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第1章 転生からの逃亡
閑話1 しわ寄せ
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壮真がストーカーを撃退した頃になって、ようやく転生による影響の収拾や処理が片づいた天界では、女神や天使たちの反省会が行われていた。
「ふぅ……。疲れた……」
さすがに四〇人近い人数を同時に転生をさせたことは、【生命神】であっても疲労を感じる作業である。
それをサポートする天使たちも負けず劣らずの仕事量で、激しい疲労を感じずにはいられなかった。
それゆえにミスをしてしまったのだが……。
「ミスをしてしまいました……」
「私もです……。まさか種族のことだとは……」
いつも明るく元気な天使たちが真面目に自分たちの失敗を反省しているため、【生命神・ヴィダ】がいる【生命宮】の空気が重く暗い雰囲気になっている。
「仕方ないわよ。職業のリクエストを聞いているのに、種族のことを聞いてくるとは思わないもの。自業自得よ。それにあながち悪くもないし、特別に代償なしで逃亡できるようにしてあげたのよ? 気にする必要はないわ」
「私の担当は二人とも賢いと思っていたのに……違っていたんですね」
「本当に賢かったら質問の意味を理解した上で、まともな答えを用意しているはずよ」
【ドラゴニート】と【国王】を担当した可愛い系天使――リルが、自らのミスを反省しつつも、同時に二人に対して失望していた。
前者は賢く、後者は謙虚だろうと期待していただけに、どこか裏切られたように感じたのだろう。
「私はまさか打ち間違えるとは……」
「ふっ……ローション……。な、名前が変わっただけよ……。飲めないこともないし、塗るタイプだと思えば……ぷっ」
【ポーション工房】を担当した天使――ミルが、自分のミスを反省しているというのに、ヴィダは笑いを堪えることができずにいた。
ヴィダは内心「よくやった!」と思っているため、笑いつつもフォローに徹している。
「わ、笑い事ではありませんよーー!」
「わ、笑……って……ないわよ? ……ぷっ」
「笑ってますーー!」
実際のところ【ポーション工房】については、名前が【ローション工房】に変わったことと、ポーションではなくローションを生成できるようになっただけ。
お詫びに、魔力次第で形や大きさが自由に変えられる【容器作製】スキルを与えた。
ポーションよりも少しだけヌルヌルするだけで、回復効果を持たせたり水魔法のように使ったりできるから、そこまで気にするようなミスでもない。
エルモアールの生物はローションという物を知らないから、同郷人からの視線に耐えられるような強い精神力があれば、ミスとも言わない些末なことだ。
「そうです。ミルがミスをしたというなら……あの不思議な生物はいったい何だというのですかっ!? 新種を……天使である私が新種を創ってしまったのですよっ!? 本来は創造神様にのみ許された権能なのにっ!」
「「…………」」
「きっと……私は……。今までお世話になりました……」
「ちょっと、リルっ! 何を言ってるのっ!?」
「そうそう。そんな『死を覚悟してます』みたいなことを言うのはやめて欲しいなーー」
「ほらーー! って、何故ここにっ!? というか、その姿はいったい……!?」
ヴィダに便乗して言葉を足す者が現れた。
それもヴィダが動揺する者が。
「良いでしょー。いつものゴツい姿で、可愛い女の子がいっぱいいる【生命宮】に来るのもいかがなものかと思ってね。せっかくだから言葉遣いも変えてみたんだけど、どう? 似合う?」
ゴツいという言葉とは真逆の可愛らしい少年が、無邪気な子どものような少し高めの声で話している。
元の姿を知っているヴィダや天使たちにとって、違和感だらけの姿だった。
「……今の姿には合っていますが……創造神様に似合っているかは……正直分かりません」
「えぇーー! でも大丈夫。この姿のときは【遊戯神・ロキシム】で通すからさ」
「何が大丈夫なのか分かりません」
目の前の自称【遊戯神】だが、神格は当然【創造神】だ。
名前が変わったところで大した意味はない。
「大丈夫だよ。僕が【創造神・マキシム】だって知っているのは君たちだけだもん。ここに入ってくるまでは新神だって言ってきたし、神威も抑えてたからね」
「……ミスに目を瞑る代わりに、協力者になれということでしょうか?」
「それは深読みのしすぎだよー。あの世界の神の尻拭いをするだけでも大変だったのに、ちょっとしつこい信者の対応も同時に熟したんだよ? 褒めることはあっても責めるなんてことはしないよー。ただこの姿を自慢するためには、正体を明かすしかなかったから言っただけ」
