92 / 116
第二章 一期一会
閑話 老樹からの乙女樹人
しおりを挟む
吾輩の名前はレニー、最近トレントからエントに進化できた特殊個体だ。
以前はジャイアントプラントだったが、わずか半年でトレントを経てエントへ進化を果たした。
それも変わった子どもが取引を持ちかけた直後にトレントへと進化したのだ。実際に体験した吾輩も異常なことだと理解している。
子どもの側にいる話す兎も相当驚いていた。
吾輩は元々森の奥地にいたのだが、おかしな気配を纏う精霊が眷属を連れて行こうとしたときに戦い、吾輩は敗れてしまったのだ。
そのせいで領域がなくなり、回復ができず老樹となってしまった。
たまたま逃げた場所が中層にある洞窟で、そこは龍脈の関係で魔物が多く出現しており、老樹になった吾輩でも生きながらえるくらいには魔力を吸収できた。
ちまちまと死んだ魔物の魔力を横取りしては吸収する日々を送っていた吾輩は、何故こんな情けなく惨めな思いをしてまで生きねばならんのかと考えていた。
もういいのではないか?
弱肉強食の世界で吾輩は負けたのだ。
力がなかった吾輩が敗者で賊軍なのだ。
惨めな思いをするくらいなら、思い切って輪廻の輪に加わろうではないか。
来世は強い種族になれるだろうか?
できれば強い種族がいいな。
心は決まったというのに、何故かモヤモヤが晴れない。
そんな中、洞窟に一人の子どもが訪れた。それも一人だけで。
人間の大人を囮に使ったと思えば、凄まじい威力の魔術で魔物を一掃してしまった。
それからも時折尋常でない魔力量を放出したり、洞窟の周囲に巨大な堀を造ったりと、見た目と年齢が違うタイプの人間かと何度も思ったくらいだ。
だが一番驚いたのは、【武帝獣】が洞窟の前に寝ていたことだ。
『吾輩たちがいる魔境の真のヌシは誰だ?』という質問を主だったヌシにしたとしよう。
自惚れて自分を客観視できていない阿呆を除けば、全員が【武帝獣】と言うだろう。高位精霊がいるのを知っていたとしてもだ。
当然だが、吾輩も【武帝獣】だと答える。
全盛期以上の力を持っていたとしても、恐ろしくて道を開けて頭を垂れてしまう存在なのだ。老樹である状態の吾輩など、ゴブリンと同様に扱われても仕方がない。
それなのに、例の子どもは怖がることもせず親しそうに接しているではないか。
頭がおかしいのか? それとも普通の熊だと思ってるのか?
人間の子どもが来るまで毎日のように考えていた来世のことが、この頃には気にならなくなっていた。
それよりも人間の子どもへの興味が尽きなくなっていたのだ。
時折独り言を言っている可哀想な子どもという印象だったが、ある時を境に印象が変わった。
「イビルプラントさん、取引しませんか?」
突然話し掛けられて驚いた。
驚いた拍子に攻撃してしまったが、避けてくれたようで安心した。
――何故、安心した?
弱肉強食の世界だ。攻撃を喰らって負けた方が悪い。なのに、吾輩は何故子どもの心配をした? ……分からない。
「今は周囲にイビルプラントがいないけど、近々来るかもしれないでしょ? 力をつけておけばいいし、俺たちは永住するつもりはないから、いなくなったあと領域の主になれるから悪くないと思うけど?」
子どもは言葉を続ける。
「俺が欲しいのは、大量の魔力水を吸収してくれる魔物と木材をくれる魔物。水は多かったらスライムにあげてもいいし貯水池を造ってもいいけど、木材は伐採しなきゃいけないんだよね。広くなったら人間が来そうで嫌でしょ?」
敗者の吾輩に対等に接している。
「もし取引に応じてくれるなら地面を一度叩いて。無理なら二度。その場合は他の魔物に話を持っていくからさ」
あのような魔術が使えるなら、無理矢理力で従わせれば早いだろうに……。
「引き受けてくれるなら特濃魔力水を定期的に提供してもいいと思ってる」
魔力水など大して珍しくもないが、吾輩と対等に取引をしようという心意気が気に入った。
――ピシッ!
