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第三章 始まりと報復
第三十九話 森は仮想ダンジョン
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「今日はよろしく頼む」
「こちらこそよろしくお願いします!」
「お願いしまーす!」
「ガルルゥゥゥ!」
お互いがあいさつをし終わると、【異空間倉庫】の空き枠三つのうち一つにお弁当をしまい、もう一つを鉱石用の樽と採掘道具を入れた。これで荷車は空になり、ヴェイグさんが同行する言い訳はポーターであるため、その準備が整ったというわけだ。
ちなみにリアたちとブルーノさん的には、この荷車の中にアーマードディアが入ることを期待しているそうだ。そういえばまだ討伐できていなかったな。鹿は獲っていたが、一つランクを落としたサーベルディアだったことをこのとき思い出した。ということで俺は植物図鑑と鉱物図鑑の他に、以前購入した本物の方のモンスター図鑑を読み直していた。
ヴェイグさんも図鑑を買う人は珍しいらしく興味がありそうな感じだったため、荷車は交代で引きながら図鑑を回し読みしていた。
そして気づいたことがある。本能系のスキルは無意識で発動しているパッシブスキルであり、同時にアクティブスキルでもあるらしい。【感知EX】と【探知EX】のどちらもじんわりと発動しているのだが、意識的に使おうとするとはっきりと認識できるようになる。顕著なのが【探知EX】で、普段はただレーダーのように全体的に周囲を把握しようとしているだけだが、それそれの探知方法を意識することでチャンネルが切り替わったような感じになる。
慣れないとかなり違和感を覚えるが、慣れたらかなり強力な武器の一つになること間違いなしだ。特にフォレストバイパーのような性格の悪い敵にも対応できるだろう。そこで俺は荷車を引いている間、ずっと無意識に発動しているときと意識的に発動しているときの違いや、探知のチャンネル切り替えや複数同時チャンネルの使用などを練習していた。
俺もホーンブルのように矢を切り落とせるようになりたいと目標を持ち、ひたすら練習に励んでいると早速探知に引っかかった者たちがいた。
「何か用ですか?」
俺と同時にヴァルが気づき、そのすぐあとリアも気づき、声をかけたことでヴェイグさんも気づいた。ヴェイグさんが遅れたのは仕方がない。ヴァルはよく分からん不思議生物の本能があるし、リアは勘も補正されるスキルがある上、図鑑に見入っていたのだから。それでも全員が攻撃態勢を取り、待ち伏せしていた者たちと対峙した。
「まさかバレるとはな。新人のくせに昇格試験を受けるっていうのは嘘じゃないようだ」
「何事も加入したばかりは新人ですよ。最近誰かにも言った気がしますが? それに待ち伏せが下手でしたので」
「言ってくれるじゃねぇか!」
五人の男が俺たちが進む方向の森の入口から少し入ったところで待ち伏せをしていて、待ち伏せが上手か下手かは知らないが近づけば艶消ししていない金属部分が輝いたことだろう。
「それでなんの用ですか? 初対面ですよね?」
「アルマ、初対面じゃないよ」
「その通り! 初対面じゃねぇよ!」
「……誰でしたっけ?」
「リリーの兄だよ!」
だから誰だよ! しかもリリーも分からんし、あの豚三人娘のようにキャラが濃ければ覚えていたんだけどな。
「アルマ、ビッグボアの依頼を受けたときに面白がっていた人に、妹を売ったとかって教えてあげてた人だよ」
まだ分かっていなそうにしていた俺に、リアがそっと教えてくれたことでようやく思い出した。
「あぁ! ビッグボアの依頼を豚三人娘に教えたヤツらか! そういえば妹さんどうなりました!?」
「お前のおかげで事実だと判明したよ!」
「もしかしてお礼ですか? いいのにー!」
「んなわけねぇだろ! これから稼いで買い戻そうとしたら、いきなりモンスターが激減するし隣の上級者用の森に移動するしで稼げなくなったんだよ! それもこれもお前のせいだっていうじゃねぇか!」
