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第1章 転生からの逃亡
第5話 任務完了
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残り時間を全て使い切ったおかげでアバターの偽装を終えた。イメトレをしておけば瞬時に偽装できるだろう。
『皆さん、ステータスは設定できましたか?』
「はい」
相変わらず返事をしてしまう。
担当が女神様に変わった驚きもあってぼうっとしていたからとも言える。
『これから皆さんに合うように創造した【ギフト】を配りますが、転生するまでは表示されないようになっています』
苦情対策ね。
さっき酷かったもんなー。
そういえばドラゴニュートくんはどうなったかな?
チャットも気になったけど、後半は偽装でチャットどころじゃなかったからもんな。
『それでは転生の最終確認を兼ねた誓約書を手元に配ります。「はい」を選ばれた場合は、個室でアバターを反映させて待機してもらいます。もう一方の「いいえ」を選ばれた場合は、転生中止にさせていただきます』
ここまで来て「いいえ」はないだろ。
質問も「唯一の中級職業ですが、よろしいですか?」というもので、誓約書を使って情報を教えてくれているのだろうとしか感じなかった。
当然、「はい」を選ぶ。
直後、アバターが俺の体に重なり取説様の違和感もなくなった。
変わった点と言えば、【鑑定:4】となっていることだろう。おそらく取説様と統合された結果だと思われる。
ちなみにスキルレベルは一〇段階で、〈四〉は一人前という扱いだ。俺のスキルの中では最高の〈五〉は中級者扱いになるらしい。
それはさておき、偽装した場所も反映されている。
ステータス偽装については三つのステップを踏んだ。
一つ目は、設定前のステータスにする。
二つ目は、ステータスからレベル一以外のスキルを非表示に。
三つ目は、五〇ポイント分のスキルを追加する。スキルはテイムセット、身体強化だけ。残りは取説様に使ったということにする。
身体的特徴の偽装は瞳の色を黒にしたくらいだ。
どこに出しても恥ずかしくないハズレ転生者の出来上がりである。
『衣装の方は職業の階級順にサービスしておきました』
「ありがとうございます」
確かに麻っぽい感じの長袖シャツとズボンを身につけ、簡素なサンダルを履いている。
だが、制服という浮いた服を着ていくよりも断然良いし、おそらく勇者を発見しやすくするための目印として質の良いものを着させるのではないだろうか。
女神様がこちらに笑顔を向けているから、あながち間違いでもなさそうだ。
「やっぱり心が読めるんだ……」
天使様に担当を任せていたときは人間観察をして【ギフト】を創っていたのだろう。……印象が悪くないといいな。
『さぁ、準備はよろしいですか?』
「はい。お世話になりました」
絶対に言おうと思っていた言葉だ。
届いているといいな。
『それでは皆さんに幸あれ』
女神様が両手のひらを上に向けた瞬間、意識が遠退いた。
そして次に目が覚めた時には転生を自覚した。
◆
「皆様……勇者の皆様……」
人が気持ちよく寝ているというのに邪魔をする鬼畜がいる。
「勇者ですか? まぁ職業はそうですけど……」
そしてそれに答えるバカもいる。
普通全員が起きるのを待つだろう。
というか、待てっ。
途中から狸寝入りで状況を伺っていたけど、どうやらその時間も終わりのようだ。
隣の女の子と目が合ってしまった。
……気まずい。
「素晴らしいですわっ! 女神様が願いを聞き届けて下さったのですねっ!」
「えぇ……まぁ……」
勇者って女の子?
狸寝入り中に【勇者】と名乗った人物と声が同じだけど、見た目が小柄で可愛らしい。
仮に男だとしたら、確実に男の娘だろう。
「お名前をお聞かせ願えますか?」
対する王女は、知識通り見た目は良い。
ふわっと緩いパーマがかかったようなブロンドの髪に、整ったか御尊顔。スタイルも抜群で、男の心と体をくすぐる完成度。
まさに言うことなし。
中身は知識でしか知らないけど、気になるところを挙げるとするなら、目である。
こちらを見ず、どこか遠くを見ているような視線が怖い。まだ値踏みをされている視線の方がマシなほどに。
「えーと……こちら風で言うと名前が先になるのかな?」
「そうですね」
「じゃあ……マサヨシ・イナカ」
マサヨシって正義って書くのかな?