子どもが言ったとおりの返事をすると、子どもはすごく喜んだ。吾輩も何故か嬉しくなった。
「ありがとう。これからよろしく!」
「ボオォォォォーー!」
誤魔化すように返事をした後、何故か話せる兎が子どもに間違いを教えていた。
吾輩は兎に感謝したが、一番嬉しかったのは『アーク』という名前を教えてもらったことだ。
「アーク……あの木の魔物はイビルプラントじゃないよ?」
「……え?」
「脅威度五のジャイアントプラントだよ」
脅威度というものは分からないが、吾輩のことを知ってくれて嬉しい。もっと知って欲しいと思うようになった。
話せない吾輩がアークと話すには兎に通訳を頼むか、吾輩自身が存在進化するしかない。
兎は食っちゃ寝してばかりで話すタイミングがほとんどない上、たまに動けば変わった狼に乗って移動しているだけ。
……あの狼の非常食ではないよな?
個人的には話せない狼よりも、話せる兎の方が長生きして欲しい。
「これが約束の魔力水だけど、今日のは特別だからね。取引成功の御祝いに持ってきたんだ。枝か根を突き刺して吸っ――」
兎を心配していたら、アークが魔力水を持って現れた。
一目で分かるほど特別な魔力水に興奮した。
吾輩のために作ってくれたのだ。
子どもにしてすでに女の扱いを身につけているとは……。将来が怖いな。
嬉しさのあまり、年甲斐もなくがっついてしまった。でも仕方がないのだ。
女は特別という言葉に弱い生き物だからな。
吾輩も女扱いしてくれるアークには感謝だ。
この直後、吾輩はトレントに進化できた。
転生しなくても強い種族になれたのだ。
吾輩の望みを叶えてくれただけでなく、女として扱ってくれ、さらに生きる希望まで与えてくれたアークに感謝した。
もっと一緒にいたい。
吾輩のことを知ってもらいたい。
アークと話したい。
兎を介してではなく、自分の言葉で話したいと思った。魔物である自分が人間と話したいということはおかしいと思うが、不思議とモヤモヤが晴れていたのだ。
この気持ちが何なのかは分からないが、話せるようになったら分かるようになるかもしれない。
そのために魔力を吸収し続けようと心に決めた。
後日、兎が三体の魔物を連れて来た。
兎は誤解と言っているが、間違いなく確信犯だ。三体の引っ越しには協力するのに、吾輩には協力してくれないのは何故なのだろうか?
『トレントさんは、ぼくのことを兎って呼ぶからだよ! 聞こえてるんだからね!』
という念話がアークとの交渉中に届いた。
つまり、兎ではないということか。
『ぼくは狼なの! 非常食ではない!』
『すまぬ! 改めよう! だから協力して欲しい!』
『……まぁいいでしょう! 何をすればいいの?』
『ありがとう! 名前をつけてもらってくれ! そしてタイミングがいいときに念話してくれれば、吾輩が返事をする。それで従魔契約を結べるのだろ?』
『……何で知ってるの?』
『奥地に棲んでいたときにイタズラ好きの狐がやっていた。ゴブリンに化けて困っている人間をからかっていたな』
『……不憫』
『もちろん、他の三体のついででいい!』
『任せて! その代わりラビくんって呼んでね!』
『約束だ!』
よしっ! 大きな一歩だ!
それにしても狼だったとは……。兄弟なのかな? 見た目はあまり似てないが、行動は双子並みに似ているな。
姿は見えないが、タマさんという者が交渉に参加したことで流れが変わり引っ越しが決定した。
深夜、ラビくんが連れて来た三体が新参ということであいさつに来てくれ、アークに対して思っていることを交わし合った。
吾輩同様、よく分からない気持ちが湧いていて、もれなく命を助けてもらったことがきっかけだったという。
ラビくんが「よかったら一緒においでよ!」と、念話で声をかけてくれたそうだ。
三体にとっては天使であり、兄のようでもある存在らしい。
今なら分かる気がする。
体は小さいが頼もしくて、きっと約束を果たしてくれるという確信があるからだ。
そして確信通りラビくんはラビくんは約束を果たしてくれ、吾輩は『レニー』の名前をもらい従魔になった。
エントになった上に名前までも。
半年前は生きることに絶望していたのに、今では次の日が楽しみで仕方がない。
だけど、一つだけ後悔していることがある。
エントになったときに男の体になった恥ずかしさを隠すため、アークやラビくんのことを『殿』と呼んでしまい、戻すタイミングが分からなくなってしまった。
体も女っぽくないし、言葉遣いも堅苦しい。
他のみんなが人化できるまでに直せるといいな。ついでに胸も大きくなっていて欲しいと心の底から望む。
我が守護天使ラビ様!
どうか願いを聞き届けてくださいませ!
