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第1章 転生からの逃亡
第10話 迷宮挑戦
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先ほど市場調査ができなかったから、駐車場で御礼を言うときにでも質問をしようと思っていたのだが、またしても世の中の厳しさを知る。
メイドとのやり取りを見ていた商人は、俺と関わると面倒に巻き込まれると思ったのか、そそくさと立ち去っていってしまった。
「……迷宮に行くか」
迷宮の場所はすぐに分かった。
テント村の北側にある洞窟が迷宮の入口で、その横に窓口がある。
そこで手続きをするという。
「すみませーん。入りまーす」
「許可証を」
は? もらってませんけど?
「ありません」
「では無理です」
「国の要請ですので無理でもそれでも構いませんが、名前を教えて下さい。あなたが通さなかったと報告しますから」
「……規則です」
「規則なのは分かりましたから、あなたの名前を教えて下さい。僕は王城に住んでますので、すぐに報告できます。さぁ教えて下さい」
「……使用人でも規則です」
「使用人ではありません。僕は帰って伝えます。門番の皆さんに追い返されたから、迷宮を攻略できないと。多くの同朋が感謝するでしょう。――勇者のみんなが」
「――ゆ、勇者様でしたか……。失礼いたしました。勇者の方々は許可証が不要です。どうぞお通り下さいっ!」
「いいんですか?」
「もちろんですっ!」
「では、失礼します」
もう少しネチネチして詰めてやりたかったが、時間がもったいないと思ってやめた。
ちなみに報告した場合は、この門番は左遷か懲罰行きだったと思うよ。
だって、メイドがミスを認めるわけないじゃん。メイドは貴族令嬢だが、この門番は平民だ。勝ち目はない。
それにしても、どうしても勇者に迷宮を攻略して欲しいみたいだな。
訓練の場を用意してもらっているのは俺たち側なんだから、いらないって言われたら「好きにしろ」って言われても不思議じゃないのに。
周囲に建物を建てない理由も関係しているのかも。すぐに撤去するから不要だとか。
「まぁいいか。生贄諸君に任せておけば」
洞窟だから薄暗いかなって思って一応松明を持ってきたんだけど、洞窟の壁がほんのり光って十分見える。
え? 魔眼のおかげで暗視があるって?
本物暗視用の魔眼ではなく副産物のようなものだから、まるで昼のようにとはいかないし、不慣れな状態で戦闘なんかできない。
まずは戦闘に慣れていき、魔眼には倉庫での訓練で慣れていく予定。その後に動きを合わせるという手順を踏む予定だ。
まぁ昨日は疲れと空腹で訓練どころじゃなかったけど。
「装備の確認だ。腰にナイフ……よしっ。背嚢よしっ。棒……よしっ。全てよしっ」
いざ、行かんっ!
◆
洞窟だったのは最初だけで、扉を一つ潜ると石造りの回廊になっている。
迷路みたいにややこしくはなさそうだが、ひんやりとしてどこか不気味だ。
「余分な紙なんかないからマッピングができないなぁ」
独り言を言いつつ奥へ進むと、小部屋が一つ脇にあった。
どうするか悩むも覗くだけでもしてみようと決め、愛棒を握りしめて少しだけ扉を開けてみる。
そしてすぐ閉めた。
「……ここはやめよう。邪魔したらいかん」
何を見たかって?
アババだ、アババ。
意味不明だって?
俺もよく分からない。
ただ、端的に見たことを伝えただけだ。
もっと詳しく言うなら、三人組のうちの一人の女の子がスライムにやられて「アババッ」と連呼している。それを残りの二人が爆笑して見ているという、どうしたらいいか分からない状況だ。
普通ならイジメでは? と思うが、迷宮という危険な場所にいじめっ子と一緒に来るか?
イジメっ子に逆らえないというかもしれないけど、身分が天と地ほどに違う相手だよ?
この国の知識をインストールされただけの俺でも法衣を見てすぐに分かったんだから、この国の民なら知ってて当然の身分である。
イジメがバレた瞬間、中央広場で公開処刑ものだ。もちろん、一族郎党根切りで。
ということは、アレが趣味の可能性がある。
趣味を邪魔された上、誰かに知られてしまった。……殺そう。
そうなると困るのは、俺だけ。
「さらば、アババ姫」
せめてもの餞別にノックダッシュを贈ろう。
「ふぅ……」
迷宮の壁や扉は滅多に破壊できないほど頑丈であると知識にあるから、【身体強化】を発動するように意識し、愛棒を両手で握りしめて力いっぱい扉を殴りつける。
破壊するつもりで二回殴った扉は、大きな音を響かせた。
直後、【身体強化】を維持したままダッシュし、一番近場の小部屋に駆け込んだ。
息を潜め、レベル三の【気配遮断】を使う。
同時に【気配察知】で周辺の様子を窺う。
最初は周辺を捜索していたみたいだが、許可をもらって攻略していた別の人が轟音のせいで駆けつけ、アババ姫を保護したことで捜索どころじゃなくなったみたいだ。
気配が遠退き一息つけた……が、目の前には別の危機が迫っていた。
「スライムの群れか……。俺もアババ国の国民になってしまうのか? ――いやだっ」
スライムに打撃は効かないというのはラノベで定番だが、とりあえず愛棒で薙ぎ払う。
「喰らえっ!」
あまり大きくないスライムだが、殴った感触はゴムの塊を殴ったみたいに重厚感があった。
「【身体強化】してるんだぞっ?! レベル一だけどっ!」
しかもここでさらなるピンチが訪れる。
なんと愛棒が死んだのだ。
元々限界が近かったが、ノックダッシュで無理をさせてしまったのだろう。
すまない。
お前の遺志はコイツが受け継ぐから。
「筆よっ!」
愛棒を落とし、その手に進化した愛棒の筆を握る。
どこが進化したかは言う必要はあるまい。
「伸びろ、筆丸っ」
先端は刃物ではないけど、無事に槍くらいまでサイズが変わった。
「おぉっ、すごい」
これで魔法が使えたら完璧なのだが、昨日水欲しさに魔法を試してみたが無理だった。
身につける勉強をしたくても無理だから、アババ回避の鍵は【ギフト】しかない。
「他には……奥に先人の武器があるっ!」
奥まで進めれば、もう少し希望が持てるかもしれない。
「せいっ」
何も倒す必要はない。
掬うようにして隅に放り投げれば、距離と時間を稼げる。
基本的に動きが緩慢で、押しくらまんじゅうを楽しむ知能しかない魔獣だ。
「そいっ。……せいっ」
主に狙っている場所がある。
オートロック機能がある扉だ。
でも思い出して欲しい。
俺、覗けたよ?
つまり、時間制限か何かで扉が開くってことだ。
外開きの扉に当て続ければ、ロックが解除された時にスライムが飛び出すはず。
たとえ意味がなくても、奥に進みたい俺から一番距離を作れる位置だ。無駄にはならない。
「し、しんどい……」
重厚感があるものを掬って投げる行為は慣れていても大変なのに、不慣れな道具で不慣れな作業という大変な作業という言葉では済まないことを繰り返している。まさに地獄。
「あと少しっ」
ボンッ、ドンッ。という低い音を響かせて扉に当たるスライムを途中からゴルフボールと見立て気を紛らわし、腕が上がらなくなってきた自分を鼓舞し続けたおかげで、ようやく奥に辿り着くことができた。
遺品らしき物が置かれている場所は、小さな安全圏というべきか、スライムが上がって来れないような返しがついている。
「す、少し……休憩……」
呼吸を整え、手足のストレッチをする。
本当は水を飲みたいけど、そんなものはない。
「これ……パーティーを組ませるわけだよ……」
訓練をすれば危なくないって……訓練場所が迷宮の場合はどうすればいいですか?
