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第1章 転生からの逃亡
第7話 侵略戦争
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今までは石造りの神殿風の場所にいたのだが、現在はホールのような場所で椅子に座っている。
転生したことを実感したり風景が気になったりと、周囲に対して興味が湧いたのは椅子に座ってからだ。
正直姫たちの会話や鑑定対策に集中していて余裕がなかった。
「皆様にはしばらくの間勉強や訓練をしてもらいます。その後、七人の勇者様には役職に就いてもらいます。他の皆様も成績次第で同様の待遇を用意しています」
「訓練ってどこでやるのー?」
いいぞ、姫。
「訓練用の迷宮がありますので、指定されている階級を踏破していただければ修了となります」
「迷宮って……危なくない?」
迷宮の知識はインストールされている。
ラノベ定番のダンジョンのことだ。
魔獣が出てきたり罠があったり。
でも、宝があったりお金が稼げたり。
「しっかり訓練をしていれば危なくありませんよ。生産系の職業の方もいるでしょうから、本当に最低限の戦闘訓練ですよ」
「よかったー。もう死にたくないしー」
「では、職業階級ごとに固まってもらっても良いですか?」
来たよ……。公開処刑のときが……。
「特殊組みは、僕たち七人だよね?」
「一匹怪しいのがいるけどな」
「おい、ダックっ! ドラゴン様に喧嘩売るつもりかっ!?」
「はっ? ニートのくせに戦えるのかよ」
「そうだよねー。チートないって言ってたもんねー」
おっとー、ドラゴン様いきなりのピンチだ。
「世の中には例外というのが存在するんだよ。基本的にはネタみたいなスキルだったり職業だったりが主人公になれるんだよ」
「それって全部フィクションだけどな。お前もフィクションみたいな存在だもんな」
「まぁまぁ二人とも落ち着いて。揉めてもしょうがないでしょ」
「さすが勇者だねー。まとめ役が似合ってるよー」
本来なら引率役の教師が我関せずを貫いているという不憫な状況に陥っているジャスティスくん。強く生きていってくれたまえ。
「……超級の皆様が多いというのは喜ばしい出来事です。女神様に感謝を」
おそらく上級職業の双子の女の子と俺を見る目は路傍の石を見ているようだったけど、何事もなかったかのように女神様に感謝を告げて礼を取る。
狙っていたことだけど、釈然としないのは何故だろうか。
「超級皆様は何人かに分かれていただけますか? 残りの三人はそれぞれの案内について移動してください」
はーい。残りの三人ついていきまーす。
「はい」
さらばだ、生贄諸君。
お互い元気で。
「無能グッバーイ!」
姫は最後まで姫だった。
変わらずに過ごせよ、アヒル姫。
◆
「上級職業のお二人はこちらの部屋をお使いください」
王城という迷路みたいなところをしばらく歩いたと思ったら、社宅みたいな場所に双子の姉妹が案内された。
たぶん使用人とか下女が寝泊まりしている場所だろう。
上級でこの扱い?
中級の俺は一体……。
「あなたはこちらです」
「はい」
またしばらく歩き、城壁近くまでやってきたところで侍女さんの足が止まった。
目の前にあるのは多くの倉庫。
むしろ蔵と言った方が良いほどの古さだ。
宝物がありそうな雰囲気を醸し出している。
「こちらです」
やっぱりな。
人間扱いはされないらしい。
「僕も迷宮に行くのでしょうか?」
「もちろんです」
「ここからどうやって行けばいいのですか?」
「朝に迎えを寄こします」
迎えという名の監視ね。
「勉強はどうすればよろしいですか?」
「こちらの建物内に書物がございますので、迷宮以外の時間を使って読んでいただければよろしいです」
「分かりました」
「では、失礼します」
お辞儀の後、物凄い早歩きで立ち去って行った。
「あっ。ご飯は……?」
まだ太陽が真上にある。
知識によると過去にも転生者がいたらしく、時間や長さなどの単位は大体同じらしい。
だから、だぶん昼頃だ。
「あとで誰か捕まえて食事をもらおう。まずは新居の確認が先だ」
鍵が南京錠というセキュリティの低さに不安を覚えるが、閉じ込められた時は物理的になんとかなりそうだという安心も同時に湧いた。
観音開きの扉の中央当たりを南京錠で留めているんだぞ?
