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序章 貴族転生
第十六話 雑用からの犯罪調査
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「お疲れ様です。迎えに来ました」
「迎え? ……あぁ。木像のことですか」
待ってくれていたのか、兵士長が事務室にいてくれたおかげですんなりと話しが進む。
「えぇ。何分寂しいところですからね。大切な友達なんですよ」
「……そうなのですか」
触れてはいけない会話と思ったのか、それともオークの木像を友達と言い切るヤバめの子どもと思ったのか。はたまたその両方か分からないが、兵士長の表情を引きつらせる効果は十分にあったらしい。
本音なんだけどな。
「そ、それでいつくらいに家が完成しそうですかな? 君と組手をしないと一日が終わった気がしなくてですね……。どうでしょう?」
「そうですね……。寝る場所だけなら明日で終わりそうですね。僕も一日訓練していないだけで体が鈍ったように感じます」
「そうでしょう。早めの復帰をお待ちしていますよ。あと少々屋敷の方で魔物騒ぎがあったそうですので、どうぞ気をつけてください」
最後に意味深に笑いかけてきたことで、誰が起こした騒ぎかを瞬時に理解して心の中でほくそ笑む。
「それは大変ですね。気をつけます」
あいさつもそこそこにオークちゃんを背負って新居に戻る。夕飯の準備をやっていなかったが、朝の騒動から飲まず食わずでいたおかげで朝食がそのまま残っていた。
「そういえばあと二年で儀式を受けるわけだけど、神子も一緒に行くのかな? 儀式の常連だもんなー。完全に他人だけど、初めて兄に会う瞬間が職業授与の儀式の日になるのか? だとしたら会ったその日にさようならするわけだ。……ウケるーー!」
心の底から疲れていたようで、木像三体と一緒にご飯を食べ、ブツブツと独り言を言っているヤバい子どもになってしまっていた。
今日ほど朝から晩まで休まず魔術を使っていたことはなく、精神的な疲労がピークを迎えていたようだ。
自己診断を終えた後、気絶するするように入眠するのだった。
◇
翌日、目を覚まして一言。
「知らない天井だ」
ありきたりな言葉だが、昨日のことが夢であればいいなと思っていたのだが、現実はそう甘くないようだ。
「今日は床と壁板を貼って、換気用の木窓を二つつけて扉をつけるまでは終わらせたいな。屋根を昨日のうちに終わらせた自分を褒めたい」
今日の予定を組みながら朝食を採りに森へ行く。若干息抜きも兼ねており、早朝から決闘をしていることはないが、わずかに期待して決闘場の観客席に行ってみることにした。
「グォ!」
決闘はやっていなかったが、熊親分が寝そべっていた。そして俺を見つけると、まるで「遅い」と言っているかのようなうなり声をあげる。
どうやら親分は雑用係を待っていたようで、決闘場の掃除をやらされるはめになった。しかも今回は観察できていないから損した気分だ。
それでも言うことを聞いてしまうのは、転生後唯一のモフモフだからである。
うつ伏せで寝そべった状態でお尻側から見ると可愛いんだよ。尻尾をフリフリして寝ているから怖さが皆無だし。
前から見ても可愛いんだけど、たまに目が合う瞬間があって恐怖で体がすくむんだよな。さすが親分だ。
俺が、採取とゴミ捨てか……。って思っていると、何かを投げつけてきた。
もしかして怒らせてしまったのか? と思い、すぐに謝罪の姿勢をとる。
「グォ」
謝罪の前に声をかけられ熊親分の方を向く。親分は投げた物を指差した姿で熊さん座りをしていた。
「こ……これですか?」
「グォ」
コクリと頷き、見るように促しているように鳴く。
「なんだろ?」
格上の熊親分相手に隙も何もないけど、できるだけ背中を見せないように投げられたものに近づいていく。
「……マジかよ……」
その投げられたものを見て心の底から驚いた。何故なら、昨日配置転換されて護衛業なる部署に行った神子派の兵士の死体だったからだ。
一瞬熊親分が殺したのかと思ったが、死体に残されていた傷は明らかに刃物でできた傷で、熊親分の格闘術主体の傷ではなかった。
というか熊親分が人間を殴ったらバラバラになるだろうから、きれいな状態の死体ではあり得ないのだ。
「これはどちらに?」
「グォ!」
町があると言われている北を指差し教えてくれたあと、用は済んだとでも言うかのようにさっさと森の奥の方に進んで行った。
「ありがとうございます!」
お礼は忘れず言っておく。