「えーと……死んだ人って騎士だったのか」
昨日取り囲んでいた騎士と同じ鎧だから王国所属の騎士だと分かるけど、王国の兵士は優秀なんじゃなかったのか? スライムにやられてるんじゃねぇよ。
まぁ俺もやられそうだけど。
「同士よ、君らの無念は俺が晴らそう。いや、君たちの装備を連れていくから、一緒に晴らそうっ!」
南無阿弥陀仏。
「では早速」
手を合わせた後、骸骨から装備を剥がしていき、使えそうな物とそうでない物とを分けていく。
騎士の装備は後で没収される可能性があるから、従者らしき者の装備をいただこう。
「エルモアールに三途の川はなさそうだから、渡し賃はいらないね。現世で俺が使ってあげるよ」
お金は騎士らしく金貨含む多種多様な種類を持っていた。「金貨以外持たぬ」とか言う阿呆じゃなくてよかった。
「おっ! これはスクロールってやつでは?」
魔力を流すだけで魔法が使える、使い捨て便利アイテムだ。
中身は生活魔法だけで戦闘には使えなかったみたいだが、水を用意できそうだし、火を起こすという文明的な生活を取り戻せそうということに気づき、思わず笑みがこぼれた。
「これ……門のチェックで取り上げられたりしないよね?」
迷宮に入ってどれくらい経ったか分からないけど、出るまでにやらなければいけないことができてしまった。
それは――裁縫だ。
「さすが従者。裁縫セットを持っていると思ったよ」
マントを着ているから、もしやと思ったが正解だった。
マントは丈夫な布を使っているのか、比較的綺麗な状態だし、騎士の衣服も綺麗な部分が多い。
これで二重を袋を作って没収されないように気をつけよう。
最悪没収されたら、他の勇者達に「没収されるから宝の回収とかしても無駄だよ」と教えてやる。
生贄勇者にバレたら聖女様がごねそうだな。
利益がないならやらないって。
「さぁ、やるか」
メイドとのやり取りを見ていた商人は、俺と関わると面倒に巻き込まれると思ったのか、そそくさと立ち去っていってしまった。
「……迷宮に行くか」
迷宮の場所はすぐに分かった。
テント村の北側にある洞窟が迷宮の入口で、その横に窓口がある。
そこで手続きをするという。
「すみませーん。入りまーす」
「許可証を」
は? もらってませんけど?
「ありません」
「では無理です」
「国の要請ですので無理でもそれでも構いませんが、名前を教えて下さい。あなたが通さなかったと報告しますから」
「……規則です」
「規則なのは分かりましたから、あなたの名前を教えて下さい。僕は王城に住んでますので、すぐに報告できます。さぁ教えて下さい」
「……使用人でも規則です」
「使用人ではありません。僕は帰って伝えます。門番の皆さんに追い返されたから、迷宮を攻略できないと。多くの同朋が感謝するでしょう。――勇者のみんなが」
「――ゆ、勇者様でしたか……。失礼いたしました。勇者の方々は許可証が不要です。どうぞお通り下さいっ!」
「いいんですか?」
「もちろんですっ!」
「では、失礼します」
もう少しネチネチして詰めてやりたかったが、時間がもったいないと思ってやめた。
ちなみに報告した場合は、この門番は左遷か懲罰行きだったと思うよ。
だって、メイドがミスを認めるわけないじゃん。メイドは貴族令嬢だが、この門番は平民だ。勝ち目はない。
それにしても、どうしても勇者に迷宮を攻略して欲しいみたいだな。
訓練の場を用意してもらっているのは俺たち側なんだから、いらないって言われたら「好きにしろ」って言われても不思議じゃないのに。
周囲に建物を建てない理由も関係しているのかも。すぐに撤去するから不要だとか。
「まぁいいか。生贄諸君に任せておけば」
洞窟だから薄暗いかなって思って一応松明を持ってきたんだけど、洞窟の壁がほんのり光って十分見える。
え? 魔眼のおかげで暗視があるって?
本物暗視用の魔眼ではなく副産物のようなものだから、まるで昼のようにとはいかないし、不慣れな状態で戦闘なんかできない。
まずは戦闘に慣れていき、魔眼には倉庫での訓練で慣れていく予定。その後に動きを合わせるという手順を踏む予定だ。
まぁ昨日は疲れと空腹で訓練どころじゃなかったけど。
「装備の確認だ。腰にナイフ……よしっ。背嚢よしっ。棒……よしっ。全てよしっ」
いざ、行かんっ!
◆
洞窟だったのは最初だけで、扉を一つ潜ると石造りの回廊になっている。
迷路みたいにややこしくはなさそうだが、ひんやりとしてどこか不気味だ。
「余分な紙なんかないからマッピングができないなぁ」
独り言を言いつつ奥へ進むと、小部屋が一つ脇にあった。
どうするか悩むも覗くだけでもしてみようと決め、愛棒を握りしめて少しだけ扉を開けてみる。
そしてすぐ閉めた。
「……ここはやめよう。邪魔したらいかん」
何を見たかって?
アババだ、アババ。
意味不明だって?
俺もよく分からない。
ただ、端的に見たことを伝えただけだ。
もっと詳しく言うなら、三人組のうちの一人の女の子がスライムにやられて「アババッ」と連呼している。それを残りの二人が爆笑して見ているという、どうしたらいいか分からない状況だ。
普通ならイジメでは? と思うが、迷宮という危険な場所にいじめっ子と一緒に来るか?
イジメっ子に逆らえないというかもしれないけど、身分が天と地ほどに違う相手だよ?
この国の知識をインストールされただけの俺でも法衣を見てすぐに分かったんだから、この国の民なら知ってて当然の身分である。
イジメがバレた瞬間、中央広場で公開処刑ものだ。もちろん、一族郎党根切りで。
ということは、アレが趣味の可能性がある。
趣味を邪魔された上、誰かに知られてしまった。……殺そう。
そうなると困るのは、俺だけ。
「さらば、アババ姫」
せめてもの餞別にノックダッシュを贈ろう。
「ふぅ……」
迷宮の壁や扉は滅多に破壊できないほど頑丈であると知識にあるから、【身体強化】を発動するように意識し、愛棒を両手で握りしめて力いっぱい扉を殴りつける。
破壊するつもりで二回殴った扉は、大きな音を響かせた。
直後、【身体強化】を維持したままダッシュし、一番近場の小部屋に駆け込んだ。
息を潜め、レベル三の【気配遮断】を使う。
同時に【気配察知】で周辺の様子を窺う。
最初は周辺を捜索していたみたいだが、許可をもらって攻略していた別の人が轟音のせいで駆けつけ、アババ姫を保護したことで捜索どころじゃなくなったみたいだ。
気配が遠退き一息つけた……が、目の前には別の危機が迫っていた。
「スライムの群れか……。俺もアババ国の国民になってしまうのか? ――いやだっ」
スライムに打撃は効かないというのはラノベで定番だが、とりあえず愛棒で薙ぎ払う。
「喰らえっ!」
あまり大きくないスライムだが、殴った感触はゴムの塊を殴ったみたいに重厚感があった。
「【身体強化】してるんだぞっ?! レベル一だけどっ!」
しかもここでさらなるピンチが訪れる。
なんと愛棒が死んだのだ。
元々限界が近かったが、ノックダッシュで無理をさせてしまったのだろう。
すまない。
お前の遺志はコイツが受け継ぐから。
「筆よっ!」
愛棒を落とし、その手に進化した愛棒の筆を握る。
どこが進化したかは言う必要はあるまい。
「伸びろ、筆丸っ」
先端は刃物ではないけど、無事に槍くらいまでサイズが変わった。
「おぉっ、すごい」
これで魔法が使えたら完璧なのだが、昨日水欲しさに魔法を試してみたが無理だった。
身につける勉強をしたくても無理だから、アババ回避の鍵は【ギフト】しかない。
「他には……奥に先人の武器があるっ!」
奥まで進めれば、もう少し希望が持てるかもしれない。
「せいっ」
何も倒す必要はない。
掬うようにして隅に放り投げれば、距離と時間を稼げる。
基本的に動きが緩慢で、押しくらまんじゅうを楽しむ知能しかない魔獣だ。
「そいっ。……せいっ」
主に狙っている場所がある。
オートロック機能がある扉だ。
でも思い出して欲しい。
俺、覗けたよ?
つまり、時間制限か何かで扉が開くってことだ。
外開きの扉に当て続ければ、ロックが解除された時にスライムが飛び出すはず。
たとえ意味がなくても、奥に進みたい俺から一番距離を作れる位置だ。無駄にはならない。
「し、しんどい……」
重厚感があるものを掬って投げる行為は慣れていても大変なのに、不慣れな道具で不慣れな作業という大変な作業という言葉では済まないことを繰り返している。まさに地獄。
「あと少しっ」
ボンッ、ドンッ。という低い音を響かせて扉に当たるスライムを途中からゴルフボールと見立て気を紛らわし、腕が上がらなくなってきた自分を鼓舞し続けたおかげで、ようやく奥に辿り着くことができた。
遺品らしき物が置かれている場所は、小さな安全圏というべきか、スライムが上がって来れないような返しがついている。
「す、少し……休憩……」
呼吸を整え、手足のストレッチをする。
本当は水を飲みたいけど、そんなものはない。
「これ……パーティーを組ませるわけだよ……」
訓練をすれば危なくないって……訓練場所が迷宮の場合はどうすればいいですか?
「えーと……死んだ人って騎士だったのか」
昨日取り囲んでいた騎士と同じ鎧だから王国所属の騎士だと分かるけど、王国の兵士は優秀なんじゃなかったのか? スライムにやられてるんじゃねぇよ。
まぁ俺もやられそうだけど。
「同士よ、君らの無念は俺が晴らそう。いや、君たちの装備を連れていくから、一緒に晴らそうっ!」
南無阿弥陀仏。
「では早速」
手を合わせた後、骸骨から装備を剥がしていき、使えそうな物とそうでない物とを分けていく。
騎士の装備は後で没収される可能性があるから、従者らしき者の装備をいただこう。
「エルモアールに三途の川はなさそうだから、渡し賃はいらないね。現世で俺が使ってあげるよ」
お金は騎士らしく金貨含む多種多様な種類を持っていた。「金貨以外持たぬ」とか言う阿呆じゃなくてよかった。
「おっ! これはスクロールってやつでは?」
魔力を流すだけで魔法が使える、使い捨て便利アイテムだ。
中身は生活魔法だけで戦闘には使えなかったみたいだが、水を用意できそうだし、火を起こすという文明的な生活を取り戻せそうということに気づき、思わず笑みがこぼれた。
「これ……門のチェックで取り上げられたりしないよね?」
迷宮に入ってどれくらい経ったか分からないけど、出るまでにやらなければいけないことができてしまった。
それは――裁縫だ。
「さすが従者。裁縫セットを持っていると思ったよ」
マントを着ているから、もしやと思ったが正解だった。
マントは丈夫な布を使っているのか、比較的綺麗な状態だし、騎士の衣服も綺麗な部分が多い。
これで二重を袋を作って没収されないように気をつけよう。
最悪没収されたら、他の勇者達に「没収されるから宝の回収とかしても無駄だよ」と教えてやる。
生贄勇者にバレたら聖女様がごねそうだな。
利益がないならやらないって。
「さぁ、やるか」
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