現在吾輩たちの間で流行っている願掛け方法だが、一向に効果が現れない。
それでも願うしかないのだ。
この『好き』という気持ちがアークに届くように。吾輩を見てくれる武器を一つでも多く身につけるために。
===================
今回はレニーの視点で書きました。
これからも少しずつ、他の従魔の視点でも書けたらいいなと思っています。
今章はこれで終わりです。
次章開始は、最速で明日。
遅くても明後日には更新予定です。
明日は激変したステータスの詳細などを載せる予定です。
引き続きお読みいただければ幸いです。
以前はジャイアントプラントだったが、わずか半年でトレントを経てエントへ進化を果たした。
それも変わった子どもが取引を持ちかけた直後にトレントへと進化したのだ。実際に体験した吾輩も異常なことだと理解している。
子どもの側にいる話す兎も相当驚いていた。
吾輩は元々森の奥地にいたのだが、おかしな気配を纏う精霊が眷属を連れて行こうとしたときに戦い、吾輩は敗れてしまったのだ。
そのせいで領域がなくなり、回復ができず老樹となってしまった。
たまたま逃げた場所が中層にある洞窟で、そこは龍脈の関係で魔物が多く出現しており、老樹になった吾輩でも生きながらえるくらいには魔力を吸収できた。
ちまちまと死んだ魔物の魔力を横取りしては吸収する日々を送っていた吾輩は、何故こんな情けなく惨めな思いをしてまで生きねばならんのかと考えていた。
もういいのではないか?
弱肉強食の世界で吾輩は負けたのだ。
力がなかった吾輩が敗者で賊軍なのだ。
惨めな思いをするくらいなら、思い切って輪廻の輪に加わろうではないか。
来世は強い種族になれるだろうか?
できれば強い種族がいいな。
心は決まったというのに、何故かモヤモヤが晴れない。
そんな中、洞窟に一人の子どもが訪れた。それも一人だけで。
人間の大人を囮に使ったと思えば、凄まじい威力の魔術で魔物を一掃してしまった。
それからも時折尋常でない魔力量を放出したり、洞窟の周囲に巨大な堀を造ったりと、見た目と年齢が違うタイプの人間かと何度も思ったくらいだ。
だが一番驚いたのは、【武帝獣】が洞窟の前に寝ていたことだ。
『吾輩たちがいる魔境の真のヌシは誰だ?』という質問を主だったヌシにしたとしよう。
自惚れて自分を客観視できていない阿呆を除けば、全員が【武帝獣】と言うだろう。高位精霊がいるのを知っていたとしてもだ。
当然だが、吾輩も【武帝獣】だと答える。
全盛期以上の力を持っていたとしても、恐ろしくて道を開けて頭を垂れてしまう存在なのだ。老樹である状態の吾輩など、ゴブリンと同様に扱われても仕方がない。
それなのに、例の子どもは怖がることもせず親しそうに接しているではないか。
頭がおかしいのか? それとも普通の熊だと思ってるのか?
人間の子どもが来るまで毎日のように考えていた来世のことが、この頃には気にならなくなっていた。
それよりも人間の子どもへの興味が尽きなくなっていたのだ。
時折独り言を言っている可哀想な子どもという印象だったが、ある時を境に印象が変わった。
「イビルプラントさん、取引しませんか?」
突然話し掛けられて驚いた。
驚いた拍子に攻撃してしまったが、避けてくれたようで安心した。
――何故、安心した?
弱肉強食の世界だ。攻撃を喰らって負けた方が悪い。なのに、吾輩は何故子どもの心配をした? ……分からない。
「今は周囲にイビルプラントがいないけど、近々来るかもしれないでしょ? 力をつけておけばいいし、俺たちは永住するつもりはないから、いなくなったあと領域の主になれるから悪くないと思うけど?」
子どもは言葉を続ける。
「俺が欲しいのは、大量の魔力水を吸収してくれる魔物と木材をくれる魔物。水は多かったらスライムにあげてもいいし貯水池を造ってもいいけど、木材は伐採しなきゃいけないんだよね。広くなったら人間が来そうで嫌でしょ?」
敗者の吾輩に対等に接している。
「もし取引に応じてくれるなら地面を一度叩いて。無理なら二度。その場合は他の魔物に話を持っていくからさ」
あのような魔術が使えるなら、無理矢理力で従わせれば早いだろうに……。
「引き受けてくれるなら特濃魔力水を定期的に提供してもいいと思ってる」
魔力水など大して珍しくもないが、吾輩と対等に取引をしようという心意気が気に入った。
――ピシッ!