それにしても熊親分の寝床は本来森の奥であることは、いくつか検証というか考察をしたおかげで判明していた。
決闘場は比較的村よりにある。だからこそ俺が来れているんだけれど。
でも決闘場を使うオークちゃんや熊親分たちのような猛者は、わざわざ森の奥からやってきて挑戦者をフルボッコにしている。
つまりここは古株に挑戦する若者の聖地であるらしい。
それが死体とどう関係するかというと、この場所周辺は脅威度が高く知能も高い魔物が頻繁に出没する危険地帯であるというのが緋猿族の周知の事実で、誰も近づかない上に街道も敷かれていない。
街道は村の東側にあり、ここは村を挟んだ西側だ。護衛業が人や物資を護衛するというものなら街道側に死体がなければならない。
それが森の中の危険地帯に死体があるということは、普通の部署ではないことがうかがえる。
神子派兵士が嫌がっていた理由も関係しているのだろう。
俺は掃除を終えた後、周辺を少し調査してみようと決めて目の前の大量の素材を剥ぎ取り始めた。
「……親分、多過ぎです」
少しだけ愚痴を言ってしまったが。
◇
素材を剥ぎ取りゴミは決闘場近くに設置したゴミ処理場に投下して雑用業務を終えたあと、一度家に戻って朝食にする。といっても一日三食毎日同じメニューで、ドロンの果実がおいしいと思う以外は栄養補給としか思っていない。
ドロンの果実は主食であると同時にデザートでもあるのだ。他は生でも食せる薬草や木の実で、栄養重視の味度外視の拷問食である。
それでも生命線であるため文句を言うことなく食べる俺は三歳児にしては偉いと思う。
さて調査するにしても偽装工作は必須だろうと思い、素材収集セットを持って森に入る。
せっかく熊親分が示したのだから、熊親分が座っていた位置から北に向かって進むことにした。風向きや足跡に気をつけて暗がりの森の中を進んでいく。
しばらく進んだところで洞窟を発見する。
ちょうど村の北端に近い森の中で、近くに村の水源である湖がある場所だった。ここは屋敷にあった周辺地図から情報を得ていたから、だいたいの場所を把握できている。
ただ、洞窟の周辺は明らかに人の手が入っており、森の中に洞窟型の屋敷が建っているかのようにポツンと拓けた場所にあった。
これでは近づいた瞬間に確実にバレる。仕方なく周囲の状況から状況を推察することにした。
洞窟の裏手には隠されているが馬車が置かれている。それも複数台あるようで、拠点として使われていることが分かる。
さすがに馬はいないが洞窟周辺には蹄の跡があることから、ここまで騎乗してきて馬車に繋いでいるのだろう。
しかし肝心の活動までは分からず諦めて撤収しようと準備していると、洞窟の奥から神子派兵士が歩いてきた。神子の実母と一緒に。
「ついに目処が立ちましたね!」
「えぇ、えぇ。素晴らしいことですわ! ようやく……ようやくノアが神子として活躍できる日が来たのですわ!」
「その通りです! しかし間に合いますかね?」
「何がです?」
「あと二年であの者が職業授与の儀式ですよ? 間に合わなかった場合、すげ替えられる可能性もありますからね」
「な、なんてこと……! イグニス様に処分するよう進言しなくては! そもそも家の下敷きになって死んでいればよかったものを!」
話しの内容から察するに神子の病が治る目処が立ち喜ぶも、俺の存在が邪魔で殺して欲しいという算段つけているようだ。
養父も養父である。
屋敷にいる三人の妻たちでまともな女性が一人もいないという事実に、将来結婚したいという願望を徐々に削られていっているのだ。
長男の実母とはまだ会っていないが、忠臣メイドの話では家の財務を全て握っていて、伯爵家の商売は全て義母主導の下行われているらしい。
もちろん娼館も、不思議な護衛業もである。
悪辣業欲BBAとモンペBBAに、密通色欲BBAの三人組だ。俺なら逃亡するレベルのモンスターである。
あと実母のプチ情報を一つ。
彼女は最近出産しました。ちゃんとお猿さんの子どもですよ。それも女の子の。
彼女は名誉挽回のチャンスを掴めなかったようだ。その点は神子の実母と同じである。三つ違いの子どもを産んだところもソックリ。
長男の実母は優秀な長男を産んでからは得意の商売しかしておらず、子どもは一人だけらしい。
まぁどうでもいいことだけど、追放後も敵になりそうな人物の情報は集めておくようにしているのだ。
だからこそ家づくりを止めてまで調査しに来ており、比較的口が軽い神子派にはドンドン話して欲しかったのだが、ヒステリーの発作が出てしまったのか馬車に乗って帰ってしまった。
それから少し待ってみても変化がないので、家づくりのために帰ることにする。
