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第二章 新天地と始まり
閑話 二人の自称勇者
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大地教国アグリスでミサキ・モリが脱走計画を立て、海洋教国マーラエナでアリス・ナルミが教育係と信頼関係を築いていたころ、残る大空教国ウェニクスの勇者ハルク・クズノセもまた楽しい勇者生活を送っていた。
◇◇◇
「勇者様、本日は剣術の訓練を行いますので訓練場に向かいましょう」
「えぇぇぇぇぇ! 俺様【武術マスター】持ってるから訓練は必要ないんだよねー。無駄な汗掻いちゃうじゃん?」
「一度説明しましたが、お忘れのようなのでもう一度説明させていただきます。スキルは下地がなければ意味をなしません。それは魔法でも剣術でも同じです。ですから、あらゆる武術を使えるようになるためにはそれぞれの下地を作った上で、スキルを使用していただくしかございません」
「はぁぁぁぁぁ? それチートじゃないじゃん。それなら勇者が俺様である必要なくね?」
「それならお前がいる意味なくね?」
「え? なんて?」
なにか聞こえた気がしたが、声が小さすぎて分からなかった。俺様はチート使って無双したいのに、毎日毎日訓練ばっかり。もう飽きたわ。
「俺様、キックボクシングっていう異世界流の格闘術をやってたんだけど、それで試合して勝ったら冒険者にならせてよ」
この世界は創世教っていうのが創った守護者ギルドが主流らしいけど、過去の勇者が冒険者ギルドを創ったから教国の連中は冒険者って言うらしい。まぁ今はなき組織らしいけど、一応気分良くしておいてもらわないといけないからな。
「……よろしいでしょう。格闘術の教官を連れて訓練場に向かいますので準備しておいてください」
「やったー! いっちょもんでやるかー!」
俺様がドキワクしながら訓練場でアップしていると、周囲で訓練している一般の兵士たちからの熱い視線を感じた。どうやら俺様の動きに見とれているようだ。
ん~~~! 気ン持ちいぃぃぃぃぃぃ!!!
モテる男って辛いんだよね。老若男女全ての者たちの視線を独り占めできちゃうけど、その熱い視線で酔ってしまうんだよな。これぞ、俺様にとって最高の美酒である。
「勇者様お待たせしました。こちら格闘術の教官であるイワン殿です。彼に勝てば約束を守りましょう。しかし負ければちゃんとした訓練を行ってもらいます」
なんかカチーンッと来る言い方だな。今までちゃんとしていなかったみたいな感じじゃん? 俺様なりにしてたっつうの! ボコボコにしてやるかんな。
「イワンちゃん、よろぴくで~す!」
「それでは始め!」
まずはジャブで牽制からのローでしょ。
「ワンツッーーイッテー!」
普通に腕掴まれてんだけど。ジャブを掴むってなんだよ! まずは蹴りで腕を放させて距離を取ろう。
「全然ですな。見習いでもまだ戦えますよ」
「なんだと! 喰らえ! 必殺のロー!」
「腰が入っていないし、体重も乗っていない。そんなものは蹴りとは言えんよ。少し痛い目を見てもらうとしよう。まずはボディ、次にって……まさか一発で落ちてしまわれるとは、今回の勇者は情けないですね。枢機卿、ちょうどいい機会ですから例のアレを着けてしまえばいかがです?」
「素晴らしい。その提案採用させていただきます。この首輪があれば、もうわがままは言わないでしょう。チョーカーに見える小型ですから、ボディ一発で落ちてしまう防御力の低さをカバーするための魔具と言っておきましょう。今回はご苦労様でした。これからも訓練お願いしますね」
「はっ! お任せください!」
その日の夜、目を覚ました俺様は今後の説明を聞き絶望した。メシと寝る以外は全部訓練で、しばらくしたら太陽教国に向かうこと。それと女はもうつけられないということだった。何故ならば、何がとは言わないが下手すぎるということと小さいという苦情が殺到していることと、今日の訓練場で見た姿がダサすぎるということで拒否されているらしい。