「では、他の神に言っても構わないと?」
「もちろん。でも、知る神が多いのはヴィダの望むところではないはずだけど?」
「……何故でしょうか?」
「ん? 今回の転生って内緒にしてるでしょ? みんなには神隠しだから転移だって説明しているって聞いたんだけど。リソースの横流しをしてまで何かをしたかったんでしょ? 僕が元の姿で【生命宮】に来ていたら勘繰る者も出て来たけど、新神のあいさつなら大丈夫だと思うんだよね」
もし新神の正体が【創造神】だと知られた場合は、わざわざ姿を偽ってまで【生命宮】を訪れた事情を勘繰る者が現れるだろう。
それも【創造神】の気遣いを無駄にする形で。
たとえイメチェンの自慢だと主張したとしても、疑念を完全には払拭できない。
そうなれば動きが鈍くなり、やりたいことがまともにできなくなってしまうだろう。
「僕も久しぶりに面白い子を見つけたし、今まで我慢させてたあの子たちにも楽しい時間を過ごさせてあげられたから、僕は君たちの邪魔はしないよって言いに来たんだよ」
「……本当に?」
「うん。書面に残してもいいよ?」
「いえ。御言葉だけで十分です」
「そう? まぁいつでも言って。あと、一人の子にはちょっと手を出すけど、それだけは見逃してくれないかな?」
「それは【学者】の子でしょうか?」
「そうそう。巻き込まれボッチ転生なのに、なかなかほのぼのライフを送れずにいるよね」
「元々ほのぼのは無理だと思うのですが?」
「そんなことないよ? 西じゃなくて東に行っていれば、帝国内でほのぼの学者ライフを満喫できたと思うんだ。同郷人の中には知人もいないから身軽でしょ? 【無詠唱】を使えれば食いっぱぐれはないよ」
「西側でも同じでは?」
「いやいやいや。東側は普人族至上主義のせいで、色々遅れていたり止まっていたりしてるからほのぼのできるんだよ。西側は賑やかだよ。だからこそ、ほのぼのする時間なんかないんだけどね。それにまずは霊峰だよ。どのルートを使うか分からないけど、場合によっては即死するかもね」
「そうだったのですね……」
「まぁ霊峰や大森林はヴィダの管轄じゃないから、詳しくなくても不思議じゃないけどね」
ヴィダは毎日送られてくる魂を転生させたり、【創造神】に次ぐ人気宗派であるため、各教会に目を配ったりとかなり忙しい日々を送っている。
教会が一つもない大自然に目を向ける暇などないのだ。
「だからね、霊峰を越えられるような魔導具をプレゼントしておいたんだー」
「あぁ。そういえば、あの山羊は? もっと可愛い子が届けるはずだったんですが?」
「あれ? 可愛くなかった?」
「えぇ、全く」
「あの子は僕からのプレゼントを届けるときに現れるようにしたんだよね。普段はヴィダが設定した子だよ? ……たぶん」
「あの山羊、創造神様の姿に似ていましたけど?」
「そうかな?」
「ゴツいところが特に」
「かっこ良さを追求したら、あの山羊さんが出来上がったんだよね」
遠回しに自分のことをカッコいいと言っていることに気づいたヴィダは、思わずジト目で目の前の少年を見る。
「あの山羊はあんまり出現しない希少配達獣なんだよ? ……たぶん」
「あの、さっきからたぶんって言ってますけど、本当に可愛いモフモフが届けることってあるんですか?」
「……たぶん」
「ちょっとっ!」
「でもでもっ! 【学者】の子がきっと可愛いモフモフを見せてくれるからさっ! 大丈夫、大丈夫っ!」
「私の子はどこに行ったんですか!?」
「…………」
やましいことがあるのか、ヴィダの追及に思わず視線を逸らすロキシム。
そして……。
「――あっ! 僕、用事思い出しちゃったなっ! そろそろ帰らなきゃっ! ミスは気にしなくていいからねーー! さらばなり!」
「ちょっとぉぉぉぉーー!」
ロキシムは逃走した。
持てる力を全て使って。
◆
「ふぅ……。今帰ったよー」
「わふっ」
ヴィダがわざわざ創造した狼の霊獣は【創造宮】にいた。
マキシムは目の前の子狼に一目惚れしてしまったのだ。しかしゴツい見た目のせいで懐かれず、苦肉の策としてロキシムを創った。
そのおかげで、今は毎日一緒に寝られるほど仲良しになっていた。
「よしよしよしっ。可愛いなぁ……」
「わふっ」
子狼と片時も離れたくないロキシムが代わりに創ったのが山羊さんで、ロキシムのわがままのしわ寄せが壮真にいくことに。
本来だったら子狼の肉球スタンプをもらっていたはずなのに、ゴツい山羊さんの蹄スタンプを喰らうはめになったのだ。
「もう少しで美味しいおやつが食べられるぞー。楽しみでちゅねー!」
「わふぅぅぅ」
「よしよし。お昼寝しようか」
