32 / 56
第二章 新天地と始まり
第二十八話 肉は猪と牛を希望
しおりを挟む
俺は洞窟の仕掛けが終わった後、リアと合流して一緒に装備についた月光草の匂いを消していた。必要な物は月光草の花で、花をすり潰して搾った汁を水で薄めて拭き取ることで匂いが消えるらしい。
せっかく戦乙女たちが身を削ってまで時間を作ってくれているのだ。無駄にするのは申し訳ない。
「それにしても三匹の豚は狼じゃなくて猪に襲われるなんてな。異世界は不思議がいっぱいだ」
「アルマの世界の豚は狼に襲われてたの?」
「そうだ。最後はレンガの家で籠城することになるけどな」
「じゃあ最後は似てるねー!」
リアの言うとおりである。彼女たちは洞窟の中で籠城しているのだから。
「もうすぐで月光草の効果が消えるけど、作戦はどうする?」
「リアはさっきみたく狙撃で目を狙ってくれ。俺はポールアックスと槍で攻撃するから。あと他のモンスターも頼むな」
「任せて! いろんなお肉が並んでるもんね!」
洞窟の周りにはビッグボア以外にも食べ応えがありそうなモンスターが集まっており、お肉愛が止めらないリアには御馳走が並んでいるように見えているようだ。
もちろん、俺も久しぶりの食事である。
多くの守護者が死んでいるのか森には霊が溢れ、俺にとっては久しぶりのレストランとなっていた。それと、リアには心臓をもらう約束を取りつけている。俺の唯一の食事だと聞いたリアは、一瞬の迷いもなく譲渡すると言ってくれた。
どんなスキルが手には入るか今から楽しみだ。
「じゃあそろそろだから隠れるね。ボアとブルは欲しいな!」
「任せろ!」
リアの希望は猪肉と牛肉のようだ。最低でもこの二つは確保しなくては。
全てはリアのお肉愛のために。そしてモフモフのために。いざ出陣。
◇
匂いの効果が切れるまでに二つの魔法具に魔力を装填し、ポールアックスと槍の切り替えができるようにしておく。ついでに、グリーンオーガからもらった巨大なパルチザンもセットして準備完了だ。
「ボアさんにあいさつしに行くか。アイツが退けば他のモンスターが洞窟に入れるから、戦乙女も実力が発揮できて喜ぶだろう。あと、装備が無駄にならなかったって言っているのは間違いないだろうな」
俺はスローイングナイフを投げた後、《念動魔法》で動かしてビッグボアの眉間に突き刺した。ちょうど洞窟に突進しようとしていたビッグボアは驚いて動きを止めた。ただ、突進攻撃をするビッグボアの額は頑丈で、ナイフは刺さることなく弾かれていた。
でも興味は引けたようで、突進をやめて俺に向き合い睨みつけている。
ポールアックスを構えた俺を敵と認識したようで、俺に向かって突進攻撃を繰り出した。
「プゴォォォォォォォォ! ゴッゴッ……」
突進攻撃の直後、見計らったように放たれたリアの矢が右目に突き刺さり、ビッグボアは痛みのせいで立ち止まり体を揺らす。
暴れている巨体の猪の足元ほど危険な物はないが、物理攻撃に耐性がある俺には鎧が壊れる心配しかなく、ほとんど躊躇うことなく首筋にポールアックスを振り下ろした。
「堅いな……」
体重を乗せた会心の一撃だったのに倒しきることができなかった。でも出血するほどの傷を負わせることには成功している。
ポールアックスをすぐに槍に持ち替え、傷口に向かって突き刺す。しかし読まれていた攻撃は避けられ、牙による横薙ぎが俺を襲う。
おっと。でも、俺の勝ちだ。
《念動魔法》で槍を動かし傷口に突き入れる。ビッグボアも体を揺らして槍を振り落とそうとするが、ボアの頭上まで移動した俺は頭頂部に大槌を振り下ろす。切り裂けなくとも膝を折ってくれれば、ビッグボアの重みによって槍は自然に深く突き刺さるのだ。
「プ……プゴォォオ……」
む……無念だ……。と聞こえた気がするのは気のせいだろうか。
ちなみに、俺が一対一でビッグボアと戦えているのはリアが援護してくれているからだ。強そうなモンスターには牽制攻撃をし、仕留められそうなら仕留める。森の中に隠してある予備の矢で補充しながら狙撃を繰り返していた。
そうでなければ、チートスキルとチート装備を駆使してもスタンピードの鎮圧は無理である。
「とりあえず、槍が入っていたところにビッグボアを入れておくか。それでも空きは二つだけか」
守護者として素材の価値を保ちながらの狩りは大変であるが、今回のビッグボアは上出来だと思えた。だからこそ、荒らされる前に回収しておかなければならないのだ。
「次は牛か。あの角に当たるのはダメだな」
曲刀が二本頭についているような牛は、リアの牽制攻撃を全て角で切り落としていた。
どうしよう……。矢の速度に追いつける牛に近づき、角に当たらないように攻撃するの? 無理じゃないか?