はぁぁぁ? 豚三人娘に何か吹き込まれたのかは知らんが、モンスターがいなくなったのは間違いなく、あのヤバい巨大鳥のせいだよ。巨大蛇を見ても何とも思わなかったが、本能的にあの鳥はヤバいと思って即時撤退を選んだくらいだからな。
「じゃあ隣に行けばいいのでは? そもそも言いがかりをつけて金をむしろうと考えていたんでしょうが、俺に責任を押しつけようとしている阿呆はモンスターの移動法まで教えてくれたんですか? その方法を国に売ればすぐに買い戻せますよ。世紀の大発見でしょうからね。ってか隣に犯人いたのに気づけないようじゃ森の危険に気づけなくて、稼ぐ前に死んでしまうと思いますよ」
俺が話している途中から顔が赤くなり始めたリリーの兄は、その顔をオーガに変えていた。その顔を見てそろそろ限界かなと思った瞬間、俺たちから見てリリーの兄の左にいた男のこめかみに一本の矢が刺さった。
確かに遠くに守護者らしき人物の気配を感じていたし、目視もしていた。あわよくば目撃者になってもらおうかなって思っていたのだが、まさか攻撃してくるとは思わず防御態勢を取った。
「ふえぇぇぇぇえーーー! すみませぇぇぇぇんっ! 誤射しちゃいましたぁぁあぁ! お怪我はないですかぁぁぁぁ?」
……死んだけど? 怪我どころの話じゃないよ。即死だよ、即死。もしかしてサイコパスか? これは早速【看破】の使いどころが来たな。隙があったら《読取》も使って詳しく調べよう。
「おいおい! 何してくれるんだ!? 死んだぞ!!!」
トテトテと走って来るショートボブの幼女に見える女の子は、背負い籠を背負って弓を手に持ってきた。防具は初心者っぽい革鎧でショートパンツをはいていたのだが、俺は違和感を覚えた。女の子にしては股間が膨らみすぎなのだ。もしかして男の娘ってやつなのかもしれない。そして馬鹿そうに見えても隙がない。リアたちも気づいたようで警戒レベルが上がったが、男たちはなかなかの美少女っぷりにドギマギしていた。
「死んでしまいましたかーー! それではドロップアイテムGETですね! 剥ぎ取りをするのは面倒くさいですが、仕方ありませんねーー! ハギハギ! ハギハギハギ!!!」
マジか……、コイツ。ここダンジョンじゃないんですけど。しかも絶対わざと殺したじゃん。誤射じゃ片づかんだろ!
「ちょっと待て! 死亡した場合の装備は遺族に渡されるかパーティーに引き取られる! お前に権利はないぞ!」
「えぇぇぇぇぇーーー! ドロップアイテムは倒した人に権利があります!」
「それはダンジョンでの話で、ここは森の中だ!」
「んーーー、森型ダンジョン?」
「違ーーーう!」
リリーの兄とサイコ野郎が言い合っているが、勝手にやって欲しい。俺たちは先に進みたいだけだ。
「そもそもコイツはモンスターじゃねぇだろ!?」
「モンスターですよ? 人を襲ってお金を取ろうとした時点で人間の敵です。そこに種族は関係ないのでは? ただ一言だけ。『敵』です!」
微妙に真面なことを言っているが、俺たちからしたらお前もその『敵』なんだけどな。まぁ余計な事は言わないけど。
「それにお金が欲しいなら提案があります。山分けしましょう。私は武器集めが趣味なので、武器をもらえれば十分です。それ以外の現金はそちらにお渡しします。あなたたちはどうします?」
やっと俺たちに話が振られたので、心の底からの希望を言わせてもらおう。
「俺たちはいらないし関わり合いたくないから、お互いに会わなかったことにして今後も接触して来ないで欲しい」
「私は構いませんよ。その方が趣味に没頭できそうですし」
「俺たちは納得できないって言ったらどうするんだ?」
「はぁ? そこで欲を掻くなよ。穏便に終わらせようとしているんだから素直に言うこと聞いとけよ。じゃなきゃ、この娘の取り分が増えて死体も増えるだけなんだからさ。元々襲ってきたモンスターなんだから覚悟もできてるよな?」
「じょ……冗談に決まってんだろ? 俺たちもそれで構わん」
このサイコ野郎に関わらずに済むなら普通に強盗を処理する方を選ぶ。それくらい頭がおかしいと思ったからだ。何故ならダンジョンのくだりでは嘘だと思っておらず、本気で森型ダンジョンだと思っているようだった。まだスキルに不慣れなせいもあるだろうが、この世界の人間で関わり合いになりたくない人物堂々の一位にランクインした人物と出会った瞬間である。
「じゃあコレを運ぶの手伝ってくださーい! それでは他の方々さようなら。約束お願いしますね!」
「お前もな!」
俺たちはサイコ野郎がいなくなってしばらくした後、ようやく警戒レベルをあげることができたのだった。
「こちらこそよろしくお願いします!」
「お願いしまーす!」
「ガルルゥゥゥ!」
お互いがあいさつをし終わると、【異空間倉庫】の空き枠三つのうち一つにお弁当をしまい、もう一つを鉱石用の樽と採掘道具を入れた。これで荷車は空になり、ヴェイグさんが同行する言い訳はポーターであるため、その準備が整ったというわけだ。
ちなみにリアたちとブルーノさん的には、この荷車の中にアーマードディアが入ることを期待しているそうだ。そういえばまだ討伐できていなかったな。鹿は獲っていたが、一つランクを落としたサーベルディアだったことをこのとき思い出した。ということで俺は植物図鑑と鉱物図鑑の他に、以前購入した本物の方のモンスター図鑑を読み直していた。
ヴェイグさんも図鑑を買う人は珍しいらしく興味がありそうな感じだったため、荷車は交代で引きながら図鑑を回し読みしていた。
そして気づいたことがある。本能系のスキルは無意識で発動しているパッシブスキルであり、同時にアクティブスキルでもあるらしい。【感知EX】と【探知EX】のどちらもじんわりと発動しているのだが、意識的に使おうとするとはっきりと認識できるようになる。顕著なのが【探知EX】で、普段はただレーダーのように全体的に周囲を把握しようとしているだけだが、それそれの探知方法を意識することでチャンネルが切り替わったような感じになる。
慣れないとかなり違和感を覚えるが、慣れたらかなり強力な武器の一つになること間違いなしだ。特にフォレストバイパーのような性格の悪い敵にも対応できるだろう。そこで俺は荷車を引いている間、ずっと無意識に発動しているときと意識的に発動しているときの違いや、探知のチャンネル切り替えや複数同時チャンネルの使用などを練習していた。
俺もホーンブルのように矢を切り落とせるようになりたいと目標を持ち、ひたすら練習に励んでいると早速探知に引っかかった者たちがいた。
「何か用ですか?」
俺と同時にヴァルが気づき、そのすぐあとリアも気づき、声をかけたことでヴェイグさんも気づいた。ヴェイグさんが遅れたのは仕方がない。ヴァルはよく分からん不思議生物の本能があるし、リアは勘も補正されるスキルがある上、図鑑に見入っていたのだから。それでも全員が攻撃態勢を取り、待ち伏せしていた者たちと対峙した。
「まさかバレるとはな。新人のくせに昇格試験を受けるっていうのは嘘じゃないようだ」
「何事も加入したばかりは新人ですよ。最近誰かにも言った気がしますが? それに待ち伏せが下手でしたので」
「言ってくれるじゃねぇか!」
五人の男が俺たちが進む方向の森の入口から少し入ったところで待ち伏せをしていて、待ち伏せが上手か下手かは知らないが近づけば艶消ししていない金属部分が輝いたことだろう。
「それでなんの用ですか? 初対面ですよね?」
「アルマ、初対面じゃないよ」
「その通り! 初対面じゃねぇよ!」
「……誰でしたっけ?」
「リリーの兄だよ!」
だから誰だよ! しかもリリーも分からんし、あの豚三人娘のようにキャラが濃ければ覚えていたんだけどな。
「アルマ、ビッグボアの依頼を受けたときに面白がっていた人に、妹を売ったとかって教えてあげてた人だよ」
まだ分かっていなそうにしていた俺に、リアがそっと教えてくれたことでようやく思い出した。
「あぁ! ビッグボアの依頼を豚三人娘に教えたヤツらか! そういえば妹さんどうなりました!?」
「お前のおかげで事実だと判明したよ!」
「もしかしてお礼ですか? いいのにー!」
「んなわけねぇだろ! これから稼いで買い戻そうとしたら、いきなりモンスターが激減するし隣の上級者用の森に移動するしで稼げなくなったんだよ! それもこれもお前のせいだっていうじゃねぇか!」