「わふわふっ」
「ふふふっ。【学者】くん、僕は君に期待しているからね。どうか長生きしてくれたまえ」
壮真の苦難はまだまだ続きそうであった。
「ふぅ……。疲れた……」
さすがに四〇人近い人数を同時に転生をさせたことは、【生命神】であっても疲労を感じる作業である。
それをサポートする天使たちも負けず劣らずの仕事量で、激しい疲労を感じずにはいられなかった。
それゆえにミスをしてしまったのだが……。
「ミスをしてしまいました……」
「私もです……。まさか種族のことだとは……」
いつも明るく元気な天使たちが真面目に自分たちの失敗を反省しているため、【生命神・ヴィダ】がいる【生命宮】の空気が重く暗い雰囲気になっている。
「仕方ないわよ。職業のリクエストを聞いているのに、種族のことを聞いてくるとは思わないもの。自業自得よ。それにあながち悪くもないし、特別に代償なしで逃亡できるようにしてあげたのよ? 気にする必要はないわ」
「私の担当は二人とも賢いと思っていたのに……違っていたんですね」
「本当に賢かったら質問の意味を理解した上で、まともな答えを用意しているはずよ」
【ドラゴニート】と【国王】を担当した可愛い系天使――リルが、自らのミスを反省しつつも、同時に二人に対して失望していた。
前者は賢く、後者は謙虚だろうと期待していただけに、どこか裏切られたように感じたのだろう。
「私はまさか打ち間違えるとは……」
「ふっ……ローション……。な、名前が変わっただけよ……。飲めないこともないし、塗るタイプだと思えば……ぷっ」
【ポーション工房】を担当した天使――ミルが、自分のミスを反省しているというのに、ヴィダは笑いを堪えることができずにいた。
ヴィダは内心「よくやった!」と思っているため、笑いつつもフォローに徹している。
「わ、笑い事ではありませんよーー!」
「わ、笑……って……ないわよ? ……ぷっ」
「笑ってますーー!」
実際のところ【ポーション工房】については、名前が【ローション工房】に変わったことと、ポーションではなくローションを生成できるようになっただけ。
お詫びに、魔力次第で形や大きさが自由に変えられる【容器作製】スキルを与えた。
ポーションよりも少しだけヌルヌルするだけで、回復効果を持たせたり水魔法のように使ったりできるから、そこまで気にするようなミスでもない。
エルモアールの生物はローションという物を知らないから、同郷人からの視線に耐えられるような強い精神力があれば、ミスとも言わない些末なことだ。
「そうです。ミルがミスをしたというなら……あの不思議な生物はいったい何だというのですかっ!? 新種を……天使である私が新種を創ってしまったのですよっ!? 本来は創造神様にのみ許された権能なのにっ!」
「「…………」」
「きっと……私は……。今までお世話になりました……」
「ちょっと、リルっ! 何を言ってるのっ!?」
「そうそう。そんな『死を覚悟してます』みたいなことを言うのはやめて欲しいなーー」
「ほらーー! って、何故ここにっ!? というか、その姿はいったい……!?」
ヴィダに便乗して言葉を足す者が現れた。
それもヴィダが動揺する者が。
「良いでしょー。いつものゴツい姿で、可愛い女の子がいっぱいいる【生命宮】に来るのもいかがなものかと思ってね。せっかくだから言葉遣いも変えてみたんだけど、どう? 似合う?」
ゴツいという言葉とは真逆の可愛らしい少年が、無邪気な子どものような少し高めの声で話している。
元の姿を知っているヴィダや天使たちにとって、違和感だらけの姿だった。
「……今の姿には合っていますが……創造神様に似合っているかは……正直分かりません」
「えぇーー! でも大丈夫。この姿のときは【遊戯神・ロキシム】で通すからさ」
「何が大丈夫なのか分かりません」
目の前の自称【遊戯神】だが、神格は当然【創造神】だ。
名前が変わったところで大した意味はない。
「大丈夫だよ。僕が【創造神・マキシム】だって知っているのは君たちだけだもん。ここに入ってくるまでは新神だって言ってきたし、神威も抑えてたからね」
「……ミスに目を瞑る代わりに、協力者になれということでしょうか?」
「それは深読みのしすぎだよー。あの世界の神の尻拭いをするだけでも大変だったのに、ちょっとしつこい信者の対応も同時に熟したんだよ? 褒めることはあっても責めるなんてことはしないよー。ただこの姿を自慢するためには、正体を明かすしかなかったから言っただけ」
「では、他の神に言っても構わないと?」
「もちろん。でも、知る神が多いのはヴィダの望むところではないはずだけど?」
「……何故でしょうか?」