「仕方がない。嫌がらせ攻撃第二弾。チャクラム乱れ打ち作戦!」
ポールアックスをしまい、五枚のチャクラムを全て出す。投げて《念動魔法》で補正して移動するを繰り替えこと五回、六回目を取り出すフリをすると牛は跳んで避けようとした。
「キタァァァァー!」
――《光弾》。
空中では踏ん張りが利かず避けることはできないはず。そこを俺が持つ最速の攻撃を喰らわせる作戦だった。結果、当たった。でも頭を振って避けられ、頭を掠った程度の傷だったのだ。
「想定内だ!」
リアの矢を切り落とせる牛が魔法具を向けられて行動しないはずがないのだ。予想していた俺はチャクラムと一緒に投げていたスローイングナイフを《念動魔法》で動かし、死角から牛の顎と首に向かって放った。首は予想通り堅かったが、下顎は柔らかく突き刺さり、内側から喉を切り裂いた。
そこで初めて膝を折って苦しむ牛に向かって再び光の魔法具を向け、《光弾》を放つのだった。
「なんとか……。コイツもしまっておこう」
チャクラムやスローイングナイフも回収し、光の魔法具に魔力を再装填する。
「さて、目標は達成したけど残すのはもったいないし、お肉を確保しなくちゃな!」
再びポールアックスを握り締め、リアが牽制しているモンスターの群れに突っ込むのだった。
◇
「ふぅ……。やっと終わった……」
「疲れたぁぁー! 久しぶりの弓だったから、あんまり当たんなかったー!」
えっ? 額のド真ん中に刺さっている矢が目立つけど……。これで満足できないのか。
「じゃあ一番疲れる仕事をしよう」
「何するのー?」
「俺のスキルは種類の数で収納されるから、一括りでしか収納できないんだよ。それで今空いている枠は三つだけ。全てを持って帰るには大中小で種類分けしなくちゃいけない」
「どうやるのー?」
この種類方式がなかなか悩ませてくれるのだが、今の解決策は限られている。
「まずビッグボアや牛君たち大きいお肉は足をロープで縛って繋げていく。中くらいのは種類ごとに木箱に詰めて、木箱の端に開けたい穴にロープを通していく。小は革袋に詰めて木箱にまとめる。これでいく!」
「だから道具店でロープや袋を大量買いしてたのかぁ」
「その通り! 今からボアとブルを出すからロープで縛っていって。俺は小をやるから!」
「はーい!」
俺が楽をしているわけではない。小の方がグロかったから俺がやるのだ。それについでに洞窟の中を見に行く予定である。できれば全てもらっていく。
しばらくするとリアから大を縛り終えたと聞いたため、獲られないように収納する。リアはそのまま中に移り、俺は洞窟の中を確認しに行く。
「生きてますかー?」
せっかく戦乙女たちが身を削ってまで時間を作ってくれているのだ。無駄にするのは申し訳ない。
「それにしても三匹の豚は狼じゃなくて猪に襲われるなんてな。異世界は不思議がいっぱいだ」
「アルマの世界の豚は狼に襲われてたの?」
「そうだ。最後はレンガの家で籠城することになるけどな」
「じゃあ最後は似てるねー!」
リアの言うとおりである。彼女たちは洞窟の中で籠城しているのだから。
「もうすぐで月光草の効果が消えるけど、作戦はどうする?」
「リアはさっきみたく狙撃で目を狙ってくれ。俺はポールアックスと槍で攻撃するから。あと他のモンスターも頼むな」
「任せて! いろんなお肉が並んでるもんね!」
洞窟の周りにはビッグボア以外にも食べ応えがありそうなモンスターが集まっており、お肉愛が止めらないリアには御馳走が並んでいるように見えているようだ。