だから【勇者】なのか?
「違うでしょ? ジャッくんっ! 君の名前は『ジャスティス』だよ?」
ぶっ! まさかの偽名。
異世界デビューで黒歴史を抹消するつもりだったのか? 同級生がいるのに? 阿呆……。
「ちょっ、ちょっとっ! やめてよっ!」
「どうして? キラキラ同盟を脱退したいの?」
「というか……誰っ!?」
何やら同級生同士の言い争いになってしまったようだ。
気持ちは分かる。
黒歴史抹消の機会を潰されたのだから怒りたくもなるだろう。
でも目の前にキ○ガイ王女がいて、騎士に囲まれている状況を思い出して欲しい。
さらに言わせてもらうなら、教師らしき人が二人もいるんだから止めろよ。
「えーっ! 姫のこと忘れちゃったのー!? ジャッくんの唯一の理解者なのにー! それとも女神様に治してもらったのかなー?」
自称姫。
ここにもいたよ、ヤバいやつ。
性格も悪いらしく、ジャスティスくんに向けた笑顔がとても醜悪だった。
「じゃあ――日慈姫……!?」
「そうだよー。分からなかったー?」
「分かるわけないじゃんっ! 見た目別人じゃんっ!」
「そうかなー? でも女神様効果ってことかもー」
周囲の人たちの声を聞く限りでは、かなりの激ポチャだったらしい。
それが標準体重くらいの体型になっていれば気づくはずもない。
「お兄ちゃんはすぐに分かったよー。ねっ?」
「当然だろ? オレ様が妹を見間違うはずはないさ」
田舎の中二病って治らないのか?
それとも彼らだけ?
「じゃあそっちは努成大王!?」
「今頃かよ。気づくの遅すぎだろ」
「ねーーっ!」
キラキラ同盟ってそういうこと。
キラキラネームね。
「でもお兄ちゃんがここにいるってことは、本当に教室の人たちが丸ごと来たんだねー。どううりで知らない子がいるわけだよー」
「あのときはオレ様を含め、他クラスの生徒や先生もいたからな」
なるほど。視界に双子の女の子がいるのも同様の理由だろう。
まぁ俺は変わらずのボッチだけど。
「よろしいですか?」
偽名使われてからは大人しかった王女が再起動した。
「あっ、はい」
ジャスティスくんが返事をしたことで王女に視点が集まる。
直後、この瞬間を狙い澄ましたかのように体に悪寒が走った。
――鑑定だ。鑑定されている。
全力で集中することでレベル五でも一箇所は妨害できるという【鑑定妨害】を使用し、鑑定からステータスを守る。
瞳の色は目を閉じることで物理的に遮断する。
「ちょっとーっ! このくすぐったいのやめてくれないかなー? 女神様の使徒に対して不敬じゃないー?」
不敬なのはお前だ。
と言いたいが、空気を読まずに言ってくれて助かった。
鑑定の脅威が去ったからだ。
「……部下が何かしましたか?」
「鑑定っていうの? してるでしょ? 女神様が妨害スキルくれたから知ってるんだよねー」
阿呆がっ! 何で言うんだよっ!
「……女神様がですか?」
「そう。つまりー、女神様は鑑定されそうな姫たちのことを心配してスキルをくれたんだよ? それなのにー、鑑定を続けるって女神様の意に反することじゃないかなー?」
「……」
「こうも言ってたよー。許可なく鑑定することは殺されても文句言えないから、普通はしないと思うけど一応って」
これは嘘だな。
取説様によると、戦闘員が戦闘員に対して手の内を探ることはマナー違反で、バレるような鑑定は同様に扱われる。
つまりはバレなければいいということだ。
それに俺たちはまだ戦闘員じゃない。
このマナーを適応すると、俺たちが戦闘要員だと認めてしまうことになる。
「白鳥さん、それは戦闘員同士の話ですよ。私たちはまだ戦闘を決めたわけでもなく、未知の人間です。情報確認をしようとするのは当然のことですよ。まぁ慣れないことをされたせいで、思わず拒絶してしまいましたが」
ナイスッ。
おっさん教師とは違って女性教師は役に立ちそうだ。
「あれー? そうだっけー。まぁもうやめてくれればいいからー。妨害を繰り返すだけだしー」
「……部下が申し訳ございませんでした」
「そんな……。仕事をされただけですのでお気になさらず」
ふぃーー……。第一関門突破だな。
『皆さん、ステータスは設定できましたか?』
「はい」
相変わらず返事をしてしまう。
担当が女神様に変わった驚きもあってぼうっとしていたからとも言える。
『これから皆さんに合うように創造した【ギフト】を配りますが、転生するまでは表示されないようになっています』
苦情対策ね。
さっき酷かったもんなー。
そういえばドラゴニュートくんはどうなったかな?