そしていつもなら激怒してもおかしくないような屈辱的なことを言われているのに、何故か分からないが全て自然に受け入れてしまっていた。いったい俺様に何があったというのだろう。あとこれからどうなっていくのだろう。俺様は不安に浸りながら眠りに就いた。
◇◇◇
ところ変わってレーヴェニア王国、王都ユグロスでは国王が頭を抱えていた。今代の国王はとある事件がきっかけで、長子継承から実力主義に変えようと働きかけてきた。それ故、まずは王族から改革を行おうと思うに至り、有言実行している最中なのだ。しかしこの改革を面白く思わない者も当然いる。その筆頭となるのが第一王子と第一王子の派閥だ。
そのまま行けば自分が次期国王として立太子し、第一王子を支持する貴族たちもおいしい思いができた。だがそこに国王の実力主義発言である。つまり、遠回しに第一王子は実力不足と言われているに等しかった。
まだ止める方法はある。簡単なものでいうと暗殺だろう。誰かに決める前に死ねば順当に長子継承になるからだ。というのも長い歴史を持つレーヴェニア王国だが、長子継承以外あり得なかったため貴族のほとんどは第一王子派なのだ。
仮に長子継承が不当だと言ったとしても、多くの貴族によって握りつぶされてしまうだろう。
国王は当然そのことに思い至っており、対策も立てている。主に直属の耳目を使っての調査や警戒に排除である。何においてもやり遂げると覚悟を決めて改革を行うほど、過去に起きたきっかけとなる事件は大きな出来事だったのだろう。
その国王が現在頭を抱えている理由は、継承権争いで有利になるよう功績を立てるために奔走する二人の子どもが原因だった。
一人は当然第一王子。順当に行けば次期国王となっていたのにも関わらず、実力不足のレッテルを貼られてしまった。それならばと実力をアピールしてもおかしくない。
この第一王子、【魔法マスター】のスキルを持っている。魔法系最高峰のスキルだ。これによって自分が選ばれた人間だと思い始める。理由は【魔法マスター】のスキル保持者はほとんどおらず、超希少スキルだからだ。さらにスキルのおかげで強大なモンスターを討伐したことが複数回あって、自身のことを英雄だと自称し始めた。もちろん、第一王子直属の親衛隊や魔法師団のものたちも同じように呼ぶ。
そこで彼は国王に言った。
「僕は【魔法マスター】を持っていて英雄なのに、勇者として声がかからないなんておかしいよね?
もしかして僕のことが伝わっていないのかな? こんなことなら姿を隠して討伐しなければよかったよ。そうすれば陛下も実力不足だなんて思わなかったでしょ?」
と。第一王子は教会と仲が良く、勇者召喚の話を聞いていた。特に自身の加護がある大空教会ではなく太陽教会と仲良くしていた。理由は第一王子が過去の召喚勇者に憧れているからだ。第一王子は過去の召喚勇者と同じく自由恋愛派である。つまりは気に入った子、全員と関係を持ちたいということだ。
そして第一王子は国王が止める間もなく、太陽教国に立候補しに向かってしまったのだ。
「この国は数代に一度狂った王が生まれるという。それがアレかと思うと、余の判断は間違いではなかったと思えるな。自信過剰で周りが見えていない。モンスターの討伐も周囲のことを考えず生態系が狂ってもおかまいなし。毎回ギルドからの苦情を聞き、嫌みを言われる身にもなれ」
国王は頭を抱えていた両手のうち右手を頭から離し、次の報告書を読み始めた。
「ダンジョンね。はぁ~~~……。初見のダンジョンの攻略なのに守護者ランクの一番上が白騎士か。規模も分かってないのに騎士と侍女を連れて本人も潜るって……。馬鹿しかいないのかな……。未来に希望が持てん。ーー誰か」
「ここに」
「あの馬鹿娘には誰かつけているのか?」