もちろん、俺も久しぶりの食事である。
多くの守護者が死んでいるのか森には霊が溢れ、俺にとっては久しぶりのレストランとなっていた。それと、リアには心臓をもらう約束を取りつけている。俺の唯一の食事だと聞いたリアは、一瞬の迷いもなく譲渡すると言ってくれた。
どんなスキルが手には入るか今から楽しみだ。
「じゃあそろそろだから隠れるね。ボアとブルは欲しいな!」
「任せろ!」
リアの希望は猪肉と牛肉のようだ。最低でもこの二つは確保しなくては。
全てはリアのお肉愛のために。そしてモフモフのために。いざ出陣。
◇
匂いの効果が切れるまでに二つの魔法具に魔力を装填し、ポールアックスと槍の切り替えができるようにしておく。ついでに、グリーンオーガからもらった巨大なパルチザンもセットして準備完了だ。
「ボアさんにあいさつしに行くか。アイツが退けば他のモンスターが洞窟に入れるから、戦乙女も実力が発揮できて喜ぶだろう。あと、装備が無駄にならなかったって言っているのは間違いないだろうな」
俺はスローイングナイフを投げた後、《念動魔法》で動かしてビッグボアの眉間に突き刺した。ちょうど洞窟に突進しようとしていたビッグボアは驚いて動きを止めた。ただ、突進攻撃をするビッグボアの額は頑丈で、ナイフは刺さることなく弾かれていた。
でも興味は引けたようで、突進をやめて俺に向き合い睨みつけている。
ポールアックスを構えた俺を敵と認識したようで、俺に向かって突進攻撃を繰り出した。
「プゴォォォォォォォォ! ゴッゴッ……」
突進攻撃の直後、見計らったように放たれたリアの矢が右目に突き刺さり、ビッグボアは痛みのせいで立ち止まり体を揺らす。
暴れている巨体の猪の足元ほど危険な物はないが、物理攻撃に耐性がある俺には鎧が壊れる心配しかなく、ほとんど躊躇うことなく首筋にポールアックスを振り下ろした。
「堅いな……」
体重を乗せた会心の一撃だったのに倒しきることができなかった。でも出血するほどの傷を負わせることには成功している。
ポールアックスをすぐに槍に持ち替え、傷口に向かって突き刺す。しかし読まれていた攻撃は避けられ、牙による横薙ぎが俺を襲う。
おっと。でも、俺の勝ちだ。
《念動魔法》で槍を動かし傷口に突き入れる。ビッグボアも体を揺らして槍を振り落とそうとするが、ボアの頭上まで移動した俺は頭頂部に大槌を振り下ろす。切り裂けなくとも膝を折ってくれれば、ビッグボアの重みによって槍は自然に深く突き刺さるのだ。
「プ……プゴォォオ……」
む……無念だ……。と聞こえた気がするのは気のせいだろうか。
ちなみに、俺が一対一でビッグボアと戦えているのはリアが援護してくれているからだ。強そうなモンスターには牽制攻撃をし、仕留められそうなら仕留める。森の中に隠してある予備の矢で補充しながら狙撃を繰り返していた。
そうでなければ、チートスキルとチート装備を駆使してもスタンピードの鎮圧は無理である。
「とりあえず、槍が入っていたところにビッグボアを入れておくか。それでも空きは二つだけか」
守護者として素材の価値を保ちながらの狩りは大変であるが、今回のビッグボアは上出来だと思えた。だからこそ、荒らされる前に回収しておかなければならないのだ。
「次は牛か。あの角に当たるのはダメだな」
曲刀が二本頭についているような牛は、リアの牽制攻撃を全て角で切り落としていた。
どうしよう……。矢の速度に追いつける牛に近づき、角に当たらないように攻撃するの? 無理じゃないか?