身体強化をした体当たりでイチコロだろ。
しかも鍵を渡されてもいなければ挿してもいないから、きっと普段から鍵がつけっぱなしなんだろうな。
「お邪魔しまーす」
せっかくだから両方の扉を開き、換気を行いつつ採光を大きく採った。
「こほっ、こほっ……。ホコリっぽいなー」
前世はアレルギー持ちだったけど今世は大丈夫だろうか?
激ポチャだった姫が転生したら、脂肪吸引と余剰皮膚の除去手術に成功した体を手に入れたという奇跡が降りたのだから、俺も同様に正しく健康体を手に入れていてもおかしくない。
とりあえず、ポケットに入っていたハンカチで鼻と口を塞ぎ、倉庫脇に置いてあった箒を手に中に入る。
倉庫の中は物が乱雑に置かれ、薄らホコリを積もらせていた。
日がある内に案内されて良かったと思うべきか、それとも掃除をさせるために案内されたと恨むべきか。
「分類しながら外に出すか……」
インストールされた知識があったとしても確認作業は必要だから、勉強に使えそうな書物を探す必要がある。
できれば周辺国が載った地図が欲しいが、こんな倉庫にはあるまい。
「本は本でまとめて、内容の分類は後にしよう」
雑巾に使えそうなボロ布は確保しておいて、大きめの布を倉庫前に広げて分類した物を載せていく。
まるでフリーマーケットをしている気分になるが、周囲に人っ子一人いないおかげで一瞬で現実に戻れる。
「普通、隠棲している賢者とかが手助けしてくれるイベントが発生しそうなものだけど……いるのはネズミーランドの国王夫妻と、その御家族のみというね」
俺が侵略者や野蛮人のようだとでも言っているかのような視線を向け、威嚇までしてくる始末。
この世界のネズミは勇ましいな。
俺の聖剣『ホウキ・ボウキ』で鏖殺してくれるわっ。
聖剣を正眼に構え、ネズミーキングの全体を見る。
すると、【観見の魔眼】が発動したらしく、ネズミーキングがコマ送りのように重なって見える。
最初は驚き視線を逸らしそうになったが、ネズミーキングの脅威が迫っていたおかげですぐに適応できた。
ネズミーキングの突撃は家族を逃がすための陽動だったらしく、俺が距離を開けた瞬間脱兎のごとく逃げ出した。……ネズミのくせに。
たかがネズミ相手に何やっているんだ? と思うかもしれないが、彼奴は格が違っていた。
大型犬サイズのネズミだぞ?
他の御家族も中型犬ほどの大きさという、異世界を感じる大きさに発見直後は驚きで固まった。
おそらく魔眼がなかったら避けられてなかったし、キングたちのご飯になっていたことだろう。
もしかしたらキチ○イ王女のペットかな?
俺を始末するのはネズミーランドの刺客たちなのかな?
「まぁ先住民との戦争に勝利したことを喜ぼう。アイツらがいないおかげで掃除が捗る」
先住民たちは細やかな抵抗なのか、物を投げて邪魔してきたから鬱陶しくて仕方がなかった。
代わりに先住民たちの体毛やらフンやらを聖剣で掃除しなければならないという、面倒な置き土産を押しつけられているけど。
掃き掃除が一段落したらゴミをまとめ、近くの花壇に開けられている穴に入れて埋めておく。
本当は燃やしたいけど、城内で火を使って放火の容疑を着せられても嫌だから埋め立てを選んだ。
不本意だが仕方がなかった。
決して嫌がらせではない……はず。
ゴミの処理が済んだら物についたホコリを取り、細かく分類していく。拭き掃除をした後にすぐ仕舞えるように。
拭き掃除は乾拭き、水拭き、乾拭きの順だと学校で教わった。
些細なことだが、知っているのといないのとでは大きく違う。
今世の知識によれば富裕層にしか縁がない場所、それが学校だ。他にも縁がない場所はあるが、老若男女というと学校になるらしい。
前世でも日本は無料で義務教育を受けられていたが、ジャングルの中に住んでいるとか、山を越えて行かなければいけないとか行きたくても行けない人がいた。
学校に無料で行けるというのはとても恵まれているということを改めて実感できたことは、今回の大掃除で一番の収穫だと思う。
学校関係で一つ思い出した。
中学校の担任が三年間同じだったのだが、その先生言葉は今でも忘れない。
高校受験の志望校に受かる見込みがなく、別の学校を勧められていたときに、「勉強はどこでやるのではなくどうやるかだから、場所は関係ない」と言われた。
まぁ猛勉強して受かったんだけどね。
でも、今でも環境よりも自分自身の努力が必要不可欠だと刻まれている。