「ん? 今回の転生って内緒にしてるでしょ? みんなには神隠しだから転移だって説明しているって聞いたんだけど。リソースの横流しをしてまで何かをしたかったんでしょ? 僕が元の姿で【生命宮】に来ていたら勘繰る者も出て来たけど、新神のあいさつなら大丈夫だと思うんだよね」
もし新神の正体が【創造神】だと知られた場合は、わざわざ姿を偽ってまで【生命宮】を訪れた事情を勘繰る者が現れるだろう。
それも【創造神】の気遣いを無駄にする形で。
たとえイメチェンの自慢だと主張したとしても、疑念を完全には払拭できない。
そうなれば動きが鈍くなり、やりたいことがまともにできなくなってしまうだろう。
「僕も久しぶりに面白い子を見つけたし、今まで我慢させてたあの子たちにも楽しい時間を過ごさせてあげられたから、僕は君たちの邪魔はしないよって言いに来たんだよ」
「……本当に?」
「うん。書面に残してもいいよ?」
「いえ。御言葉だけで十分です」
「そう? まぁいつでも言って。あと、一人の子にはちょっと手を出すけど、それだけは見逃してくれないかな?」
「それは【学者】の子でしょうか?」
「そうそう。巻き込まれボッチ転生なのに、なかなかほのぼのライフを送れずにいるよね」
「元々ほのぼのは無理だと思うのですが?」
「そんなことないよ? 西じゃなくて東に行っていれば、帝国内でほのぼの学者ライフを満喫できたと思うんだ。同郷人の中には知人もいないから身軽でしょ? 【無詠唱】を使えれば食いっぱぐれはないよ」
「西側でも同じでは?」
「いやいやいや。東側は普人族至上主義のせいで、色々遅れていたり止まっていたりしてるからほのぼのできるんだよ。西側は賑やかだよ。だからこそ、ほのぼのする時間なんかないんだけどね。それにまずは霊峰だよ。どのルートを使うか分からないけど、場合によっては即死するかもね」
「そうだったのですね……」
「まぁ霊峰や大森林はヴィダの管轄じゃないから、詳しくなくても不思議じゃないけどね」
ヴィダは毎日送られてくる魂を転生させたり、【創造神】に次ぐ人気宗派であるため、各教会に目を配ったりとかなり忙しい日々を送っている。
教会が一つもない大自然に目を向ける暇などないのだ。
「だからね、霊峰を越えられるような魔導具をプレゼントしておいたんだー」
「あぁ。そういえば、あの山羊は? もっと可愛い子が届けるはずだったんですが?」
「あれ? 可愛くなかった?」
「えぇ、全く」
「あの子は僕からのプレゼントを届けるときに現れるようにしたんだよね。普段はヴィダが設定した子だよ? ……たぶん」
「あの山羊、創造神様の姿に似ていましたけど?」
「そうかな?」
「ゴツいところが特に」
「かっこ良さを追求したら、あの山羊さんが出来上がったんだよね」
遠回しに自分のことをカッコいいと言っていることに気づいたヴィダは、思わずジト目で目の前の少年を見る。
「あの山羊はあんまり出現しない希少配達獣なんだよ? ……たぶん」
「あの、さっきからたぶんって言ってますけど、本当に可愛いモフモフが届けることってあるんですか?」
「……たぶん」
「ちょっとっ!」
「でもでもっ! 【学者】の子がきっと可愛いモフモフを見せてくれるからさっ! 大丈夫、大丈夫っ!」
「私の子はどこに行ったんですか!?」
「…………」
やましいことがあるのか、ヴィダの追及に思わず視線を逸らすロキシム。
そして……。
「――あっ! 僕、用事思い出しちゃったなっ! そろそろ帰らなきゃっ! ミスは気にしなくていいからねーー! さらばなり!」
「ちょっとぉぉぉぉーー!」
ロキシムは逃走した。
持てる力を全て使って。
◆
「ふぅ……。今帰ったよー」
「わふっ」
ヴィダがわざわざ創造した狼の霊獣は【創造宮】にいた。
マキシムは目の前の子狼に一目惚れしてしまったのだ。しかしゴツい見た目のせいで懐かれず、苦肉の策としてロキシムを創った。
そのおかげで、今は毎日一緒に寝られるほど仲良しになっていた。
「よしよしよしっ。可愛いなぁ……」
「わふっ」
子狼と片時も離れたくないロキシムが代わりに創ったのが山羊さんで、ロキシムのわがままのしわ寄せが壮真にいくことに。
本来だったら子狼の肉球スタンプをもらっていたはずなのに、ゴツい山羊さんの蹄スタンプを喰らうはめになったのだ。
「もう少しで美味しいおやつが食べられるぞー。楽しみでちゅねー!」
「わふぅぅぅ」
「よしよし。お昼寝しようか」
「わふわふっ」
「ふふふっ。【学者】くん、僕は君に期待しているからね。どうか長生きしてくれたまえ」
壮真の苦難はまだまだ続きそうであった。
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