「二人つけています」
「まぁ途中で侯爵から兵を借りているというし、辺境伯領でも借りたり雇ったりできるから大丈夫だろう。報告だけは定期的に頼む」
「はっ!」
直属の耳目に指示を出した後、次の報告書を読み始めた瞬間、ゾクッとした悪寒が国王を襲う。
「……何もないといいな……。何もありませんように!」
何故かそう祈らずにはいられない国王だった。
◇◇◇
「勇者様、本日は剣術の訓練を行いますので訓練場に向かいましょう」
「えぇぇぇぇぇ! 俺様【武術マスター】持ってるから訓練は必要ないんだよねー。無駄な汗掻いちゃうじゃん?」
「一度説明しましたが、お忘れのようなのでもう一度説明させていただきます。スキルは下地がなければ意味をなしません。それは魔法でも剣術でも同じです。ですから、あらゆる武術を使えるようになるためにはそれぞれの下地を作った上で、スキルを使用していただくしかございません」
「はぁぁぁぁぁ? それチートじゃないじゃん。それなら勇者が俺様である必要なくね?」
「それならお前がいる意味なくね?」
「え? なんて?」
なにか聞こえた気がしたが、声が小さすぎて分からなかった。俺様はチート使って無双したいのに、毎日毎日訓練ばっかり。もう飽きたわ。
「俺様、キックボクシングっていう異世界流の格闘術をやってたんだけど、それで試合して勝ったら冒険者にならせてよ」
この世界は創世教っていうのが創った守護者ギルドが主流らしいけど、過去の勇者が冒険者ギルドを創ったから教国の連中は冒険者って言うらしい。まぁ今はなき組織らしいけど、一応気分良くしておいてもらわないといけないからな。
「……よろしいでしょう。格闘術の教官を連れて訓練場に向かいますので準備しておいてください」
「やったー! いっちょもんでやるかー!」
俺様がドキワクしながら訓練場でアップしていると、周囲で訓練している一般の兵士たちからの熱い視線を感じた。どうやら俺様の動きに見とれているようだ。
ん~~~! 気ン持ちいぃぃぃぃぃぃ!!!
モテる男って辛いんだよね。老若男女全ての者たちの視線を独り占めできちゃうけど、その熱い視線で酔ってしまうんだよな。これぞ、俺様にとって最高の美酒である。
「勇者様お待たせしました。こちら格闘術の教官であるイワン殿です。彼に勝てば約束を守りましょう。しかし負ければちゃんとした訓練を行ってもらいます」
なんかカチーンッと来る言い方だな。今までちゃんとしていなかったみたいな感じじゃん? 俺様なりにしてたっつうの! ボコボコにしてやるかんな。
「イワンちゃん、よろぴくで~す!」
「それでは始め!」
まずはジャブで牽制からのローでしょ。
「ワンツッーーイッテー!」
普通に腕掴まれてんだけど。ジャブを掴むってなんだよ! まずは蹴りで腕を放させて距離を取ろう。
「全然ですな。見習いでもまだ戦えますよ」
「なんだと! 喰らえ! 必殺のロー!」
「腰が入っていないし、体重も乗っていない。そんなものは蹴りとは言えんよ。少し痛い目を見てもらうとしよう。まずはボディ、次にって……まさか一発で落ちてしまわれるとは、今回の勇者は情けないですね。枢機卿、ちょうどいい機会ですから例のアレを着けてしまえばいかがです?」
「素晴らしい。その提案採用させていただきます。この首輪があれば、もうわがままは言わないでしょう。チョーカーに見える小型ですから、ボディ一発で落ちてしまう防御力の低さをカバーするための魔具と言っておきましょう。今回はご苦労様でした。これからも訓練お願いしますね」
「はっ! お任せください!」
その日の夜、目を覚ました俺様は今後の説明を聞き絶望した。メシと寝る以外は全部訓練で、しばらくしたら太陽教国に向かうこと。それと女はもうつけられないということだった。何故ならば、何がとは言わないが下手すぎるということと小さいという苦情が殺到していることと、今日の訓練場で見た姿がダサすぎるということで拒否されているらしい。