たとえ倉庫でも、たとえボロボロの書物しかなくても努力で逃亡を成功させてみせる。
「頑張るぞーーっ!」
転生したことを実感したり風景が気になったりと、周囲に対して興味が湧いたのは椅子に座ってからだ。
正直姫たちの会話や鑑定対策に集中していて余裕がなかった。
「皆様にはしばらくの間勉強や訓練をしてもらいます。その後、七人の勇者様には役職に就いてもらいます。他の皆様も成績次第で同様の待遇を用意しています」
「訓練ってどこでやるのー?」
いいぞ、姫。
「訓練用の迷宮がありますので、指定されている階級を踏破していただければ修了となります」
「迷宮って……危なくない?」
迷宮の知識はインストールされている。
ラノベ定番のダンジョンのことだ。
魔獣が出てきたり罠があったり。
でも、宝があったりお金が稼げたり。
「しっかり訓練をしていれば危なくありませんよ。生産系の職業の方もいるでしょうから、本当に最低限の戦闘訓練ですよ」
「よかったー。もう死にたくないしー」
「では、職業階級ごとに固まってもらっても良いですか?」
来たよ……。公開処刑のときが……。
「特殊組みは、僕たち七人だよね?」
「一匹怪しいのがいるけどな」
「おい、ダックっ! ドラゴン様に喧嘩売るつもりかっ!?」
「はっ? ニートのくせに戦えるのかよ」
「そうだよねー。チートないって言ってたもんねー」
おっとー、ドラゴン様いきなりのピンチだ。
「世の中には例外というのが存在するんだよ。基本的にはネタみたいなスキルだったり職業だったりが主人公になれるんだよ」
「それって全部フィクションだけどな。お前もフィクションみたいな存在だもんな」
「まぁまぁ二人とも落ち着いて。揉めてもしょうがないでしょ」
「さすが勇者だねー。まとめ役が似合ってるよー」
本来なら引率役の教師が我関せずを貫いているという不憫な状況に陥っているジャスティスくん。強く生きていってくれたまえ。
「……超級の皆様が多いというのは喜ばしい出来事です。女神様に感謝を」
おそらく上級職業の双子の女の子と俺を見る目は路傍の石を見ているようだったけど、何事もなかったかのように女神様に感謝を告げて礼を取る。
狙っていたことだけど、釈然としないのは何故だろうか。
「超級皆様は何人かに分かれていただけますか? 残りの三人はそれぞれの案内について移動してください」
はーい。残りの三人ついていきまーす。
「はい」
さらばだ、生贄諸君。
お互い元気で。
「無能グッバーイ!」
姫は最後まで姫だった。
変わらずに過ごせよ、アヒル姫。
◆
「上級職業のお二人はこちらの部屋をお使いください」
王城という迷路みたいなところをしばらく歩いたと思ったら、社宅みたいな場所に双子の姉妹が案内された。
たぶん使用人とか下女が寝泊まりしている場所だろう。
上級でこの扱い?
中級の俺は一体……。
「あなたはこちらです」
「はい」
またしばらく歩き、城壁近くまでやってきたところで侍女さんの足が止まった。
目の前にあるのは多くの倉庫。
むしろ蔵と言った方が良いほどの古さだ。
宝物がありそうな雰囲気を醸し出している。
「こちらです」
やっぱりな。
人間扱いはされないらしい。
「僕も迷宮に行くのでしょうか?」
「もちろんです」
「ここからどうやって行けばいいのですか?」
「朝に迎えを寄こします」
迎えという名の監視ね。
「勉強はどうすればよろしいですか?」
「こちらの建物内に書物がございますので、迷宮以外の時間を使って読んでいただければよろしいです」
「分かりました」
「では、失礼します」
お辞儀の後、物凄い早歩きで立ち去って行った。
「あっ。ご飯は……?」
まだ太陽が真上にある。
知識によると過去にも転生者がいたらしく、時間や長さなどの単位は大体同じらしい。
だから、だぶん昼頃だ。
「あとで誰か捕まえて食事をもらおう。まずは新居の確認が先だ」
鍵が南京錠というセキュリティの低さに不安を覚えるが、閉じ込められた時は物理的になんとかなりそうだという安心も同時に湧いた。
観音開きの扉の中央当たりを南京錠で留めているんだぞ?
身体強化をした体当たりでイチコロだろ。
しかも鍵を渡されてもいなければ挿してもいないから、きっと普段から鍵がつけっぱなしなんだろうな。
「お邪魔しまーす」
せっかくだから両方の扉を開き、換気を行いつつ採光を大きく採った。
「こほっ、こほっ……。ホコリっぽいなー」
前世はアレルギー持ちだったけど今世は大丈夫だろうか?