はぁぁぁ? 豚三人娘に何か吹き込まれたのかは知らんが、モンスターがいなくなったのは間違いなく、あのヤバい巨大鳥のせいだよ。巨大蛇を見ても何とも思わなかったが、本能的にあの鳥はヤバいと思って即時撤退を選んだくらいだからな。
「じゃあ隣に行けばいいのでは? そもそも言いがかりをつけて金をむしろうと考えていたんでしょうが、俺に責任を押しつけようとしている阿呆はモンスターの移動法まで教えてくれたんですか? その方法を国に売ればすぐに買い戻せますよ。世紀の大発見でしょうからね。ってか隣に犯人いたのに気づけないようじゃ森の危険に気づけなくて、稼ぐ前に死んでしまうと思いますよ」
俺が話している途中から顔が赤くなり始めたリリーの兄は、その顔をオーガに変えていた。その顔を見てそろそろ限界かなと思った瞬間、俺たちから見てリリーの兄の左にいた男のこめかみに一本の矢が刺さった。
確かに遠くに守護者らしき人物の気配を感じていたし、目視もしていた。あわよくば目撃者になってもらおうかなって思っていたのだが、まさか攻撃してくるとは思わず防御態勢を取った。
「ふえぇぇぇぇえーーー! すみませぇぇぇぇんっ! 誤射しちゃいましたぁぁあぁ! お怪我はないですかぁぁぁぁ?」
……死んだけど? 怪我どころの話じゃないよ。即死だよ、即死。もしかしてサイコパスか? これは早速【看破】の使いどころが来たな。隙があったら《読取》も使って詳しく調べよう。
「おいおい! 何してくれるんだ!? 死んだぞ!!!」
トテトテと走って来るショートボブの幼女に見える女の子は、背負い籠を背負って弓を手に持ってきた。防具は初心者っぽい革鎧でショートパンツをはいていたのだが、俺は違和感を覚えた。女の子にしては股間が膨らみすぎなのだ。もしかして男の娘ってやつなのかもしれない。そして馬鹿そうに見えても隙がない。リアたちも気づいたようで警戒レベルが上がったが、男たちはなかなかの美少女っぷりにドギマギしていた。
「死んでしまいましたかーー! それではドロップアイテムGETですね! 剥ぎ取りをするのは面倒くさいですが、仕方ありませんねーー! ハギハギ! ハギハギハギ!!!」
マジか……、コイツ。ここダンジョンじゃないんですけど。しかも絶対わざと殺したじゃん。誤射じゃ片づかんだろ!
「ちょっと待て! 死亡した場合の装備は遺族に渡されるかパーティーに引き取られる! お前に権利はないぞ!」
「えぇぇぇぇぇーーー! ドロップアイテムは倒した人に権利があります!」
「それはダンジョンでの話で、ここは森の中だ!」
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やっと俺たちに話が振られたので、心の底からの希望を言わせてもらおう。
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「私は構いませんよ。その方が趣味に没頭できそうですし」
「俺たちは納得できないって言ったらどうするんだ?」
「はぁ? そこで欲を掻くなよ。穏便に終わらせようとしているんだから素直に言うこと聞いとけよ。じゃなきゃ、この娘の取り分が増えて死体も増えるだけなんだからさ。元々襲ってきたモンスターなんだから覚悟もできてるよな?」
「じょ……冗談に決まってんだろ? 俺たちもそれで構わん」
このサイコ野郎に関わらずに済むなら普通に強盗を処理する方を選ぶ。それくらい頭がおかしいと思ったからだ。何故ならダンジョンのくだりでは嘘だと思っておらず、本気で森型ダンジョンだと思っているようだった。まだスキルに不慣れなせいもあるだろうが、この世界の人間で関わり合いになりたくない人物堂々の一位にランクインした人物と出会った瞬間である。
「じゃあコレを運ぶの手伝ってくださーい! それでは他の方々さようなら。約束お願いしますね!」
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