一応帰るときは一度危険地帯を通って尾行がいないことを確認してから帰ったのだが、後日この判断が正解だったことを知ることになるのだった。
「迎え? ……あぁ。木像のことですか」
待ってくれていたのか、兵士長が事務室にいてくれたおかげですんなりと話しが進む。
「えぇ。何分寂しいところですからね。大切な友達なんですよ」
「……そうなのですか」
触れてはいけない会話と思ったのか、それともオークの木像を友達と言い切るヤバめの子どもと思ったのか。はたまたその両方か分からないが、兵士長の表情を引きつらせる効果は十分にあったらしい。
本音なんだけどな。
「そ、それでいつくらいに家が完成しそうですかな? 君と組手をしないと一日が終わった気がしなくてですね……。どうでしょう?」
「そうですね……。寝る場所だけなら明日で終わりそうですね。僕も一日訓練していないだけで体が鈍ったように感じます」
「そうでしょう。早めの復帰をお待ちしていますよ。あと少々屋敷の方で魔物騒ぎがあったそうですので、どうぞ気をつけてください」
最後に意味深に笑いかけてきたことで、誰が起こした騒ぎかを瞬時に理解して心の中でほくそ笑む。
「それは大変ですね。気をつけます」
あいさつもそこそこにオークちゃんを背負って新居に戻る。夕飯の準備をやっていなかったが、朝の騒動から飲まず食わずでいたおかげで朝食がそのまま残っていた。
「そういえばあと二年で儀式を受けるわけだけど、神子も一緒に行くのかな? 儀式の常連だもんなー。完全に他人だけど、初めて兄に会う瞬間が職業授与の儀式の日になるのか? だとしたら会ったその日にさようならするわけだ。……ウケるーー!」
心の底から疲れていたようで、木像三体と一緒にご飯を食べ、ブツブツと独り言を言っているヤバい子どもになってしまっていた。
今日ほど朝から晩まで休まず魔術を使っていたことはなく、精神的な疲労がピークを迎えていたようだ。
自己診断を終えた後、気絶するするように入眠するのだった。
◇
翌日、目を覚まして一言。
「知らない天井だ」
ありきたりな言葉だが、昨日のことが夢であればいいなと思っていたのだが、現実はそう甘くないようだ。
「今日は床と壁板を貼って、換気用の木窓を二つつけて扉をつけるまでは終わらせたいな。屋根を昨日のうちに終わらせた自分を褒めたい」
今日の予定を組みながら朝食を採りに森へ行く。若干息抜きも兼ねており、早朝から決闘をしていることはないが、わずかに期待して決闘場の観客席に行ってみることにした。
「グォ!」
決闘はやっていなかったが、熊親分が寝そべっていた。そして俺を見つけると、まるで「遅い」と言っているかのようなうなり声をあげる。
どうやら親分は雑用係を待っていたようで、決闘場の掃除をやらされるはめになった。しかも今回は観察できていないから損した気分だ。
それでも言うことを聞いてしまうのは、転生後唯一のモフモフだからである。
うつ伏せで寝そべった状態でお尻側から見ると可愛いんだよ。尻尾をフリフリして寝ているから怖さが皆無だし。
前から見ても可愛いんだけど、たまに目が合う瞬間があって恐怖で体がすくむんだよな。さすが親分だ。
俺が、採取とゴミ捨てか……。って思っていると、何かを投げつけてきた。
もしかして怒らせてしまったのか? と思い、すぐに謝罪の姿勢をとる。
「グォ」
謝罪の前に声をかけられ熊親分の方を向く。親分は投げた物を指差した姿で熊さん座りをしていた。
「こ……これですか?」
「グォ」
コクリと頷き、見るように促しているように鳴く。
「なんだろ?」
格上の熊親分相手に隙も何もないけど、できるだけ背中を見せないように投げられたものに近づいていく。
「……マジかよ……」
その投げられたものを見て心の底から驚いた。何故なら、昨日配置転換されて護衛業なる部署に行った神子派の兵士の死体だったからだ。
一瞬熊親分が殺したのかと思ったが、死体に残されていた傷は明らかに刃物でできた傷で、熊親分の格闘術主体の傷ではなかった。
というか熊親分が人間を殴ったらバラバラになるだろうから、きれいな状態の死体ではあり得ないのだ。
「これはどちらに?」
「グォ!」
町があると言われている北を指差し教えてくれたあと、用は済んだとでも言うかのようにさっさと森の奥の方に進んで行った。
「ありがとうございます!」
お礼は忘れず言っておく。
それにしても熊親分の寝床は本来森の奥であることは、いくつか検証というか考察をしたおかげで判明していた。
決闘場は比較的村よりにある。だからこそ俺が来れているんだけれど。
でも決闘場を使うオークちゃんや熊親分たちのような猛者は、わざわざ森の奥からやってきて挑戦者をフルボッコにしている。
つまりここは古株に挑戦する若者の聖地であるらしい。
それが死体とどう関係するかというと、この場所周辺は脅威度が高く知能も高い魔物が頻繁に出没する危険地帯であるというのが緋猿族の周知の事実で、誰も近づかない上に街道も敷かれていない。
街道は村の東側にあり、ここは村を挟んだ西側だ。護衛業が人や物資を護衛するというものなら街道側に死体がなければならない。
それが森の中の危険地帯に死体があるということは、普通の部署ではないことがうかがえる。
神子派兵士が嫌がっていた理由も関係しているのだろう。
俺は掃除を終えた後、周辺を少し調査してみようと決めて目の前の大量の素材を剥ぎ取り始めた。
「……親分、多過ぎです」
少しだけ愚痴を言ってしまったが。
◇
素材を剥ぎ取りゴミは決闘場近くに設置したゴミ処理場に投下して雑用業務を終えたあと、一度家に戻って朝食にする。といっても一日三食毎日同じメニューで、ドロンの果実がおいしいと思う以外は栄養補給としか思っていない。
ドロンの果実は主食であると同時にデザートでもあるのだ。他は生でも食せる薬草や木の実で、栄養重視の味度外視の拷問食である。
それでも生命線であるため文句を言うことなく食べる俺は三歳児にしては偉いと思う。
さて調査するにしても偽装工作は必須だろうと思い、素材収集セットを持って森に入る。
せっかく熊親分が示したのだから、熊親分が座っていた位置から北に向かって進むことにした。風向きや足跡に気をつけて暗がりの森の中を進んでいく。
しばらく進んだところで洞窟を発見する。
ちょうど村の北端に近い森の中で、近くに村の水源である湖がある場所だった。ここは屋敷にあった周辺地図から情報を得ていたから、だいたいの場所を把握できている。
ただ、洞窟の周辺は明らかに人の手が入っており、森の中に洞窟型の屋敷が建っているかのようにポツンと拓けた場所にあった。
これでは近づいた瞬間に確実にバレる。仕方なく周囲の状況から状況を推察することにした。
洞窟の裏手には隠されているが馬車が置かれている。それも複数台あるようで、拠点として使われていることが分かる。
さすがに馬はいないが洞窟周辺には蹄の跡があることから、ここまで騎乗してきて馬車に繋いでいるのだろう。
しかし肝心の活動までは分からず諦めて撤収しようと準備していると、洞窟の奥から神子派兵士が歩いてきた。神子の実母と一緒に。
「ついに目処が立ちましたね!」
「えぇ、えぇ。素晴らしいことですわ! ようやく……ようやくノアが神子として活躍できる日が来たのですわ!」
「その通りです! しかし間に合いますかね?」
「何がです?」
「あと二年であの者が職業授与の儀式ですよ? 間に合わなかった場合、すげ替えられる可能性もありますからね」
「な、なんてこと……! イグニス様に処分するよう進言しなくては! そもそも家の下敷きになって死んでいればよかったものを!」
話しの内容から察するに神子の病が治る目処が立ち喜ぶも、俺の存在が邪魔で殺して欲しいという算段つけているようだ。
養父も養父である。
屋敷にいる三人の妻たちでまともな女性が一人もいないという事実に、将来結婚したいという願望を徐々に削られていっているのだ。
長男の実母とはまだ会っていないが、忠臣メイドの話では家の財務を全て握っていて、伯爵家の商売は全て義母主導の下行われているらしい。
もちろん娼館も、不思議な護衛業もである。
悪辣業欲BBAとモンペBBAに、密通色欲BBAの三人組だ。俺なら逃亡するレベルのモンスターである。
あと実母のプチ情報を一つ。
彼女は最近出産しました。ちゃんとお猿さんの子どもですよ。それも女の子の。
彼女は名誉挽回のチャンスを掴めなかったようだ。その点は神子の実母と同じである。三つ違いの子どもを産んだところもソックリ。
長男の実母は優秀な長男を産んでからは得意の商売しかしておらず、子どもは一人だけらしい。
まぁどうでもいいことだけど、追放後も敵になりそうな人物の情報は集めておくようにしているのだ。
だからこそ家づくりを止めてまで調査しに来ており、比較的口が軽い神子派にはドンドン話して欲しかったのだが、ヒステリーの発作が出てしまったのか馬車に乗って帰ってしまった。
それから少し待ってみても変化がないので、家づくりのために帰ることにする。
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