「仕方がない。嫌がらせ攻撃第二弾。チャクラム乱れ打ち作戦!」
ポールアックスをしまい、五枚のチャクラムを全て出す。投げて《念動魔法》で補正して移動するを繰り替えこと五回、六回目を取り出すフリをすると牛は跳んで避けようとした。
「キタァァァァー!」
――《光弾》。
空中では踏ん張りが利かず避けることはできないはず。そこを俺が持つ最速の攻撃を喰らわせる作戦だった。結果、当たった。でも頭を振って避けられ、頭を掠った程度の傷だったのだ。
「想定内だ!」
リアの矢を切り落とせる牛が魔法具を向けられて行動しないはずがないのだ。予想していた俺はチャクラムと一緒に投げていたスローイングナイフを《念動魔法》で動かし、死角から牛の顎と首に向かって放った。首は予想通り堅かったが、下顎は柔らかく突き刺さり、内側から喉を切り裂いた。
そこで初めて膝を折って苦しむ牛に向かって再び光の魔法具を向け、《光弾》を放つのだった。
「なんとか……。コイツもしまっておこう」
チャクラムやスローイングナイフも回収し、光の魔法具に魔力を再装填する。
「さて、目標は達成したけど残すのはもったいないし、お肉を確保しなくちゃな!」
再びポールアックスを握り締め、リアが牽制しているモンスターの群れに突っ込むのだった。
◇
「ふぅ……。やっと終わった……」
「疲れたぁぁー! 久しぶりの弓だったから、あんまり当たんなかったー!」
えっ? 額のド真ん中に刺さっている矢が目立つけど……。これで満足できないのか。
「じゃあ一番疲れる仕事をしよう」
「何するのー?」
「俺のスキルは種類の数で収納されるから、一括りでしか収納できないんだよ。それで今空いている枠は三つだけ。全てを持って帰るには大中小で種類分けしなくちゃいけない」
「どうやるのー?」
この種類方式がなかなか悩ませてくれるのだが、今の解決策は限られている。
「まずビッグボアや牛君たち大きいお肉は足をロープで縛って繋げていく。中くらいのは種類ごとに木箱に詰めて、木箱の端に開けたい穴にロープを通していく。小は革袋に詰めて木箱にまとめる。これでいく!」
「だから道具店でロープや袋を大量買いしてたのかぁ」
「その通り! 今からボアとブルを出すからロープで縛っていって。俺は小をやるから!」
「はーい!」
俺が楽をしているわけではない。小の方がグロかったから俺がやるのだ。それについでに洞窟の中を見に行く予定である。できれば全てもらっていく。
しばらくするとリアから大を縛り終えたと聞いたため、獲られないように収納する。リアはそのまま中に移り、俺は洞窟の中を確認しに行く。
「生きてますかー?」
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説
初期スキルが便利すぎて異世界生活が楽しすぎる!
霜月雹花
ファンタジー
神の悪戯により死んでしまった主人公は、別の神の手により3つの便利なスキルを貰い異世界に転生する事になった。転生し、普通の人生を歩む筈が、又しても神の悪戯によってトラブルが起こり目が覚めると異世界で10歳の〝家無し名無し〟の状態になっていた。転生を勧めてくれた神からの手紙に代償として、希少な力を受け取った。
神によって人生を狂わされた主人公は、異世界で便利なスキルを使って生きて行くそんな物語。
書籍8巻11月24日発売します。
漫画版2巻まで発売中。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」
ポーション必要ですか?作るので10時間待てますか?
chocopoppo
ファンタジー
松本(35)は会社でうたた寝をした瞬間に異世界転移してしまった。
特別な才能を持っているわけでも、与えられたわけでもない彼は当然戦うことなど出来ないが、彼には持ち前の『単調作業適性』と『社会人適性』のスキル(?)があった。
第二の『社会人』人生を送るため、超資格重視社会で手に職付けようと奮闘する、自称『どこにでもいる』社会人のお話。(Image generation AI : DALL-E3 / Operator & Finisher : chocopoppo)

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
間違い召喚! 追い出されたけど上位互換スキルでらくらく生活
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕は20歳独身、名は小日向 連(こひなた れん)うだつの上がらないダメ男だ
ひょんなことから異世界に召喚されてしまいました。
間違いで召喚された為にステータスは最初見えない状態だったけどネットのネタバレ防止のように背景をぼかせば見えるようになりました。
多分不具合だとおもう。
召喚した女と王様っぽいのは何も持っていないと言って僕をポイ捨て、なんて世界だ。それも元の世界には戻せないらしい、というか戻さないみたいだ。
そんな僕はこの世界で苦労すると思ったら大間違い、王シリーズのスキルでウハウハ、製作で人助け生活していきます
◇
四巻が販売されました!
今日から四巻の範囲がレンタルとなります
書籍化に伴い一部ウェブ版と違う箇所がございます
追加場面もあります
よろしくお願いします!
一応191話で終わりとなります
最後まで見ていただきありがとうございました
コミカライズもスタートしています
毎月最初の金曜日に更新です
お楽しみください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる