9 / 56
第一章 新生活と新天地
第九話 謎はおやつの後に
しおりを挟む
旅に浮かれすぎて失念していた問題を、魔法具のおかげで気づくことができたのは僥倖だった。この新たな問題は見た目の問題と違って解決法が思いつかない。何故なら、街に戻らなければ解決しそうにないからだ。
それもこれも全ては魂になったせいだと言える。まさか食料を買い忘れるとは思わなかった。だが、水については言い訳がある。魔法具を使えば水が出せるだろうと思ってコップしか買わなかったのだ。まぁそのおかげで食料問題に気づいたのだが。
どこを探せば食料を持たずに旅をしている者がいるだろうか。もしいたとしても、真っ先に人間であることを疑うだろう。
とりあえず火は土を被せて消火し、盗賊の拠点に向かおう。そこに食料や水があれば儲けものだ。どうせ俺が食べるわけではないのだから贅沢は言うまい。
◇
盗賊団に襲撃された場所から東に数キロの林の中に山小屋のような建物がある。その山小屋こそが盗賊の拠点なのだが、想像していたよりも新しくきれいであった。
ごめんくださーい。
想定外にきれいな建物だったため、反射的にあいさつしてしまった。当然だが返事はない。
山小屋は一階半とでも言うのか、一階とロフトがあるだけの大きさで、食堂とトイレに個室が一つだけのとても大勢が住んでいるような建物ではなかった。さらに山小屋の中にはめぼしいものは一つもなく、食料や水も全くなかったのだ。
秘密の部屋があるんだろうなぁ。
盗賊の拠点にしてはきれいだというところがすでに違和感を感じていたが、建物全体がカモフラージュに使われているとは思わなかった。
ただ盗賊の頭から抜き取った情報によれば、ここが拠点で間違いなかった。それならば、《透過魔法》で建物全体を移動し続けるだけだ。謎の空間があれば外からこじ開ければいいだけである。
結果、すぐに見つかった。
ロフトから天井裏に入り、玄関とは反対側の奥から地下に向かう梯子が壁の中に隠されていた。俺は変身セットを一度しまって、地下に降りた後に再び変身セットを装備した。
山小屋の地下はまだ昼間だというのに薄暗く、『ザ・盗賊の拠点』と呼ばれそうな雰囲気を醸し出している。人は誰もおらず、盗んだであろう金品や食料、それから酒が山のように保管されていた。そして待ち望んだ水は一滴も置かれていなかった。
しかし、それもそのはず。なんと湧き水を利用していたからだ。
でも俺には優しくない。俺は水筒を持っていないのだ。まぁぶっちゃけ、俺に水は不要である。強いて言えば、武器の手入れに必要である程度。
結論、次の街までは川を利用しよう。
ということで、水問題を無視して宝物と食料を積み込もう。そのためには【異空間倉庫】内を整理しなければならない。
まずは財布、金庫、宝石と装飾品用木箱、鉱石と金属用木箱、武器庫、野営道具セットの六つを取り出す。盗賊の財布の中身から銀貨以下の硬貨を財布に詰め、他は金庫の中に入れる。盗賊のくせに金貨が数枚入っていたのだ。
次に盗賊の保管庫内の硬貨を全て金庫の中に入れる。続いて保管庫内の鉱石や金属を専用木箱に入れて、蓋の代わりに宝石と装飾品用木箱を載せてロープで固定する。とりあえず、この三つを【異空間倉庫】に収納する。
ふぅ、うまくいった。これで一枠確保できた。
残りの二つのうち武器庫には、まだ使えそうな武器を選択して収納していく。最後の野営道具セットは、盗賊の身分証や所持品を取り出し食料や酒を入れる。
そして空いた一枠には盗品セットにあてる。というのも、絵画やオーダーメイドの宝石類などが多くを占めており、いくら所有権があったとしても色々もめそうだと思ったからだ。もちろん原石などは抜いてある。
ついでに、教会内からもらってきた物品も盗賊の拠点で手に入れたことにする。死人に口なしという都合のいい言い訳が手に入ったのに使わない手はない。
買い戻しについては、教会内からもらってきたものは一切応じる気はない。盗賊の拠点で手に入れたものは、不要な美術品のみ応じよう。あと盗賊の身分証なども盗品セットに入れ、整理は終了だ。
◇
襲撃された街道に戻り南下を続けると、廃村が見えてきた。
何故、廃村か分かるかって? 霊が一ヶ所に集まり動いているからさ。
――《魂喰》。
廃村の中を魂を喰いながら進み、村の様子を観察する。ちなみに、魔力のスキルと霊力のスキルを同時に使っても問題なく使える。
それはさておき、廃村は襲撃されたようすがあり、金品や武器になりそうなものは全くない。武器がない理由は盗賊が持って行ったのだと予想できるが、村を襲った者たちは別だろう。
というのも、どうやら一ヶ所に集めて殺されたようだ。たかが二十人の盗賊にできることではない。
戦争があったわけでもないし、教会の威信を気にするクズ共がやるはずもない。誰がやったのか気になるが分からない以上、俺にできることは丁重に葬って上げることだけである。
廃村から離れた場所が廃村の墓地らしく、そこに大穴を開けて死体を入れる。村長の家にあった『浄化の花』という葬儀用の花を死体の上に敷き詰め、魔法具で火をつける。本当は思い入れのあるものやお金を一緒に燃やすらしいのだが、廃村には何もなく、それは叶えてあげられなかった。
葬儀の方法については村長の日記に書かれていたおかげで何とかなったのだが、やっぱり廃村に何があったのかは分からなかった。
最後に土を被せて木の実を植えれば終了だ。手を合わせて祈り、廃村をあとにした。
俺には昼夜もないと言ったが、夜中も行動できる理由は何も睡眠をしなくていいからだけではない。他の理由として一番重要なのが、夜でも昼と同じように景色が見えるのだ。気配が分かるとかではない。
さすがに、普通の高校生が異世界に来て二日で気配を察知できるとか、元々影が薄くないかぎり無理でしょう。常に何かに怯え、常に気配を消して行動していたなら分からなくもないが、俺が恐れていたのはイケメンパーリーズの無茶振りだけだ。
つまり、俺の能力はアンデッド故の能力なのだろう。まだ肉体を諦めていない俺としては、嬉しさと悲しさが半々くらいである。
そして何故こんなことを話し出したかというと、目の前にあるものが見えるのだ。街道を通せんぼしているかのように横たわる猪が……。
異世界第一モンスターは巨大な猪だった。迫力満点の大きさである。
あっ。いいことを思いついた。
いい加減独りの夜間移動が暇に感じ、暇つぶしを考えていた。モンスターを狩る鍛練もできていないし、ちょうどいい暇つぶしになると思ったのだ。
まずは近くの森に行き蔦を集め、三つ編みにしてロープをつくっていく。ロープの両端を輪っかにして完成。
一度変身セットを収納して《透過魔法》で姿と気配を消し、猪の真上に移動する。次に《念動魔法》を使用して猪の牙にロープの輪っかを通して固定すると、変身セットを装備しロープを持って猪の背中に跨がる。
なんちゃってテイムの完成である。
それもこれも全ては魂になったせいだと言える。まさか食料を買い忘れるとは思わなかった。だが、水については言い訳がある。魔法具を使えば水が出せるだろうと思ってコップしか買わなかったのだ。まぁそのおかげで食料問題に気づいたのだが。
どこを探せば食料を持たずに旅をしている者がいるだろうか。もしいたとしても、真っ先に人間であることを疑うだろう。
とりあえず火は土を被せて消火し、盗賊の拠点に向かおう。そこに食料や水があれば儲けものだ。どうせ俺が食べるわけではないのだから贅沢は言うまい。
◇
盗賊団に襲撃された場所から東に数キロの林の中に山小屋のような建物がある。その山小屋こそが盗賊の拠点なのだが、想像していたよりも新しくきれいであった。
ごめんくださーい。
想定外にきれいな建物だったため、反射的にあいさつしてしまった。当然だが返事はない。
山小屋は一階半とでも言うのか、一階とロフトがあるだけの大きさで、食堂とトイレに個室が一つだけのとても大勢が住んでいるような建物ではなかった。さらに山小屋の中にはめぼしいものは一つもなく、食料や水も全くなかったのだ。
秘密の部屋があるんだろうなぁ。
盗賊の拠点にしてはきれいだというところがすでに違和感を感じていたが、建物全体がカモフラージュに使われているとは思わなかった。
ただ盗賊の頭から抜き取った情報によれば、ここが拠点で間違いなかった。それならば、《透過魔法》で建物全体を移動し続けるだけだ。謎の空間があれば外からこじ開ければいいだけである。
結果、すぐに見つかった。
ロフトから天井裏に入り、玄関とは反対側の奥から地下に向かう梯子が壁の中に隠されていた。俺は変身セットを一度しまって、地下に降りた後に再び変身セットを装備した。
山小屋の地下はまだ昼間だというのに薄暗く、『ザ・盗賊の拠点』と呼ばれそうな雰囲気を醸し出している。人は誰もおらず、盗んだであろう金品や食料、それから酒が山のように保管されていた。そして待ち望んだ水は一滴も置かれていなかった。
しかし、それもそのはず。なんと湧き水を利用していたからだ。
でも俺には優しくない。俺は水筒を持っていないのだ。まぁぶっちゃけ、俺に水は不要である。強いて言えば、武器の手入れに必要である程度。
結論、次の街までは川を利用しよう。
ということで、水問題を無視して宝物と食料を積み込もう。そのためには【異空間倉庫】内を整理しなければならない。