チャットも気になったけど、後半は偽装でチャットどころじゃなかったからもんな。
『それでは転生の最終確認を兼ねた誓約書を手元に配ります。「はい」を選ばれた場合は、個室でアバターを反映させて待機してもらいます。もう一方の「いいえ」を選ばれた場合は、転生中止にさせていただきます』
ここまで来て「いいえ」はないだろ。
質問も「唯一の中級職業ですが、よろしいですか?」というもので、誓約書を使って情報を教えてくれているのだろうとしか感じなかった。
当然、「はい」を選ぶ。
直後、アバターが俺の体に重なり取説様の違和感もなくなった。
変わった点と言えば、【鑑定:4】となっていることだろう。おそらく取説様と統合された結果だと思われる。
ちなみにスキルレベルは一〇段階で、〈四〉は一人前という扱いだ。俺のスキルの中では最高の〈五〉は中級者扱いになるらしい。
それはさておき、偽装した場所も反映されている。
ステータス偽装については三つのステップを踏んだ。
一つ目は、設定前のステータスにする。
二つ目は、ステータスからレベル一以外のスキルを非表示に。
三つ目は、五〇ポイント分のスキルを追加する。スキルはテイムセット、身体強化だけ。残りは取説様に使ったということにする。
身体的特徴の偽装は瞳の色を黒にしたくらいだ。
どこに出しても恥ずかしくないハズレ転生者の出来上がりである。
『衣装の方は職業の階級順にサービスしておきました』
「ありがとうございます」
確かに麻っぽい感じの長袖シャツとズボンを身につけ、簡素なサンダルを履いている。
だが、制服という浮いた服を着ていくよりも断然良いし、おそらく勇者を発見しやすくするための目印として質の良いものを着させるのではないだろうか。
女神様がこちらに笑顔を向けているから、あながち間違いでもなさそうだ。
「やっぱり心が読めるんだ……」
天使様に担当を任せていたときは人間観察をして【ギフト】を創っていたのだろう。……印象が悪くないといいな。
『さぁ、準備はよろしいですか?』
「はい。お世話になりました」
絶対に言おうと思っていた言葉だ。
届いているといいな。
『それでは皆さんに幸あれ』
女神様が両手のひらを上に向けた瞬間、意識が遠退いた。
そして次に目が覚めた時には転生を自覚した。
◆
「皆様……勇者の皆様……」
人が気持ちよく寝ているというのに邪魔をする鬼畜がいる。
「勇者ですか? まぁ職業はそうですけど……」
そしてそれに答えるバカもいる。
普通全員が起きるのを待つだろう。
というか、待てっ。
途中から狸寝入りで状況を伺っていたけど、どうやらその時間も終わりのようだ。
隣の女の子と目が合ってしまった。
……気まずい。
「素晴らしいですわっ! 女神様が願いを聞き届けて下さったのですねっ!」
「えぇ……まぁ……」
勇者って女の子?
狸寝入り中に【勇者】と名乗った人物と声が同じだけど、見た目が小柄で可愛らしい。
仮に男だとしたら、確実に男の娘だろう。
「お名前をお聞かせ願えますか?」
対する王女は、知識通り見た目は良い。
ふわっと緩いパーマがかかったようなブロンドの髪に、整ったか御尊顔。スタイルも抜群で、男の心と体をくすぐる完成度。
まさに言うことなし。
中身は知識でしか知らないけど、気になるところを挙げるとするなら、目である。
こちらを見ず、どこか遠くを見ているような視線が怖い。まだ値踏みをされている視線の方がマシなほどに。
「えーと……こちら風で言うと名前が先になるのかな?」
「そうですね」
「じゃあ……マサヨシ・イナカ」
マサヨシって正義って書くのかな?
だから【勇者】なのか?
「違うでしょ? ジャッくんっ! 君の名前は『ジャスティス』だよ?」
ぶっ! まさかの偽名。
異世界デビューで黒歴史を抹消するつもりだったのか? 同級生がいるのに? 阿呆……。
「ちょっ、ちょっとっ! やめてよっ!」
「どうして? キラキラ同盟を脱退したいの?」
「というか……誰っ!?」
何やら同級生同士の言い争いになってしまったようだ。
気持ちは分かる。
黒歴史抹消の機会を潰されたのだから怒りたくもなるだろう。
でも目の前にキ○ガイ王女がいて、騎士に囲まれている状況を思い出して欲しい。
さらに言わせてもらうなら、教師らしき人が二人もいるんだから止めろよ。
「えーっ! 姫のこと忘れちゃったのー!? ジャッくんの唯一の理解者なのにー! それとも女神様に治してもらったのかなー?」
自称姫。
ここにもいたよ、ヤバいやつ。
性格も悪いらしく、ジャスティスくんに向けた笑顔がとても醜悪だった。
「じゃあ――日慈姫……!?」
「そうだよー。分からなかったー?」
「分かるわけないじゃんっ! 見た目別人じゃんっ!」
「そうかなー? でも女神様効果ってことかもー」
周囲の人たちの声を聞く限りでは、かなりの激ポチャだったらしい。
それが標準体重くらいの体型になっていれば気づくはずもない。
「お兄ちゃんはすぐに分かったよー。ねっ?」
「当然だろ? オレ様が妹を見間違うはずはないさ」
田舎の中二病って治らないのか?
それとも彼らだけ?
「じゃあそっちは努成大王!?」
「今頃かよ。気づくの遅すぎだろ」
「ねーーっ!」
キラキラ同盟ってそういうこと。
キラキラネームね。
「でもお兄ちゃんがここにいるってことは、本当に教室の人たちが丸ごと来たんだねー。どううりで知らない子がいるわけだよー」
「あのときはオレ様を含め、他クラスの生徒や先生もいたからな」
なるほど。視界に双子の女の子がいるのも同様の理由だろう。
まぁ俺は変わらずのボッチだけど。
「よろしいですか?」
偽名使われてからは大人しかった王女が再起動した。
「あっ、はい」
ジャスティスくんが返事をしたことで王女に視点が集まる。
直後、この瞬間を狙い澄ましたかのように体に悪寒が走った。
――鑑定だ。鑑定されている。
全力で集中することでレベル五でも一箇所は妨害できるという【鑑定妨害】を使用し、鑑定からステータスを守る。
瞳の色は目を閉じることで物理的に遮断する。
「ちょっとーっ! このくすぐったいのやめてくれないかなー? 女神様の使徒に対して不敬じゃないー?」
不敬なのはお前だ。
と言いたいが、空気を読まずに言ってくれて助かった。
鑑定の脅威が去ったからだ。
「……部下が何かしましたか?」
「鑑定っていうの? してるでしょ? 女神様が妨害スキルくれたから知ってるんだよねー」
阿呆がっ! 何で言うんだよっ!
「……女神様がですか?」
「そう。つまりー、女神様は鑑定されそうな姫たちのことを心配してスキルをくれたんだよ? それなのにー、鑑定を続けるって女神様の意に反することじゃないかなー?」
「……」
「こうも言ってたよー。許可なく鑑定することは殺されても文句言えないから、普通はしないと思うけど一応って」
これは嘘だな。
取説様によると、戦闘員が戦闘員に対して手の内を探ることはマナー違反で、バレるような鑑定は同様に扱われる。
つまりはバレなければいいということだ。
それに俺たちはまだ戦闘員じゃない。
このマナーを適応すると、俺たちが戦闘要員だと認めてしまうことになる。
「白鳥さん、それは戦闘員同士の話ですよ。私たちはまだ戦闘を決めたわけでもなく、未知の人間です。情報確認をしようとするのは当然のことですよ。まぁ慣れないことをされたせいで、思わず拒絶してしまいましたが」
ナイスッ。
おっさん教師とは違って女性教師は役に立ちそうだ。
「あれー? そうだっけー。まぁもうやめてくれればいいからー。妨害を繰り返すだけだしー」
「……部下が申し訳ございませんでした」
「そんな……。仕事をされただけですのでお気になさらず」
ふぃーー……。第一関門突破だな。
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