子どもが言ったとおりの返事をすると、子どもはすごく喜んだ。吾輩も何故か嬉しくなった。
「ありがとう。これからよろしく!」
「ボオォォォォーー!」
誤魔化すように返事をした後、何故か話せる兎が子どもに間違いを教えていた。
吾輩は兎に感謝したが、一番嬉しかったのは『アーク』という名前を教えてもらったことだ。
「アーク……あの木の魔物はイビルプラントじゃないよ?」
「……え?」
「脅威度五のジャイアントプラントだよ」
脅威度というものは分からないが、吾輩のことを知ってくれて嬉しい。もっと知って欲しいと思うようになった。
話せない吾輩がアークと話すには兎に通訳を頼むか、吾輩自身が存在進化するしかない。
兎は食っちゃ寝してばかりで話すタイミングがほとんどない上、たまに動けば変わった狼に乗って移動しているだけ。
……あの狼の非常食ではないよな?
個人的には話せない狼よりも、話せる兎の方が長生きして欲しい。
「これが約束の魔力水だけど、今日のは特別だからね。取引成功の御祝いに持ってきたんだ。枝か根を突き刺して吸っ――」
兎を心配していたら、アークが魔力水を持って現れた。
一目で分かるほど特別な魔力水に興奮した。
吾輩のために作ってくれたのだ。
子どもにしてすでに女の扱いを身につけているとは……。将来が怖いな。
嬉しさのあまり、年甲斐もなくがっついてしまった。でも仕方がないのだ。
女は特別という言葉に弱い生き物だからな。
吾輩も女扱いしてくれるアークには感謝だ。
この直後、吾輩はトレントに進化できた。
転生しなくても強い種族になれたのだ。
吾輩の望みを叶えてくれただけでなく、女として扱ってくれ、さらに生きる希望まで与えてくれたアークに感謝した。
もっと一緒にいたい。
吾輩のことを知ってもらいたい。
アークと話したい。
兎を介してではなく、自分の言葉で話したいと思った。魔物である自分が人間と話したいということはおかしいと思うが、不思議とモヤモヤが晴れていたのだ。
この気持ちが何なのかは分からないが、話せるようになったら分かるようになるかもしれない。
そのために魔力を吸収し続けようと心に決めた。
後日、兎が三体の魔物を連れて来た。
兎は誤解と言っているが、間違いなく確信犯だ。三体の引っ越しには協力するのに、吾輩には協力してくれないのは何故なのだろうか?
『トレントさんは、ぼくのことを兎って呼ぶからだよ! 聞こえてるんだからね!』
という念話がアークとの交渉中に届いた。
つまり、兎ではないということか。
『ぼくは狼なの! 非常食ではない!』
『すまぬ! 改めよう! だから協力して欲しい!』
『……まぁいいでしょう! 何をすればいいの?』
『ありがとう! 名前をつけてもらってくれ! そしてタイミングがいいときに念話してくれれば、吾輩が返事をする。それで従魔契約を結べるのだろ?』
『……何で知ってるの?』
『奥地に棲んでいたときにイタズラ好きの狐がやっていた。ゴブリンに化けて困っている人間をからかっていたな』
『……不憫』
『もちろん、他の三体のついででいい!』
『任せて! その代わりラビくんって呼んでね!』
『約束だ!』
よしっ! 大きな一歩だ!
それにしても狼だったとは……。兄弟なのかな? 見た目はあまり似てないが、行動は双子並みに似ているな。
姿は見えないが、タマさんという者が交渉に参加したことで流れが変わり引っ越しが決定した。
深夜、ラビくんが連れて来た三体が新参ということであいさつに来てくれ、アークに対して思っていることを交わし合った。
吾輩同様、よく分からない気持ちが湧いていて、もれなく命を助けてもらったことがきっかけだったという。
ラビくんが「よかったら一緒においでよ!」と、念話で声をかけてくれたそうだ。
三体にとっては天使であり、兄のようでもある存在らしい。
今なら分かる気がする。
体は小さいが頼もしくて、きっと約束を果たしてくれるという確信があるからだ。
そして確信通りラビくんはラビくんは約束を果たしてくれ、吾輩は『レニー』の名前をもらい従魔になった。
エントになった上に名前までも。
半年前は生きることに絶望していたのに、今では次の日が楽しみで仕方がない。
だけど、一つだけ後悔していることがある。
エントになったときに男の体になった恥ずかしさを隠すため、アークやラビくんのことを『殿』と呼んでしまい、戻すタイミングが分からなくなってしまった。
体も女っぽくないし、言葉遣いも堅苦しい。
他のみんなが人化できるまでに直せるといいな。ついでに胸も大きくなっていて欲しいと心の底から望む。
我が守護天使ラビ様!
