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第1章 転生からの逃亡
第9話 文化交流
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いらっしゃいませ、クソメイド。
「おはようございます」
「準備はよろしいですか?」
おい、メシは?
「準備ですか? まずは食事をして、防具や武器を支給してもらった後は、備品を用意してもらえれば僕は準備満タンですよ」
お前のせいで準備が整っていないと伝えれば、
「えっ? 食事してないんですか? 新鮮なお肉を用意しておいたのですが?」
と宣う。
「あぁー! てっきり王女殿下のペットかと思いまして、少しだけ可愛がるだけに留めましたけど。今度見かけたらお裾分けいたしますね」
誰がネズミーキングなんか食うか。
せっかく【鑑定】を使える機会があるのだから試すでしょ。
結果、クソマズ毒持ちという耐性系スキル取得以外に役に立ちそうになかった。
ネズミのくせに脱兎のごとく逃げ出したしね。
「楽しみにしておきます」
「えぇ。それで要望は通るのでしょうか?」
「私には許可を通す権限がございませんので、帰りのお迎えまでに確認しておきます」
「……では、この倉庫内にある棒を武器として持ち出してもいいですか? 書面で許可をいただきたいです」
何の変哲もない木製の棒を持ち出して見せ、直接確認させる。
あとで文句言われても堪らない。
「これですか……?」
「まさかこれも駄目ですか? 迷宮に素手で行けるほど王国の兵士達は優秀なのですね」
「当然です」
「でしたら、勇者の助力は必要ないのでは? 勇者は棒切れがないと心細いのです。精強な兵士に守ってもらわなきゃいけないほどの足手まといなんです。他の勇者達もきっと安心すると思います。聖女様も怖がっていたでしょう?」
「……優秀ですが、装備なしでは入りません。あなたの不安は理解できます。倉庫の中にあるものは私の責任で持ち出しを許可します」
しっかり書面に残してもらった。
だが言わせて欲しい。
権限がなかったんじゃなかったか?
メシ抜きは確定したってことか?
装備が必要だと分かってて持たせないつもりだったのか?
倉庫以外の物は渡さないとでも?
許可してやるから他には言うなってか?
苛立ちを飲み込み、サンタクロースの袋に肩掛け用の紐がついたような背嚢を引っ張り出す。
この中には錆びたナイフや刃が欠けた包丁、ボロボロになった布で作ったお手製のロープなどを入れている。
装備などを渡されることなく迷宮に送り込まれると予想していたが、悪い意味で信頼に応えてくれたらしい。
クタバレッ!
お礼参りを兼ねて、部屋の扉の前で笠地蔵ごっこでもやってやろうか? もちろん、品物は毒ネズミ一択だ。
昨日の下級侍女ともども喜ぶが良い。
「お待たせしました」
「えぇ。では行きましょう」
一言余計なんだよ。
お詫びにお尻の監視をしてあげようではないか。これで不埒な輩が手を伸ばしても大丈夫だぞ。
「……何か?」
「何がです?」
「……」
「どうしました?」
「まぁ、いいです」
「ならよかったです」
前世では見るハラなるものがあったけど、俺は前を向いて歩いているだけ。
ついてこいと言われて、唯々諾々と従い後を歩いているだけ。
不慣れな場所だから、少し足元を見るように歩いているだけ。
「勇者様もお年頃なのですね」
「何がですか? 王国の人たちはお年頃になると足元を見る文化があるのですか? 変わってますね」
「……素晴らしい文化だと思ってます」
「そうですか? 僕たちの国ではそうではなかったので、思わぬところで文化交流ができましたね」
「……そうですね」
自意識過剰だぞ?
他の国は知らないけど、この国は十六歳以上で成人だ。
俺はまだ子ども枠で、子どもが転ばないように足元を確認しながら歩いているだけ。
ほら、犯罪臭が消えただろ?
「まもなく到着します」
「馬車で行くのですか?」
格の違う馬車がいくつか並ぶ駐車場が見え、初めて馬車に乗ることを知った。
「そうです」
「あの馬車カッコいいですね」
落ち着いた装飾の箱馬車が停めてあり、思わずそちらに足が向く。
「あなたの馬車はアレではありません」
だと思った。
「……ではどれですか?」
「アレです」
認めたくない。
馬車って言ったじゃん。
「……どれです?」
徐々に近づくが、決して認めたくない。
「こちらです」
俺の愛車を指差すな。
しかも勝ち誇ったかのように笑みを浮かべて。
「馬車じゃないです」
荷車にロバが一頭。これが俺の愛車だ。
「あちらは上級のお二人が乗りますし、他は超級や七勇の方々が乗りますので」
「上級は二人ですよね? 幌馬車なら一人くらい追加しても大丈夫では?」
「あの馬車には迷宮村への補給物資が載せられているのです。余裕はございません」
「じゃあ馬車の後に連結するのは?」
「ロバの何が不満なのです?」
と言いつつ、肩を震わせて笑っている。
「不満ではなく、不安なのです」
そう、俺も馬に拘っているわけではない。
ロバの顔が不安を煽るのだ。
阿呆面だけならまだ愛嬌はあったが、ラリってるみたいな表情で息遣いが荒い。
不安を覚えるなという方が無理だろ。
「可愛らしい顔ではありませんか」
「お子様に似ているのですか?」
「――未婚です」
今までで一番低く冷たい声だった。
地雷を踏んでしまったのかな?
「これは失礼しました」
「謝罪は受け取ります。私も仕事がございますので、早く乗って下さい」
「全員揃ってから行くのではないですか?」
「前日に予約した方のみです。それに準備が整った方から出発します」
「上級の二人以外は行かないのですか?」
「勉強がございますので」
なるほど。安全を期した上で迷宮に挑ませるわけですか。
無駄遣いできない人材ということね。
「僕の運転手はあなたですか? 僕のいたところでは馬車はございませんでしたので」
「……」
絶対考えてなかったな。
分かりやすいほど挙動不審になっている。
「少々お待ちください」
周囲を見渡したメイドは門の外にいる人物に目をつけ、一目散に向かっていく。
両手でひさしを作るフリをして魔眼を使う。
使用しなくても通常よりも視力は良いが、魔眼を使うことで補正が追加される。
要するに、よく見えるということだ。
「行商人かな?」
数人の商人に声をかけ、合意が取れたのか戻ってきた。
「迷宮村へ行く用がある行商人が御者を務めてくれるそうですので、彼らの元まで運びます」
もちろん荷車であって俺ではない。
乗ろうとしたら止められたからね。
「お金ください」
「――はっ?」
あっ、唐突すぎたか。反省反省。
「行商人がいくら良心的でも商売人です。客として連れて行ったならともかく、貸しを作ってしまっていいのですか? 塩などの必需品を買えば無駄になることはないでしょ? 片道ならそれくらいで十分でしょうし」
「……帰りはどうするのです?」
「まだ出発していない上級用の幌馬車に、追加で御者要員を乗せてくれればいいのでは?」
「塩だけですね?」
「小麦粉が少し欲しいです」
「わかりました」
ついでに貨幣価値の確認もできるし、市場調査もできる。一石三鳥だぜ。
「行きますよ」
あれ? お金は?
ロバを止めた後、メイドは塩と小麦粉を購入し、支払時に紙切れを出した。
この世界に紙幣はない。
硬貨しかないはず。
それに加え、商品を見ることが叶わなかった。……世の中甘くない。
「その紙はなんですか?」
「領収書です」
「お金払ってなかったのに?」
「お金なら払いました」
紙切れを指で指し示すメイド。
もしかして、小切手とか手形で払ったってこと? 塩と小麦粉のために?
まぁ食料が手に入っただけでも良しとしよう。
「本日はお世話になります」
「いえいえ。こちらも利益がありますから、どうかお気になさらず」
「ありがとうございます」
一応俺を言うも、名前は明かさない。
契約内容が分からないから油断をせずに行こう。
もしかしたら暗殺取引をしているかも。
「それでは行って参ります」
「お気をつけて」
荷車に乗ってしがみつくと、トロトロとした速度で動き出す。……しがみつく必要なかった。
メイドっ、笑うなっ!
全く可愛くないロバは既に死にそうなほど息遣いが荒いが、意外にも一度もふらついたり止まったりすることなく迷宮村に辿り着いた。
迷宮村は王都の北門を出てすぐの場所にあり、周囲を簡単な木製の柵で囲っているだけだ。
柵内はテントが張られているくらいで、しっかりした建物は見つからない。
店らしきものもキャラバン以外はない。
というかキャラバンが来るなら、物資を運ぶ必要はないと思うのは俺だけだろうか。
来ない日なら運ぶ必要があると分かるのだが、仮にも国が管理する迷宮にキャラバンがいつ来るか分からないとか言わないよな?
幌馬車に乗せないための言い訳だろう。
絶対にネズミをのし付きで贈ってやる。
「到着しましたよー」
メイドへのサプライズを心に誓った直後、御者が到着を告げた。
「おはようございます」
「準備はよろしいですか?」
おい、メシは?
「準備ですか? まずは食事をして、防具や武器を支給してもらった後は、備品を用意してもらえれば僕は準備満タンですよ」
お前のせいで準備が整っていないと伝えれば、
「えっ? 食事してないんですか? 新鮮なお肉を用意しておいたのですが?」
と宣う。
「あぁー! てっきり王女殿下のペットかと思いまして、少しだけ可愛がるだけに留めましたけど。今度見かけたらお裾分けいたしますね」
誰がネズミーキングなんか食うか。
せっかく【鑑定】を使える機会があるのだから試すでしょ。
結果、クソマズ毒持ちという耐性系スキル取得以外に役に立ちそうになかった。
ネズミのくせに脱兎のごとく逃げ出したしね。
「楽しみにしておきます」
「えぇ。それで要望は通るのでしょうか?」
「私には許可を通す権限がございませんので、帰りのお迎えまでに確認しておきます」
「……では、この倉庫内にある棒を武器として持ち出してもいいですか? 書面で許可をいただきたいです」
何の変哲もない木製の棒を持ち出して見せ、直接確認させる。
あとで文句言われても堪らない。
「これですか……?」
「まさかこれも駄目ですか? 迷宮に素手で行けるほど王国の兵士達は優秀なのですね」
「当然です」
「でしたら、勇者の助力は必要ないのでは? 勇者は棒切れがないと心細いのです。精強な兵士に守ってもらわなきゃいけないほどの足手まといなんです。他の勇者達もきっと安心すると思います。聖女様も怖がっていたでしょう?」
「……優秀ですが、装備なしでは入りません。あなたの不安は理解できます。倉庫の中にあるものは私の責任で持ち出しを許可します」
しっかり書面に残してもらった。
だが言わせて欲しい。
権限がなかったんじゃなかったか?
メシ抜きは確定したってことか?
装備が必要だと分かってて持たせないつもりだったのか?
倉庫以外の物は渡さないとでも?
許可してやるから他には言うなってか?
苛立ちを飲み込み、サンタクロースの袋に肩掛け用の紐がついたような背嚢を引っ張り出す。
この中には錆びたナイフや刃が欠けた包丁、ボロボロになった布で作ったお手製のロープなどを入れている。
装備などを渡されることなく迷宮に送り込まれると予想していたが、悪い意味で信頼に応えてくれたらしい。
クタバレッ!
お礼参りを兼ねて、部屋の扉の前で笠地蔵ごっこでもやってやろうか? もちろん、品物は毒ネズミ一択だ。
昨日の下級侍女ともども喜ぶが良い。
「お待たせしました」
「えぇ。では行きましょう」
一言余計なんだよ。
お詫びにお尻の監視をしてあげようではないか。これで不埒な輩が手を伸ばしても大丈夫だぞ。
「……何か?」
「何がです?」
「……」
「どうしました?」
「まぁ、いいです」
「ならよかったです」
前世では見るハラなるものがあったけど、俺は前を向いて歩いているだけ。
ついてこいと言われて、唯々諾々と従い後を歩いているだけ。
不慣れな場所だから、少し足元を見るように歩いているだけ。
「勇者様もお年頃なのですね」
「何がですか? 王国の人たちはお年頃になると足元を見る文化があるのですか? 変わってますね」
「……素晴らしい文化だと思ってます」
「そうですか? 僕たちの国ではそうではなかったので、思わぬところで文化交流ができましたね」
「……そうですね」
自意識過剰だぞ?
他の国は知らないけど、この国は十六歳以上で成人だ。
俺はまだ子ども枠で、子どもが転ばないように足元を確認しながら歩いているだけ。
ほら、犯罪臭が消えただろ?
「まもなく到着します」
「馬車で行くのですか?」
格の違う馬車がいくつか並ぶ駐車場が見え、初めて馬車に乗ることを知った。
「そうです」
「あの馬車カッコいいですね」
落ち着いた装飾の箱馬車が停めてあり、思わずそちらに足が向く。
「あなたの馬車はアレではありません」
だと思った。
「……ではどれですか?」
「アレです」
認めたくない。
馬車って言ったじゃん。
「……どれです?」
徐々に近づくが、決して認めたくない。
「こちらです」
俺の愛車を指差すな。
しかも勝ち誇ったかのように笑みを浮かべて。
「馬車じゃないです」
荷車にロバが一頭。これが俺の愛車だ。
「あちらは上級のお二人が乗りますし、他は超級や七勇の方々が乗りますので」
「上級は二人ですよね? 幌馬車なら一人くらい追加しても大丈夫では?」
「あの馬車には迷宮村への補給物資が載せられているのです。余裕はございません」
「じゃあ馬車の後に連結するのは?」
「ロバの何が不満なのです?」
と言いつつ、肩を震わせて笑っている。
「不満ではなく、不安なのです」
そう、俺も馬に拘っているわけではない。
ロバの顔が不安を煽るのだ。
阿呆面だけならまだ愛嬌はあったが、ラリってるみたいな表情で息遣いが荒い。
不安を覚えるなという方が無理だろ。
「可愛らしい顔ではありませんか」
「お子様に似ているのですか?」
「――未婚です」
今までで一番低く冷たい声だった。
地雷を踏んでしまったのかな?
「これは失礼しました」
「謝罪は受け取ります。私も仕事がございますので、早く乗って下さい」
「全員揃ってから行くのではないですか?」
「前日に予約した方のみです。それに準備が整った方から出発します」
「上級の二人以外は行かないのですか?」
「勉強がございますので」
なるほど。安全を期した上で迷宮に挑ませるわけですか。
無駄遣いできない人材ということね。
「僕の運転手はあなたですか? 僕のいたところでは馬車はございませんでしたので」
「……」
絶対考えてなかったな。
分かりやすいほど挙動不審になっている。
「少々お待ちください」
周囲を見渡したメイドは門の外にいる人物に目をつけ、一目散に向かっていく。
両手でひさしを作るフリをして魔眼を使う。
使用しなくても通常よりも視力は良いが、魔眼を使うことで補正が追加される。
要するに、よく見えるということだ。
「行商人かな?」
数人の商人に声をかけ、合意が取れたのか戻ってきた。
「迷宮村へ行く用がある行商人が御者を務めてくれるそうですので、彼らの元まで運びます」
もちろん荷車であって俺ではない。
乗ろうとしたら止められたからね。
「お金ください」
「――はっ?」
あっ、唐突すぎたか。反省反省。
「行商人がいくら良心的でも商売人です。客として連れて行ったならともかく、貸しを作ってしまっていいのですか? 塩などの必需品を買えば無駄になることはないでしょ? 片道ならそれくらいで十分でしょうし」
「……帰りはどうするのです?」
「まだ出発していない上級用の幌馬車に、追加で御者要員を乗せてくれればいいのでは?」
「塩だけですね?」
「小麦粉が少し欲しいです」
「わかりました」
ついでに貨幣価値の確認もできるし、市場調査もできる。一石三鳥だぜ。
「行きますよ」
あれ? お金は?
ロバを止めた後、メイドは塩と小麦粉を購入し、支払時に紙切れを出した。
この世界に紙幣はない。
硬貨しかないはず。
それに加え、商品を見ることが叶わなかった。……世の中甘くない。
「その紙はなんですか?」
「領収書です」
「お金払ってなかったのに?」
「お金なら払いました」
紙切れを指で指し示すメイド。
もしかして、小切手とか手形で払ったってこと? 塩と小麦粉のために?
まぁ食料が手に入っただけでも良しとしよう。
「本日はお世話になります」
「いえいえ。こちらも利益がありますから、どうかお気になさらず」
「ありがとうございます」
一応俺を言うも、名前は明かさない。
契約内容が分からないから油断をせずに行こう。
もしかしたら暗殺取引をしているかも。
「それでは行って参ります」
「お気をつけて」
荷車に乗ってしがみつくと、トロトロとした速度で動き出す。……しがみつく必要なかった。
メイドっ、笑うなっ!
全く可愛くないロバは既に死にそうなほど息遣いが荒いが、意外にも一度もふらついたり止まったりすることなく迷宮村に辿り着いた。
迷宮村は王都の北門を出てすぐの場所にあり、周囲を簡単な木製の柵で囲っているだけだ。
柵内はテントが張られているくらいで、しっかりした建物は見つからない。
店らしきものもキャラバン以外はない。
というかキャラバンが来るなら、物資を運ぶ必要はないと思うのは俺だけだろうか。
来ない日なら運ぶ必要があると分かるのだが、仮にも国が管理する迷宮にキャラバンがいつ来るか分からないとか言わないよな?
幌馬車に乗せないための言い訳だろう。
絶対にネズミをのし付きで贈ってやる。
「到着しましたよー」
メイドへのサプライズを心に誓った直後、御者が到着を告げた。
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