激ポチャだった姫が転生したら、脂肪吸引と余剰皮膚の除去手術に成功した体を手に入れたという奇跡が降りたのだから、俺も同様に正しく健康体を手に入れていてもおかしくない。
とりあえず、ポケットに入っていたハンカチで鼻と口を塞ぎ、倉庫脇に置いてあった箒を手に中に入る。
倉庫の中は物が乱雑に置かれ、薄らホコリを積もらせていた。
日がある内に案内されて良かったと思うべきか、それとも掃除をさせるために案内されたと恨むべきか。
「分類しながら外に出すか……」
インストールされた知識があったとしても確認作業は必要だから、勉強に使えそうな書物を探す必要がある。
できれば周辺国が載った地図が欲しいが、こんな倉庫にはあるまい。
「本は本でまとめて、内容の分類は後にしよう」
雑巾に使えそうなボロ布は確保しておいて、大きめの布を倉庫前に広げて分類した物を載せていく。
まるでフリーマーケットをしている気分になるが、周囲に人っ子一人いないおかげで一瞬で現実に戻れる。
「普通、隠棲している賢者とかが手助けしてくれるイベントが発生しそうなものだけど……いるのはネズミーランドの国王夫妻と、その御家族のみというね」
俺が侵略者や野蛮人のようだとでも言っているかのような視線を向け、威嚇までしてくる始末。
この世界のネズミは勇ましいな。
俺の聖剣『ホウキ・ボウキ』で鏖殺してくれるわっ。
聖剣を正眼に構え、ネズミーキングの全体を見る。
すると、【観見の魔眼】が発動したらしく、ネズミーキングがコマ送りのように重なって見える。
最初は驚き視線を逸らしそうになったが、ネズミーキングの脅威が迫っていたおかげですぐに適応できた。
ネズミーキングの突撃は家族を逃がすための陽動だったらしく、俺が距離を開けた瞬間脱兎のごとく逃げ出した。……ネズミのくせに。
たかがネズミ相手に何やっているんだ? と思うかもしれないが、彼奴は格が違っていた。
大型犬サイズのネズミだぞ?
他の御家族も中型犬ほどの大きさという、異世界を感じる大きさに発見直後は驚きで固まった。
おそらく魔眼がなかったら避けられてなかったし、キングたちのご飯になっていたことだろう。
もしかしたらキチ○イ王女のペットかな?
俺を始末するのはネズミーランドの刺客たちなのかな?
「まぁ先住民との戦争に勝利したことを喜ぼう。アイツらがいないおかげで掃除が捗る」
先住民たちは細やかな抵抗なのか、物を投げて邪魔してきたから鬱陶しくて仕方がなかった。
代わりに先住民たちの体毛やらフンやらを聖剣で掃除しなければならないという、面倒な置き土産を押しつけられているけど。
掃き掃除が一段落したらゴミをまとめ、近くの花壇に開けられている穴に入れて埋めておく。
本当は燃やしたいけど、城内で火を使って放火の容疑を着せられても嫌だから埋め立てを選んだ。
不本意だが仕方がなかった。
決して嫌がらせではない……はず。
ゴミの処理が済んだら物についたホコリを取り、細かく分類していく。拭き掃除をした後にすぐ仕舞えるように。
拭き掃除は乾拭き、水拭き、乾拭きの順だと学校で教わった。
些細なことだが、知っているのといないのとでは大きく違う。
今世の知識によれば富裕層にしか縁がない場所、それが学校だ。他にも縁がない場所はあるが、老若男女というと学校になるらしい。
前世でも日本は無料で義務教育を受けられていたが、ジャングルの中に住んでいるとか、山を越えて行かなければいけないとか行きたくても行けない人がいた。
学校に無料で行けるというのはとても恵まれているということを改めて実感できたことは、今回の大掃除で一番の収穫だと思う。
学校関係で一つ思い出した。
中学校の担任が三年間同じだったのだが、その先生言葉は今でも忘れない。
高校受験の志望校に受かる見込みがなく、別の学校を勧められていたときに、「勉強はどこでやるのではなくどうやるかだから、場所は関係ない」と言われた。
まぁ猛勉強して受かったんだけどね。
でも、今でも環境よりも自分自身の努力が必要不可欠だと刻まれている。
たとえ倉庫でも、たとえボロボロの書物しかなくても努力で逃亡を成功させてみせる。
「頑張るぞーーっ!」
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