まずは財布、金庫、宝石と装飾品用木箱、鉱石と金属用木箱、武器庫、野営道具セットの六つを取り出す。盗賊の財布の中身から銀貨以下の硬貨を財布に詰め、他は金庫の中に入れる。盗賊のくせに金貨が数枚入っていたのだ。
次に盗賊の保管庫内の硬貨を全て金庫の中に入れる。続いて保管庫内の鉱石や金属を専用木箱に入れて、蓋の代わりに宝石と装飾品用木箱を載せてロープで固定する。とりあえず、この三つを【異空間倉庫】に収納する。
ふぅ、うまくいった。これで一枠確保できた。
残りの二つのうち武器庫には、まだ使えそうな武器を選択して収納していく。最後の野営道具セットは、盗賊の身分証や所持品を取り出し食料や酒を入れる。
そして空いた一枠には盗品セットにあてる。というのも、絵画やオーダーメイドの宝石類などが多くを占めており、いくら所有権があったとしても色々もめそうだと思ったからだ。もちろん原石などは抜いてある。
ついでに、教会内からもらってきた物品も盗賊の拠点で手に入れたことにする。死人に口なしという都合のいい言い訳が手に入ったのに使わない手はない。
買い戻しについては、教会内からもらってきたものは一切応じる気はない。盗賊の拠点で手に入れたものは、不要な美術品のみ応じよう。あと盗賊の身分証なども盗品セットに入れ、整理は終了だ。
◇
襲撃された街道に戻り南下を続けると、廃村が見えてきた。
何故、廃村か分かるかって? 霊が一ヶ所に集まり動いているからさ。
――《魂喰》。
廃村の中を魂を喰いながら進み、村の様子を観察する。ちなみに、魔力のスキルと霊力のスキルを同時に使っても問題なく使える。
それはさておき、廃村は襲撃されたようすがあり、金品や武器になりそうなものは全くない。武器がない理由は盗賊が持って行ったのだと予想できるが、村を襲った者たちは別だろう。
というのも、どうやら一ヶ所に集めて殺されたようだ。たかが二十人の盗賊にできることではない。
戦争があったわけでもないし、教会の威信を気にするクズ共がやるはずもない。誰がやったのか気になるが分からない以上、俺にできることは丁重に葬って上げることだけである。
廃村から離れた場所が廃村の墓地らしく、そこに大穴を開けて死体を入れる。村長の家にあった『浄化の花』という葬儀用の花を死体の上に敷き詰め、魔法具で火をつける。本当は思い入れのあるものやお金を一緒に燃やすらしいのだが、廃村には何もなく、それは叶えてあげられなかった。
葬儀の方法については村長の日記に書かれていたおかげで何とかなったのだが、やっぱり廃村に何があったのかは分からなかった。
最後に土を被せて木の実を植えれば終了だ。手を合わせて祈り、廃村をあとにした。
俺には昼夜もないと言ったが、夜中も行動できる理由は何も睡眠をしなくていいからだけではない。他の理由として一番重要なのが、夜でも昼と同じように景色が見えるのだ。気配が分かるとかではない。
さすがに、普通の高校生が異世界に来て二日で気配を察知できるとか、元々影が薄くないかぎり無理でしょう。常に何かに怯え、常に気配を消して行動していたなら分からなくもないが、俺が恐れていたのはイケメンパーリーズの無茶振りだけだ。
つまり、俺の能力はアンデッド故の能力なのだろう。まだ肉体を諦めていない俺としては、嬉しさと悲しさが半々くらいである。
そして何故こんなことを話し出したかというと、目の前にあるものが見えるのだ。街道を通せんぼしているかのように横たわる猪が……。
異世界第一モンスターは巨大な猪だった。迫力満点の大きさである。
あっ。いいことを思いついた。
いい加減独りの夜間移動が暇に感じ、暇つぶしを考えていた。モンスターを狩る鍛練もできていないし、ちょうどいい暇つぶしになると思ったのだ。
まずは近くの森に行き蔦を集め、三つ編みにしてロープをつくっていく。ロープの両端を輪っかにして完成。
一度変身セットを収納して《透過魔法》で姿と気配を消し、猪の真上に移動する。次に《念動魔法》を使用して猪の牙にロープの輪っかを通して固定すると、変身セットを装備しロープを持って猪の背中に跨がる。
なんちゃってテイムの完成である。
0
お気に入りに追加
82
あなたにおすすめの小説

捨てられた転生幼女は無自重無双する
紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。
アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。
ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。
アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。
去ろうとしている人物は父と母だった。
ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。
朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。
クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。
しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。
アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。
王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。
アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。
※諸事情によりしばらく連載休止致します。
※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

集団転移した商社マン ネットスキルでスローライフしたいです!
七転び早起き
ファンタジー
「望む3つのスキルを付与してあげる」
その天使の言葉は善意からなのか?
異世界に転移する人達は何を選び、何を求めるのか?
そして主人公が○○○が欲しくて望んだスキルの1つがネットスキル。
ただし、その扱いが難しいものだった。
転移者の仲間達、そして新たに出会った仲間達と異世界を駆け巡る物語です。
基本は面白くですが、シリアスも顔を覗かせます。猫ミミ、孤児院、幼女など定番物が登場します。
○○○「これは私とのラブストーリーなの!」
主人公「いや、それは違うな」

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

俺しか使えない『アイテムボックス』がバグってる
十本スイ
ファンタジー
俗にいう神様転生とやらを経験することになった主人公――札月沖長。ただしよくあるような最強でチートな能力をもらい、異世界ではしゃぐつもりなど到底なかった沖長は、丈夫な身体と便利なアイテムボックスだけを望んだ。しかしこの二つ、神がどういう解釈をしていたのか、特にアイテムボックスについてはバグっているのではと思うほどの能力を有していた。これはこれで便利に使えばいいかと思っていたが、どうも自分だけが転生者ではなく、一緒に同世界へ転生した者たちがいるようで……。しかもそいつらは自分が主人公で、沖長をイレギュラーだの踏み台だなどと言ってくる。これは異世界ではなく現代ファンタジーの世界に転生することになった男が、その世界の真実を知りながらもマイペースに生きる物語である。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
スキル『日常動作』は最強です ゴミスキルとバカにされましたが、実は超万能でした
メイ(旧名:Mei)
ファンタジー
この度、書籍化が決定しました!
1巻 2020年9月20日〜
2巻 2021年10月20日〜
3巻 2022年6月22日〜
これもご愛読くださっている皆様のお蔭です! ありがとうございます!
発売日に関しましては9月下旬頃になります。
題名も多少変わりましたのでここに旧題を書いておきます。
旧題:スキル『日常動作』は最強です~ゴミスキルだと思ったら、実は超万能スキルでした~
なお、書籍の方ではweb版の設定を変更したところもありますので詳しくは設定資料の章をご覧ください(※こちらについては、まだあげていませんので、のちほどあげます)。
────────────────────────────
主人公レクスは、12歳の誕生日を迎えた。12歳の誕生日を迎えた子供は適正検査を受けることになっていた。ステータスとは、自分の一生を左右するほど大切であり、それによって将来がほとんど決められてしまうのだ。
とうとうレクスの順番が来て、適正検査を受けたが、ステータスは子供の中で一番最弱、職業は無職、スキルは『日常動作』たった一つのみ。挙げ句、レクスははした金を持たされ、村から追放されてしまう。
これは、貧弱と蔑まれた少年が最強へと成り上がる物語。
※カクヨム、なろうでも投稿しています。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる