近くで取引してそうな者たちには心当たりがある。俺は急いでリアに仮説を伝え、再び勘で指示を出してもらった。
ここで活躍したのは《熱源探知》と《物質探知》だ。《物質探知》の人間を探知できないという性質と、人間大の熱源を持ち群れて固まっていることが判断できる《熱源探知》を使用すると、盗賊がいそうな場所がすぐに分かった。そこは洞窟を改造した砦のような場所だった。
慎重に近づいていき、見張りはリアの長距離狙撃と俺の《念動魔法》での投擲術で倒した。これで監視の仕事は終了である。ここから先は見られると困るため、少し寝ていてもらうことにした。以前買った眠り薬を《念動魔法》で直接口に入れたおかげで速攻で眠りに就いた。
彼が起きる前にさっさと掃除をしてしまおう。まずは魂モードで近づき入口を確保する。入口で変身するとリアたちに合図して来てもらう。入口を見張っておいてもらい、俺は再び魂モードで侵入する。違法奴隷の確認をしたいが、安全を確保できないうちは危険だから盗賊を優先すると決め探索をしていた。
すると、倉庫のような場所で二人の男が話しているのを見つけた。
「お頭~、この馬車の山はどうするんです?」
「一部は教国への商品だから届けないとマズいな。あとは買い取ってもらおうと思ってるよ。それにしても今回の奴隷は少ないな」
「仕方ないですよ~。補填しなきゃいけない事情ができたそうですから」
俺が欲しかったものがあって喜んだが、違法奴隷が移動されたのは俺が金庫のものをパクったかららしい。まさか次の日に金庫に行くとは思わなかった。
とりあえず話を詳しく知っていそうなこの二人は確保だな。リアからもらってきた痺れ薬を改造型棒手裏剣に塗り、首に向かって投げた。
「ング……」
「ガッ……」
「いい感じじゃん。毒を塗りやすいように溝を作ってもらおうかな」
俺は二人に近づきアジトの詳細や構成人数に違法奴隷についての情報を引き出し、ロープで拘束していく。それから一度リアの元に戻って制圧作戦を立てた。その中でも重要なのが、外からも入れず中からも出れないように唯一の入口をヴァルに塞いでもらうことである。任されたヴァルは軽く頷くと硬い土壁で入口を塞いでしまったのだ。すごい才能を持った子である。本人はリアに褒められ撫でられ大変満足気であった。
そこからはリアと俺で片っ端から麻痺させていく。麻痺させてはロープで縛り、引きずって一ヶ所にまとめておく。全部終わらせる頃には、外の見張りも合わせて四十人ほどになったが、現在も生きているのは三十四人だけである。とりあえずうつ伏せで寝かせて何も見えないようにした後、目の前に置かれた馬車を丸ごといただくことにした。
実は前々から欲しかったのが、このキャラバンと呼ばれる輸送用の大型の幌馬車だ。人数も十数人は運べるほど広いのだ。今までは木箱をロープでまとめていたりしたが、馬車にすればいいじゃないかと思ってからブルーノさんに頼んで馬車屋に聞いてもらっていたのだ。しかし今回こいつらのせいで手に入らなかった大型の幌馬車が、こいつらのおかげで手に入るとはこれこそが神の思し召しだろうか。
だがこの馬車は一つ問題がある。目の前には十一台の馬車があるのだが、一つだけパンパンに詰め込まれた汚馬車がボロボロのドロドロの状態で置かれていた。これはいらん。即判断した俺は中身を整理して物事に整理したあと、不要な汚馬車に盗賊を詰めて運ぶことに。
その前に違法奴隷の様子を見に行くと、全員寝ているようだったので後で来ることにしてリアたちにも手伝ってもらって、俺の荷物も含めて整理し始めた。その際、一応ヴァルに壁を作ってもらい目隠しをしてから行った。
結果、俺の【異空間倉庫】はかなりきれいになった。
スキル【異空間倉庫】☆☆
財布・ギルドカード
収納袋および解体セット
ポールアックス(主武器スロット)
パルチザン (予備武器スロット)
聖剣
変身セット
女性セット (リア用品)
金庫木箱 (木箱型財布)
金庫馬車一 (貨幣&宝石・装飾品)
金庫馬車二 (秘匿素材&鉱石・金属)
武器馬車 (予備武器・矢)
食料馬車一 (拾得物)
食料馬車二 (解体済みの肉・内臓)
倉庫馬車 (各種道具&魔具)
盗品馬車一 (美術品・ガラクタ)
盗品馬車二 (拾得物)
盗品馬車三 (拾得物)
素材馬車 (拾得物)
アーマードディア
果物
一部混ざっているところもあるが概ねこんな感じにまとまった。読み取った記憶によると代官御用達商会の隊商だったらしく、教国へ献上する汚馬車を除いた十台全て代官宛の品らしい。鉱石に関しては輸送だけらしいが、大型冷蔵庫のような魔道具もあってもしかしたら改築でもするのかもしれない。まぁさせないしできないだろうけど。今頃お金が消えて焦っているだろうな。買い戻ししたくてもできないし、結果俺の行動は代官を救ったのかもしれない。
「ねぇ、アルマ。ヴァルが気に入った毛布はどうするの?」
「ヴァルにあげるんだよ。大活躍してくれたし、俺たちみたいに装備を買ってないしね」
「そっかー! よかった! ねっ! ヴァル!!」
「ガルガルッ!」
片付けの最中異常なくらいなめらかで滑らかで柔らかな、何とも言えない気持ち良さの毛布を含めた寝具が出てきた。ヴァルは珍しくものに興味を持ち、ずっと毛布を見つめていたのだ。それならばヴァルにあげようと思い絶対欲しいものリストに入れておいた。そして今回の盗品で俺の計画が一気に進んだ。それは野営馬車だ。つまりはキャンピングトレーラーのようなものなのだが、ここで問題が発生した。
元々俺が夜に引けばいいと思っていたのだが、《念動魔法》を使っても馬車は動かなかったのだ。理由は重量と素材かなと思うが、そうなると野営馬車を引くのは無理だ。でももう一つの希望がある。それはゴーレムだ。俺は最初から人型ではなく動物型を作るつもりだった。それもプゴ太郎の意志を継いでくれることを期待して、イノシシ型のゴーレムだ。日本でも有名な二足歩行ロボットではなく、動物や恐竜型の方が好きだった。父親の時代は中に乗っていたが、今は背中に乗る小型タイプと聞く。個人としては大きい方が嬉しいし、大きいイノシシを作ってあげようと思っている。
まぁ構想はいろいろあるが、まずは邪魔者のお片づけをしていこう。
「リアって御者できる?」
「できるよ!」
「じゃあリアにお願いしよう!」
「分かったー!」
「さて、全裸にしていくか!」
俺の言葉にリアを含む全員が驚愕の表情を浮かべていた。体が痺れる中、必死に首を持ち上げて何かを言っている。
「えっ? 何て?」
と聞きながらも全裸に剥いていく。全員を剥き終わり金を回収したところで、違法奴隷の子たちが目を覚ましたようで体を動かす気配がした。ヴァルに魔法で檻を作ってもらったあと全員で向かう。
道中何か使えそうなものがないか探しながら行くと、荷車と隷属の首輪を見つけた。首輪は全てもらい、荷車は引いていくことにした。歩いて行けなくても荷車に乗れば平気だろうと思ったのだ。
二日目の昼頃に教会の馬車四台とすれ違ったが、《熱源探知》で確認しても違法奴隷は乗っていなかった。そこで仮説を一つ立てた。いくら馬車でも休まず移動し続けるのは無理だ。つまり、この近くで移し替えたか取引をして帰って来たってことだ。この近くで取引してそうな者たちには心当たりがある。俺は急いでリアに仮説を伝え、再び勘で指示を出してもらった。
ここで活躍したのは《熱源探知》と《物質探知》だ。《物質探知》の人間を探知できないという性質と、人間大の熱源を持ち群れて固まっていることが判断できる《熱源探知》を使用すると、盗賊がいそうな場所がすぐに分かった。そこは洞窟を改造した砦のような場所だった。
慎重に近づいていき、見張りはリアの長距離狙撃と俺の《念動魔法》での投擲術で倒した。これで監視の仕事は終了である。ここから先は見られると困るため、少し寝ていてもらうことにした。以前買った眠り薬を《念動魔法》で直接口に入れたおかげで速攻で眠りに就いた。
彼が起きる前にさっさと掃除をしてしまおう。まずは魂モードで近づき入口を確保する。入口で変身するとリアたちに合図して来てもらう。入口を見張っておいてもらい、俺は再び魂モードで侵入する。違法奴隷の確認をしたいが、安全を確保できないうちは危険だから盗賊を優先すると決め探索をしていた。
すると、倉庫のような場所で二人の男が話しているのを見つけた。
「お頭~、この馬車の山はどうするんです?」
「一部は教国への商品だから届けないとマズいな。あとは買い取ってもらおうと思ってるよ。それにしても今回の奴隷は少ないな」
「仕方ないですよ~。補填しなきゃいけない事情ができたそうですから」
俺が欲しかったものがあって喜んだが、違法奴隷が移動されたのは俺が金庫のものをパクったかららしい。まさか次の日に金庫に行くとは思わなかった。
とりあえず話を詳しく知っていそうなこの二人は確保だな。リアからもらってきた痺れ薬を改造型棒手裏剣に塗り、首に向かって投げた。
「ング……」
「ガッ……」
「いい感じじゃん。毒を塗りやすいように溝を作ってもらおうかな」
俺は二人に近づきアジトの詳細や構成人数に違法奴隷についての情報を引き出し、ロープで拘束していく。それから一度リアの元に戻って制圧作戦を立てた。その中でも重要なのが、外からも入れず中からも出れないように唯一の入口をヴァルに塞いでもらうことである。任されたヴァルは軽く頷くと硬い土壁で入口を塞いでしまったのだ。すごい才能を持った子である。本人はリアに褒められ撫でられ大変満足気であった。