そしていつもなら激怒してもおかしくないような屈辱的なことを言われているのに、何故か分からないが全て自然に受け入れてしまっていた。いったい俺様に何があったというのだろう。あとこれからどうなっていくのだろう。俺様は不安に浸りながら眠りに就いた。
◇◇◇
ところ変わってレーヴェニア王国、王都ユグロスでは国王が頭を抱えていた。今代の国王はとある事件がきっかけで、長子継承から実力主義に変えようと働きかけてきた。それ故、まずは王族から改革を行おうと思うに至り、有言実行している最中なのだ。しかしこの改革を面白く思わない者も当然いる。その筆頭となるのが第一王子と第一王子の派閥だ。
そのまま行けば自分が次期国王として立太子し、第一王子を支持する貴族たちもおいしい思いができた。だがそこに国王の実力主義発言である。つまり、遠回しに第一王子は実力不足と言われているに等しかった。
まだ止める方法はある。簡単なものでいうと暗殺だろう。誰かに決める前に死ねば順当に長子継承になるからだ。というのも長い歴史を持つレーヴェニア王国だが、長子継承以外あり得なかったため貴族のほとんどは第一王子派なのだ。
仮に長子継承が不当だと言ったとしても、多くの貴族によって握りつぶされてしまうだろう。
国王は当然そのことに思い至っており、対策も立てている。主に直属の耳目を使っての調査や警戒に排除である。何においてもやり遂げると覚悟を決めて改革を行うほど、過去に起きたきっかけとなる事件は大きな出来事だったのだろう。
その国王が現在頭を抱えている理由は、継承権争いで有利になるよう功績を立てるために奔走する二人の子どもが原因だった。
一人は当然第一王子。順当に行けば次期国王となっていたのにも関わらず、実力不足のレッテルを貼られてしまった。それならばと実力をアピールしてもおかしくない。
この第一王子、【魔法マスター】のスキルを持っている。魔法系最高峰のスキルだ。これによって自分が選ばれた人間だと思い始める。理由は【魔法マスター】のスキル保持者はほとんどおらず、超希少スキルだからだ。さらにスキルのおかげで強大なモンスターを討伐したことが複数回あって、自身のことを英雄だと自称し始めた。もちろん、第一王子直属の親衛隊や魔法師団のものたちも同じように呼ぶ。
そこで彼は国王に言った。
「僕は【魔法マスター】を持っていて英雄なのに、勇者として声がかからないなんておかしいよね?
もしかして僕のことが伝わっていないのかな? こんなことなら姿を隠して討伐しなければよかったよ。そうすれば陛下も実力不足だなんて思わなかったでしょ?」
と。第一王子は教会と仲が良く、勇者召喚の話を聞いていた。特に自身の加護がある大空教会ではなく太陽教会と仲良くしていた。理由は第一王子が過去の召喚勇者に憧れているからだ。第一王子は過去の召喚勇者と同じく自由恋愛派である。つまりは気に入った子、全員と関係を持ちたいということだ。
そして第一王子は国王が止める間もなく、太陽教国に立候補しに向かってしまったのだ。
「この国は数代に一度狂った王が生まれるという。それがアレかと思うと、余の判断は間違いではなかったと思えるな。自信過剰で周りが見えていない。モンスターの討伐も周囲のことを考えず生態系が狂ってもおかまいなし。毎回ギルドからの苦情を聞き、嫌みを言われる身にもなれ」
国王は頭を抱えていた両手のうち右手を頭から離し、次の報告書を読み始めた。
「ダンジョンね。はぁ~~~……。初見のダンジョンの攻略なのに守護者ランクの一番上が白騎士か。規模も分かってないのに騎士と侍女を連れて本人も潜るって……。馬鹿しかいないのかな……。未来に希望が持てん。ーー誰か」
「ここに」
「あの馬鹿娘には誰かつけているのか?」
「二人つけています」
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