どうか願いを聞き届けてくださいませ!
現在吾輩たちの間で流行っている願掛け方法だが、一向に効果が現れない。
それでも願うしかないのだ。
この『好き』という気持ちがアークに届くように。吾輩を見てくれる武器を一つでも多く身につけるために。
===================
今回はレニーの視点で書きました。
これからも少しずつ、他の従魔の視点でも書けたらいいなと思っています。
今章はこれで終わりです。
次章開始は、最速で明日。
遅くても明後日には更新予定です。
明日は激変したステータスの詳細などを載せる予定です。
引き続きお読みいただければ幸いです。
0
お気に入りに追加
234
あなたにおすすめの小説
アイムキャット❕~異世界キャット驚く漫遊記~
ma-no
ファンタジー
神様のミスで森に住む猫に転生させられた元人間。猫として第二の人生を歩むがこの世界は何かがおかしい。引っ掛かりはあるものの、猫家族と楽しく過ごしていた主人公は、ミスに気付いた神様に詫びの品を受け取る。
その品とは、全世界で使われた魔法が載っている魔法書。元人間の性からか、魔法書で変身魔法を探した主人公は、立って歩く猫へと変身する。
世界でただ一匹の歩く猫は、人間の住む街に行けば騒動勃発。
そして何故かハンターになって、王様に即位!?
この物語りは、歩く猫となった主人公がやらかしながら異世界を自由気ままに生きるドタバタコメディである。
注:イラストはイメージであって、登場猫物と異なります。
R指定は念の為です。
登場人物紹介は「11、15、19章」の手前にあります。
「小説家になろう」「カクヨム」にて、同時掲載しております。
一番最後にも登場人物紹介がありますので、途中でキャラを忘れている方はそちらをお読みください。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
我が家に子犬がやって来た!
もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。
アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。
だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。
この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。
※全102話で完結済。
★『小説家になろう』でも読めます★
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【スキルコレクター】は異世界で平穏な日々を求める
シロ
ファンタジー
神の都合により異世界へ転生する事になったエノク。『スキルコレクター』というスキルでスキルは楽々獲得できレベルもマックスに。『解析眼』により相手のスキルもコピーできる。
メニューも徐々に開放されていき、できる事も増えていく。
しかし転生させた神への謎が深まっていき……?どういった結末を迎えるのかは、誰もわからない。
Re:攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。【第一部新生版】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
剣と魔法が交差する世界——。
ある男女のもとに、一人の赤子が生まれた。
その名は、アスフィ・シーネット。
魔法の才能を持たなければ、生き残ることすら厳しい世界。
彼は運よく、その力を授かった。
だが、それは 攻撃魔法ではなく、回復魔法のみだった。
戦場では、剣を振るうことも、敵を討つこともできない。
ただ味方の傷を癒やし、戦いを見届けるだけの存在。
——けれど、彼は知っている。
この世界が、どこへ向かうのかを。
いや、正しくは——「思い出しつつある」。
彼は今日も、傷を癒やす。
それが”何度目の選択”なのかを、知ることもなく。
【完結】ご都合主義で生きてます。-商売の力で世界を変える。カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく-
ジェルミ
ファンタジー
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
その条件として女神に『面白楽しく生活でき、苦労をせずお金を稼いで生きていくスキルがほしい』と無理難題を言うのだった。
困った女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
この味気ない世界を、創生魔法とカスタマイズ可能なストレージを使い、美味しくなる調味料や料理を作り世界を変えて行く。
はい、ご注文は?
調味料、それとも武器ですか?
カスタマイズ可能なストレージで世の中を変えていく。
村を開拓し仲間を集め国を巻き込む産業を起こす。
いずれは世界へ通じる道を繋げるために。
※本作はカクヨム様にも掲載しております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。
石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。
だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった
何故なら、彼は『転生者』だから…
今度は違う切り口からのアプローチ。
追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。
こうご期待。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
没落した建築系お嬢様の優雅なスローライフ~地方でモフモフと楽しい仲間とのんびり楽しく生きます~
土偶の友
ファンタジー
優雅な貴族令嬢を目指していたクレア・フィレイア。
しかし、15歳の誕生日を前に両親から没落を宣言されてしまう。
そのショックで日本の知識を思いだし、ブラック企業で働いていた記憶からスローライフをしたいと気付いた。
両親に勧められた場所に逃げ、そこで楽しいモフモフの仲間と家を建てる。
女の子たちと出会い仲良くなって一緒に住む、のんびり緩い異世界生活。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる