怪物転生者は早期リタイアしたい~チートあるけど、召喚獣とパシリに丸投げする~

暇人太一

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第三章 フドゥー伯爵家

第五十七話 魔物暴走

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「……ん、俺の研究か?」

「そうそう!」

 それはつまり俺の観察日記を書くと言うことか?

「まあ、いいけど。じゃあ律はどうする?」

「……僕は春樹を研究するから」

「えっ、それって俺だけタマの研究ってこと?」

 思わず二人の方を向いた。
 すると二人ともポカンとした表情をしていた。

「ん? オレは気にしないけど、もしアオが気にするなら律の研究でもすればいいだろ。なあ律」

「うん」

 律の言葉がきっかけになった。
 別にタマにこだわっているわけでもないし、こうなったら幼なじみたちを徹底的に研究してやろう。

 はるちゃんに「じゃあ俺も律の研究する」と伝えると、満面の笑顔がかえってきた。

「よし! それじゃあアオに質問なっ!!」

 好きな食べ物に趣味。
 そういった俺の好みを、確かめるようにはるちゃんが質問していく。
 自分でも知らなかった癖を言い当てられたのはビックリした。
 そしてはるちゃんだけでなく律も把握していたらしい。
 というか律の方がよく知っていたほどだ。

「あとは、身長と体重だな!」

「たぶん140と30だっけ」

「……蒼翔、嘘はダメ。139と28だった」

 思い出しながら答えた俺に、律が声を上げる。

「いやいや何で知ってるんだよ?!」

「律はアオのことよく見てるもんな~」

 はるちゃんは口の端をぺろっと舌でなめると、その情報をノートに記入していった。
 すでに片面のすべてが文字で埋め尽くされている。
 ノートの左下から右上へはるちゃんの手が動いていく。

「よし!」

 と、はるちゃんが鉛筆を机に置いた。

「じゃあアオ、服ぬいで?」

 なんで、と視線で問いかければ答えてくれる。

「アオの絵を描くからだけど」

「……蒼翔の研究を紙に書くなら、絵は必要」

「いやいや、なんで裸じゃないとダメなんだよ」

 堪えきれずに笑うと二人は顔を見合わせる。
 よくいがみ合ったりするくせに、こういうときは息がぴったりだなぁ。

「その方がアオのことをよく知れるだろ?」

 ……言ったな?

「じゃあはるちゃんも律の研究で服ぬげよ」

「もちろん!!」

 予想とは違って躊躇なく言い切るはるちゃん。
 数秒くらいは迷うものだと思っていたんだけど。

 と、そこではるちゃんが律にこっそり何か伝えたことを思い出した。
 そして愕然とする。

 ……まさかはるちゃん、いままでのことって全部計算済みなのか?

 嫌な予感がして、おそるおそる律に問いかける。 
 はるちゃんはともかく、律はこういうのが苦手なはずだ。

 水泳とか、お風呂でもいつも身体を隠しているし、律も恥ずかしいからと呟いていた。

「なあ、もしかして律も俺の研究するとき服、ぬぐのか?」

 はるちゃんがお菓子をつまむのをやめて律に注目する。
 その表情はニヤニヤとしていて、面白がっているようにみえた。
 筆箱の上に鉛筆をころがして、律はキッとはるちゃんのことを睨む。

 そして一度だけ視線をさまよわせたあと上目遣いでこちらを見た。

 そのまま数秒くらい沈黙してから、ためらうように口を開いた。

「蒼翔になら、何されたっていい」

 口を閉じると耳を赤く染めた。

「そ、そうか」

 なんだか俺まで恥ずかしくなってきた。
 はるちゃんが真っ赤になった律をからかってすごく怒られている。

「アオ、俺たちもぬぐんだから、いいよな!」

「……わかったよ」

 そうして俺は服をぬいでいった。
 パンツだけの姿になった俺に、はるちゃんは言い募った。

「パンツも!!」

 いやいや、うそだよな?

「……はるちゃんが先にぬげよ」

「おう」

 さすがに冗談だよな、と思っていたら、はるちゃんは迷いなく服をぬいでいった。
 たまらず律に話しかけた。

「なぁ律。はるちゃん本当にぬいだんだけど、どうしたらいいと思う?」

「蒼翔もぬげばいいと思う」

 律も乗り気か!
 思わず天を仰いだ。

「ほらアオ、ぬぎ終わった!」

 そうしてはるちゃんが見せてきたのは、スポーツをして適度に筋肉のついた身体だった。
 その日焼けのあとから、普段ノースリーブのシャツを着ていることがわかった。

「ほれほれ」

 はるちゃんは腰をふって、ブラブラとちんこを揺らしている。
 皮が半分むけているからピンク色の亀頭が露出している。
 恥ずかしくないのか。うん、そういう性格じゃなかったな。

「……春樹は動かないで」

「おう!」

 律がはるちゃんに近づいていく。
 その片手にはメジャーがあった。

 そっと下からすくい上げるようにして、ちんこを測りはじめる。

「……それ、自由研究にも書くのかよ?」

「……そんなわけない、と思う」

「え、二人とも書かないのか?!」

 はるちゃんは常識を一から学び直せばいいと思う。

「……長さが5センチで、周りが6.5センチ」

 律はそう口にしながら、紙に書いていった。

「じゃあ次」

 そうしてちんこの皮が根元までおろされる。
 先端のふくらみにさしかかると、ペロンとめくれた。

「……皮はむけてる、と」

 好奇心があったのか、まるで「へぇ、他の人のはこんな感じなんだ」という表情をしている。
 俺は律がしていることを黙って眺めていることしかできなかった。

「ふふん」

 律はこれを二度、三度とはるちゃんが勃起するまで続けた。

「10センチ」

「じゃあ次アオの番な!」

「……わかった」

 俺は二人ともやめる気がないのを確認して観念した。
 パンツをぬいだ。

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