そこからはリアと俺で片っ端から麻痺させていく。麻痺させてはロープで縛り、引きずって一ヶ所にまとめておく。全部終わらせる頃には、外の見張りも合わせて四十人ほどになったが、現在も生きているのは三十四人だけである。とりあえずうつ伏せで寝かせて何も見えないようにした後、目の前に置かれた馬車を丸ごといただくことにした。
実は前々から欲しかったのが、このキャラバンと呼ばれる輸送用の大型の幌馬車だ。人数も十数人は運べるほど広いのだ。今までは木箱をロープでまとめていたりしたが、馬車にすればいいじゃないかと思ってからブルーノさんに頼んで馬車屋に聞いてもらっていたのだ。しかし今回こいつらのせいで手に入らなかった大型の幌馬車が、こいつらのおかげで手に入るとはこれこそが神の思し召しだろうか。
だがこの馬車は一つ問題がある。目の前には十一台の馬車があるのだが、一つだけパンパンに詰め込まれた汚馬車がボロボロのドロドロの状態で置かれていた。これはいらん。即判断した俺は中身を整理して物事に整理したあと、不要な汚馬車に盗賊を詰めて運ぶことに。
その前に違法奴隷の様子を見に行くと、全員寝ているようだったので後で来ることにしてリアたちにも手伝ってもらって、俺の荷物も含めて整理し始めた。その際、一応ヴァルに壁を作ってもらい目隠しをしてから行った。
結果、俺の【異空間倉庫】はかなりきれいになった。
スキル【異空間倉庫】☆☆
財布・ギルドカード
収納袋および解体セット
ポールアックス(主武器スロット)
パルチザン (予備武器スロット)
聖剣
変身セット
女性セット (リア用品)
金庫木箱 (木箱型財布)
金庫馬車一 (貨幣&宝石・装飾品)
金庫馬車二 (秘匿素材&鉱石・金属)
武器馬車 (予備武器・矢)
食料馬車一 (拾得物)
食料馬車二 (解体済みの肉・内臓)
倉庫馬車 (各種道具&魔具)
盗品馬車一 (美術品・ガラクタ)
盗品馬車二 (拾得物)
盗品馬車三 (拾得物)
素材馬車 (拾得物)
アーマードディア
果物
一部混ざっているところもあるが概ねこんな感じにまとまった。読み取った記憶によると代官御用達商会の隊商だったらしく、教国へ献上する汚馬車を除いた十台全て代官宛の品らしい。鉱石に関しては輸送だけらしいが、大型冷蔵庫のような魔道具もあってもしかしたら改築でもするのかもしれない。まぁさせないしできないだろうけど。今頃お金が消えて焦っているだろうな。買い戻ししたくてもできないし、結果俺の行動は代官を救ったのかもしれない。
「ねぇ、アルマ。ヴァルが気に入った毛布はどうするの?」
「ヴァルにあげるんだよ。大活躍してくれたし、俺たちみたいに装備を買ってないしね」
「そっかー! よかった! ねっ! ヴァル!!」
「ガルガルッ!」
片付けの最中異常なくらいなめらかで滑らかで柔らかな、何とも言えない気持ち良さの毛布を含めた寝具が出てきた。ヴァルは珍しくものに興味を持ち、ずっと毛布を見つめていたのだ。それならばヴァルにあげようと思い絶対欲しいものリストに入れておいた。そして今回の盗品で俺の計画が一気に進んだ。それは野営馬車だ。つまりはキャンピングトレーラーのようなものなのだが、ここで問題が発生した。
元々俺が夜に引けばいいと思っていたのだが、《念動魔法》を使っても馬車は動かなかったのだ。理由は重量と素材かなと思うが、そうなると野営馬車を引くのは無理だ。でももう一つの希望がある。それはゴーレムだ。俺は最初から人型ではなく動物型を作るつもりだった。それもプゴ太郎の意志を継いでくれることを期待して、イノシシ型のゴーレムだ。日本でも有名な二足歩行ロボットではなく、動物や恐竜型の方が好きだった。父親の時代は中に乗っていたが、今は背中に乗る小型タイプと聞く。個人としては大きい方が嬉しいし、大きいイノシシを作ってあげようと思っている。
まぁ構想はいろいろあるが、まずは邪魔者のお片づけをしていこう。
「リアって御者できる?」
「できるよ!」
「じゃあリアにお願いしよう!」
「分かったー!」
「さて、全裸にしていくか!」
俺の言葉にリアを含む全員が驚愕の表情を浮かべていた。体が痺れる中、必死に首を持ち上げて何かを言っている。
「えっ? 何て?」
と聞きながらも全裸に剥いていく。全員を剥き終わり金を回収したところで、違法奴隷の子たちが目を覚ましたようで体を動かす気配がした。ヴァルに魔法で檻を作ってもらったあと全員で向かう。
道中何か使えそうなものがないか探しながら行くと、荷車と隷属の首輪を見つけた。首輪は全てもらい、荷車は引いていくことにした。歩いて行けなくても荷車に乗れば平気だろうと思ったのだ。
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